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「勝利への強い気持ちが結果に結びついたゲーム」ミシャ監督
Jリーグ第22節 vs大宮アルディージャ 試合後のコメント
「終わってみれば4-0という結果でしたが、決して簡単なゲームではなかったと思います。相手は立ち上がりから自陣で守備を固め、我々のミスを誘ってチャンスを窺ってきました。仕掛けなければいけない我々には簡単な展開ではありませんでした。
ただ、我々は立ち上がりから『絶対に今日の試合に勝つぞ』という姿勢を見せて戦いましたし、そうした勝利への強い気持ちが結果に結びついたゲームだと思います」
【質疑応答】
(5バックの相手に対してレッズの選手が動いて崩すシーンがたくさんあったが、この試合に備えて特別な動きを準備していた?)
「我々は、相手に合わせるというサッカーはあまりしませんが、相手がどういう戦い方をしてくるかというのは事前に分かっていました。ただ、我々が今日やったことというのは、自分たちが練習で常にやってきたことであり、得点は30分過ぎに入りましたが、それまでにも得点が入ってもおかしくないシーンはあったと思います。相手チームにはムルジャ、ズラタン、家長選手と攻撃的で危険な選手がいるというのは分かっていたので、そうした選手をしっかりとケアしながら、本来自分たちがいつもやっているサッカーをしようと準備をして、今日の試合に臨みました」
(守りを固めた相手に対し、去年までは前に選手が並んで動きがなくなっていた。今シーズン、特に中断明けからは柔軟に戦えている印象があるが?)
「そういった部分を見ていてくれるというのは、我々としては嬉しいことです。相手チームが我々と対戦する時は、我々への対策を常に練ってくるようになっています。そういう状況のなかで、いかにそれを外して攻撃を仕掛けるかというのは、ワールドカップの中断期間での1つのテーマでした。いかに連動して動くことによってスペースを作るか、それはキャンプの中で取り組んできたことです。
ボールがないところでいかに連動して動けるかというところは、トレーニングの中でも意識してやってきました。60分過ぎまでは、そうした動きでいい攻撃が続けられたのではないでしょうか。昔からサッカーを見てきている方なら思い出して頂けるかもしれませんが、我々の戦いは、74年くらいにオランダでやっていたトータルフットボールを思い出させるようなものではないかと思います。阿部、那須、マキ(槙野)、モリ(森脇)、後ろの選手たちはどこのポジションに移動しても、しっかりと自分たちの攻撃の形をチームとして作れる、あるいはその選手たちがそのポジションで役割を果た せる、そうしたところが見られた戦いだったと思います。それが今後どれだけ長くできるかどうかというのは分かりませんが、非常にチーム全体が連動し、機能した戦いでした。
非常に難しいサッカーだということは間違いないです。ただ走るだけでなく、しっかりと考えて走る、あるいは走るタイミングを考えなければいけません。場面場面でタイミングと連動した動きを求められる難しいサッカーです。選手たちは、そうしたところで良くやってくれています。そういった部分は、私自身は見ている方にとって非常に面白いものだと感じていますし、日本のサッカーを見る方々が前向きにそういったものを捉えてくれるといいと思います。
見る方もよく見ないとピッチの上で何が行われているかわからないと思います。ピッチの上で何が行われて、選手がどう動いているかが私自身にも分からないこともありました。私もたまに選手から学ぶことがあります(笑)。冗談ですが。ただ、非常に興味深い、面白いゲームでした」
(マルシオの評価については?)
「正直に言いましょう。私自身は、今スタメンで出ている選手たちよりも、そうではない選手たちとよく話をします。こういう風に話すと、皆さんは山田直輝のことが思い浮かぶかもしれません。私自身の頭の中には直輝のこともしっかり入っています。2人ともケガによる長期の離脱があり、残念ながらチームの戦力として助けになれるかというと、今はまだ2人ともそこまでは来ていません。
マルシオ選手は長期離脱の中で試合に絡むことがなく、それは山田直輝も然りです。その中で、マルシオが試合に出ることによって彼が試合感を取り戻してくれる、あるいは今後日本でサッカーをする上でまだプレーできるということを示せる、それは山田直輝も同じです。彼らが今後シーズンの中でどれだけ活躍できるか分かりませんけれども、彼らが試合に出ることによって、自分自身の試合勘を取り戻してほしいという思いもありますし、しっかりプレーできるところを見せることができるはずです。そういう意味では、彼らが本来の調子に戻ってくることは私自身も期待しています。山田直輝は今日はメンバー外でしたが、ヤマザキナビスコカップは連戦になりますし、その中で試合に絡んでくることは充分に考えられることです。
山田直輝・マルシオは、以前は2人ともチームの力になれる選手でしたが、長期離脱があり、少しずつ調子を戻していっていますが、まだ今の段階では本来の彼らの持っている力というところまでは来ていないというのは事実であろうと思います。だからこそ私は彼らをサポートしていきたいという思いは強いです。
山田直輝に関しては、才能があるいい選手だと思います。しかしこの2年半の中で、彼はほぼ2年間くらいケガをしてプレーできていません。長い期間プレーをしていなかった分、戻ってくるのも時間がかかると思います。我々は今日は4-0で勝利しましたが、仮に失点していたならば、『勝ったけど・・・』と言われがちなのが我々浦和です。そういう中でケガをしていた選手、長期間いなかった選手を起用していくというのは簡単な話ではありません。
浦和というクラブを取り巻く環境は、非常に特殊だと感じることがあります。プレッシャーというものが非常にあるクラブだと思います。それは我々の宿命かもしれません」
(これからも、自分たちのサッカーを突き詰める?)
「100%、その方向性で行くのは間違いありません。我々のトレーニングはボールを使ったゲーム形式の練習が多いのですが、もし我々の練習を毎日見ている方がいたら、毎日ゲームばかりしていると思うかもしれません。ただ、我々は必ず選手に課題を与えてゲームを行います。サッカーはどこまでいっても、より正確に、より速く、より連動性をもって、というところを突き詰めてやっていかなくてはいけないと思っていますし、我々のチームはより良くなっていくポテンシャルがあるチームだと思っています。
これまでの練習の中で、6種類の違う色のビブスを使って練習をしたことがあります。今後は8種類くらいまで使えたらいいかなと思っています。どこまで行けるか、見てみましょう。
私の哲学は、常に自分たちのサッカーをやりきろうというところにあります。練習の中で取り組んできたことを、そのまま試合の中でやればいい、それを選手にいつも求めています。私の思う印象ですが、日本のチームは、他のチームがこう来るからこうしよう、という向きで戦いがちだと感じていま す。もちろん、例えば今日の相手では8番・11番・2番・途中で入った3番と、高さのある選手が多かったですが、我々は相手ほど高さはありません。そこで相手の高さを消しに行くというサッカーには今日はしませんでしたが、そういう部分では難しいところもあります。そうしたギャップを突かれてやられることもあります」
(60分以降は違うチームになった、その原因と、改善については?)
「1つは、4-0というスコアの中で、選手をそこからもう一度奮い立たせ、疲れてきた中で同じことをやろうというのはなかなか難しいものがあります。逆に、0-4とリードされたチームがそこからいいサッカーをするというのは、サッカーではよくあることです。
唯一私が知る中で、妥協を許さず何点でも取りに行くのはドイツでしょう。ドイツ以外の国、例えばイタリア・スペイン、そうした国のチームは3~4点取れば少しサイドブレーキをかけて、勝っていこうというサッカーです。唯一、相手をとことん打ち負かしにいくのがドイツです。それはメンタリティの違いでもあるでしょう」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
「終わってみれば4-0という結果でしたが、決して簡単なゲームではなかったと思います。相手は立ち上がりから自陣で守備を固め、我々のミスを誘ってチャンスを窺ってきました。仕掛けなければいけない我々には簡単な展開ではありませんでした。
ただ、我々は立ち上がりから『絶対に今日の試合に勝つぞ』という姿勢を見せて戦いましたし、そうした勝利への強い気持ちが結果に結びついたゲームだと思います」
【質疑応答】
(5バックの相手に対してレッズの選手が動いて崩すシーンがたくさんあったが、この試合に備えて特別な動きを準備していた?)
「我々は、相手に合わせるというサッカーはあまりしませんが、相手がどういう戦い方をしてくるかというのは事前に分かっていました。ただ、我々が今日やったことというのは、自分たちが練習で常にやってきたことであり、得点は30分過ぎに入りましたが、それまでにも得点が入ってもおかしくないシーンはあったと思います。相手チームにはムルジャ、ズラタン、家長選手と攻撃的で危険な選手がいるというのは分かっていたので、そうした選手をしっかりとケアしながら、本来自分たちがいつもやっているサッカーをしようと準備をして、今日の試合に臨みました」
(守りを固めた相手に対し、去年までは前に選手が並んで動きがなくなっていた。今シーズン、特に中断明けからは柔軟に戦えている印象があるが?)
「そういった部分を見ていてくれるというのは、我々としては嬉しいことです。相手チームが我々と対戦する時は、我々への対策を常に練ってくるようになっています。そういう状況のなかで、いかにそれを外して攻撃を仕掛けるかというのは、ワールドカップの中断期間での1つのテーマでした。いかに連動して動くことによってスペースを作るか、それはキャンプの中で取り組んできたことです。
ボールがないところでいかに連動して動けるかというところは、トレーニングの中でも意識してやってきました。60分過ぎまでは、そうした動きでいい攻撃が続けられたのではないでしょうか。昔からサッカーを見てきている方なら思い出して頂けるかもしれませんが、我々の戦いは、74年くらいにオランダでやっていたトータルフットボールを思い出させるようなものではないかと思います。阿部、那須、マキ(槙野)、モリ(森脇)、後ろの選手たちはどこのポジションに移動しても、しっかりと自分たちの攻撃の形をチームとして作れる、あるいはその選手たちがそのポジションで役割を果た せる、そうしたところが見られた戦いだったと思います。それが今後どれだけ長くできるかどうかというのは分かりませんが、非常にチーム全体が連動し、機能した戦いでした。
非常に難しいサッカーだということは間違いないです。ただ走るだけでなく、しっかりと考えて走る、あるいは走るタイミングを考えなければいけません。場面場面でタイミングと連動した動きを求められる難しいサッカーです。選手たちは、そうしたところで良くやってくれています。そういった部分は、私自身は見ている方にとって非常に面白いものだと感じていますし、日本のサッカーを見る方々が前向きにそういったものを捉えてくれるといいと思います。
見る方もよく見ないとピッチの上で何が行われているかわからないと思います。ピッチの上で何が行われて、選手がどう動いているかが私自身にも分からないこともありました。私もたまに選手から学ぶことがあります(笑)。冗談ですが。ただ、非常に興味深い、面白いゲームでした」
(マルシオの評価については?)
「正直に言いましょう。私自身は、今スタメンで出ている選手たちよりも、そうではない選手たちとよく話をします。こういう風に話すと、皆さんは山田直輝のことが思い浮かぶかもしれません。私自身の頭の中には直輝のこともしっかり入っています。2人ともケガによる長期の離脱があり、残念ながらチームの戦力として助けになれるかというと、今はまだ2人ともそこまでは来ていません。
マルシオ選手は長期離脱の中で試合に絡むことがなく、それは山田直輝も然りです。その中で、マルシオが試合に出ることによって彼が試合感を取り戻してくれる、あるいは今後日本でサッカーをする上でまだプレーできるということを示せる、それは山田直輝も同じです。彼らが今後シーズンの中でどれだけ活躍できるか分かりませんけれども、彼らが試合に出ることによって、自分自身の試合勘を取り戻してほしいという思いもありますし、しっかりプレーできるところを見せることができるはずです。そういう意味では、彼らが本来の調子に戻ってくることは私自身も期待しています。山田直輝は今日はメンバー外でしたが、ヤマザキナビスコカップは連戦になりますし、その中で試合に絡んでくることは充分に考えられることです。
山田直輝・マルシオは、以前は2人ともチームの力になれる選手でしたが、長期離脱があり、少しずつ調子を戻していっていますが、まだ今の段階では本来の彼らの持っている力というところまでは来ていないというのは事実であろうと思います。だからこそ私は彼らをサポートしていきたいという思いは強いです。
山田直輝に関しては、才能があるいい選手だと思います。しかしこの2年半の中で、彼はほぼ2年間くらいケガをしてプレーできていません。長い期間プレーをしていなかった分、戻ってくるのも時間がかかると思います。我々は今日は4-0で勝利しましたが、仮に失点していたならば、『勝ったけど・・・』と言われがちなのが我々浦和です。そういう中でケガをしていた選手、長期間いなかった選手を起用していくというのは簡単な話ではありません。
浦和というクラブを取り巻く環境は、非常に特殊だと感じることがあります。プレッシャーというものが非常にあるクラブだと思います。それは我々の宿命かもしれません」
(これからも、自分たちのサッカーを突き詰める?)
「100%、その方向性で行くのは間違いありません。我々のトレーニングはボールを使ったゲーム形式の練習が多いのですが、もし我々の練習を毎日見ている方がいたら、毎日ゲームばかりしていると思うかもしれません。ただ、我々は必ず選手に課題を与えてゲームを行います。サッカーはどこまでいっても、より正確に、より速く、より連動性をもって、というところを突き詰めてやっていかなくてはいけないと思っていますし、我々のチームはより良くなっていくポテンシャルがあるチームだと思っています。
これまでの練習の中で、6種類の違う色のビブスを使って練習をしたことがあります。今後は8種類くらいまで使えたらいいかなと思っています。どこまで行けるか、見てみましょう。
私の哲学は、常に自分たちのサッカーをやりきろうというところにあります。練習の中で取り組んできたことを、そのまま試合の中でやればいい、それを選手にいつも求めています。私の思う印象ですが、日本のチームは、他のチームがこう来るからこうしよう、という向きで戦いがちだと感じていま す。もちろん、例えば今日の相手では8番・11番・2番・途中で入った3番と、高さのある選手が多かったですが、我々は相手ほど高さはありません。そこで相手の高さを消しに行くというサッカーには今日はしませんでしたが、そういう部分では難しいところもあります。そうしたギャップを突かれてやられることもあります」
(60分以降は違うチームになった、その原因と、改善については?)
「1つは、4-0というスコアの中で、選手をそこからもう一度奮い立たせ、疲れてきた中で同じことをやろうというのはなかなか難しいものがあります。逆に、0-4とリードされたチームがそこからいいサッカーをするというのは、サッカーではよくあることです。
唯一私が知る中で、妥協を許さず何点でも取りに行くのはドイツでしょう。ドイツ以外の国、例えばイタリア・スペイン、そうした国のチームは3~4点取れば少しサイドブレーキをかけて、勝っていこうというサッカーです。唯一、相手をとことん打ち負かしにいくのがドイツです。それはメンタリティの違いでもあるでしょう」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】