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WEB Little Diamonds Vol.19

レッズジュニアユース、9月1日(土)から関東ユース(U-15)サッカーリーグが再開する。

関東1部残留、高円宮杯出場、個々の成長目指して

9月1日(土)から、関東ユース(U-15)サッカーリーグが再開する。12チームがホーム&アウェイで戦うリーグ戦で、15節を終えて浦和レッズジュニアユースは1勝5分け9敗の暫定最下位。下位2チームが来季2部に降格するという状況の中、10位の鹿島アントラーズノルテ(16試合消化)とは勝ち点2差となっている。
また夏の日本クラブユース選手権も6月23日(土)の関東予選1回戦でFCフッチにPK負け。苦しい結果が6月まで続いたが、7月、8月の夏休みに強化練習を行い、後期の巻き返しを図ってきた。
7試合を残した関東リーグ再開を前に、池田伸康監督に話を聞いた。

―関東リーグがいよいよ再開します。
池田 リーグ戦は最下位という現状をしっかり受け止め、選手たちと目標をはっきり定めて夏休みに入りました。具体的には、関東リーグの1部残留。冬の高円宮杯全日本選手権出場。そして継続していくことですが、個々が世界を目指して、一日一日を大切に過ごしていく、ということです。それを目標として8月いっぱいまでやってきました。

―今季は、苦しい試合が続いてきました。
池田 今の3年生は今年になって初めて担当したのですが、技術に関しては、これまでの年代よりもしっかりしたものを持っています。そこに僕がスパイスを与えることによって、試合に勝つという気持ちは当たり前ですが、プロを目指すには強さや武器が必要ですから、ボールを持ったらパスコースを探すのではなくて、全員がまずゴールを目指そうということを言ってきました。
ここまでの結果を見ると僕が考えていることと、選手たちが考えていることの間に温度差があったのかな、と思います。そのまま大会に入ってしまい、今年から関東リーグがホーム&アウェイになって試合数が増え、始まってから駆け足でやってきた感じです。負けたときに立て直すこともできず、また翌週次の試合というサイクルで続いてきました。

―クラブユース選手権に出場できなかった期間も含めて強化にあてたということですが。
池田 全国大会に出場できていれば、そこで新しい経験もできたでしょうが、関東予選で負けて、時間もできましたし、またしっかりチーム作りができる時期なのでトライさせてもらいました。選手たちの成長にとっても負けて挫折感を味わい、自分を見つめ直す時間ができたということは、大きな1ヵ月半だったと思います。

―具体的に重視したポイントはどこですか。
池田 数ヵ月終わった時点で、体力強化の必要性を感じました。コーチング、オーバーラップ、ドリブル、などすべて持久力がないとやり続けられません。もちろん継続してやってきたのですが、特に強くしたいということで7月半ばから8月にかけて、かなり重視して取り組んできました。
『戦えない』という言葉でくくってしまうのではなく、なぜ戦えないのか、というところを掘り起こしてみた中で、身体をぶつけるとか、1対1で負けないとか、苦しいときに声を出すとか、そういうことを求めると、やはり走れなかったり持久力がなかったりするとそういう面は出ないんだと思います。

―選手たちの取り組みはどうだったでしょうか。
池田 やっている本人たちは一生懸命でしたが、ただ頑張れとやらせるのではなく、この夏を乗り越えたときに自分が見られるような日々を送ろうじゃないか、という声を掛けてきました。ただ走らせるのではなく、走る理由と、いま足りないものなどをしっかり選手たちに伝えて、ちょっと厳しいと思いましたが、やってきました。

―降格を避けるという要素が入ってきてしまうと、個々の成長というアカデミーに本来必要なものが十分にできなくなってしまうという恐れはないでしょうか。
池田 科学的に見ても、この年代というのは持久力が伸びる時期なので、毎年持久系の練習は週に1回取り入れていました。ただ今季は少し足りないところがあると感じたので、この時期にそれを重視して取り組んだということであって、勝ちたいから、大事な大会が控えているから走らせたということではありません。夏のこの時期にしかできないこととしてやってきました。
もう一つ僕が重視したのは、自信を取り戻させるということでした。前期は自信をなくさせてしまったところもあったので、もちろん悪いところは指摘しなければいけませんが、そこにばかりに目を向けるのではなくて、良い部分をとらえてほめる回数が増えたのかな、と思います。

―また試合が続く時期が来ますが。
池田 週2回、時に3回の持久トレーニングをやってきたことで、見えない自信がついてきたと思います。持久力もそうですが、ゴールへ向かう姿勢が強くなってきました。ボールを奪ってから早くゴールに結びつけるということがどんなサッカースタイルでも必要なことだと思います。ボールをもらうときに、止まって足もとでもらう方が楽なんですが、相手の裏に抜け出してもらうために一歩がスムーズにできてきたと思います。これは体力がないとできないんですね。
また相手のゴール前でのパワーのある攻撃ができないことが得点の少なさにつながったと思います。裏に抜けることだったり、コースがあったらシュートを打つことだったり、相手の嫌がることをやっていこうとトレーニングで重視してきました。

―守備の面では、前期はあっさりと失点してしまうシーンが目立ちました。
池田 チームとしてのルールを守るということについては伝えてはいますが、なぜそれができないかということでは、着目したのはコーチングです。マークを受け渡すときのコーチング、ボールを取りに行くスイッチを入れるためのコーチング。それがないとバラバラになってしまうんです。そして、自分の経験からもコーチングは持久力がないとできないんです。自分の中に余裕を持ってコーチングしよう。そして、崩されてしまうことは試合の中であることなんですが、そこで簡単に入れられてしまうのは、身体を張ってゴールを守るための一歩が出ない、踏ん張りが利かない、ということもあるんです。そこに関してもフィジカルを強化してから、また整理していかなければなりません。

―関東リーグの残り7試合で順位を上げ、高円宮杯関東予選をクリアする、という結果がついてくれば選手たちにとっても大きな自信になりますね。
池田 チームもそうですが、選手個々にもずいぶん変化が見られます。それはプレーだけではなく、それ以外の部分にも表れています。僕自身、それが試合にどう表れてくるか楽しみです。

◆関東リーグの結果は関東クラブユースサッカー連盟のサイトへ
http://www.kanto-cy.com/kanto-u15-league/index01.html

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