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ホームで劇的逆転勝利
試合終了間際の90+2分、原口の執念の勝ち越しゴールに豪雨のスタジアムが震えた。「We are REDS!」がこだました。
Jリーグ第5節ジュビロ磐田戦は6日、埼玉スタジアムで行なわれ、前半に先制された浦和レッズが後半の2得点で2-1の逆転勝利。リーグ通算4勝1分とし、リーグ不敗をキープした。
レッズは前節のアルビレックス新潟戦の途中から、負傷した永田 充に代わって3バックの真ん中に入った那須が、ACL全北現代モータース戦に続いて同ポジションで先発。リーグ戦初先発を果たした。那須以外の10人は第1節から第4節までのメンバーが変わらずピッチに立った。
低気圧の影響で次第に風雨が強まる中、試合は19時4分、磐田ボールでキックオフ。ジュビロは今シーズンからシステムを3バックに固定しており、レッズとは3バック同士の対決だ。立ち上がりは両チームとも悪天候を考慮してか、ゆっくりと様子を見ながらのプレーが続いた。
相手が5バック気味にしてブロックを形成し、守備的に来たのを確かめながら、ボールをつなぐことで先にリズムをつかんだのはレッズだった。全体が押し上げながら中央にボールが入るタイミングで3人目、4人目がゴールを狙いに行く動きを見せ始めていた18分。ドリブルで中央突破を計った興梠がペナルティーエリア内で相手DFに倒され、PKを得る。
誰が蹴るのか。レッズサポーターが息を殺して見守る中、ここまで無得点ながら、勝利に多大なる貢献をしてきた新加入の興梠がボールを手にすると、南スタンド付近から起きた拍手が徐々に大きくなり、北側ゴール裏一帯へと広がった。
ところが、ゴール左下を狙った興梠のPKは磐田のGK川口に止められてしまう。川口が弾いたボールに槙野も詰めたが、このシュートも阻まれた。
これで意気消沈する訳にはいかない。レッズは続けてボールをつないでいき、チャンスを窺うが、不意のワンプレーで対応を誤り、失点したのは26分だった。駒野からのボールに合わせてゴール前に入ってきた前田に、途中までは対応していた森脇だが、クリアしようとしたところを入れ替わられてしまい、シュートを許した。
磐田にとっては前半1本だけの枠内シュート。前田に「シーズン初ゴール」を決められたレッズは、1点を追う厳しい流れに立ち向かうことになる。
後半は、ディフェンラインをどんどん低くし、バイタルエリア以下を人で埋めていくジュビロに対し、レッズはサイドから中央から、立て続けに攻撃を仕掛けていった。ハーフタイムのミシャ監督の「主導権を握っているのは我々。我慢して続けろ」との指示に、選手達は粘り強くゴールを目指す。
しかし、54分の柏木のループシュートは惜しくもバーの上。57分の右CKからの槙野のヘッドも枠をとらえられず、58分にはペナルティーエリア内で興梠が再び倒されたが、笛は鳴らない。
ミシャ監督は67分、宇賀神に代えて関口を、73分には柏木に代えてマルシオを投入。途中出場のアルビレックス新潟戦で結果を出した2人を入れ、勝負に出た。
すると、76分の怒濤の波状攻撃から得た77分左CKのチャンス。マルシオのキックにファーサイドで頭を合わせたのは森脇だった。今シーズン新加入の背番号46は、失点に絡んでしまった借りを返すワンプレーでチームに勢いをつけた。
なおも攻撃の手を緩めないレッズは86分、梅崎に代えて平川を入れ、相手のカウンターへの対応を強めながら試合を進める。
そして、ホームに集ったサポーターの祈りが届いたのは90+2分だった。勝ち越しを狙って前掛かりになっていた相手に対し、カウンター攻撃で広大なスペースを持ち上がったのは原口だった。渾身の右足ループシュートはGKに当たり、ゴールに吸い込まれた。終わってみればレッズ22本、磐田は3本のシュート数だった。
原口はリーグ5試合で3得点と絶好調。9日(火)にアウェイの韓国・全州で行なわれる次戦、ACLグループステージ第4戦全北現代モータース戦(19時キックオフ)に向けても弾みのつく、価値ある一撃だった。
【原口元気】
後半、相手が引いてくれたので自分たちのサッカーがやりやすかったです。最後のゴールは、ずっとバスの中でメッシのビデオを見ていたんですが、その効果だったのかな(笑)。
正直、1対1になったときは緊張しましたけど、自分の気持ちとサポーターの気持ちとチームのみんなの気持ちで入ったんじゃないかと思います。あの場面は、普通に打っていたらGKに当たっていたと思いますから、浮かして正解だったと思います。その場面で決められるようになったのは一歩前進だと思います。
(前田さんのゴールのときの気持ちは?)“デスゴール”というより1点取られて、みんなで取り返しに行くぞ、というリアクションが良かったと思います。それが逆転につながったと思います。全北戦で逆転されたときに、少し下を向いてしまったりとか、チームのやるべきことをやれなくなったりとか、してしまったので、その反省から、1点取られても、やろうという気持ちにみんながなっていました。チームとしても成長できた試合だと思います。
(リーグ戦5試合で3点、公式戦8試合で5得点だが?)こういう試合で勝ち点3につながるゴールを決められたのは、すごく自信になります。チームのためにやれた、という気持ちです。
ACLでは悔しい気持ちがすごく強いですし、それは全北に勝たないと晴れないし、勝てばこちらが上に行けるので、内容どうこうより必ず勝てるように、Jリーグの代表として戦いたいです。
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
Jリーグ第5節ジュビロ磐田戦は6日、埼玉スタジアムで行なわれ、前半に先制された浦和レッズが後半の2得点で2-1の逆転勝利。リーグ通算4勝1分とし、リーグ不敗をキープした。
レッズは前節のアルビレックス新潟戦の途中から、負傷した永田 充に代わって3バックの真ん中に入った那須が、ACL全北現代モータース戦に続いて同ポジションで先発。リーグ戦初先発を果たした。那須以外の10人は第1節から第4節までのメンバーが変わらずピッチに立った。
低気圧の影響で次第に風雨が強まる中、試合は19時4分、磐田ボールでキックオフ。ジュビロは今シーズンからシステムを3バックに固定しており、レッズとは3バック同士の対決だ。立ち上がりは両チームとも悪天候を考慮してか、ゆっくりと様子を見ながらのプレーが続いた。
相手が5バック気味にしてブロックを形成し、守備的に来たのを確かめながら、ボールをつなぐことで先にリズムをつかんだのはレッズだった。全体が押し上げながら中央にボールが入るタイミングで3人目、4人目がゴールを狙いに行く動きを見せ始めていた18分。ドリブルで中央突破を計った興梠がペナルティーエリア内で相手DFに倒され、PKを得る。
誰が蹴るのか。レッズサポーターが息を殺して見守る中、ここまで無得点ながら、勝利に多大なる貢献をしてきた新加入の興梠がボールを手にすると、南スタンド付近から起きた拍手が徐々に大きくなり、北側ゴール裏一帯へと広がった。
ところが、ゴール左下を狙った興梠のPKは磐田のGK川口に止められてしまう。川口が弾いたボールに槙野も詰めたが、このシュートも阻まれた。
これで意気消沈する訳にはいかない。レッズは続けてボールをつないでいき、チャンスを窺うが、不意のワンプレーで対応を誤り、失点したのは26分だった。駒野からのボールに合わせてゴール前に入ってきた前田に、途中までは対応していた森脇だが、クリアしようとしたところを入れ替わられてしまい、シュートを許した。
磐田にとっては前半1本だけの枠内シュート。前田に「シーズン初ゴール」を決められたレッズは、1点を追う厳しい流れに立ち向かうことになる。
後半は、ディフェンラインをどんどん低くし、バイタルエリア以下を人で埋めていくジュビロに対し、レッズはサイドから中央から、立て続けに攻撃を仕掛けていった。ハーフタイムのミシャ監督の「主導権を握っているのは我々。我慢して続けろ」との指示に、選手達は粘り強くゴールを目指す。
しかし、54分の柏木のループシュートは惜しくもバーの上。57分の右CKからの槙野のヘッドも枠をとらえられず、58分にはペナルティーエリア内で興梠が再び倒されたが、笛は鳴らない。
ミシャ監督は67分、宇賀神に代えて関口を、73分には柏木に代えてマルシオを投入。途中出場のアルビレックス新潟戦で結果を出した2人を入れ、勝負に出た。
すると、76分の怒濤の波状攻撃から得た77分左CKのチャンス。マルシオのキックにファーサイドで頭を合わせたのは森脇だった。今シーズン新加入の背番号46は、失点に絡んでしまった借りを返すワンプレーでチームに勢いをつけた。
なおも攻撃の手を緩めないレッズは86分、梅崎に代えて平川を入れ、相手のカウンターへの対応を強めながら試合を進める。
そして、ホームに集ったサポーターの祈りが届いたのは90+2分だった。勝ち越しを狙って前掛かりになっていた相手に対し、カウンター攻撃で広大なスペースを持ち上がったのは原口だった。渾身の右足ループシュートはGKに当たり、ゴールに吸い込まれた。終わってみればレッズ22本、磐田は3本のシュート数だった。
原口はリーグ5試合で3得点と絶好調。9日(火)にアウェイの韓国・全州で行なわれる次戦、ACLグループステージ第4戦全北現代モータース戦(19時キックオフ)に向けても弾みのつく、価値ある一撃だった。
【原口元気】
後半、相手が引いてくれたので自分たちのサッカーがやりやすかったです。最後のゴールは、ずっとバスの中でメッシのビデオを見ていたんですが、その効果だったのかな(笑)。
正直、1対1になったときは緊張しましたけど、自分の気持ちとサポーターの気持ちとチームのみんなの気持ちで入ったんじゃないかと思います。あの場面は、普通に打っていたらGKに当たっていたと思いますから、浮かして正解だったと思います。その場面で決められるようになったのは一歩前進だと思います。
(前田さんのゴールのときの気持ちは?)“デスゴール”というより1点取られて、みんなで取り返しに行くぞ、というリアクションが良かったと思います。それが逆転につながったと思います。全北戦で逆転されたときに、少し下を向いてしまったりとか、チームのやるべきことをやれなくなったりとか、してしまったので、その反省から、1点取られても、やろうという気持ちにみんながなっていました。チームとしても成長できた試合だと思います。
(リーグ戦5試合で3点、公式戦8試合で5得点だが?)こういう試合で勝ち点3につながるゴールを決められたのは、すごく自信になります。チームのためにやれた、という気持ちです。
ACLでは悔しい気持ちがすごく強いですし、それは全北に勝たないと晴れないし、勝てばこちらが上に行けるので、内容どうこうより必ず勝てるように、Jリーグの代表として戦いたいです。
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】