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リーグ後半戦に向けて貴重な経験
26日、さいたまシティカップ2013のアーセナルFC戦がホーム・埼玉スタジアムで行われた。埼玉スタジアムの開設10周年を記念した記念試合で、レッズは4万769人の観客の中でイングランドの強豪と堂々と渡り合ったが、1対2で惜敗となった。
レッズは山岸、小島、山田直輝がスタメンに名を連ね、ボランチは柏木と小島、2シャドーは直輝とマルシオがコンビを組んだ。直輝にとっては、2012年3月20日のベガルタ仙台戦以来の埼スタのピッチとなった。ゲームは19時30分にアーセナルボールでキックオフされた。
アーセナルは9分にカウンターから攻撃を仕掛けると、ウォルコットの左足のシュートは右ポストを叩き、先制点への圧力をかけ始める。だが、レッズも直後の10分に素晴らしいパスワークを仕掛け、アーセナルゴールに迫る。興梠、直輝、マルシオ リシャルデスが素早くボールを動かすと、右サイドでフリーになった宇賀神へ展開。宇賀神の低いクロスに直輝がニアサイドで潰れ、マルシオが飛び込んだ。相手のブロックで惜しくもゴールはならなかったが、レッズは強豪アーセナルの名に臆することなくゲームを進めた。
前半の20分を過ぎたころからはアーセナルの攻撃を受ける場面が増えた。しかし、GKの山岸が必死のセービングを見せれば、阿部が鋭い読みでカバーリングに入って攻撃をシャットアウトするなど、得点を許さない。終了間際には、直輝、マルシオとつながったボールから宇賀神が左足でミドルシュートを放った。GKのセーブで得点とはならなかったものの、互いにゴールに迫る姿勢を見せてハーフタイムを迎えた。
後半開始からレッズは直輝と梅崎に代わって矢島と関口が入り、アーセナルも5人を交代させた。開始直後の49分、中央でパスをつながれて最後はウォルコットのパスを後半から入ったポドルスキに決められ、先制点を奪われた。53分にもウォルコットがGKと1対1になるピンチを招くが、山岸がボールを奪い取った。するとレッズは59分、CKからこぼれ球を阿部が押し込み1対1の同点に追いついた。
直後にレッズは阪野、野田、永田充、山田暢久がピッチに登場。75分と77分にも永田拓と岡本をピッチに送り込み、8人の交代枠を使い切った。
阪野が前線で体を張ったキープを見せれば、野田は何度となく左サイドを駆け上がってクロスを送った。関口はウォルコットのスピードに負けずにドリブル突破を許さない。永田充と山田暢も安定したプレーで中盤に落ち着きを与えた。交代出場した選手たちはそれぞれに自分の特長を発揮していた。
81分に山田暢のパスがゴール前でフリーになった矢島に通りチャンスを迎えたが、相手の必死のブロックに合う。すると、直後の82分にはバックラインの連係ミスで失点し、勝ち越しを許してしまった。
終了間際には野田が負傷退場するアクシデントがあったが、ゲームはこのまま終了。1点差の敗戦となったが、リーグ後半戦へ向けて多くの選手が実戦を経験する貴重なゲームとなった。来週にはリーグが再開。次戦は31日(水)、アウェイ・エコパスタジアムで19時キックオフのジュビロ磐田戦に臨む。
【山岸範宏】
(試合を振り返ると?)最後はもったいなかったと思います。今日に関しては久しぶりに90分スタジアムでプレーできましたし、課題が出たことが収穫かなと思います。失点の場面だけではなくその前にも課題が出ていますので、それが収穫です。より貪欲に自分を高めていかないといけないと思います。
監督は「同じ人間だからビビらずやれ」と言っていましたが、みんなも途中から球際もいけました。ヨーロッパの厳しい中でやっている選手に勝てた部分や同等だった部分、足りなかった部分といろいろなところが出たのが、この試合をやった収穫だと思います。
なかなかこういうヨーロッパの一流クラブとやれる機会はないですから、今日感じたものを、今後自分たちが高めていくために精度を上げていければいいと思います。
勝てなかったのが残念です。せめて引き分けで終われれば。ただ、自分の積み重ねていく姿勢を変えてはいけないし、さらに高みを目指して努力を続けていければと思います。
【小島秀仁】
90分できたことはポジティブに捉えられることですが、前半はバランスが悪く、陽介君との関係が良くなかったかなと思います。後半はヤマさんや充君、野田君など後ろがいつも一緒にやっている選手でやりやすい部分はありましたが、それを前半からやらないといけないと思いますし、周りを気にし過ぎたかなと思います。
普段試合に出ているメンバーの中に入ったこういうときに見せないと上がっていけないと思うので、まだ足りない部分があると思います。
(前半は柏木と前後の動きを流動的にやっていたように見えたが?)試合前から、陽介君と話して決めずに出し入れしようと決めていましたし、動かないと崩せないと思いました。その面では動きすぎてバランスが崩れてしまったかなと思いましたし、前にいいボールを配球できなかったのが課題かなと思います。
(山田暢が入ってから役割がハッキリしたのでは?)そうですね。ヤマさんとはいつもやっているので言わなくても分かるというか、常日頃からやっている部分が出たと思います。前の慎也やトヨ君が収めてくれていましたし、そういう面ではよかったと思います。
(試合前に結果にこだわると言っていたが?)最後は自分たちのミスから失点してしまったので、ああいう所は自分たちの集中次第でどうにかなる部分だと思いますし、そういう所で世界との差が出ると思いますから、もっと突き詰めないと勝てないなというのを感じました。
(その世界との差というのは?)一人一人のスピードや体の強さはまだまだ自分たちに足りない部分だと思いました。ただ、体の大きさは補えない部分があると思うので、そういったところはポジショニングや組織でやっていかないといけません。運動量で上回らないと勝てないなと感じました。
(手応えを感じた部分もあるのでは?)前に向いたときの崩しは良くできたと思います。1点しか取れませんでしたが、もっと突き詰めていけばもっとやり合えるのではないかと思いました。
後半戦に向けても1つ1つアピールしていくしかないので、日々の練習から100パーセントの力でやっていきます。
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
レッズは山岸、小島、山田直輝がスタメンに名を連ね、ボランチは柏木と小島、2シャドーは直輝とマルシオがコンビを組んだ。直輝にとっては、2012年3月20日のベガルタ仙台戦以来の埼スタのピッチとなった。ゲームは19時30分にアーセナルボールでキックオフされた。
アーセナルは9分にカウンターから攻撃を仕掛けると、ウォルコットの左足のシュートは右ポストを叩き、先制点への圧力をかけ始める。だが、レッズも直後の10分に素晴らしいパスワークを仕掛け、アーセナルゴールに迫る。興梠、直輝、マルシオ リシャルデスが素早くボールを動かすと、右サイドでフリーになった宇賀神へ展開。宇賀神の低いクロスに直輝がニアサイドで潰れ、マルシオが飛び込んだ。相手のブロックで惜しくもゴールはならなかったが、レッズは強豪アーセナルの名に臆することなくゲームを進めた。
前半の20分を過ぎたころからはアーセナルの攻撃を受ける場面が増えた。しかし、GKの山岸が必死のセービングを見せれば、阿部が鋭い読みでカバーリングに入って攻撃をシャットアウトするなど、得点を許さない。終了間際には、直輝、マルシオとつながったボールから宇賀神が左足でミドルシュートを放った。GKのセーブで得点とはならなかったものの、互いにゴールに迫る姿勢を見せてハーフタイムを迎えた。
後半開始からレッズは直輝と梅崎に代わって矢島と関口が入り、アーセナルも5人を交代させた。開始直後の49分、中央でパスをつながれて最後はウォルコットのパスを後半から入ったポドルスキに決められ、先制点を奪われた。53分にもウォルコットがGKと1対1になるピンチを招くが、山岸がボールを奪い取った。するとレッズは59分、CKからこぼれ球を阿部が押し込み1対1の同点に追いついた。
直後にレッズは阪野、野田、永田充、山田暢久がピッチに登場。75分と77分にも永田拓と岡本をピッチに送り込み、8人の交代枠を使い切った。
阪野が前線で体を張ったキープを見せれば、野田は何度となく左サイドを駆け上がってクロスを送った。関口はウォルコットのスピードに負けずにドリブル突破を許さない。永田充と山田暢も安定したプレーで中盤に落ち着きを与えた。交代出場した選手たちはそれぞれに自分の特長を発揮していた。
81分に山田暢のパスがゴール前でフリーになった矢島に通りチャンスを迎えたが、相手の必死のブロックに合う。すると、直後の82分にはバックラインの連係ミスで失点し、勝ち越しを許してしまった。
終了間際には野田が負傷退場するアクシデントがあったが、ゲームはこのまま終了。1点差の敗戦となったが、リーグ後半戦へ向けて多くの選手が実戦を経験する貴重なゲームとなった。来週にはリーグが再開。次戦は31日(水)、アウェイ・エコパスタジアムで19時キックオフのジュビロ磐田戦に臨む。
【山岸範宏】
(試合を振り返ると?)最後はもったいなかったと思います。今日に関しては久しぶりに90分スタジアムでプレーできましたし、課題が出たことが収穫かなと思います。失点の場面だけではなくその前にも課題が出ていますので、それが収穫です。より貪欲に自分を高めていかないといけないと思います。
監督は「同じ人間だからビビらずやれ」と言っていましたが、みんなも途中から球際もいけました。ヨーロッパの厳しい中でやっている選手に勝てた部分や同等だった部分、足りなかった部分といろいろなところが出たのが、この試合をやった収穫だと思います。
なかなかこういうヨーロッパの一流クラブとやれる機会はないですから、今日感じたものを、今後自分たちが高めていくために精度を上げていければいいと思います。
勝てなかったのが残念です。せめて引き分けで終われれば。ただ、自分の積み重ねていく姿勢を変えてはいけないし、さらに高みを目指して努力を続けていければと思います。
【小島秀仁】
90分できたことはポジティブに捉えられることですが、前半はバランスが悪く、陽介君との関係が良くなかったかなと思います。後半はヤマさんや充君、野田君など後ろがいつも一緒にやっている選手でやりやすい部分はありましたが、それを前半からやらないといけないと思いますし、周りを気にし過ぎたかなと思います。
普段試合に出ているメンバーの中に入ったこういうときに見せないと上がっていけないと思うので、まだ足りない部分があると思います。
(前半は柏木と前後の動きを流動的にやっていたように見えたが?)試合前から、陽介君と話して決めずに出し入れしようと決めていましたし、動かないと崩せないと思いました。その面では動きすぎてバランスが崩れてしまったかなと思いましたし、前にいいボールを配球できなかったのが課題かなと思います。
(山田暢が入ってから役割がハッキリしたのでは?)そうですね。ヤマさんとはいつもやっているので言わなくても分かるというか、常日頃からやっている部分が出たと思います。前の慎也やトヨ君が収めてくれていましたし、そういう面ではよかったと思います。
(試合前に結果にこだわると言っていたが?)最後は自分たちのミスから失点してしまったので、ああいう所は自分たちの集中次第でどうにかなる部分だと思いますし、そういう所で世界との差が出ると思いますから、もっと突き詰めないと勝てないなというのを感じました。
(その世界との差というのは?)一人一人のスピードや体の強さはまだまだ自分たちに足りない部分だと思いました。ただ、体の大きさは補えない部分があると思うので、そういったところはポジショニングや組織でやっていかないといけません。運動量で上回らないと勝てないなと感じました。
(手応えを感じた部分もあるのでは?)前に向いたときの崩しは良くできたと思います。1点しか取れませんでしたが、もっと突き詰めていけばもっとやり合えるのではないかと思いました。
後半戦に向けても1つ1つアピールしていくしかないので、日々の練習から100パーセントの力でやっていきます。
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】