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先制され追いつくもドローに終わる
3月23日、浦和レッズは埼玉スタジアムで無観客試合として行われた第4節清水エスパルス戦に臨んだ。レッズは前半に先制点を許したものの後半に同点ゴールを挙げ、1-1の引き分けとなった。
森脇を出場停止で欠いたレッズは、阿部が3バックの右に入り、ダブルボランチは柏木と啓太、2シャドーの一角に梅崎が入った。
開始当初こそ清水の攻勢を許したレッズだったが、次第にペースを握り返すと槙野や興梠がシュートを放つなど何度も攻撃の手を繰り出していった。しかし、清水もクロスを長身のノヴァコヴィッチと長沢に合わせてチャンスを作り、18分にはセカンドボールに飛び込んだ大前がGK西川と1対1になるピンチを迎える。ここは西川の好セーブでしのいだが、そのコーナーキックから長沢のゴールで失点。先制点を奪われた。
反撃に出るレッズは、後方から両サイドのスペースへの長いボールを効果的に使い、サイドに起点を作りショートパスで崩す攻撃を増やしていく。興梠のスルーパスに原口が抜け出してシュートを放ったシーンや、槙野がタイミング良く抜け出した興梠へ出したスルーパスがやや流れたシーンなど、大きなチャンスにつながりそうな場面でやや精度を欠いた。前半はこのまま終了し、0-1でハーフタイムを迎えた。
ミシャ監督は後半開始から梅崎と平川に代えて、永田とこれがリーグ戦デビューとなる関根をピッチへ。阿部をボランチ、柏木をシャドーに上げ、関根は右のアウトサイドに入った。64分には宇賀神に代えて1トップに李を投入。興梠がシャドー、原口が左のアウトサイドに入る攻撃的な布陣で同点ゴールを目指していく。
圧倒的にボールを保持して攻撃に掛かるレッズは、徐々にビッグチャンスを作り始める。73分にはダイレクトパスで相手守備ラインを突破すると、興梠のクロスから李の後ろ側に走り込んだ原口が合わせたが、シュートは惜しくも枠を外れた。
しかし76分、右サイドを関根が相手と競り合いながらのドリブルで突破して中央へ折り返すと、李が競ってこぼれたボールを原口が蹴り込んでゴール。1-1の同点に追いついた。
勝ち越しゴールを目指すレッズはその後も圧倒的に攻め続け、槙野や原口がカットインからシュートを放ったが、ゴールには至らない。終了間際には関根のクロスに李が頭で合わせたが、これもわずかにバーを越えた。試合はこのまま終了し、1-1の引き分けとなった。
第4節を終えて2勝1分1敗の勝ち点7としたレッズの次戦は、3月29日(土)、ノエビアスタジアム神戸にて15時キックオフで行われる第5節ヴィッセル神戸戦に臨む。
【阿部勇樹】
(前半が良くなかった?)
「そうですね。後ろでつなぐことがもちろん多かったのですが、それも我慢しながらやっていたと思います。どこかでスピードアップしたりとか、サイドチェンジしたときはチャンスが作れていたので、どこかでもっと高い位置でボールをまわせれば相手はやりにくかったのかなと思います。うまくいかないときでも、今年は我慢というところが大事です」
(セットプレーのときのショートコーナーへの対応は?)
「もったいない失点であるのは変わりません。他の試合でもセットプレーからの失点が続いていますし、ただ、それは改善できると思います。どうやって改善するかはトレーニングからやっていくことだと思います。
(相手の16番をフリーにしてしまったのはなぜ?)
「最初から人が足りていなかったのだと思います。マークする人は自分のマークにつくのですが、今日みたいに声は通るところですし、中だったので足りなければもっと声をかけてやらなければいけなかったと思います。そこで気付かずに声をかけれなかった。自分たちが招いたところだと思います」
(声が通ることで無観客を実感したのでは?)
「もちろん毎試合、このスタジアムでは真っ赤なサポーターが一緒に戦ってくれる中でやっていますし、今日は無観客試合でしたが、いなくても常に応援されているんだという気持ちはあります。あの応援はいなくても心に残っていますし、一緒に戦っていると思います。だから何とか今日の試合を勝って終わりたかったというのがあります。我慢して何とか1点取って追いつけたことは良かったと思います」
(選手に聞くのは難しいテーマだが、無観客を最初で最後にしていくために、どうしていくべきと思うか?)
「過去はもう直せない、変えられないです。そういうのを受け入れて今回の無観客試合が行なわれたと思います。こういう試合が多くあってはいけないです。チームも言っているように、ここからがスタートという位置づけです。過去は振り返られないです。新しいところで自分たちの良さ、新しい浦和レッズを作っていけるようにすることが一番大事だと思います。
ただ、こういう試合が行なわれたのは忘れてはいけないです。選手たちも感じるものがあります。ここからクラブ、サポーターを含めてひとつになっていきたいです。言い方は悪いですが、下まで落ちたと思います。もう上がっていくしかないです。簡単ではないと思いますが、一歩ずつ、ひとつになって手を取り合って、助け合ってやっていけば上がる速度も速くなると思います。忘れない試合だからこそ、今日は勝って終わりたかったですね」
(やっぱり忘れられない試合になる?)
「なります。本当に大勢の方が応援しているというのは、いなくても響いてきますし、きっといつも来ている方々はテレビの前で多分声を出しながら応援しているんじゃないかなと、聞こえてきそうな感じでした。何とか勝って、笑顔は見られないけど、応援してくれている方が笑顔でいられるように、勝って終わりたかったです。
まだまだ、これで終わりではありません。浦和レッズの良いイメージ、海外でも浦和レッズの名前は響いています。Jリーグを代表してもそうだし、アジアを代表してもそう。いろいろな方に良いクラブだと言われるようにしていけると思っています。ここからみんなで頑張っていきたいと思います」
【原口元気】
「悔しいですね。同点ゴールの次もそうですし、前半の慎三君からのボールも決められました。そういう中で自分がもう1点か2点を決めていればチームが勝っていたので、そこで結果を残せなかったことについては、個人としてもっとレベルをあげないといけないと思っています」
(無観客試合という状況については?)
「いつも通りやりたいと思っていましたが、どうしても気持ちの部分で難しかったと正直に思います。後半にやっとスイッチが入った感じですが、やっぱりサポーターの力によって突き動かされている部分が多いというのは感じました。特に自分はそうだなと思いました。ハーフタイムに槙野君から「お前どうした、覇気がないぞ」と言われましたからね。イメージはしていましたし、無観客でも自分自身でコントロールしていつも通りのメンタルでプレーしたかったですし、そういう準備をしてきたつもりでしたけど、初めての体験だったこともあって同じようなメンタルではプレーできませんでした。難しかったですけど、そういう中でももっと気持ちを込めてプレーをしたかったです。
やっぱりサポーターは大切な仲間だと思いますし、それを今日強く感じました。また一緒に戦っていきたいという思いが強くなりました。テレビで見ているサポーターに勝利を届けたかったですが、この引き分けということの悔しさを忘れずに、また次の試合ではスタジアムで一緒に戦って、新たな一歩として勝ちたいと思います」
【関根貴大】
「無観客試合ではありましたが、Jリーグデビューできたことは素直に嬉しいです。やってやろうという強い気持ちを持ってピッチに入りました。
自分の特長はドリブルなので、そこをアピールしなければ自分ではないと思っていました。そういったところで、ゴールにつながるプレーができたので良かったと思います。
ただ、結果を出せたことは良かったですが、まだまだ足りないところがありますし、守備の面では周作君に助けられたところもあります。そういうところは練習からしっかりやっていきたいと思います。チームメートはみんなが良い雰囲気で送り出してくれましたし、ピッチ内でも声を掛けてくれてやりやすかったです。
みんなが自分のドリブルに期待してくれていると思いましたし、その期待に応えたいと思ってプレーしました。ゴールに向かう姿勢は見せられたと思います。Jリーガー相手でもやれないことはないと思うし、もっと自信を持てばもっとうまくいくと思いました。
(無観客試合ということについては?)
「逆に、多くの観客の中でやったことがないので、自分はいつも通りできたのかなと思います。次は、この埼スタのピッチやアウェイゲームでも見てもらえると思うので、そこで今日以上に良いプレーをしてやっていきたいと思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
森脇を出場停止で欠いたレッズは、阿部が3バックの右に入り、ダブルボランチは柏木と啓太、2シャドーの一角に梅崎が入った。
開始当初こそ清水の攻勢を許したレッズだったが、次第にペースを握り返すと槙野や興梠がシュートを放つなど何度も攻撃の手を繰り出していった。しかし、清水もクロスを長身のノヴァコヴィッチと長沢に合わせてチャンスを作り、18分にはセカンドボールに飛び込んだ大前がGK西川と1対1になるピンチを迎える。ここは西川の好セーブでしのいだが、そのコーナーキックから長沢のゴールで失点。先制点を奪われた。
反撃に出るレッズは、後方から両サイドのスペースへの長いボールを効果的に使い、サイドに起点を作りショートパスで崩す攻撃を増やしていく。興梠のスルーパスに原口が抜け出してシュートを放ったシーンや、槙野がタイミング良く抜け出した興梠へ出したスルーパスがやや流れたシーンなど、大きなチャンスにつながりそうな場面でやや精度を欠いた。前半はこのまま終了し、0-1でハーフタイムを迎えた。
ミシャ監督は後半開始から梅崎と平川に代えて、永田とこれがリーグ戦デビューとなる関根をピッチへ。阿部をボランチ、柏木をシャドーに上げ、関根は右のアウトサイドに入った。64分には宇賀神に代えて1トップに李を投入。興梠がシャドー、原口が左のアウトサイドに入る攻撃的な布陣で同点ゴールを目指していく。
圧倒的にボールを保持して攻撃に掛かるレッズは、徐々にビッグチャンスを作り始める。73分にはダイレクトパスで相手守備ラインを突破すると、興梠のクロスから李の後ろ側に走り込んだ原口が合わせたが、シュートは惜しくも枠を外れた。
しかし76分、右サイドを関根が相手と競り合いながらのドリブルで突破して中央へ折り返すと、李が競ってこぼれたボールを原口が蹴り込んでゴール。1-1の同点に追いついた。
勝ち越しゴールを目指すレッズはその後も圧倒的に攻め続け、槙野や原口がカットインからシュートを放ったが、ゴールには至らない。終了間際には関根のクロスに李が頭で合わせたが、これもわずかにバーを越えた。試合はこのまま終了し、1-1の引き分けとなった。
第4節を終えて2勝1分1敗の勝ち点7としたレッズの次戦は、3月29日(土)、ノエビアスタジアム神戸にて15時キックオフで行われる第5節ヴィッセル神戸戦に臨む。
【阿部勇樹】
(前半が良くなかった?)
「そうですね。後ろでつなぐことがもちろん多かったのですが、それも我慢しながらやっていたと思います。どこかでスピードアップしたりとか、サイドチェンジしたときはチャンスが作れていたので、どこかでもっと高い位置でボールをまわせれば相手はやりにくかったのかなと思います。うまくいかないときでも、今年は我慢というところが大事です」
(セットプレーのときのショートコーナーへの対応は?)
「もったいない失点であるのは変わりません。他の試合でもセットプレーからの失点が続いていますし、ただ、それは改善できると思います。どうやって改善するかはトレーニングからやっていくことだと思います。
(相手の16番をフリーにしてしまったのはなぜ?)
「最初から人が足りていなかったのだと思います。マークする人は自分のマークにつくのですが、今日みたいに声は通るところですし、中だったので足りなければもっと声をかけてやらなければいけなかったと思います。そこで気付かずに声をかけれなかった。自分たちが招いたところだと思います」
(声が通ることで無観客を実感したのでは?)
「もちろん毎試合、このスタジアムでは真っ赤なサポーターが一緒に戦ってくれる中でやっていますし、今日は無観客試合でしたが、いなくても常に応援されているんだという気持ちはあります。あの応援はいなくても心に残っていますし、一緒に戦っていると思います。だから何とか今日の試合を勝って終わりたかったというのがあります。我慢して何とか1点取って追いつけたことは良かったと思います」
(選手に聞くのは難しいテーマだが、無観客を最初で最後にしていくために、どうしていくべきと思うか?)
「過去はもう直せない、変えられないです。そういうのを受け入れて今回の無観客試合が行なわれたと思います。こういう試合が多くあってはいけないです。チームも言っているように、ここからがスタートという位置づけです。過去は振り返られないです。新しいところで自分たちの良さ、新しい浦和レッズを作っていけるようにすることが一番大事だと思います。
ただ、こういう試合が行なわれたのは忘れてはいけないです。選手たちも感じるものがあります。ここからクラブ、サポーターを含めてひとつになっていきたいです。言い方は悪いですが、下まで落ちたと思います。もう上がっていくしかないです。簡単ではないと思いますが、一歩ずつ、ひとつになって手を取り合って、助け合ってやっていけば上がる速度も速くなると思います。忘れない試合だからこそ、今日は勝って終わりたかったですね」
(やっぱり忘れられない試合になる?)
「なります。本当に大勢の方が応援しているというのは、いなくても響いてきますし、きっといつも来ている方々はテレビの前で多分声を出しながら応援しているんじゃないかなと、聞こえてきそうな感じでした。何とか勝って、笑顔は見られないけど、応援してくれている方が笑顔でいられるように、勝って終わりたかったです。
まだまだ、これで終わりではありません。浦和レッズの良いイメージ、海外でも浦和レッズの名前は響いています。Jリーグを代表してもそうだし、アジアを代表してもそう。いろいろな方に良いクラブだと言われるようにしていけると思っています。ここからみんなで頑張っていきたいと思います」
【原口元気】
「悔しいですね。同点ゴールの次もそうですし、前半の慎三君からのボールも決められました。そういう中で自分がもう1点か2点を決めていればチームが勝っていたので、そこで結果を残せなかったことについては、個人としてもっとレベルをあげないといけないと思っています」
(無観客試合という状況については?)
「いつも通りやりたいと思っていましたが、どうしても気持ちの部分で難しかったと正直に思います。後半にやっとスイッチが入った感じですが、やっぱりサポーターの力によって突き動かされている部分が多いというのは感じました。特に自分はそうだなと思いました。ハーフタイムに槙野君から「お前どうした、覇気がないぞ」と言われましたからね。イメージはしていましたし、無観客でも自分自身でコントロールしていつも通りのメンタルでプレーしたかったですし、そういう準備をしてきたつもりでしたけど、初めての体験だったこともあって同じようなメンタルではプレーできませんでした。難しかったですけど、そういう中でももっと気持ちを込めてプレーをしたかったです。
やっぱりサポーターは大切な仲間だと思いますし、それを今日強く感じました。また一緒に戦っていきたいという思いが強くなりました。テレビで見ているサポーターに勝利を届けたかったですが、この引き分けということの悔しさを忘れずに、また次の試合ではスタジアムで一緒に戦って、新たな一歩として勝ちたいと思います」
【関根貴大】
「無観客試合ではありましたが、Jリーグデビューできたことは素直に嬉しいです。やってやろうという強い気持ちを持ってピッチに入りました。
自分の特長はドリブルなので、そこをアピールしなければ自分ではないと思っていました。そういったところで、ゴールにつながるプレーができたので良かったと思います。
ただ、結果を出せたことは良かったですが、まだまだ足りないところがありますし、守備の面では周作君に助けられたところもあります。そういうところは練習からしっかりやっていきたいと思います。チームメートはみんなが良い雰囲気で送り出してくれましたし、ピッチ内でも声を掛けてくれてやりやすかったです。
みんなが自分のドリブルに期待してくれていると思いましたし、その期待に応えたいと思ってプレーしました。ゴールに向かう姿勢は見せられたと思います。Jリーガー相手でもやれないことはないと思うし、もっと自信を持てばもっとうまくいくと思いました。
(無観客試合ということについては?)
「逆に、多くの観客の中でやったことがないので、自分はいつも通りできたのかなと思います。次は、この埼スタのピッチやアウェイゲームでも見てもらえると思うので、そこで今日以上に良いプレーをしてやっていきたいと思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】