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天皇杯3回戦進出を決める
11日、浦和レッズは天皇杯2回戦の栃木ウーヴァFC戦を浦和駒場スタジアムで戦った。レッズは前半に小島とマルシオ リシャルデスのゴールで2点を先制。相手の反撃を後半の1点に抑え、2-1で勝利して3回戦進出を決めた。
レッズは「3-4-2-1」のシステムでスタート。GKに山岸、3バックは右から坪井、永田充、野田が入り、野崎と小島がダブルボランチを組んだ。左右のワイドを関口と永田拓が務め、2シャドーに梅崎とマルシオ、1トップに阪野が入った。野田、野崎、小島、永田拓、阪野は今季初スタメンとなり、野田、野崎、永田拓の3人は今季初出場、野崎はトップ昇格後の公式戦初出場となった。
栃木ボールで19時3分にキックオフされたゲームは、立ち上がりからレッズが攻勢を見せる。2分、4分、10分と阪野が立て続けにゴール前で決定的なシーンを迎え、積極的にゴールを奪いに行く姿勢を見せた。
永田充が相手の長身FW若林へタイトに寄せ、栃木の攻撃に基点を作らせない安定感のある守備を見せると、レッズは野田から関口へのサイドチェンジや、機を見て縦に速くボールをつける野崎のプレー、梅崎のドリブルなど、個々に特長を生かしながら攻撃を組み立てる。
23分には中盤で小島がボールを奪い取ると、速攻を見せる。小島がマルシオにボールを預けると、阪野、梅崎とつながり、サイドを破った梅崎の低いクロスを走りこんだ小島が合わせ、先制点をマークした。
28分に相手FKのこぼれ球からシュートがゴールに飛ぶシーンがあったが、野田がGK山岸の後方でカバーに入りレッズゴールを守った。
追加点が欲しいレッズは42分、関口からのパスを受けたマルシオが倒されて得たPKを自ら冷静にゴール左上に決め、リードを2点に広げてハーフタイムを迎えた。
ハーフタイムにマルシオから矢島へ交代を行い、後半がスタートした。前半同様に攻撃的なプレーでペースを握るレッズは54分、野崎が相手の逆を取るパスを右サイドの関口に通すと、関口のグラウンダーのクロスをゴール正面で矢島が合わせたが、シュートはゴール上に外れた。58分にも梅崎のコーナーキックに阪野が頭で合わせるチャンスを迎えたが、ゴールをとらえられない。61分にも梅崎のパスを受けた矢島が相手をかわして冷静にループで狙ったが、相手DFのカバーにあった。
追加点のチャンスを逃したレッズは、64分に中盤でのボールロストからカウンターアタックを受けて失点し、1点差に詰め寄られてしまう。全体的に足が止まりはじめ、膠着したゲーム展開にミシャ監督がピッチ脇で声を荒げるシーンも見られた。
1点リードのレッズは81分に永田拓に代えて槙野を投入し、ゲームを安定させにかかる。89分には矢島のパスを受けた阪野がGKをかわして角度のないところから狙ったが、ボールは枠を外れサイドネットに。公式戦初ゴールとはならなかった。終了間際に迎えたピンチも、坪井や野崎が集中した守備を見せて守り切り、試合終了の笛が浦和駒場スタジアムに鳴り響いた。
大会初戦を突破したレッズは、10月にモンテディオ山形と3回戦を戦う。試合の日時と会場は後日発表される。
【永田拓也】
(チャンスもあったが?)結果を出すというのは大きなことだと思います。あそこでもう少し良いタッチができていればだったり、良い抜け出し方ができたらゴールにつながるアシストなりができたのにと思うので、そこは反省点かなと思います。
(意気込みが強かったのでは?)そうですね。厳しい状況の中、試合前にも、普段悔しい思いをしているメンバーで戦うという思いがみんなの中で強かったので、そのチームで勝てたことが大きかったと思います。
(ハーフタイムに監督から指示は?)このまま続けよう、サイドはもっと縦に積極的に仕掛けてクロスというのが求められていたので、でも前半より後半の方があまりうまく動かせていなかったです。うまくサイドにも入らなかったですし、失点もイージーなミスからでしたし。難しかったですが、その中で守備も含めて粘り強くできたのは良かったと思います。
(1点を返された後はどういうことを考えていた?)先日の川崎戦でも1点決められてそこから立て続けに決められたし、そういう試合が多かったので、今日は守備が全体的に粘り強くできたということが良かったかなと思います。ただ、得点という部分はもっと欲しかったと思います。チャンスで決め切れたり、自分も最後の精度が大事だというのを痛感しました。
(先制して勝ちきった今日の試合が、リーグにも良い影響を及ぼすのでは?)そうですね。チーム一丸となって、チーム全員で今日は戦ったと思います。今日は試合出場の少ない選手で戦いましたが、その中でチームが一つになって勝てたということは、これからリーグ、ナビスコカップ、天皇杯という中で良いことだと思います。
【野崎雅也】
(スタメン出場を告げられたのは?)今日の午前中に体を動かしたときに言われました。何となく監督も匂わせていましたが、明確に言われたのはそのときです。(先発を)感じてはいたので、心の準備はできていましたが、改めてテンションが上がっていました。
(ゲーム全体を振り返ると?)相手が失うものがない中で、どういう出方をするかというのがボランチとしては大事なところでした。あまり前からプレスに来るという感じでもなかったので、そこは落ち着いてできたと思います。前半の早い時間で何本かチャンスがあって、それが決まっていればもう少し楽なゲームになったのかなと思いますが、そういったチャンスを作ることができて落ち着いた面もあります。
後半も最初から行こうと話していたんですが、その中でペースをもう少しコントロールしないとこちらも厳しくなってしまいますし、そこがもっとできれば良かったと思います。体力的にキツイ中で前から行けないのであれば、もう少し引いてブロックを作って全員の距離を縮めるということが明確にできれば良かったかなと思います。
(後半、ピッチの外に出る場面があったが?)後半の残り20分ぐらいで厳しくなって一度足がつって外に出ましたが、そこでサポーターの方やベンチの声が聞こえてきました。今まで自分はそういう力を感じる機会がありませんでしたが、今回は本当に感じられて、もっと頑張らなくてはと思いました。そういう部分が練習試合や練習では感じられないところなのかなと思います。新鮮でした。もう一度行けるところまでやってやろうと思って戻りました。
(縦パスなど特長は出せたのでは?)自分の良さを出せる所は出せましたが、課題も多く見つかりました。それは練習や練習試合以外のところもそうですから、突き詰めていかないといけないと思います。もっとバックラインから縦に当てるボールも出したかったですが、その中でスルーパスも何本か出せましたし、そこは狙って行こうと思っていました。最後は相手のバックラインも消耗していたので、行けばチャンスがあると思っていました。
(2年前のユース時代に出場したときとの違いは?)落ち着いてやれたところが一番の収穫で伸びたところだと思います。それは早くスペースに立つ、周りを見る、体の向きを作るという細かいところから来る余裕だと思います。そういった細かい部分で成長ができたことが余裕を生んだと思います。
楽しかったですし、それが一番です。首を振って周りを見ることは何度も自分に言い聞かせてやっていました。練習はもちろん多くやっていますが、試合で何が必要なのかが少し分かった部分もあるので、そこで練習から試合にいかに近づけてやれるかが今後は重要になってくると思います。
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
レッズは「3-4-2-1」のシステムでスタート。GKに山岸、3バックは右から坪井、永田充、野田が入り、野崎と小島がダブルボランチを組んだ。左右のワイドを関口と永田拓が務め、2シャドーに梅崎とマルシオ、1トップに阪野が入った。野田、野崎、小島、永田拓、阪野は今季初スタメンとなり、野田、野崎、永田拓の3人は今季初出場、野崎はトップ昇格後の公式戦初出場となった。
栃木ボールで19時3分にキックオフされたゲームは、立ち上がりからレッズが攻勢を見せる。2分、4分、10分と阪野が立て続けにゴール前で決定的なシーンを迎え、積極的にゴールを奪いに行く姿勢を見せた。
永田充が相手の長身FW若林へタイトに寄せ、栃木の攻撃に基点を作らせない安定感のある守備を見せると、レッズは野田から関口へのサイドチェンジや、機を見て縦に速くボールをつける野崎のプレー、梅崎のドリブルなど、個々に特長を生かしながら攻撃を組み立てる。
23分には中盤で小島がボールを奪い取ると、速攻を見せる。小島がマルシオにボールを預けると、阪野、梅崎とつながり、サイドを破った梅崎の低いクロスを走りこんだ小島が合わせ、先制点をマークした。
28分に相手FKのこぼれ球からシュートがゴールに飛ぶシーンがあったが、野田がGK山岸の後方でカバーに入りレッズゴールを守った。
追加点が欲しいレッズは42分、関口からのパスを受けたマルシオが倒されて得たPKを自ら冷静にゴール左上に決め、リードを2点に広げてハーフタイムを迎えた。
ハーフタイムにマルシオから矢島へ交代を行い、後半がスタートした。前半同様に攻撃的なプレーでペースを握るレッズは54分、野崎が相手の逆を取るパスを右サイドの関口に通すと、関口のグラウンダーのクロスをゴール正面で矢島が合わせたが、シュートはゴール上に外れた。58分にも梅崎のコーナーキックに阪野が頭で合わせるチャンスを迎えたが、ゴールをとらえられない。61分にも梅崎のパスを受けた矢島が相手をかわして冷静にループで狙ったが、相手DFのカバーにあった。
追加点のチャンスを逃したレッズは、64分に中盤でのボールロストからカウンターアタックを受けて失点し、1点差に詰め寄られてしまう。全体的に足が止まりはじめ、膠着したゲーム展開にミシャ監督がピッチ脇で声を荒げるシーンも見られた。
1点リードのレッズは81分に永田拓に代えて槙野を投入し、ゲームを安定させにかかる。89分には矢島のパスを受けた阪野がGKをかわして角度のないところから狙ったが、ボールは枠を外れサイドネットに。公式戦初ゴールとはならなかった。終了間際に迎えたピンチも、坪井や野崎が集中した守備を見せて守り切り、試合終了の笛が浦和駒場スタジアムに鳴り響いた。
大会初戦を突破したレッズは、10月にモンテディオ山形と3回戦を戦う。試合の日時と会場は後日発表される。
【永田拓也】
(チャンスもあったが?)結果を出すというのは大きなことだと思います。あそこでもう少し良いタッチができていればだったり、良い抜け出し方ができたらゴールにつながるアシストなりができたのにと思うので、そこは反省点かなと思います。
(意気込みが強かったのでは?)そうですね。厳しい状況の中、試合前にも、普段悔しい思いをしているメンバーで戦うという思いがみんなの中で強かったので、そのチームで勝てたことが大きかったと思います。
(ハーフタイムに監督から指示は?)このまま続けよう、サイドはもっと縦に積極的に仕掛けてクロスというのが求められていたので、でも前半より後半の方があまりうまく動かせていなかったです。うまくサイドにも入らなかったですし、失点もイージーなミスからでしたし。難しかったですが、その中で守備も含めて粘り強くできたのは良かったと思います。
(1点を返された後はどういうことを考えていた?)先日の川崎戦でも1点決められてそこから立て続けに決められたし、そういう試合が多かったので、今日は守備が全体的に粘り強くできたということが良かったかなと思います。ただ、得点という部分はもっと欲しかったと思います。チャンスで決め切れたり、自分も最後の精度が大事だというのを痛感しました。
(先制して勝ちきった今日の試合が、リーグにも良い影響を及ぼすのでは?)そうですね。チーム一丸となって、チーム全員で今日は戦ったと思います。今日は試合出場の少ない選手で戦いましたが、その中でチームが一つになって勝てたということは、これからリーグ、ナビスコカップ、天皇杯という中で良いことだと思います。
【野崎雅也】
(スタメン出場を告げられたのは?)今日の午前中に体を動かしたときに言われました。何となく監督も匂わせていましたが、明確に言われたのはそのときです。(先発を)感じてはいたので、心の準備はできていましたが、改めてテンションが上がっていました。
(ゲーム全体を振り返ると?)相手が失うものがない中で、どういう出方をするかというのがボランチとしては大事なところでした。あまり前からプレスに来るという感じでもなかったので、そこは落ち着いてできたと思います。前半の早い時間で何本かチャンスがあって、それが決まっていればもう少し楽なゲームになったのかなと思いますが、そういったチャンスを作ることができて落ち着いた面もあります。
後半も最初から行こうと話していたんですが、その中でペースをもう少しコントロールしないとこちらも厳しくなってしまいますし、そこがもっとできれば良かったと思います。体力的にキツイ中で前から行けないのであれば、もう少し引いてブロックを作って全員の距離を縮めるということが明確にできれば良かったかなと思います。
(後半、ピッチの外に出る場面があったが?)後半の残り20分ぐらいで厳しくなって一度足がつって外に出ましたが、そこでサポーターの方やベンチの声が聞こえてきました。今まで自分はそういう力を感じる機会がありませんでしたが、今回は本当に感じられて、もっと頑張らなくてはと思いました。そういう部分が練習試合や練習では感じられないところなのかなと思います。新鮮でした。もう一度行けるところまでやってやろうと思って戻りました。
(縦パスなど特長は出せたのでは?)自分の良さを出せる所は出せましたが、課題も多く見つかりました。それは練習や練習試合以外のところもそうですから、突き詰めていかないといけないと思います。もっとバックラインから縦に当てるボールも出したかったですが、その中でスルーパスも何本か出せましたし、そこは狙って行こうと思っていました。最後は相手のバックラインも消耗していたので、行けばチャンスがあると思っていました。
(2年前のユース時代に出場したときとの違いは?)落ち着いてやれたところが一番の収穫で伸びたところだと思います。それは早くスペースに立つ、周りを見る、体の向きを作るという細かいところから来る余裕だと思います。そういった細かい部分で成長ができたことが余裕を生んだと思います。
楽しかったですし、それが一番です。首を振って周りを見ることは何度も自分に言い聞かせてやっていました。練習はもちろん多くやっていますが、試合で何が必要なのかが少し分かった部分もあるので、そこで練習から試合にいかに近づけてやれるかが今後は重要になってくると思います。
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】