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15.09.21

2015プレナスなでしこリーグ1部 レギュラーシリーズ 第17節 vs スペランツァFC大阪高槻 選手インタビュー「まずは目の前の一戦に勝利し、その先の戦いへ積み重ねたい」(後藤三知)

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プレナスなでしこリーグ2014で年間優勝を果たした浦和レッズレディースは、今シーズン序盤から苦戦が続いた。しかし、2度目の中断期間が明けた9月は、ここまで3試合で2勝1分。そして3試合連続無失点と、リーグ最少失点だった昨シーズンの粘り強い守備を取り戻しつつある。レギュラーシリーズのホーム最終戦を前に、チームのここまでの戦い、そしてエキサイティングシリーズ上位リーグ進出にとって大切なスペランツァFC大阪高槻戦への思いなどを、キャプテンの後藤三知に聞いた。

【全員の集中した守備が無失点につながっている】

■前節の日テレ・ベレーザ戦の戦いを振り返って、いかがですか。
「自分たちの持ち味でもある前線からの守備で相手の良さを封じようと、試合に臨みました。それはある程度できましたし、いい奪い方からショートカウンターに移れる場面もありましたが、そこからゴールの可能性を感じられるチャンスまでは作れていないと感じていました。そこを高めることが勝負強さにつながると思いますし、レベルの高い相手に対して何ができるかが、今後成長していく上でのポイントになると思います」

■リーグ再開後、3試合連続で無失点が続いています。チームには粘り強さが生まれていると感じます。
「まずは、ゴール前で体を張ってくれている守備陣のがんばりがあってのことです。ただ、このチームの守備は、全員で行います。前線からの守備を緩めてしまえば、それが最後のところで守備をする場面につながってしまいます。今は前半戦よりも集中してプレーできていることで、無失点を続けられていると思います」

【多くの人と、同じ時間や感情を共にできるチームに】

■今シーズンのここまでについては、どのように感じられていますか。
「面白いもので、昨シーズンのチームと今のチームは、メンバーのほとんどは一緒ですが、違いがあります。今シーズンに臨むにあたって、最初は少し、チームとしてのつながりが薄れていたかもしれません。ただ、シーズンを戦っていくにつれて、チームとしてそれぞれの立場でやるべきことをやるという部分が増してきています。それによって、少しずつチームになれてきていると感じます。

自分がキャプテンになった2013年から、チームは変化をしながら学んでいく日々を積み重ね、2013シーズンの途中に吉田監督が就任してチームが同じ方向を向けたことから、2014年を戦い抜けたのだと思います。

3年目となる今シーズンも、その継続をしていくはずだったのですが、もともとあった守備の部分から攻撃の意識を強めたことで、少しバランスが失われた、と感じました。今シーズンのここまでは、1年目とは違った難しさがありました」

■後藤選手は3シーズン、キャプテンとしてチームの中心にいます。その中で、レッズレディースはどんなチームであるべきだとお考えですか。
「チームとしては、選手一人一人の個性が光るチームであってほしいです。そして、一瞬でもいろんな人が一緒になって、レッズレディースでありたいと思えるチームであれたらと思っています。それは選手も、そしてスタンドで応援していただいている方々もそうです。みんなで一緒にスタジアムで時間を過ごすところに、自分の一番の喜びがありますし、そうした魅力を持つレッズレディースでありたいと考えています。いろんな結果が出る中で、今しかない時間を、レッズレディースと一緒に共感したいと思えるチームであれたら、本当に素敵なことだと思います」

【勝つために、今できることをやりきれるか】

■次のスペランツァFC大阪高槻戦は、エキサイティングシリーズ上位リーグ進出を決めるための、大事な一戦になります。
「大阪高槻には、守備でしっかりがんばって、少ないチャンスを見極めて攻めてくるという印象があります。また、前節のアルビレックス新潟レディース戦でもいい試合(△2-2)をしていましたし、簡単に勝てるチームは、なでしこリーグにはありません。相手の良さを出させないためにも、自分たちが勝つためにプレーした上で、今できることを大阪高槻に対してできるかに尽きると思います。まずは目の前の一戦に勝利し、その先の戦いへと積み重ねていきたいです」

■シルバーウィーク、そしてレギュラーシリーズのホーム最終戦ということで、この試合も、多くの方がスタジアムに訪れてくれると思います。
「厳しい連戦となりますが、ピッチに立つからには、チームの勝利に向かってプレーしていきたいです。そして、そうした私たちの姿を見てほしいですし、そこで一緒にサッカーを楽しんでもらえたら嬉しいです。チームで一丸となり、目の前の試合で、今できるプレーを全力で出していきます」

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