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「記念試合でしっかり3ポイントを取る」ミシャ監督

Jリーグ第11節 鹿島アントラーズ戦、前日のコメント

「明日のゲームはみなさんもご存じの通り、Jリーグ20周年記念試合ということで注目が集まっています。明日の浦和vs鹿島が記念試合として組まれているのは、決して偶然ではない、と思っています。
両クラブにとって、記念試合として指定された形でリーグを戦えるのは栄誉なことです。鹿島はこの20年で最も多くのタイトルを取っているチームで、レッズはこの20年で最も多くの観客動員をしているチーム、そうしたリーグを代表するクラブがこうした記念試合を戦える、それはクラブにとっても非常に栄誉なことです。
明日のゲームを戦うにあたり、我々もそして鹿島も、観に来るサポーターもやサッカー関係者によいゲームを見せられる準備はできていると考えています。
鹿島というチームは、非常に強いチームです。個々の能力が高く、チームとしてもまとまりのあるチームだと考えています。ここ最近、我々はリーグ3試合で1ポイントしか取れていません。明日はどうしても3ポイントがほしいゲームで、明日、勝利を得るために自分たちのベストを尽くして戦いたいと思います。
ここまでリーグ、ACLと両大会で5連戦を戦うなかで、なかなかじっくりと練習をする時間がとれなかったわけですが、その中でも明日しっかり3ポイントを取りたいと強く思っています。そのあとからは1週間あいて、しっかりとした練習時間が取れるようになってくるので、その前の連戦の最後の試合を勝利で飾ってその後のリーグ戦につなげていきたいと考えています」

【質疑応答】
(明日は槙野選手の誕生日で、そして杉浦コーチの誕生日でもありますが、仲間の誕生日を勝利で祝いたい思いはありますか?)
「もちろん、チームの中で誕生日の者がいれば、勝利で祝いたいという気持ちはあります。前に一度、ヤマの20周年の清水戦を落としていますから、今度こそはという気持ちがあります。
槙野と大輔(杉浦コーチ)、そして関ドクターが明日誕生日なんですが、1人1ポイントと考えて、3ポイント取れると考えています。縁起の良い数だと思います」

(Jリーグ20年の成長というのは、どのように感じてらっしゃいますか?)
「私が来る以前の話は、日本サッカーがどうだったかコメントするのは難しいです。最近、過去のJリーグの試合が放送されていて、ちらっと見ることがありますが、それでもなかなかコメントするのは難しい。
やはり私が思うのは、この20年で日本のサッカーは非常に成長した、非常に伸びたと思います。私が知る7年間でも非常に伸びています。そしてJリーグというリーグのことに関しては、非常にオーガナイズされた、整理されたリーグです。さらにこの7年間くらいで、海外でプレーする若い選手も増えています。一流のクラブでもプレーする選手が出ていますし、それはいかに日本の育成やサッカーが成長しているということだと思います。
ただ若干、安易に日本の選手が海外に移籍しすぎなのかなとは思います。私は、ヨーロッパでも3ヵ国か4ヵ国くらいだと思います。行って意味のある、あるいは行って成長できるリーグは。ヨーロッパの国ならどのリーグでも行ってしまうような傾向というのはあまりよいとは思っていません。ただ海外のクラブから日本の選手が興味を持たれて、その中で結果を残しているという事実は、よいと思います。
私自身、20周年記念という試合に監督として指揮が執れるのは非常に光栄で、幸せに思っています。私自身、これほど長く日本で仕事をするとは思っていませんでした。私が明日のゲームに携われることは、非常に光栄なことです。
サッカーの世界で言うと、7年は、普通の仕事の倍だと考えていて、14年くらいのものだと思っています。サッカーの世界で1人の監督が、チームは替わっても7年休みがなく仕事をするのはまれだと思っています」

(興梠選手が鹿島戦への意気込みを本日語っていましたが、そうした彼の姿勢は今週のトレーニングで見られましたか?)
「高すぎるモチベーションというのは、ときとして間違った方向に行きます。彼は、自分自身の普段のプレーを心がけてやることが大切だと思います。最もよいのは、彼がゴールを決めて、鹿島に対する感謝の気持ちを示せればいいのではないか、と思います。鹿島でも良い時間を過ごしていたでしょうから。
少し前までのJリーグは、うちの山田暢久のように比較的一つのクラブでキャリアを続けるというのが多かったと思いますが、今は移籍のルールも変わり、頻繁にクラブを変わることが多くなっています。
移籍というのは、選手につきまとうものです。移籍する前のチームへの親近感などは大切だと思いますが、それよりも大切なことは、移籍した先で、そのチーム、クラブのために自分のベストを尽くし続けることだと思います。私が選手、監督として13年グラーツにいました。広島には6年いましたが、常にそのクラブでの勝利を求めて戦ってきました。そのクラブへの愛情や愛着は、当然残りますが、大切なのは常に今いる場所でベストを尽くすことです。
もちろん、彼が以前所属していたチームとの対戦で特別な気持ちを抱くことは分かりますが、リーグ戦1試合としてノーマルな気持ち、平常心で臨むことが大切だと思います。強すぎる感情は自分のプレーを乱すことにつながります。
強い気持ちと冷静な頭というのが大切で、うまくその部分をコントロールすることが大切です」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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