Jリーグ第27節 vs湘南ベルマーレ 試合後のコメント

「やはり両チームにとって難しいゲームだったと思います。相手は残留がかかる試合、我々は優勝を争いながらの試合。非常に厳しいゲームだったと思います。前半は比較的よい戦いができました。1点を取り、さらに追加点を取れそうな中で、そのままの点差で折り返しました。後半が始まって相手の圧力に押されて、1-0を守る展開になりました。相手が主導権を握った展開であったと思います。そういう中で湘南は、うまく攻撃を仕掛け、それが報われる形で1-2と逆転しました。その後、我々もふたたび攻めに転じ、同点として、3点目が取れるチャンスもありましたが、結果は引き分けでした。
選手たちにとって、チーム、クラブにとって非常に痛い引き分けだったと思います。ここ最近では、前節も含めて勝てていない中で、この2試合は特に6ポイントを取りたかった試合でしたので、非常に痛い結果です。ただこのゲーム、前節を振り返っても、あまりよい戦いができているとは言えないと思います。2試合、勝利に値するプレーができていたかというとそうではないと感じています。
やはり問題なのは運動量です。後半に入ってから落ちる選手が多い。何人か中心になる選手が、本来のプレーをできていません。やらなければいけない中で、それがなかなかできていない。
ただそういったことの分析は難しいですし、監督としての責任があるのは確かなんですが、トレーニングが多すぎたのか、少なすぎたのか、リーグ戦、ACL、天皇杯、ナビスコカップと戦い、疲れがたまっているのか、分析は難しいですが、事実としてそういったことがあると思います。
我々にとって幸運だったのは、首位のチームが引き分けたことです。まだまだ残りの試合の中で、十分我々がトップを狙える位置にいられていると思います。もちろん他チームとの兼ね合いもありますが。
事実として言えることは、この2試合はもっとベターなプレーをしなければならかったということです。次の試合の中で、とにかく選手たちと良い準備ができるよう続けていきます」

【質疑応答】
(湘南と前回の対戦のときは、一方的な勝利でした。今回の試合との違いは？)
違いがあるとすれば結果でしょう。ホームでの湘南戦も決して我々はすばらしいできだったと思ってはいません。違うとすれば結果になると思います。

(シーズンを通して疲れている選手がいるのかもしれないということですが、大幅に選手を入れ替えるなどを考えることはないのでしょうか？)
このチームのレベルでプレーできる、遜色ない選手としては直輝、マルシオがいて、今はケガをしています。那須は出場停止でした。自分たちの選手のことは非常によく理解しています。替えるというだけの入れ替えるのであれば、それは意味がありません。リーグ戦、そしてナビスコカップ、天皇杯と、我々がタイトルを獲得できる可能性があるかぎりは、私が信じるやり方を行いたいと思います。私自身が見たこととしては、興梠選手はあまりよくなかったと思いますが、阪野選手よりも興梠選手のほうがベターだと判断しました。もちろんタイトル獲得の可能性がなくなれば若手を出場させますが、重いものがかかったような試合で、若い選手を火の中に飛び込ませるのは、選手にとって厳しいものだと思います。そしてその結果、もし結果が出ず、若い選手がうまくプレーできなかったときに、こうした場でそのことを伝えなければならないとしたら、その方が選手にとって厳しいことだと思います。

(1-2でリードされて攻めに出て、実力が出たと思いますが、後半、特に選手たちは受け身になりました。余裕を持った守備ができなかったと思いますが、それは見ていてもフラストレーションがたまります。なぜ、リードしたあと、受け身になったのか？)
サッカーは勝利すれば、応援しているみんながハッピーになります。今日試合後、ブーイングを受けましたがそれは私自身へのブーイングだと受け止めています。ここ2試合、我々は勝利しなければならないゲームでできていない、そのことから私に批判が出るのは理解しています。一人の選手、一人の監督がどういうキャリアを経るか、それは勝ったときではなく、負けたときにどうふるまうかだと考えています。ファン・サポーターのみなさん、選手、チーム、クラブと誰もが勝ちたいと思っています。
ただ私は監督として現実を見なければなりません。甲府、湘南は外国籍の選手が多く入れ替わっています。そうした動きをしてなんとかしてJ1に残ろうとしていて、そうした相手と戦うのは決して簡単ではありません。
我々が今、置かれている状況はよいとは言えませんが、シーズンを通してはそういう時期も必ずあります。残り7試合ありますから、その中で必ず今の現状を打破したいと考えています。

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】