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天皇杯 準決勝 v柏レイソル 李忠成の値千金決勝ゴールで、元日決勝の舞台へ

29日、第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会 準決勝 柏レイソル戦が、13時5分より味の素スタジアムで行われた。

レッズは、前半からゲームを支配し、決定的なゴールチャンスを作り出すものの、1点が遠いまま90分を終え、試合は延長戦へ突入。1点を争う接戦となる中、迎えた117分、李忠成が値千金の決勝ゴールを決めて、レッズが1-0で勝利。最後まで気迫のこもったプレーで勝利をつかみ取り、元日決勝の舞台へと駒を進めた。

また、リーグ年間3位でACLプレーオフからの出場権を獲得していたレッズは、決勝でガンバ大阪(年間2位)との対戦となるため、決勝の勝敗に関わらず、ACLグループステージからの出場が決定した。

両チームとも中2日という日程の中で迎えた準決勝。ミシャ監督は、準々決勝の神戸戦からスタメンを2人入れ替えて試合に臨んだ。1トップは興梠に代えてズラタン、シャドーには李に代えて梅崎が先発に起用され、それ以外は同じメンバーとなった。選手入場の際には、両チームのファン・サポーターが大きな声援でチームを鼓舞する中、試合はレッズボールでキックオフされた。

序盤、最終ラインに5枚を並べてゴール前の守りを固める柏に対して、レッズは右サイドの関根の突破からチャンスを作っていった。30分には、関根が右サイドから積極的に仕掛けて相手DFを一人交わし、その折り返しに武藤がダイレクトでシュートを放つが、これは惜しくもバーの上を越えていった。

一方、前掛かりになった裏のスペースを付かれてカウンターを受けたレッズは、ゴール前でファウルを取られて柏にセットプレーのチャンスを与えてしまう。キッカーは準々決勝でFKから3ゴールを決めたクリスティアーノ。一時、スタジアムには緊張感が走ったが、クリスティアーノの蹴ったボールは壁に当たってバーの上へ。危ない場面をしのいだ。

その後、柏木が相手との接触プレーから39分に青木と途中交代するアクシデントもあったが、選手たちはその後も冷静に自分たちのペースで試合を進め、前半をスコアレスドローで折り返した。

後半もレッズは攻撃の手を緩めることなく、49分に那須、65分に梅崎、67分に槙野とフィニッシュまでつなげるが、あと一歩のところでゴールを奪うことができず。前半から右サイドで果敢に仕掛けて奮闘していた関根のチャンスメイクも、ゴール前に走り込む味方とうまくあわない、もどかしい時間帯が続いた。後半のアディショナルタイムは1分、終了間際の相手のCKを防いだところでホイッスルとなった。試合は90分で決着がつかず、15分ハーフの延長戦にもつれ込んだ。

ここでミシャ監督は、ズラタンに代えて興梠慎三、宇賀神に代えて李 忠成を投入。興梠の1トップに武藤と李の2シャドー、左ワイドに梅崎がスライドする形で延長戦に臨んだ。そして迎えた117分、ゴール前に攻め上がった那須から梅崎にボールが渡ると、梅崎の折り返しは一度は相手のブロックにあうが、こぼれ球を再びクロス。そのボールに李がヘディングでゴールネットを揺らし、待望の先制点を決めた。その後は、攻勢を強める柏に対して、レッズは落ち着いたプレーで時計の針を進め、1-0で勝利を収めた。

次戦は2016年1月1日(金)の元日、レッズはガンバ大阪と、味の素スタジアムで14時15分にキックオフされる決勝に臨む。9年ぶりの天皇杯戴冠を目指し、いま選手たちは気持ちを一つにして頂点へと上り詰めようとしている。

【阿部勇樹】
(啓太と一緒に決勝まで戦える?)
「同い年で一緒に戦ってきた啓太が(引退を)決めた年なので、決勝まで戦うことが決まって良かったです」

(相手がしっかりブロックを作ってきたが?)
「難しい試合になるとは思っていましたが、勢いに乗っている選手が点を取ってくれたので、チームも勢いに乗っていけると思います。また、無失点で終わらせることができたこともプラスになると思います」

(決勝に向けての意気込みは?)
「相手どうこうよりも、浦和レッズらしい戦いができるように、やるべきことをしっかりやりたいです。それが結果にも結びつくと思いますし、最後まで貫きたいです。対戦相手によっては周囲の煽りもあるかもしれませんが、静かにしてもらえればと思います(笑)。

あまり考えすぎても仕方ないので、どれだけ自分たちのサッカーができるかを考えて、楽しんで決勝に臨みたいです。恐怖心などの感情も出てくるのかもしれませんが、それは自分たちらしくないので、どんな状況でもチャレンジして、ダメでもみんなでカバーしてきたのが浦和レッズですから、そういったプレーを新年の初めに見せれたらと思います」

【李 忠成】
(ベンチからどのように試合を見ていたか?)
「ミシャ監督から決勝に向けてコンディションを整えるためにと聞いていましたが、すごく出るまで引っ張っていたので、いつだろうと思ってました(笑)。延長戦に(興梠)慎三と2人で入りましたが、どちからが決めるだろうと2人で話し合ってました」

(後半の最後に宇賀神選手のもとに行っていたが?)
「チームが前掛かりになっていましたし、今までもそれでやられていたことがあったので、ウガ(宇賀神)に言って、バランスを整えるように伝えました」

(ゴールシーンを振り返って?)
「相手に近づきすぎたら点が取れないと感じたので、程よい距離を保ちながら自分のスペースを確保することを意識していました。その結果、相手がボールに触るか触らないかのスペースにボールが落ちてきたので、結果的に良かったです。あの場面で変に動きすぎたり、突っ込んだりしていたら、取れるものも取れなくなってしまいます。落ち着いていたし、自分としても評価できるゴールでした」

(相手の5バックをどのように崩していこうと考えていたか?)
「なかなかチャンスを決められなかったので、フィニッシュの部分で自分が丁寧に仕事をすれば点は入ると思っていました。その通りになって良かったです。いくら相手が引いていても、攻めることができるのは分かっていたことなので、カウンターだけ気を付けるように意識していました」

(FC町田ゼルビア戦の前から有言実行でここまで来ているが?)
「有言実行という言葉はあまり好きではないですが、それくらいの自信はありますし、それが今のパフォーマンスに表れていると思います。前にも言いましたが、レッズのファン・サポーターとの愛し方のようなものが自分の中でとても変わった部分があります。その心境の変化でここまで来れています。自分でもここまで変われるとは思ってなかったですし、自分から歩み寄れたことに尽きると思います」

(ゴール裏に行ったときの気分は?)
「やっぱりうれしいですね。今まで在籍した柏、広島、サウサンプトン、FC東京のファン・サポーターのところに行ったときのように、優しく包まれた感じがしました。本当に今日はファン・サポーターの中に溶け込めました。

得点は水物なので、いくら技術が高くても、努力をしても、取れないときは取れないものです。今は自分にいい風が吹いているので、決勝でもこの風にしっかり乗って、得点に絡んでいきたいです」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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