21年目のJリーグは3月2日(土)に開幕する。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が就任して2年目を迎えた浦和レッズの開幕第1節の相手は昨シーズンのJ1チャンピオン、サンフレッチェ広島。試合は3月2日14時より、エディオンスタジアム広島（旧広島ビッグアーチ）で行なわれる。
レッズはJリーグに先立ち、2月26日(火)に中国・広州でAFCチャンピオンズリーグ広州恒大戦を行ない、27日に帰国した。広州戦では中盤でのミスパスを奪われてカウンターを喫するなど、0-3と敗れてしまったが、選手たちは誰一人として下を向いてはいない。チームとして5年ぶり、多くのメンバーにとってほぼ初めてと言えるアジアの舞台を実際に踏んだことで、「試合内容では手応えを感じた」「新たな課題が見つかった」と、どの選手もアジアでのチャレンジを楽しもうという前向きな表情を見せている。
“挑戦”という意味ではJリーグでの戦いもアジアと同様だ。赤き戦士たちの胸には「守りに入る」というメンタルは存在せず、3位と好成績を残した昨シーズン以上に魅力あるサッカーを見せようと、意欲的に日々のトレーニングを行なってきた。
2年連続でリーグの初戦の相手となるサンフレッチェには、昨シーズンの開幕戦で0-1で敗れているが、昨年11月17日の第32節ではレッズが2-0と完勝しており、そのときの良いイメージがチーム全体に残っているのが強みだ。
システムはともに「3-4-2-1」だが、攻撃意識がより高いのはレッズだろう。1トップは原口元気か興梠慎三のどちらかになりそうだ。原口元気は広州戦でもコンディションの良さをしっかりと見せ好調をキープ。また広州戦ではベンチ入りしなかったものの新戦力の興梠慎三も怪我から順調に回復しており、出場の可能性がある。その他にも、新人ながらすでにプロ公式戦デビューを飾った阪野豊史もいる。
2シャドー、左右アウトサイドの陣容も豊富で、誰が出ても攻撃的な姿勢を貫いてチャンピオンチームを倒しに行くプレーを見せてくれるだろう。一方で、広州戦で3失点を喫したことでリスクマネジメントへの意識も再確認済みだ。攻守の切り替えや運動量で相手を上回っていきたい。
サンフレッチェは2月23日のゼロックススーパーカップ(柏レイソルに1-0勝利)、2月27日のACL(プニョドコルに0-2敗戦）と、すべて国内での試合ではあるがレッズ戦は1週間で3試合目となる。外国籍選手が負傷で離脱していることなどから主力メンバーの多くが連戦となるが、勝負強さに磨きのかかっているFW佐藤寿人には要注意だ。今シーズンから背番号10を着けている高萩洋次郎は力強さもあり、こちらも警戒したい。
レッズは2007年3月3日に横浜FCを2-1で下して以来、開幕戦での勝利がない。6年ぶりの開幕戦白星を手に入れるべくチームは一丸となって戦い、3ポイントを手に、浦和へ戻ってきたい。
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】