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惜敗もアウェイ2ゴールで準決勝第2戦のホームへ
7日、浦和レッズはヤマザキナビスコカップ準決勝第1戦の川崎フロンターレ戦を敵地・等々力陸上競技場で戦った。レッズは2点を先行した後に3失点し、悔しい敗戦を喫してしまったが、貴重な2つのアウェイゴールを手にしてホームでの第2戦を迎える結果となった。
レッズは「3-4-2-1」のシステムでスタート。GKに今季公式戦初スタメンの山岸、3バックは右から坪井、山田暢、森脇が入り、阿部と那須がダブルボランチを組んだ。左右のワイドを宇賀神と平川が務め、2シャドーに原口と柏木、1トップに興梠が入った。
18時に川崎ボールでキックオフされたゲームは、川崎が「3-4-3」のシステムを採用してこのゲームに臨んだこともあり、選手同士がマッチアップする場面が多い展開となった。レッズの守備陣は、破壊力のある川崎の前線の選手たちに対して1対1の局面で高い集中力を見せて突破を許さず、決定的なチャンスを与えない。
ボールを保持する局面では、GKの山岸から焦れずに丁寧にボールをつなぎ、川崎の前線がしびれを切らしてボールを奪いに来たタイミングで縦に速い攻撃を仕掛けていった。
30分には、阿部の縦パスから原口、宇賀神、興梠とつながり、GKと1対1になるチャンスを得たが、シュートはGKにセーブされ、こぼれ球に詰めた森脇のシュートも相手DFのカバーに合った。
このあとからレッズの狙いがピッチ上で形に表れ、立て続けにチャンスを作り始める。前半終了間際の45分には、ついに先制点を挙げた。ペナルティーエリア前にいた原口が縦に速いボールを入れ、宇賀神がわずかに触ったその先で待っていた興梠が抜け出すと、相手GKと1対1のチャンスを冷静に右足でゴール左下に流し込んだ。
ハーフタイムを挟んだ後半の立ち上がりもレッズの勢いは止まらない。47分に柏木の左CKのこぼれ球を平川が右足で狙うと、ゴール正面の興梠がコースを変えて2点目。頼れるエースが大きな追加点をもたらした。
その後、川崎は4バックに布陣を変更して攻撃的な姿勢で反撃に出る。レッズは60分に山田暢が足を痛め、永田充と交代。その7分後には、ゴール前でのピンチを何度かしのいだものの、こぼれ球をレナトに押し込まれて1点を返された。このプレーで足を痛めた坪井が梅崎と交代し、那須がディフェンスラインに入った。
後半も半ばを過ぎると、両チームがカウンターを仕掛け合うオープンな展開となる。梅崎が左サイドを突破して右足でのシュートを見せれば、川崎も中村憲剛がGKと1対1になるシーンを作り山岸が気迫のセーブを見せた。双方のゴール前で決定機に近いシーンが連続する展開の中、79分に大久保のミドルシュートで同点に追いつかれると、直後の80分の大久保のゴールで逆転を許してしまった。
レッズは83分に平川に代えて関口を投入し、同点ゴールへの強い意欲を見せたが、試合はこのままタイムアップ。レッズは敵地で2-3と第1戦を落としたが、選手たちには競技場へ駆けつけたファン・サポーターからは大きな声援と浦和レッズコールが送られた。
ヤマザキナビスコカップ準決勝第2戦は、10月12日(土)にホーム・埼玉スタジアムで行われる。
レッズは休む間もなく、9月11日(水)に中3日で天皇杯2回戦・栃木ウーヴァFCとの一戦が待っている。試合は浦和駒場スタジアムで19時にキックオフされる。
【山岸範宏】
(今季の公式戦初スタメンで、ゲームに臨むにあたっては?)アーセナル戦には出ましたけど、公式戦からは遠ざかっていました。ゲーム勘が薄れていたということはありませんが、落ち着いて、かつ自分らしさをプレーの中で出せればと思って試合に入りました。
(前半はいいゲーム展開だったように見えたが?)前半に関しては守備の意識も高く、ピンチらしいピンチもなかったですから、前半に関してはほぼ完璧でした。終了間際に慎三が決めてくれたのも大きかったと思います。
(守備陣に2人の交代が出る展開となったが?)ゲーム中にはどの試合にもいろいろなアクシデントがありますから、ベンチを含めてチームマネジメントとして柔軟に対応していかなくてはいけないですが、後半立ち上がりに追加点が取れて全体に後ろに重くなりすぎてしまったかなという印象はあります。守りに入るというか、全体が後ろに下がり過ぎてしまいました。
(1点リードの場面でカウンターの応酬になったが、意識したことは?)とにかくリスクマネジメントの所ですね。うちがカウンターで前に持ち運んだ後に、向こうの前に残っている選手へのケアというところで逆のカウンターにならないようにと意識していましたけど、ちょっとオープンな展開になってしまったので、そこは反省点ではあります。
(中村憲剛選手との1対1でストップした場面については?)憲剛なので股を広げたらそこを狙ってくるかなと思ったので、閉じて動かないまま対応しました。あれで流れを持ってこれたら一番良かったんですが。
(第2戦に向けては?)勝利というものが大前提になってくるのは間違いないです。今日に関して言えば2-0から2-3の逆転負けは非常に悔しいですが、まだ前半が終わっただけです。アウェイゴールも2つ取っていますし、そこはポジティブに捉えて次に勝ち上がるためのいい準備をしていきたいですし、またあの決勝の舞台にいきたいです。
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
レッズは「3-4-2-1」のシステムでスタート。GKに今季公式戦初スタメンの山岸、3バックは右から坪井、山田暢、森脇が入り、阿部と那須がダブルボランチを組んだ。左右のワイドを宇賀神と平川が務め、2シャドーに原口と柏木、1トップに興梠が入った。
18時に川崎ボールでキックオフされたゲームは、川崎が「3-4-3」のシステムを採用してこのゲームに臨んだこともあり、選手同士がマッチアップする場面が多い展開となった。レッズの守備陣は、破壊力のある川崎の前線の選手たちに対して1対1の局面で高い集中力を見せて突破を許さず、決定的なチャンスを与えない。
ボールを保持する局面では、GKの山岸から焦れずに丁寧にボールをつなぎ、川崎の前線がしびれを切らしてボールを奪いに来たタイミングで縦に速い攻撃を仕掛けていった。
30分には、阿部の縦パスから原口、宇賀神、興梠とつながり、GKと1対1になるチャンスを得たが、シュートはGKにセーブされ、こぼれ球に詰めた森脇のシュートも相手DFのカバーに合った。
このあとからレッズの狙いがピッチ上で形に表れ、立て続けにチャンスを作り始める。前半終了間際の45分には、ついに先制点を挙げた。ペナルティーエリア前にいた原口が縦に速いボールを入れ、宇賀神がわずかに触ったその先で待っていた興梠が抜け出すと、相手GKと1対1のチャンスを冷静に右足でゴール左下に流し込んだ。
ハーフタイムを挟んだ後半の立ち上がりもレッズの勢いは止まらない。47分に柏木の左CKのこぼれ球を平川が右足で狙うと、ゴール正面の興梠がコースを変えて2点目。頼れるエースが大きな追加点をもたらした。
その後、川崎は4バックに布陣を変更して攻撃的な姿勢で反撃に出る。レッズは60分に山田暢が足を痛め、永田充と交代。その7分後には、ゴール前でのピンチを何度かしのいだものの、こぼれ球をレナトに押し込まれて1点を返された。このプレーで足を痛めた坪井が梅崎と交代し、那須がディフェンスラインに入った。
後半も半ばを過ぎると、両チームがカウンターを仕掛け合うオープンな展開となる。梅崎が左サイドを突破して右足でのシュートを見せれば、川崎も中村憲剛がGKと1対1になるシーンを作り山岸が気迫のセーブを見せた。双方のゴール前で決定機に近いシーンが連続する展開の中、79分に大久保のミドルシュートで同点に追いつかれると、直後の80分の大久保のゴールで逆転を許してしまった。
レッズは83分に平川に代えて関口を投入し、同点ゴールへの強い意欲を見せたが、試合はこのままタイムアップ。レッズは敵地で2-3と第1戦を落としたが、選手たちには競技場へ駆けつけたファン・サポーターからは大きな声援と浦和レッズコールが送られた。
ヤマザキナビスコカップ準決勝第2戦は、10月12日(土)にホーム・埼玉スタジアムで行われる。
レッズは休む間もなく、9月11日(水)に中3日で天皇杯2回戦・栃木ウーヴァFCとの一戦が待っている。試合は浦和駒場スタジアムで19時にキックオフされる。
【山岸範宏】
(今季の公式戦初スタメンで、ゲームに臨むにあたっては?)アーセナル戦には出ましたけど、公式戦からは遠ざかっていました。ゲーム勘が薄れていたということはありませんが、落ち着いて、かつ自分らしさをプレーの中で出せればと思って試合に入りました。
(前半はいいゲーム展開だったように見えたが?)前半に関しては守備の意識も高く、ピンチらしいピンチもなかったですから、前半に関してはほぼ完璧でした。終了間際に慎三が決めてくれたのも大きかったと思います。
(守備陣に2人の交代が出る展開となったが?)ゲーム中にはどの試合にもいろいろなアクシデントがありますから、ベンチを含めてチームマネジメントとして柔軟に対応していかなくてはいけないですが、後半立ち上がりに追加点が取れて全体に後ろに重くなりすぎてしまったかなという印象はあります。守りに入るというか、全体が後ろに下がり過ぎてしまいました。
(1点リードの場面でカウンターの応酬になったが、意識したことは?)とにかくリスクマネジメントの所ですね。うちがカウンターで前に持ち運んだ後に、向こうの前に残っている選手へのケアというところで逆のカウンターにならないようにと意識していましたけど、ちょっとオープンな展開になってしまったので、そこは反省点ではあります。
(中村憲剛選手との1対1でストップした場面については?)憲剛なので股を広げたらそこを狙ってくるかなと思ったので、閉じて動かないまま対応しました。あれで流れを持ってこれたら一番良かったんですが。
(第2戦に向けては?)勝利というものが大前提になってくるのは間違いないです。今日に関して言えば2-0から2-3の逆転負けは非常に悔しいですが、まだ前半が終わっただけです。アウェイゴールも2つ取っていますし、そこはポジティブに捉えて次に勝ち上がるためのいい準備をしていきたいですし、またあの決勝の舞台にいきたいです。
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】