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第33節 vs FC東京「マルティノスのゴールで貴重な勝ち点1つかむ」
11月30日、浦和レッズは味の素スタジアムで、明治安田生命J1リーグ 第33節 FC東京戦に臨んだ。
レッズはFC東京の猛攻を凌いでマルティノスのゴールで先制すると、後半は主導権を握ってゲームを進めるもコーナーキックから失点して1-1のドローで決着。J1残留に向けて貴重な勝ち点1をつかみ取った。
2005年以降、14戦無敗(9勝5分)と相性の良い味の素スタジアムでのFC東京戦。大槻 毅監督は、一週間前に行われたアルヒラル戦から前線の選手を入れ替え、GKに西川周作、DFライン右から岩波拓也、鈴木大輔、槙野智章、両ワイドに森脇良太(右)と山中亮輔(左)、セントラルに青木拓矢とエヴェルトン、2シャドーに柏木陽介とマルティノス、ワントップに興梠慎三という布陣で試合をスタートさせた。
レッズは、立ち上がりから相手に危険なシーンを作られるも、西川を中心に、組織的かつ粘り強い守備でゴールを許さなかった。後方から丁寧にボールをつないでビルドアップを図っていくも、FC東京の前掛りな守備に手を焼き、なかなか有効な形を作れずに時間が経過していく。
4バックの相手に対し、サイドチェンジを織り交ぜながらピッチを広く使って揺さぶりをかけていく。興梠は低い位置まで降りてボールを引き出して攻撃の起点となりながら、スペースに抜ける動きを繰り返して得点の機会をうかがっていく。
39分、相手の猛攻を凌いできたレッズに歓喜の瞬間が訪れる。興梠と柏木の連係でペナルティーエリア内に侵入し、コーナーキックのチャンスを奪うと、キッカー柏木はショートコーナーを選択し、森脇を経由して中央で待つフリーの山中にボールが渡る。山中はすかさず左脚を振り抜いて強烈なシュートでゴールを襲うと、相手GKが弾いたボールをマルティノスが押し込み先制に成功した。
1点リードで迎えた後半、ポゼッションを高めて優位にゲームを進めていく。柏木が起点となりながら、前線と中盤の選手が良い距離感でボールをつなぎ、テンポ良くボールを前に運んでいった。前掛りになる分、FC東京のカウンターには警戒が必要だったが、前半のうちに負傷交代したディエゴ オリヴェイラにつづき、57分には永井謙佑も負傷交代した。
追加点が欲しいレッズだったが、69分にはコーナーキックから田川亨介にこぼれ球を押し込まれて失点。
大槻監督は74分、この試合最初の交代カードを使い、森脇に代えて橋岡大樹をピッチに送り出すと、76分には山中に代えて関根貴大、79分には柏木に代えて長澤和輝を投入した。
試合終盤、両サイドの橋岡と関根を起点に攻撃を組み立て、相手を敵陣に押し込んでいく。リーグ制覇に向けて負けられないFC東京の猛攻をしのぎ、1-1のまま試合終了。J1残留に向けて、貴重な勝ち点1をアウェイでつかみ取った。
次戦は12月7日(土)14時4分から埼玉スタジアムで行われる、明治安田生命J1リーグ 第34節(最終戦) ガンバ大阪戦となる。
【マルティノス】
(得点シーンについては?)
「目の前にボールが来たので打っただけです。決めるだけだったので簡単でした」
(興梠選手とポジションを変えながらプレーしていたが?)
「お互いにスペースを探していた状況でしたので、そういう意味で、(興梠)慎三の後ろにいたりとか前にいたりとかというのがあって、お互いにうまくやっていたのではないでしょうか」
(監督が「夏の水戸ホーリーホック戦の後くらいからすごく努力をしていて、報われて良かった」と言っていたが、しんどい中でどういうことを大切にしてやっていたか?)
「まず一つは、自分の周りに自分のことを常にケアしてくれる人たちがいました。彼らが自分をしっかり支えてくれました。たとえば、今日も日本とオランダの両方から、何人かが試合を見にきてくれました。たとえば僕の母です。昨日、母が日本に着きました。母は小さいときから、自分のことをどういう状況でも支えてくれましたし、そういった中で、たぶんみなさんが知らないような状況も昨年からいろいろあって、その中でも母は常にポジティブでいて、僕のことを支えてくれました。時差とかがあって、自分は日本にいて、家族はみんなオランダにいるということで、常に会えないという難しさがありました。
ただ、残りのJリーグの試合が少ない中で試合に出て、前の川崎フロンターレ戦であったり、今日のすごく重要だったFC東京戦で母が来てくれて、それはすごくうれしく思っていますし、それが自分にとってのモチベーションになりました」
(今日はFC東京をどうやって崩そうと思っていたか?)
「相手は、普段であればディフェンシブなチームであって、引いて守ってそこからカウンターというチームなんですけど、今日みたいな状況ですと、相手は優勝を狙っていますし、前に前に行かないといけないというのを踏まえると、自分が前に出て行くスペースが大きく生まれるというのは分かっていたので、押し込まれている状況でもそこは焦ることなく、その状況ができるのを待っていました。今日の結果は1-1になったんですけど、いろいろな状況を見た限り、勝てはしなかったですけど、結果オーライだとは思っています」
(チームの残留に大きく貢献する勝ち点1になり、また古巣の横浜F・マリノスを限りなく優勝に近づけた1点になったが?)
「まず、誰かのためとかではなく、自分のためです。そのためには自分がいいプレーをしなければいけません。次に浦和レッズ、もちろん自分がここにいる限りはJ2でプレーしたいという思いは一切ないので、そういう意味でも残留は絶対に必要でした。もちろん、自分は横浜F・マリノスでいい時間を過ごしたので、選べと言われたらF・マリノスと言うかもしれないですけど、彼らがいい位置にいられたのはよかったのではないでしょうか」
(90分間、最後まで運動量を落とさず動いていた。これだけ試合の間隔が空いた中で体力をキープするのは難しかったと思うが、どんな努力をしたのか?)
「すごく難しかったです。チームがAFCチャンピオンズリーグで中国やサウジアラビアなどに行っているとき、残る選手が何人かいましたけど、3、4人でしっかりと練習をするというのはなかなか難しいですし、どうしても個別練習になってグループトレーニングにはならないので、そこに難しさはありました。
ただ、そういうときでこそプロフェッショナルとしての心構えが必要であって、そこでしっかりとトレーニングを積まないとダメになっていくだけですし、いくら3、4人とはいえ、そこで腐ることなくしっかりとやれたのが、今回の結果につながったと思います」
(「出れば結果を残せる」と言っていたが、それを達成できたことは自分にとってどういう意味を持つか?)
「今日の試合だけでなく、交代させられた水戸ホーリーホック戦であったりとか、結構前になりますけどセレッソ大阪戦でPKを取ったりとか、サガン鳥栖戦とか、自分は少ない時間でもチームにとってエネルギーを与えたりできると思っています。攻撃面だけではなく、しっかりとチームを鼓舞して、『前から行くぞ』という姿勢を見せるのが自分の役割として大きかったと思っていますし、今シーズンはそういった役割というのはとても重要だと思っています。チーム自体はあまりいい時期を過ごせていなかったので、そういう意味で自分の仕事はできたのではないでしょうか」
【山中亮輔】
(すばらしいミドルシュートから得点につながったが?)
「練習してきた形だったので、相手が3ストーンで、こぼれ球のところが1枚なので、そこのところでフリーになれることは分かっていました。時間があったので、枠に入れることだけを意識してシュートしました」
(ミドルシュートを打った瞬間の思いは?)
「あそこまでフリーだったら自信はあるので、マル(マルティノス)ちゃんが良く詰めてくれたと思います」
(ゴールまでの時間帯は苦しさもあったが?)
「我慢できたという表現が正しいかは分かりませんが、あそこを無失点で切り抜けられたことが本当に良かったと思います」
(スタートから出場するチャンスを与えられたが?)
「難しいシーズンだったし、個人的にも苦しい時間を過ごしていたので、勝ち点1でしたけど、これを3にできるように、またチャンスがあれば良いプレーをできるようにしたいです」
(左サイドでマルティノス選手との連係が見られたが、どんなことを意識していたか?)
「マルちゃんはスピードがあるし、背後を生かしてあげるプレーがもっとできれば良かったですけど、前半は特に相手の圧力がすごかったので、だいぶ苦労しました。後半のところでは、ボールも握れるようになって、少し楽になった印象はあります」
(キャリアの中でも苦しいシーズンだったと思うが、大事にしたことは?)
「まずは切らさないことだと思うし、一つひとつのトレーニングのところで手を抜かずにやる、当たり前のことですけど、近くにモリ(森脇)君のような選手がいて、そういった取り組む姿勢を見ているので、トレーニングから一つひとつやらないといけないと感じていました」
(森脇選手の行動は周りに影響を与えていたか?)
「腐らずにやっているというか、近くに良いお手本がいるので、そういった選手を手本にしてできていました」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
レッズはFC東京の猛攻を凌いでマルティノスのゴールで先制すると、後半は主導権を握ってゲームを進めるもコーナーキックから失点して1-1のドローで決着。J1残留に向けて貴重な勝ち点1をつかみ取った。
2005年以降、14戦無敗(9勝5分)と相性の良い味の素スタジアムでのFC東京戦。大槻 毅監督は、一週間前に行われたアルヒラル戦から前線の選手を入れ替え、GKに西川周作、DFライン右から岩波拓也、鈴木大輔、槙野智章、両ワイドに森脇良太(右)と山中亮輔(左)、セントラルに青木拓矢とエヴェルトン、2シャドーに柏木陽介とマルティノス、ワントップに興梠慎三という布陣で試合をスタートさせた。
レッズは、立ち上がりから相手に危険なシーンを作られるも、西川を中心に、組織的かつ粘り強い守備でゴールを許さなかった。後方から丁寧にボールをつないでビルドアップを図っていくも、FC東京の前掛りな守備に手を焼き、なかなか有効な形を作れずに時間が経過していく。
4バックの相手に対し、サイドチェンジを織り交ぜながらピッチを広く使って揺さぶりをかけていく。興梠は低い位置まで降りてボールを引き出して攻撃の起点となりながら、スペースに抜ける動きを繰り返して得点の機会をうかがっていく。
39分、相手の猛攻を凌いできたレッズに歓喜の瞬間が訪れる。興梠と柏木の連係でペナルティーエリア内に侵入し、コーナーキックのチャンスを奪うと、キッカー柏木はショートコーナーを選択し、森脇を経由して中央で待つフリーの山中にボールが渡る。山中はすかさず左脚を振り抜いて強烈なシュートでゴールを襲うと、相手GKが弾いたボールをマルティノスが押し込み先制に成功した。
1点リードで迎えた後半、ポゼッションを高めて優位にゲームを進めていく。柏木が起点となりながら、前線と中盤の選手が良い距離感でボールをつなぎ、テンポ良くボールを前に運んでいった。前掛りになる分、FC東京のカウンターには警戒が必要だったが、前半のうちに負傷交代したディエゴ オリヴェイラにつづき、57分には永井謙佑も負傷交代した。
追加点が欲しいレッズだったが、69分にはコーナーキックから田川亨介にこぼれ球を押し込まれて失点。
大槻監督は74分、この試合最初の交代カードを使い、森脇に代えて橋岡大樹をピッチに送り出すと、76分には山中に代えて関根貴大、79分には柏木に代えて長澤和輝を投入した。
試合終盤、両サイドの橋岡と関根を起点に攻撃を組み立て、相手を敵陣に押し込んでいく。リーグ制覇に向けて負けられないFC東京の猛攻をしのぎ、1-1のまま試合終了。J1残留に向けて、貴重な勝ち点1をアウェイでつかみ取った。
次戦は12月7日(土)14時4分から埼玉スタジアムで行われる、明治安田生命J1リーグ 第34節(最終戦) ガンバ大阪戦となる。
【マルティノス】
(得点シーンについては?)
「目の前にボールが来たので打っただけです。決めるだけだったので簡単でした」
(興梠選手とポジションを変えながらプレーしていたが?)
「お互いにスペースを探していた状況でしたので、そういう意味で、(興梠)慎三の後ろにいたりとか前にいたりとかというのがあって、お互いにうまくやっていたのではないでしょうか」
(監督が「夏の水戸ホーリーホック戦の後くらいからすごく努力をしていて、報われて良かった」と言っていたが、しんどい中でどういうことを大切にしてやっていたか?)
「まず一つは、自分の周りに自分のことを常にケアしてくれる人たちがいました。彼らが自分をしっかり支えてくれました。たとえば、今日も日本とオランダの両方から、何人かが試合を見にきてくれました。たとえば僕の母です。昨日、母が日本に着きました。母は小さいときから、自分のことをどういう状況でも支えてくれましたし、そういった中で、たぶんみなさんが知らないような状況も昨年からいろいろあって、その中でも母は常にポジティブでいて、僕のことを支えてくれました。時差とかがあって、自分は日本にいて、家族はみんなオランダにいるということで、常に会えないという難しさがありました。
ただ、残りのJリーグの試合が少ない中で試合に出て、前の川崎フロンターレ戦であったり、今日のすごく重要だったFC東京戦で母が来てくれて、それはすごくうれしく思っていますし、それが自分にとってのモチベーションになりました」
(今日はFC東京をどうやって崩そうと思っていたか?)
「相手は、普段であればディフェンシブなチームであって、引いて守ってそこからカウンターというチームなんですけど、今日みたいな状況ですと、相手は優勝を狙っていますし、前に前に行かないといけないというのを踏まえると、自分が前に出て行くスペースが大きく生まれるというのは分かっていたので、押し込まれている状況でもそこは焦ることなく、その状況ができるのを待っていました。今日の結果は1-1になったんですけど、いろいろな状況を見た限り、勝てはしなかったですけど、結果オーライだとは思っています」
(チームの残留に大きく貢献する勝ち点1になり、また古巣の横浜F・マリノスを限りなく優勝に近づけた1点になったが?)
「まず、誰かのためとかではなく、自分のためです。そのためには自分がいいプレーをしなければいけません。次に浦和レッズ、もちろん自分がここにいる限りはJ2でプレーしたいという思いは一切ないので、そういう意味でも残留は絶対に必要でした。もちろん、自分は横浜F・マリノスでいい時間を過ごしたので、選べと言われたらF・マリノスと言うかもしれないですけど、彼らがいい位置にいられたのはよかったのではないでしょうか」
(90分間、最後まで運動量を落とさず動いていた。これだけ試合の間隔が空いた中で体力をキープするのは難しかったと思うが、どんな努力をしたのか?)
「すごく難しかったです。チームがAFCチャンピオンズリーグで中国やサウジアラビアなどに行っているとき、残る選手が何人かいましたけど、3、4人でしっかりと練習をするというのはなかなか難しいですし、どうしても個別練習になってグループトレーニングにはならないので、そこに難しさはありました。
ただ、そういうときでこそプロフェッショナルとしての心構えが必要であって、そこでしっかりとトレーニングを積まないとダメになっていくだけですし、いくら3、4人とはいえ、そこで腐ることなくしっかりとやれたのが、今回の結果につながったと思います」
(「出れば結果を残せる」と言っていたが、それを達成できたことは自分にとってどういう意味を持つか?)
「今日の試合だけでなく、交代させられた水戸ホーリーホック戦であったりとか、結構前になりますけどセレッソ大阪戦でPKを取ったりとか、サガン鳥栖戦とか、自分は少ない時間でもチームにとってエネルギーを与えたりできると思っています。攻撃面だけではなく、しっかりとチームを鼓舞して、『前から行くぞ』という姿勢を見せるのが自分の役割として大きかったと思っていますし、今シーズンはそういった役割というのはとても重要だと思っています。チーム自体はあまりいい時期を過ごせていなかったので、そういう意味で自分の仕事はできたのではないでしょうか」
【山中亮輔】
(すばらしいミドルシュートから得点につながったが?)
「練習してきた形だったので、相手が3ストーンで、こぼれ球のところが1枚なので、そこのところでフリーになれることは分かっていました。時間があったので、枠に入れることだけを意識してシュートしました」
(ミドルシュートを打った瞬間の思いは?)
「あそこまでフリーだったら自信はあるので、マル(マルティノス)ちゃんが良く詰めてくれたと思います」
(ゴールまでの時間帯は苦しさもあったが?)
「我慢できたという表現が正しいかは分かりませんが、あそこを無失点で切り抜けられたことが本当に良かったと思います」
(スタートから出場するチャンスを与えられたが?)
「難しいシーズンだったし、個人的にも苦しい時間を過ごしていたので、勝ち点1でしたけど、これを3にできるように、またチャンスがあれば良いプレーをできるようにしたいです」
(左サイドでマルティノス選手との連係が見られたが、どんなことを意識していたか?)
「マルちゃんはスピードがあるし、背後を生かしてあげるプレーがもっとできれば良かったですけど、前半は特に相手の圧力がすごかったので、だいぶ苦労しました。後半のところでは、ボールも握れるようになって、少し楽になった印象はあります」
(キャリアの中でも苦しいシーズンだったと思うが、大事にしたことは?)
「まずは切らさないことだと思うし、一つひとつのトレーニングのところで手を抜かずにやる、当たり前のことですけど、近くにモリ(森脇)君のような選手がいて、そういった取り組む姿勢を見ているので、トレーニングから一つひとつやらないといけないと感じていました」
(森脇選手の行動は周りに影響を与えていたか?)
「腐らずにやっているというか、近くに良いお手本がいるので、そういった選手を手本にしてできていました」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】