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オズワルド オリヴェイラ監督 就任会見

22日、トレーニング終了後、中村修三GMと新たにトップチームを指揮することとなったオズワルド オリヴェイラ監督が出席し、就任記者会見を行った。

【中村修三GM】
「みなさん、あらためまして、こんにちは。今日は、暑い中、足を運んでいただきありがとうございます。これから監督以下体制をみなさまにお伝えしたいと思います。監督は、ここにいらっしゃいますオズワルド オリヴェイラ監督になります。ヘッドコーチに昨日まで監督の大槻 毅、もう一人、ルイス アルベルト シルバになります。あとは、今までいたコーチが継続して、池田伸康、小坂雄樹、GKコーチに土田尚史、もう一人、ウェイリントンというフィジカルコーチが一週間後くらいに来日します。あと、分析担当のコーチで山田栄一郎です。

昨日までコーチをやっていました上野優作は、ユースのダイレクター兼監督として、すでに今日の試合の視察に行っています。

トップチームはこのメンバーで、今シーズン優勝を目指して、そしてACL出場権獲得を目指してスタートしたいと思います。

オズワルド オリヴェイラ監督は、この間、囲みのときにお伝えしましたが、私と話したときに、まずこのタイミングで監督として来られたときに、リーグ優勝、ACL出場権獲得を一緒に目指せますか、と質問しましたら、『やれます』と強い言葉をいただきました。また、浦和レッズで監督をやる思いがすごく伝わってきました。

我々が求めていた目標や、今までの鹿島、ブラジルでの豊富な経験、実績、そういうところ、そして、日本をよく知っていること。また、今まで我々が目指してきた強くて魅力あるチーム作りを、継続してやっていただける人材だというところでこちらからお願いしました。大槻 毅ヘッドコーチに関しましては、今、チームを一番理解しており、オズワルド オリヴェイラ監督を全面的にサポートできる人材だということで、ヘッドコーチに就任していただくことになりました。加えて彼は1ヵ月前は育成をやっていましたけれども、トップと育成とのつながりを強化するというクラブとしての狙いもあります。以上になります」

【オズワルド オリヴェイラ監督】
「みなさん、こんにちは。また日本に帰ることができてうれしく思っております。そして、浦和のようなビッグチームの指揮を執ることができて光栄に思います。では、みなさんの質問にお答えしたいと思います」

[質疑応答]
(昨日の試合を視察されて何か思ったことはあるか?)
オズワルド オリヴェイラ監督
「難しい試合だったと思います。相手は、守備的にプレーをして浦和の攻撃を止めるやり方でした。チームはがんばったと思いますが、そのように守られて得点できない試合という印象です」

(今日のトレーニング前に選手たちに話をしたと思うが、何を話したのか?)
オズワルド オリヴェイラ監督
「私はチームに新たに到着したときには、私の仕事の仕方というものを選手たちに伝えます。そして、私と選手たちとの関係についても、私が何を望んでいるのか伝えました。全員がチームのメンバーであり、その全員のモチベーションを上げることを取り組みます。偶然浦和に来た選手はいないと私は思っておりますので、しっかりと努力して、トレーニングをしてチームのメンバーに入ってくるがんばりを見せてほしい、という話をしました。

シーズンが始まった後に来ているので、理想的なタイミングではありません。そういったメッセージを本日伝えましたけれど、まだまだ話すべきことはたくさんあります。そして、サッカーのチームでの仕事というのは、非常に複雑であり、たくさんの量があります。そのシーズンを通してやることの複雑な部分を本日、全て選手に伝えることはできませんから、仕事をしながら選手に理解してもらい、メッセージを伝えていきたいと思います」

(レッズの指揮を執ることに憧れがあったと聞いたが、思いについては?)
オズワルド オリヴェイラ監督
「浦和は、サッカーが呼吸する街だと思っています。100年以上のサッカーの歴史がここにはあります。ですので、浦和でいつか仕事をしたいという気持ちがありました。浦和のサポーターの応援の仕方は、他のチームとまた違ったものがあります。そして、そういったチームの監督になりましたけれど、ピッチ上での選手のがんばりとサポーターの応援が一体となれば必ず成功につながると思います」

(これから目指すチーム作りについては?)
オズワルド オリヴェイラ監督
「まず、私がここで言いたいことは、選手たちの特徴を最大限に生かすことです。もうすでにシーズンが始まっていて、ここまでできた形があります。ですので、そういったところもケアしながら準備していきたいと思います。選手一人ひとり、これから深く知っていきたいと思います。メンバーの中でも、みなさんがご存じのように興梠のことは良く知っています。柏木、李、槙野、山田、阿部などは対戦もしていますし、JOMOカップなどで、一緒に仕事もしています。けれど、もともと知っている選手は、3分の1にもなりません。大半の選手はまだ知らない選手たちですので、これから過ごしていく中で、どういう風に特徴を最大限に生かせるのかを考えていきたいと思います。彼らの個々の能力を、チームの方向性に乗せることが重要だと思います」

(監督として大事にしているフィロソフィーは?)
オズワルド オリヴェイラ監督
「サッカーというものはチームスポーツであり、その中でそれぞれの選手が役割を果たしながらチームの目的に向かうことが大事だと私は思います。サッカーは攻撃と守備が両方ありますから、どちらも競争力のあるチームに仕上げることが大事だと思います。ですので、その流れの中で、先ほど言いましたように、しっかり守備ができ、アグレッシブに攻撃ができるという選手の個々の能力を生かせるようなものを作りたいと思います」

(何試合か見られたと思うが、強化させたい部分は?)
オズワルド オリヴェイラ監督
「形を大きく崩さないで、しっかりプレーのコンセプトがあると感じました。ただ、シーズンが進むにつれて発展させていきたい部分はあります。一方で今シーズンのスタートからできあがってきている形もありますので、そこは尊重しながら、大きく崩すことはしたくありません。間の日数が少ない連戦という状況でスタートするので、トレーニングをする時間があまりありません。ですから、そういうスタートの仕方をしたいと思っています。

この状況で一番賢いやり方は、少なくともワールドカップの中断までは、今のやり方に継続性を持たせることが重要だと思います。その中断のときに、我々のより多くの指示、我々の望んでいるものを与えることができます」

(先ほど中村GMのお話の中で、シーズン途中で指揮を任されて、ここから優勝を狙えると監督の言葉にあったと話していたが、その自信の根拠については?)
オズワルド オリヴェイラ監督
「私は43年間のサッカーの中でのキャリアがあります。そしてその期間中に多くの出来事を見てきました。私が今季はタイトルを獲れないというようなメッセージを発しながら仕事をスタートすれば、かなりネガティブな状況になってしまうでしょう。それは賢いやり方ではありません。また、私は他のチームの能力も認めています。私の言葉が説得力を持って、選手たちがしっかりとトレーニングをして、同じ方向に向かって行けば、タイトルを目指すことは、必ずできると信じています」

(指導するにあたって、選手に最も強調してやってほしいところは?)
オズワルド オリヴェイラ監督
「まず、とあるクラブの選手になれたということは、そのクラブが能力を認めたということになります。重要なポイントです。その認められた能力を、チームプレーのために出さなければいけないですし、選手はそういう行動をとらなければいけません。そしてピッチ内でのパフォーマンスに焦点を当て、そこを目的とした行動をとらなくてはいけません。日々のピッチ内でのトレーニングもそうですが、ピッチを出た後の生活においても、最終的には自分のいいパフォーマンスにつながる生活をしなければいけないと思います。そういった意識を選手たちには持ってもらいたいと思います。

選手たちは、たとえば工場で働く工員のような特徴を持っていますが、そうではありません。やらなければいけないことの中に、そういうことがあるということです。つまり、守らなければいけない作業や時間があるというところは似ています。それは工場で働く人と変わりません。ですが、彼らは工員ではありません。また、アーティストとも似た部分があります。写真を求められたり、インタビューに答えたり、テレビに出たりして、世界中で知られた選手たちもいます。ですが、アーティストではありません。つまり、何時に寝てもいいとか、何を食べてもいいというような、アーティストのような生活をしてはいけません。

工員とアーティストの間にいるのがアスリートです。工員と同じように、守らなければいけない時間や業務があります。アーティストに要求される環境にも応えなければいけません。その両方の特徴があるけれど、その間にいるアスリートは、ファン・サポーター、クラブ、チームメートに期待されているパフォーマンスを発揮できるための準備をしなければいけないということです」

(鹿島アントラーズを率いてリーグ頂点にまでなった監督から見て、ブラジルに戻ってJリーグに戻ってきて、数試合しか見ていないかもしれないが、Jリーグのレベルは上がっていると感じるか?)
オズワルド オリヴェイラ監督
「その評価を下すのはまだ早いと思います。変化は感じています。大きな変化があったと思います。もう少し日本のサッカーの中で生活した中で、あらためてお答えしたいと思います。昨日は浦和の試合を見ましたが、それ以外の試合も見ました。競争力のある戦い方を、どのチームもしていると思いました。競争力のあるリーグであることは、私が以前にいたときと変わりません。また、すばらしいピッチコンディションが、選手のテクニックを発揮させる環境をつくっていると思います。非常にスピーディーな展開のいいゲームが、こういったコンディションでは生まれます。いいピッチがあれば、選手たちが100パーセント自分を表現する環境になります。だからこそ日本人選手は技術があると言われていると思います。試合も拮抗した展開になると思います」

(数々のタイトルを獲っているが、自身の経験値から、日本で成功するためには何が必要と考えているか?)
オズワルド オリヴェイラ監督
「成功する秘訣はありません。何か一つということはありません。努力です。しっかりトレーニングすることです。そして、私は選手たちにメッセージを送ります。私には目的があります。ただ、それを達成するためには、選手たちを説得しなければいけません。日本人選手は、基本的に話を聞いて規律があると思います。それがあれば成功に向かっていける大きな一歩が踏み出せます」

(たとえば4バックなど、戦術的にこれだけは譲れないというこだわりはあるか?)
オズワルド オリヴェイラ監督
「2007年の鹿島以降、私は4バックを使っています。それが私が好む形であることを隠しません。しかし、私は好みを優先するのではなく、どの形がいいのかという感覚を大事にしたいです。つまり、いきなりその形に持っていこうとすれば、選手たちにとっても、それを理解する時間が必要になるので、それはできないと思います。3バックで今までプレーしてきたこの形を、まずは継続していきたいと思っています。そして、必要であると判断すれば、どこかのタイミングで変える可能性はもちろんあります。ワールドカップの中断の時期になれば、それまでに私も選手をよりよく知ることができますし、夏の合宿中に多くのメッセージを選手たちに伝えられると思います。より大きな変化をもたらすことができます。今までプレシーズンから準備してきて、この形でプレーしている浦和を、いきなり変えようとすれば、それはチームを壊すことになりかねませんから、そのタイミングも重要です。必要であれば変化をもたらしていきますが、まずは継続性を持たせることを優先したいと思います。今の大枠はいじらない方がいいと思います。その中で、細かい動きなどの指示は出していきますが、現時点で大きく変えることはいけないと思います。監督が替わるだけでも影響がありますから」

(今日の練習で選手を見てどのような印象を持ったか?先ほどおっしゃった、しっかり努力する姿勢の兆しのようなものは感じられたか?)
オズワルド オリヴェイラ監督
「選手たちの規律やがんばりを、基本的に日本人選手たちは持っていますので、そこはしっかり生かしていきたいですし、可能性を感じました。日本に来る外国籍選手は、それに影響されて変わっていきます。本日のトレーニングも、とてもいい印象を持ちました。とてもよかったと思います。もちろん私のトレーニングで改善できるところは、できるだけ改善していきたいと考えています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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