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アウェイで逆転勝利、次戦は首位広島との闘い

31日、Jリーグ後半の初戦となる第18節のジュビロ磐田戦がエコパスタジアムで行われた。2連敗中で是が非でも勝利が欲しいレッズは、アウェイの地で我慢比べの様相を呈したゲームを戦い、先制点を与えたもののマルシオの同点ゴールと森脇の劇的な決勝ゴールで2-1の勝利を収めた。
レッズは梅崎が今季初めてシャドーの位置で先発。那須と阿部がダブルボランチを組み、3バックの中央には永田 充、そして原口がベンチスタートとなった。ゲームは19時4分に磐田ボールでキックオフされた。
両チームともに相手ボール時には自陣で守備をセットする構えを見せたため、スキのない膠着したゲームの立ち上がりとなった。それでもレッズは、10分に柏木のパスを受けた興梠がゴール正面から左足でミドルシュートを放つ場面を作り得点への意欲を見せる。19分には、サイドのスペースに走りこんだ平川に森脇が浮き球のパスを通し、クロスに柏木が飛び込んだが相手のブロックに合った。
レッズはGKの加藤も使いながら後方から丁寧にボールをつなぎ、徐々にボールポゼッションを高めた。永田充から宇賀神へのサイドチェンジや、柏木から興梠への長いスルーパスなどで攻撃の圧力をかけていくが、磐田守備陣も厳しい守りを見せ決定機を作り出すには至らなかった。
レッズにアクシデントが起こったのは42分。梅崎が相手DFとの接触で倒れ、一度は立ち上がったもののプレーを継続できずに原口と交代した。
両チーム無得点で折り返したゲームは、後半も立ち上がりから膠着したゲームとなり、両チームにとって我慢が強いられる時間が続いた。ミシャ監督は、59分に宇賀神に代えて坪井をピッチに送り込み、森脇が左アウトサイドのポジションに入った。
ところが64分、中央へオーバーラップした駒野に松浦からのスルーパスが通り、右足のシュートを許して失点。レッズはこの日も先制点を与えてしまった。
同点ゴールが欲しいレッズは直後の67分、永田充に代えてマルシオがピッチへ。那須がセンターバック、柏木がボランチに降りて攻撃的な布陣へシフトした。76分には、相手陣内でのFKでディフェンスライン裏に走りこんだ森脇に、柏木が素早いリスタートでボールを通して最後は興梠が飛び込んだが惜しくも枠を外れてしまった。
攻め続けるレッズに同点ゴールが生まれたのは83分だった。槙野が左サイド相手陣内深くでボールを奪い取ると、ファーサイドへクロス。平川のシュートはミートしなかったが、こぼれ球をマルシオが押し込み、1-1の同点とした。
なおも攻勢に出るレッズに対して磐田も2人の選手交代を行い、両チームが勝ち点3を目指して熱い戦いを繰り広げた。このまま引き分けかと思われた90+3分、槙野からボールを受けた森脇が左サイドから思い切って右足を振り抜くと、シュートは相手DFに当たってコースが変わり、磐田GK川口の頭上を破ってゴールに吸い込まれた。劇的な決勝ゴールに森脇はゴール裏のファン・サポーターへ駆け寄り、喜びを分かち合った。試合はそのまま終了。その直後のエコパスタジアムには大音量の「We are REDS!!」と森脇コールが響いていた。
次節は8月3日(土)、ホーム・埼玉スタジアムにて18時キックオフ、現在首位のサンフレッチェ広島戦に臨む。

【森脇良太】
勝てて良かったです。ホッとしています。気候も厳しい中、非常にタフな試合になりました。我慢していれば必ずチャンスが来ると信じて戦いました。今日は勝ちましたが、まだまだ浦和レッズは良い試合をできるとは思っています。まだまだ進化していけます。やるべきことはたくさんあると思います。
(ゴールシーンは?)僕のゴールはたまたまだと思いますが、でも、最後までチームがあきらめずにやったこと、勝利を目指して最後まで戦うんだという強い気持ちが最後のゴールを生んでくれたのだと思います。チーム全員が最後までタフに戦った結果、ゴールになりました。
(東アジアカップを一緒に戦った選手が相手にいたが?)先日まで一緒に日本代表として戦ったチームメートとの試合。絶対に負けたくなかったです。ただ、結果は浦和レッズに転びましたが、両チームとも最後まであきらめずに戦ったと思います。最後は運がこちらに転がりましたが、ジュビロ磐田も勝っておかしくない内容でした。
(今日はザッケローニ監督が視察にきていたが?)得点は決めましたが、自分の中で得点がアピールになると思っていませんし、最後の韓国戦で出場時間がなかったことで悔しい思いでこの試合に臨みましたし、ザッケローニさんにアピールするのではなく、チームのために、チームで良いパフォーマンスを出したいという気持ちで臨みました。
(次は広島戦だが?)首位の広島を相手に、負けられません。負けることがあれば勝ち点差が広がってしまいます。勝って差を縮めたいです。全力で戦いたいです。埼玉スタジアムで勝利だけを目指してやりたいです。
(今日はゴール後にチームメートが集まってくれたが?)前回は僕1人が喜んだのですが、今日はそういうことを考える余裕はなかったですが、後ろを振り返ると槙野が来てくれていたので、ちょっと安心しました。誰も来ていなかったらさみしかったですけど、槙野がいたのでサポーターのみなさんと喜ぶことができました。サポーターのみなさんの前に行って、まさかブーイングが起こるんじゃないかと心配しましたが、喜んでくれて良かったです。
(広島時代からアディショナルタイムのゴールが多いが?)たまたまですけど、今日もボールを受けたときに、シュート練習のイメージが浮かんだので迷いなくシュートを打てました。相手に当たってコースが変わってうまく入ってくれました。みんなが最後まであきらめない、勝利をもぎ取るという気持ちが最後にゴールを生んでくれたと思います。僕の好きな言葉に『気持ちには引力がある』という言葉があり、その言葉がピッタリでした。諦めないで戦うことの大切さをあらためて認識しました。
(気持ちには引力があるというのは誰の言葉?)広島ユースのときに、森山佳郎監督が口酸っぱく言っていました。ユースのころから好きでした。小さいころから僕の親父も「どんなことがあっても諦めるな」と言っていたので、その言葉が頭に残っていたのだと思います。
(当たったのは駒野選手だったが?)コマさんでしたか?分かりませんでしたが、思い切って右足を振り抜いて良かったです。選手だけじゃなく、サポーターの諦めない気持ちがなかったらあのゴールは生まれません。浦和レッズに関わるすべての人の勝利だと思います。最後まであきらめなければ何かが起きます。それは東アジアカップの韓国戦でも感じていたことですが、みんなで我慢しようとピッチの中で話し合っていて、それが最後まで形になって良かったです。
(守備面は?)対応はまだまだ勉強しないといけません。すべてのクロスをシャットアウトできる選手になりたいです。
(左ワイドでのプレーはどうだった?)広島でも何度か左ワイドをやったことがあります。この気候の苦しいときの後半に、ポジションが左サイドのワイドと言われたときは、心の中で「まじかよ」という気持ちもありましたが、チームのために気持ちを振り絞って最後まで走りました。でもいっぱいいっぱいでしたね。
(次は広島戦だが?)独走させるわけにはいきません。広島は今とても勢いがあって、チームのコンセプトもしっかりしています。7月も4連勝していました。去年チャンピオンになっていますが、それにふさわしい強いチームだと思います。でも、浦和レッズもそれに負けない良さのあるチームです。そこをしっかり出していきたいです。負けるわけにはいかないです。
(しかも古巣相手ということもある?)もちろんです。東アジアカップでも広島の選手とたくさんふれ合う時間があったのですが、「俺たちの方が順位が上だぞ」と言われるたびに「今に見ておけ、今に抜かすからな」という会話をしてきました。古巣が自分たちより上にいるのは正直悔しいですし、順位が下にいるのは僕自身が招いた結果でもあると思っているので、そこは取り返したいです。向こうも、広島から数多くの選手が浦和に移籍しているので負けたくないという気持ちがあると思いますが、浦和を勝利に導くように戦いたいです。

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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