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「残り30分のサッカーが浦和のサッカー」ミシャ監督

Jリーグ第6節 vsベガルタ仙台 試合後のコメント

「正直なところ前半は満足できない出来でした。テンポも上がらずパスの強さも弱くミスも非常に多い前半でした。ゴールや攻撃の形は良かったですが、テンポが遅い展開でした。後半は神戸戦と同じような入り方をしてしまい、相手に1-1にされていたらどうなっていたか分かりませんでした。後半はリードしている中で、残りの30分くらいから下がるのでなく前からプレッシャーを掛けてボールを奪いに行こうとしました。それが得点に結びついたと思います。より相手のゴールに近い位置でボールを奪うことができれば危険な形を作ることができます。それが後半残り30分のプレーであり、我々の強さでありアグレッシブさです。60分までのプレーが悪いとは言いませんが、我々が目指すサッカーではありませんでした。残り30分のサッカーが浦和のサッカーです。1点目の後に続けて2点目、3点目を取りに行くのが我々のサッカーです」

【質疑応答】
(1点目は今まで見たことのないような真っ直ぐ突き進むようなゴールだったが、練習で準備してきたのか?)
「選手に聞いてみようと思いますけれども、最終的に判断するのは選手であり、そこが大事なところです。もしかしたら選手たちが話し合ってそういう形を実現したのかもしれません。

練習の中で、フレキシブルに自分の判断に左右するところはトレーニングしてきています。前半はサイドからの攻撃があまり機能せずに、そこが前半の攻撃で難しかったところでした。ただ、機能しなかった中でも真ん中の崩しができて得点できたのはよかったと思います。慎三はシャドーのポジションに関してはまだ不慣れなところがありますが、彼はこのポジションでもっと危険なプレーができる選手です。まだ3人のコンビネーションを高めていくには時間が掛かると思います。梅崎、元気、チュンソン、慎三とシャドーのできる選手がいますが、真ん中の3人の組み合わせはこれからも増えていくだろうと思いますし、もっと危険なトライアングルになっていくと思います」

(最後の30分で目指すサッカーができたきっかけは何だったのか? また、普段だと最後まで泥沼のようにいってしまうサッカーが多いが、今日はそれが上手くいったその理由は?)
「リードすると守備的になるのは日本でよくあるパターンだと思います。日本だけでなくヨーロッパも含めてリードしたチームが下がって守備的になってしまう傾向が見られます。

私が指導するチームは、1点取っても下がらずにアグレッシブに2点目を取りに行くようなサッカーでなければいけないと思っていますが、なぜか1点取ると下がってしまいます。それは興味深い疑問なのですが、リードすると選手が若干怖がってしまうのか分かりませんが、1-0でリードした中で守備的にいっても相手はどんどん前に来るだけで、決してそのリードを守り切れるわけではありません。だからこそ継続してアグレッシブに前から守備をすることが必要な要素だと思います。

今日も1点取った後に前からいかない状況が見られましたが、私もベンチで前から行けと強く言いましたし、そういった部分がもしかしたら積極的に選手たちが前から行くことに繋がってくれたのかもしれません。

以前、私がプレーしていた時の話ですが、1-0でリードしている中で、相手はどんどん攻撃に出て来て、リードしているチームはどんどん守備的になっていきました。そこでキャプテンが監督に一人FWを代えて守備的な選手を入れようと言いましたが、監督は分かったと言って、ストッパーに代えてFWの選手を入れました。その後、そのチームは2点目を取って勝利したという興味深い話がありました。そういう状況の中で、1‐1に追いつかれたらメディアに批判されます。監督はなぜリードしている中で選手を代えたのかと。それはハンブルクで起こった話です。ハッペルという監督で、マガトが当時のキャプテンでした。マガトは監督にそう言ったけれども、ハッペルさんはFWの選手を入れたといった話です」

(興梠と李の縦の関係については?)
「興梠はまだ不慣れで考えながらプレーしています。練習の中で3人のコンビネーションを作る時間がなかなかないのですが、練習を積み重ねるうちにもっとよくなっていくと思います。慎三がシャドーの動きに慣れてくれば、3人のうち誰がどこに入ってもできるような、そういう関係が作れるのではないかと思います。今後は2トップといった選択肢も考えられるのではないかと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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