Jリーグ第15節 vsFC東京 試合後のコメント

「今日どのように試合に入ろうか、どのような試合をしようか、長く考えていました。やはり広島と東京の試合を見た上で、東京は広島との試合でも同じような試合をしていました。我々は東京のように、あるいは広島のようにしっかりと自陣に引いて奪ってからカウンター、守備的な戦いをするのか、今までと同じような戦いをするのか、というところでした。私自身は、やはり自ら仕掛けていくということを選択しました。相手は、こちらのミスを誘ってカウンターということを選択し、相手はその形で我々から得点を奪いました。
やはりこういった連戦の中で、あるいは気温が高い中でプレーするというのは、守備的な戦いよりも攻撃的な戦いの方が難しいということはあります。集中力を持続させ、精度の高いプレーをすることが必要です。それは難しいですし、相手の守備を崩すより、相手の攻撃を壊す方が比較的簡単です。
ただ我々はやはり両チームが守備的なつまらない戦いをしたくはなかった。0-2になりましたが、そこからよりリスクを負ってプレーし、危険な攻撃が仕掛けられました。相手も疲れてきたこともあって、中央にスペースが生まれたこともあって、攻勢を仕掛けられましたし、サイドからも良い攻撃が生まれました。
非常に厳しい状況の中で選手たちは、強い気持ちをもって何が何でも逆転するという気持ちを見せてくれたと思います。厳しい中でもそうしたものが見せられる、非常に選手たちのがんばりを讃えたいです。
FC東京は非常に強いチームです。なぜ彼らが20ポイントしか取れていないのか分かりませんが、その彼らに対して、あの劣勢な状況から追いつき、あと5分あれば逆転できたかもしれないところまで追い詰めたというのは評価できると思います。選手たちのがんばりを本当にたたえたいです。」

【質疑応答】
(原口のゴールはすばらしかったがどう評価を？)
「その質問はザッケローニさんにお聞きになった方がいいかもしれません。あのゴールで代表に選ばれるかもしれませんから。彼のゴールはすばらしかったです。ただ彼はゲームの中でまだ学ばなければならないと思います」

(さきほど、今日はどうしようかという話がありましたが、あなたに攻撃的なサッカー以外の選択肢が本当にあるのですか？)
「もちろんそれは私自身、監督としての間違いなのかもしれませんが、私は攻撃的な戦いをする、それしかありません。
広島のように戦えば0-0で終えられたかもしれません。ただ、私はそれではつまらないと思います。今日来たファン・サポーターのみなさんは、2-2という試合でも良いゲームが見られたと感じてくれたのではないでしょうか。こういった連戦、熱い気温の中で、私たちのサッカーというのは非常に力を使います。精度の高いプレーをするのは難しいことです。また中2日で川崎Ｆ戦がありますし、槙野選手などは、何度も攻撃参加し、疲れていると思いますが、そうであっても必ず我々は、この連戦を乗り切れると考えています。大切なことは自分たちが自分たちのサッカーを信じて戦っていくこと。我々は必ずゴールをして逆転できるんだと、そういったことを選手が信じてやりきることが大切で、それを結果としてやりきったことはポジティブだと思います」

(今日は相手の守備がはまっていて、槙野選手や森脇選手がマークにつけられていました。前節のように那須選手が上がってくるかとも思ったのですが、やはり中央からの攻撃参加は難しいのでしょうか？)
「相手も中央はケアしていますし、そういった中で中央の選手が何度も上がるのは難しいでしょう。私自身おもしろいと思っているのは、これまでも対戦する相手は、我々のサイドに開くストッパーの選手をまるでFWの選手をケアするようにマークするんですが、それは本当にＪリーグで戦っていて面白いことだと思っています。那須に関しては、立ち上がりに何度か前にボールを持ち運ぼうとしていましたが、一度ボールを失ってカウンターを受けてから、だいぶ慎重になったのかなと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】