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「今後にしっかりとつながる試合だった」ミシャ監督

Jリーグ第30節 vsセレッソ大阪後のコメント

「今日は非常に良いゲームを見ることができました。皆さんも私と同じ意見ですか?私と同じように皆さんも素晴らしいゲームを見たのではないでしょうか。このゲームの前にもコメントしましたが、セレッソというチームは、今のJリーグの中で、他のチームよりも1クラス、明らかに上の攻撃ができるチームです。
相手のクルピ監督は、5年間、セレッソというチームを率いて、半年ほどあきましたが、再び彼がそのチームを率いている状態です。クルピさんが来る前もセレッソというチームは素晴らしいチームを継続していたと私は思っていました。
ただ、今シーズンに入ってからのセレッソは良いゲームをしながら結果を残せなかった。ここ数年、セレッソは素晴らしい攻撃的なサッカーを展開しています。我々が今日対戦したのはそういうチームです。
私は浦和の監督なので、自分のチームを少しひいき目に見てしまうかもしれませんが、我々は今日、素晴らしいゲームをしました。札幌戦、仙台戦と負けて、連敗した中、非常に難しいゲームでした。
ただ、我々の選手たちは非常に素晴らしいゲームをしてくれました。チームとして、勝利への気持ち、強い意志、そして意地というものをしっかりと見せてくれました。今日のゲームで取った勝ち点1は、3ポイント以上に、非常に価値のあるものだと思っています。リーグが終わる4試合前まで優勝を争えるところにいるというのは、サポーターの方々も見ていて、我々がどの方向性に向かっているのか、分かるところにあると思います。
そして浦和レッズは今、生き返りました。Jリーグの中でここにありということを十分に我々は示せているのではないかと思います。そのことは価値のあるものだと私は思います。なぜ、今日、これだけのゲームをしながらゴールを決められなかったのか、勝利ができなかったのかということは、5時間あっても説明がつくものではないかもしれませんが、今日、我々が見せた戦い、内容というものは今後にしっかりとつながっていくものではないでしょうか」

【質疑応答】
(残り4試合で首位と勝ち点6差とかなり優勝は厳しくなってきましたが、それについてはどう考えていますか?)
「私自身も今の状況から首位との順位をひっくり返すのは難しいとみています。仙台と広島は我々よりも6ポイント、多い状態です。現実的な我々の目標というのは3位という順位で今シーズンを終えることだと思っています。可能性がある限り、我々は一番上を取りに行くために戦っていきたいと思っています。現実的な目標としては3位で今シーズンを終えることですが、可能性がある限りは上を狙っていきたいです。
2007年、浦和がシーズンの残り5試合で9ポイントか10ポイントと大きなリードをしていて、そのあと鹿島が逆転して優勝した、そういうチームもありましたし、過去の歴史で起こっていることなので不可能ではないと思っています。チャンスがある限りは戦っていこうと思っています。たら、れば、の話になりますが、札幌の前の試合のときに私自身、ミスをしたかなと今、分析しています。札幌戦は勝利して1位を取りにいくという非常に強い気持ちを持って、臨んでいました。それは選手たちにも伝わっていましたし、選手たちも勝利して1位を取りにいくという強い気持ちで臨んだと思います。試合自体はチャンスも作り、決めていれば勝利していたかもしれないゲームでした。
結果というものは非常に微妙なバランスで決定してしまうものです。勝ちたいという思いが強いがゆえに、逆にマイナスの方向にいってしまったと感じる部分があります。あの試合の前、絶対に勝つんだという気持ちに少し、ブレーキをかけないといけなかったかと。目標は1位ではなく、3位以内だと伝えれば勝利できていたかもしれないですし、仙台戦も勝利できていたかもしれない。結果が出てしまった後でのことなので、それが正しいかどうかは分からないですが、私自身はそう思っています。
1位という順位を意識しすぎたがゆえに、気持ちが前にいきすぎてそれが結果としてマイナスにいってしまったのかなと思います。もちろん、日本の風土では、この状況にあって、1位ではなく3位でいいと公の場でいってしまったら、この監督は何を言っているのだろうといわれてしまうかもしれませんので。公の場では1位を狙うといいましたが、チームの中では我々は3位だと、選手の強すぎる気持ちを抑えなければいけなかったかと思います」
(そういうことは選手たちに伝えているのですか?それと、FWの選手にゴールが少ないですが、それに対する対策は?)
「今週の練習を通して、選手たちには、1試合前と2試合前の試合とは違う形で話をしてきました。私自身、オープンに話をしますし、選手たちには先ほど皆さんにお話ししたような話もしてきました。札幌戦はたくさんのチャンスを作りましたし、仙台戦も先手を常に取られる展開でしたが、最後、マルシオが3-3にするチャンスもありました。先ほどもいったように、すごく強い気持ちで戦ったがゆえに冷静さを失っていたように思います。そういった勝利への強い気持ちがあるがゆえに、バランスを崩してしまっていたと思います。
今週、練習を通してやってきたことは、コンパクトな守備をして相手にスペースを与えない、良い守備をしたところから早くカウンターを仕掛ける、そういったことを繰り返し、練習の中でやってきました。それを選手たちは今日、試合の中で素晴らしく表現してくれたと思います。また、そういった、FWの選手の得点が少ないという話が出てくると、補強をするのか、しないのかという話にもなると思います。私自身、監督のタイプとして、あちこちから選手を補強してチームを作るタイプではありません。自分のチームにいる選手を指導しながら、そういった部分を改善していくように今後もやっていこうと思っています。
今日もマルシオにチャンスがありましたが、本来であれば、マルシオはもっとも決定率が高い選手だと思います。原口にもチャンスがありましたが、彼もゴールを決められる選手です。それが決まらないということに関しては、私はアンラッキーだととらえています。もちろんゴールをするということは、生まれ持った感覚ということもいわれていますが、我々はそういった方向性でしっかりと練習の中でしっかり取り組んでいきたいです。今、我々がやっているサッカーは、攻撃的な選手だけにチャンスがくるわけではありません。今日も原口、マルシオ、陽介にチャンスがありましたし、普段出ている平川、それと梅崎、宇賀神などサイドの選手もそうです。槙野もゴールチャンスによく顔を出しています。いろんな選手が得点チャンスに顔を出す、そういうスタイルです。そこでチャンスをものにしていくということに関しては、日ごろの練習の中で取り組んでいくことだと思っています。必ずハードワークをして、そういうところでも決められるように指導していきたいですし、トレーニング
をしていきたいです」
(後半はチャンスを多く作ったと思いますが、その要因は?)
「試合が始まった時点ではまだ、両チームともフレッシュな状態です。前半、特に相手がフレッシュな状態であれば、それほど我々もスペースと時間を与えられるものではありません。ただ、試合が進むにつれ、相手も疲れてきます。それは肉体だけではなく、頭のほうもそうです。そうなると我々には、より、スペースと時間というものを与えられるようになります。それがあるからこそ、どちらかのチームがより多くのチャンスが生まれ、そうでないチームはピンチが増える。そういったことなのではないかと思っています。相手に引いて守備の組織を作られてしまうとなかなか崩せるものではありません。そういった相手を崩していくには、ドリブルで1人、2人と抜いていくことです。そこからチャンスは生まれます。
ただ、我々のチームで、相手をそうしてかわしてシュートまで持っていき、決められる選手というのはいる状況ではないし、日本を見渡してもそういった選手というのはなかなかいるものではありません。
ですから、試合の中で徐々に空いてきたスペースを使い、アイデアを持って相手を崩すという展開になります。皆さんご覧になったかどうか分かりませんが、ボールを動かしながらサイドチェンジで展開したときに、梅崎が1対1の状況になるときがあったと思います。そういった場面でペナルティーエリアの中に侵入していくことができれば、そのチームにはアドバンテージが生まれるのではないでしょうか。梅崎は非常に良い選手ですが、今日は右に入っており、普段は左をやっている選手なので、もしかしたら少し、慣れがなかったのかもしれません。彼自身は私が求めていることは十分にわかっています。今後、そういった場面ではドリブルで仕掛けて、エリアに侵入していくことです。ワイドの選手は高い位置にポジションをとっていますから、そこにサイドチェンジでボールが入ったときには1対1の場面がよく生まれます。そこで仕掛けて数的優位を作る場面も必要です。そこでボールを取られてもいいし、思いきってそこは仕掛けてほしいのですが、そこで躊躇があるのかなと感じていま
す。そこは今後、練習の中で取り組みながら、改善していきたいですし、必ず改善できると思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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