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J1リーグ大会方式の変更について

17日(火)のJリーグ理事会で2015シーズンからJ1リーグの大会方式を前後期制と併せポストシーズン大会にて実施することが承認されました。本件については、当初2014年からの実施を目論み提案されましたが、将来の成長戦略について議論を深める必要があるとの判断の下で、7月以降開催された地区別の分科会、戦略会議、実行委員会などで議論を重ねてきたものです。今回の決定に至った背景などにつき取りまとめご報告いたします。

先ず、議論の過程の中で浦和レッズとして繰り返して主張してきた、「現行のホーム&アウェイ方式による1ステージ制が競技の公平性や年間王者の決定方法として適切で、日本のサッカー文化としても根付いている」との考え方については、多くのクラブからも賛同を得て、Jリーグの共通認識として確認されています。

現在、Jリーグは放映権やJリーグ本体のスポンサー収入については、一括して収入計上しそれを各クラブに分配しています。各クラブはこれを受けて責任を持って各種施策を行う必要があります。放映権料やスポンサー収入を増やすためには、Jリーグに対する新たなファン層の発掘や地上波TV中継機会の拡大が必要で、これに合致する方策として大会方式の変更が提案され議論を重ねてきました。
11日に開催された実行委員会ではこれまでの議論を踏まえて各クラブの意見が集約されましたが、浦和レッズは「現行方式がベストとの考えは変わらない。それでリーグ運営が難しい事態であるならば、リターンの大きい前後期制と併せポストシーズン大会方式への変更もやむを得ないが、変更する場合は34節のリーグ戦の価値低下を抑えるよう留意すべき。大会方式変更だけが成長戦略ではない。この変更に関連してリーグが行ってきた広報活動によってファン・サポーターの関心度や賛否が以前とどう変わったか調査すべし。」との意見を表明しました。
最終的には、今回決定した大会方式は新たな地上波TV中継機会の創出と、新たな放映権料・スポンサー収入が見込まれ、持続的成長に向けた活動の原資確保にも繋がるものであり、早急に実施する必要があるとの結論に至り、17日の理事会決議に合意しました。

新しい大会方式は、過去に行われた前・後期勝者によるチャンピオンシップとは異なり、年間の34節を闘って1位となったチームにはチャンピオンシップへの出場権が付与されることが決定しています。ACL出場権の付与など新方式の細部ルールは今後議論し決定されますが、この過程でも、浦和レッズとしては年間のリーグ戦成績を重視したルールになるよう提案していきます。

今回の議論を通して、大会方式変更はJリーグ百年構想を目指して成長していくための一つの手段であって、大会方式変更以外の成長戦略についても検討を進め、具体的施策として確実に実施していく必要があるとの認識も共有されています。浦和レッズは、これに加えてこれまで主張してきた「注目試合の平日開催の回避、J1とJ2の曜日固定開催の見直し、地元放送局の中継規制の緩和」等の実現を目指して行きます。ファン・サポーターの皆様にもクラブと一体となって共に歩んでいただけますよう、お願い申し上げます。


浦和レッドダイヤモンズ
代表 橋本光夫

J1リーグ大会方式の変更について

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