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「ガンバ戦は運動量と規律が重要になる」ミシャ監督

Jリーグ第26節 vsガンバ大阪 前日のコメント

「非常に難しいゲームになると思います。ガンバは非常にクオリティの高いチームだと思っています。彼らの質から考えれば、今のガンバの順位は、それにふさわしくない順位だと思います。そして浦和にとって、ホームでのガンバ戦というのは私の知る限り、ここ5年勝っていない、過去のデータから見ても我々にとって明日のゲームは非常に難しいゲームになると思っています。それに加えて、ガンバにとっても残留するために非常に大切なゲームになりますし、我々にとっても優勝争いをしていく上で非常に大切なゲームになります。両チームにとって、重要なゲームであり、互いの置かれている状況が鍵となるゲームであり、それが明日のゲームを更に難しくすると思っています。
明日は、運動量と規律が重要になってくると思います。それをより、出せた方が試合を有利に進められるのではないかと思っています。選手たちはずっと、良いトレーニングを続けてくれています。
明日もこれまでのような良い戦いができないはずがないと思っています。大切なのは、選手たちが順位というものを見ることなく、ガンバというチームのクオリティというものをしっかりと見て、決して油断することなく戦う、それが大切だと思っています」

【質疑応答】
(ガンバの攻撃の怖さというのはどこにあると感じていますか?)
「ガンバは、個人個人の選手の能力が高いということが怖さとしてあります。レアンドロだったり、明日は出るか分からないですが、パウリーニョ、家長、倉田が出るかもしれませんし、二川、遠藤からのボールの配球、そういった個人の能力の高さが彼らの強さだと思っています。しっかりとチーム全体で90分、最後まで集中した守備をすることが非常に大切になってくると思います。相手は個人の能力が高い選手が多く、それに加えて遠藤から良いパスが入ります。スペースへの質の高いボールや、くさびのボールが入ってきます。そういった意味ではしっかりと全体で組織として守ることが重要です。明日のゲームは、非常に複雑なものが絡み合うゲームだと思います」
(シーズン終盤で優勝が見える位置にいますが、チームを引き締めるために監督がしていることや気を付けていることは?)
「言葉として今、そういうことを説明するのはなかなか難しいです。サッカーというのは瞬間瞬間であり、その瞬間に見たものあるいは起こったことに対して、選手に言葉を投げかけます。
それをどういうタイミングで言うのか、どういう場面で言うのかは、今ここで口に出して説明できるものではありません。自分が普段見て、観察している中で、その場で見たことを言うからです。
日本では、マニュアル的なものというのがよく言われるかもしれませんが、サッカーはマニュアルではどうにもならないことが多いです。チームは生き物です。サッカーで大切なのは、どの場面で何を言うか、そういった感覚というものが大事になってきます。ある場面ではある人には見えていて、ある人には見えていないかもしれない。そういった感覚があるかどうかが大事で、決してマニュアルでどうにかなるものではありません。
トレーニングに関しても同じです。トレーニングに関して、事前にプランをしていたとしても、それを変化させていかなければいけない状況もあります。状況に応じて、やろうと思っていたことを変化させ、トレーニングをしていく。それでトレーニングを良いものにしていく。その場、その場でしっかりと自分のプランを変化させて良いものを作っていくことが必要です。
サッカーというのは、いかにフレキシブルに仕事をするかというのが求められます」
(就任した当時、チームはファミリーでないといけないと話していました。昨年、残留争いをしていたチームが今、優勝争いをしているということで、今はチームが本当にファミリーになれているからこそ、今の順位や結果があるのかなと思いますが、監督から見て、チームがファミリーになれているかどうかというのは、いかがでしょうか?)
「6、7年前の日本のリーグ戦であれば、2人か3人の質の高い外国人選手をそろえることができれば、優勝争いに加わっていけるチームが作れました。当時、日本人選手というのは外国人選手を必要以上にリスペクトし、恐れていた、そういう気持ちを持ちながら戦っていたと、私は感じていました。
今に至る時間の経過の中で、日本人の選手は非常に成長してきていると思っています。外国人選手に対しても何も恐れることなく、堂々と戦えるようになってきています。今、ヨーロッパで戦っている選手を見れば、皆さんも分かるとおり、日本人の選手の質も上がっていますし、外国人選手を恐れる気持ちも持っていない。そういったものをリーグの中でも見ることができます。そういう中で一つのチームが成功を収めていくためには、いかにチームとして戦うかということが求められます。チームというのはフィールドに出ている11人の選手だけではありません。現場で戦っている選手、周りでサポートしている人間、すべてを含めてチームです。
そのチームというのはファミリーのようなグループでなければいけません。それは日々、同じ釜の飯を食べている、我々はそういう集団です。ともに助け合いながら、我々は日々の仕事をしています。私は今の浦和の強さというのはそのファミリーとしての結束があるからだと思っています。選手同士、リスペクトとお互いを助け合う気持ちを持って、やっていると思います。そういった選手同士の信頼関係というのは非常に大切であり、成功というものは1年後かも、2年後かもしれませんし、いつくるか分かりませんが、成功を収める上で保証になるものです。ファミリーとしての結束、お互いの信頼関係というものが、幸運なことに、早い段階で結果として表れているのだと思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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