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ミシャ監督 鹿島戦試合後会見

明治安田生命Jリーグ第10節 vs鹿島アントラーズ 試合後のコメント

「6万人近くの観客が入った中で、ホームで敗れるのは、非常に痛い敗戦です。

試合を通して、8割くらいは相手陣内でゲームが進んでいたのではないかと思います。鹿島戦ではよくあるのですが、ああいった不運な形で先に失点してしまうと、その後のゲーム展開は難しくなります。

ただ、決して悪い戦いではなかったと、私は思っています。チャンスもいくつかあったと思いますし、もう少し判断がよければ、もう少し精度があれば、決定的なチャンスにつながったシーンも作れていたと思います。

選手たちが、厳しい試合展開の中でも最後までしっかり戦った姿勢というのは、評価していい部分だと思います。サッカーなのでこういった試合もあると思いますけど、選手たちは最後まで勝利を目指して戦ってくれました。そうした彼らの、最後まで走り、戦う姿勢というのは、しっかりとできていたと思います。

ここ3週間くらいは、常に連戦を戦ってきた中で、なかなかトレーニングらしいトレーニングを積めていないというのも、ここ2試合で得点に結びついていない原因としてあると思います。我々レッズは、トレーニングで繰り返し反復することで、複数の選手の連動性、コンビネーション、アイデアで、相手から得点していくチームです。リカバリーと試合を繰り返していく中で、少しずつそうしたものがズレてきてしまう、それがここ2試合で得点に結びつかない、微妙なズレにつながっていると、私は見ています。この試合から少し時間が空く中で、しっかりと落ち着いて、選手と私とで話をして、練習をしながら、修正をしていきたいと思います。

今日、敗れた相手の鹿島は、非常に強いチームだと思いますし、日本でも1、2を争うチームです。そういうチームに対して我々が今日見せた戦いは、決して悪いものだったとは思っていないですし、こうした戦いができているということは、敗れるとみなさんが納得することはあまりないと思いますが、我々は相手に劣るチームだとは思っていません。

何週間か前、勝利した試合の後で、『サッカーは非常に危険なスポーツである』とコメントしました。勝利した、大勝したすばらしいゲームであり、それが連勝して続いたとしても、こうした負けが続いてしまうことがあるのもサッカーです。そういう危険なスポーツだということです。ただ、ここまでの流れの全体を見れば、ACL、リーグを並行して戦っていく中で、チームはいい流れで来ていると、私は思っています。もちろん、負けた後、連敗している中でこうしたコメントをするのは心苦しいところはありますけど、冷静に今の状況を見極めるならば、長い1年のシーズンをマラソンでたとえるならば、ここまでは決して、悪い走りをしているとは思っていません。むしろ、いい走りができていると、私は思っています。負けて、非常に悔しい思いはありますけど、そこのところは冷静に考えながら、今後チームをどう立て直していくかを判断しながら、次に進んでいきたいと思います。

連勝しているときは、みなさんから多くの称賛の言葉を受けたと思います。逆に、今は連敗している中で、我々は批判される対象だと思います。ただ、サッカーというのは、非常に展開の早いスポーツでもあります。そういう中で、我々は今、負けというものをしっかりと受け止めた上で、次に向けてしっかりとした準備をしていくだけです」

【質疑応答】
(鹿島の粘り強い守備が、レッズに攻撃をさせてくれなかったのでは?)
「もちろん、最終的には我々はゼロに抑えられてしまい、鹿島は1点を取って勝利しましたので、結果を見れば、そういう見方をされてしまうのは、十分に理解できます。ただ試合の内容の中で、我々が得点していれば、そういった見方ができないのもサッカーだと思います。たとえば、ラファエル シルバ選手のカウンターのシーンで、ゴールに向かってスピードに乗ってドリブルをして、相手を1人かわしていれば決定機であったと思いますし、槙野選手の放ったシュートがポストに当たりましたけど、あれが入っていれば、同点に追いついていました。

サッカーは、結果で評価されるものですけど、内容を見れば、得点につながるチャンスも十分にあったことを思えば、結果を見れば我々は抑えられたわけですけど、鹿島が我々を十分にニュートラルにしていたかというと、私はそうは思っていません。

昨年のチャンピオンシップで戦ったときの鹿島の方が、非常にいい戦いをしていたのではないかと、私は思います。ただ、今日の試合というのは、我々は不運な失点をしました。その中で、鹿島としてはやりやすい展開になったのかな、という印象はあります。

我々も相手と同じですけど、連戦を戦っていく中で、相手がしっかりと守りを固め、カウンターを狙ってくる戦いの中で、自分たちから仕掛けて、相手の守備ブロックを壊して得点するのは、決して簡単なことではありません。ただ、選手たちは最後までしっかりと、同点に追いつくべく強い気持ちを持って戦ってくれたことを、私は今日の試合で評価したいです。

サッカーは結果で評価されるものでしょうから、鹿島が我々をゼロで抑えて勝利したなら、鹿島が我々をうまく抑えて勝利した、という見方になるのもサッカーです。

ペナルティーエリア内に駒井選手が進入していったシーンで、オフサイドと判定されました。あのシーンを先ほど映像で見ましたが、オフサイドではなかったと思いますし、そう判定されていれば、決定機になっていたと思います。そうした微妙なジャッジも、試合の結果を反映していく部分としてあります。こういった戦いでは、そうした部分もサッカーの中に含まれます。みなさんも、後で映像を見て確認してもらえれば、分かると思います。

もちろん、サッカーの試合なので、そうしたことは我々のチームだけでなく、他のチームでも起こりうることです。ただ、こうした試合展開の中で、ああいった微妙なレフェリーのジャッジが、試合の展開を左右することもあります。今回はそれが、我々にとって不利な形で起こりました。それも含めての試合の結果だと、ご理解いただきたいと思います」

(柏木・遠藤の不在は、攻撃に変化をつける上で影響があったのでは?)
「私からそういう話をするのは、言い訳がましく聞こえてしまうので、あまり自分からはそういう発言はしたくないのですが、そういう見方をしていただける方がいるというのは、悪くはないと思っています。

相手がしっかりと自陣で守ってくる中で、意外性のあるラストパスなどが必要になってきます。ただ、今日出られなかった選手がいたらという、たらればの話をしても、仕方ありません。その選手は、今日はいなかった。そういう中で我々は戦わなければいけませんでした。

我々は今日、2人の選手がいなかった、という事実はありますけど、今日の我々は今いる選手の中でのベストで戦い、その中で負けました。それだけだと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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