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2013Jリーグ、6位に終わる
7日(土)、浦和レッズはホーム・埼玉スタジアムでJリーグ第34節、セレッソ大阪戦を戦った。試合前のウォーミングの際に、全選手が自らの言葉でファン・サポーターへ1年間の感謝を伝えた。スタジアムを埋め尽くしたファン・サポーターの『好きにならずにいられない(Can't Help Falling In Love)』の歌声とマフラーで包まれた中を入場した選手たちは、今季の集大成となるラストゲームに臨んだ。
レッズは平川が右アウトサイドでスタメン出場し、梅崎がベンチスタート。他は前節のサガン鳥栖戦と同じメンバーで臨んだ。試合は15時34分にセレッソボールでキックオフされた。
レッズは立ち上がりから、後方からのビルドアップで攻撃の形を作っていく。セレッソの前線からのプレスをしっかりとかわし、良い時のレッズに多く見られる前線への縦パスとフリックからの3人目の動き出しでチャンスを作り出す。
4分には早くも阿部のスルーパスから興梠が抜け出しにかかり、チームに勢いを与えた。セレッソが完全に引いて構えた場面でも慌てることなくボールを保持。すると24分、平川が出足良く前方へ出て相手ボールをカットすると柏木へつなぐ。柏木はゆっくりとしたドリブルから丁寧に相手バックラインの裏へスルーパス。抜け出した原口がダイレクトで右足を振り抜くと、ボールは左のサイドネットへ一直線。欲しかった先制点を手にした。
その後も集中した守備と連動した攻撃でゲームを支配するが、前半の終盤に落とし穴が待っていた。40分、ゴール前中央で杉本に左足のシュートを許す。啓太がしっかりとブロックに入ったかに見えたが、ボールは大きく弾んで山岸の頭を越えてゴールへ。やや不運な同点ゴールを許した。さらに45+1分、ゴール前で柿谷にシュートを許すと、ブロックしたこぼれ球はフリーの南野の元へ。これを押し込まれ、1-2の逆転を許して前半を折り返した。
ミシャ監督は「いいプレーができているから後半も続けていこう」とハーフタイムに指示を与えて後半のピッチへ選手たちを送り出した。まずは同点ゴールを狙いたいレッズだったが、53分に柿谷に左45度から巻き込むようなシュートを決められ、リードを広げられた。
すると、ミシャ監督は両ワイドに関口と梅崎を投入。さらには那須に代えて山田直輝をピッチに送り込み、攻撃的な布陣へ変更した。
いくつかの決定的なピンチを山岸のファインセーブでしのぐと、ついにレッズは反撃の狼煙を上げる。72分、右コーナーキックのこぼれ球を興梠がシュート。一度は相手GKにセーブされるが再度のシュートで押し込み2-3とした。
沸き上がったファン・サポーターの声援をバックに猛攻を見せるレッズだが、なかなかゴールを奪えない。すると、直後の76分にゴール前の混戦から柿谷に押し込まれて2-4とされると、86分にもゴール正面から南野にミドルシュートを決められ、2-5となった。
意地を見せたいレッズは原口の強烈なミドルシュートのこぼれ球に直輝がつめるなど決定機も演出したが得点には至らず、このまま試合は終了。他会場の結果により、レッズは2013シーズンのJリーグを17勝7分10敗、勝ち点58の6位で終えた。
試合終了後には1年間の感謝を込めてのセレモニーが行われた。冒頭に橋本代表が挨拶を述べると、今季限りでチームを去る永田拓也、野田紘史、山田暢久へと花束が贈られ、3人からもファン・サポーターへ感謝の言葉を残した。最後は長きにわたったシーズンの応援への感謝の気持ちを込めてチーム全員でゆっくりと場内を1周。北ゴール裏スタンドには、レッズで20年間プレーした山田暢久へ向けてのコレオグラフィーも作られ、最後まで温かいサポートの気持ちを受けてピッチを後にした。
【山田暢久】
(伝えたいことは伝えられたか?)どうだろう。受け取ってくれた人が受け取ってくれていれば。最初に子供が花束を持ってくるときからちょっと(こみあげて)きちゃったんですけど(笑)。
(ゆっくりとサポーターの顔を見ながら回っていたが?)最後まで熱く応援してくれていたんで、感謝の気持ちを込めてゆっくりと回らせてもらいました。サポーターの応援によって自分たちがいつも以上の力を出せる感じにもなりますし、苦しい時にもサポーターがホーム、アウェイを問わずたくさんいます。プレッシャーにもなりますが、本当に頼もしいサポーターでした。
(埼スタとはどんな場所だった?)僕はもう埼スタも駒場も一緒で、ともに戦ってきた場所なので、どうということはないんですよね。
(ゴール裏のヴィジュアルや応援チャントをどう受け止めた?)挨拶の途中で見えました。去年、達也のを見ていますし、ああやって自分のをやってもらえると嬉しいですよね。チャントは照れ臭いですね(笑)。いつ終わるんだろうと思いながらどこを見ていいのか…。聞けるのもこれで最後ですからね。
(胴上げもされていたが?)ちゃんと6回やってくれたので。本当は38回やってほしかったんですけどね(笑)。
(タオルマフラーや花束も丁寧に受け取っていたが?)もちろん、みんながそういう気持ちで投げてくれていたので、しっかりと持って帰りたいなと思います。
(ユニフォームを着ていなかったのはなぜ?)試合が終わったそのままだったんですよね。ピッチに出る前にユニフォームを着るつもりだったんですけど、(交代枠が)終わっちゃったから着ていなかったんですよ。だから息子の半袖のシャツを着ました(笑)。
(最後は試合に出たかったのでは?)それはもう監督のプロの意識として、最後まで勝つために攻撃的な選手を出すということで、僕は全然そんなこと思っていなかったです。2点3点リードするような展開になれば少し期待できたかもしれませんけど、皆も勝つために戦ってくれていたので仕方ないです。
(今後は少し骨休めというところか?)ずっとそうしちゃうかもしれないし、分からないですよ(笑)。12月中には決めたいなと自分の中では思っていますが、分からないですね。
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
レッズは平川が右アウトサイドでスタメン出場し、梅崎がベンチスタート。他は前節のサガン鳥栖戦と同じメンバーで臨んだ。試合は15時34分にセレッソボールでキックオフされた。
レッズは立ち上がりから、後方からのビルドアップで攻撃の形を作っていく。セレッソの前線からのプレスをしっかりとかわし、良い時のレッズに多く見られる前線への縦パスとフリックからの3人目の動き出しでチャンスを作り出す。
4分には早くも阿部のスルーパスから興梠が抜け出しにかかり、チームに勢いを与えた。セレッソが完全に引いて構えた場面でも慌てることなくボールを保持。すると24分、平川が出足良く前方へ出て相手ボールをカットすると柏木へつなぐ。柏木はゆっくりとしたドリブルから丁寧に相手バックラインの裏へスルーパス。抜け出した原口がダイレクトで右足を振り抜くと、ボールは左のサイドネットへ一直線。欲しかった先制点を手にした。
その後も集中した守備と連動した攻撃でゲームを支配するが、前半の終盤に落とし穴が待っていた。40分、ゴール前中央で杉本に左足のシュートを許す。啓太がしっかりとブロックに入ったかに見えたが、ボールは大きく弾んで山岸の頭を越えてゴールへ。やや不運な同点ゴールを許した。さらに45+1分、ゴール前で柿谷にシュートを許すと、ブロックしたこぼれ球はフリーの南野の元へ。これを押し込まれ、1-2の逆転を許して前半を折り返した。
ミシャ監督は「いいプレーができているから後半も続けていこう」とハーフタイムに指示を与えて後半のピッチへ選手たちを送り出した。まずは同点ゴールを狙いたいレッズだったが、53分に柿谷に左45度から巻き込むようなシュートを決められ、リードを広げられた。
すると、ミシャ監督は両ワイドに関口と梅崎を投入。さらには那須に代えて山田直輝をピッチに送り込み、攻撃的な布陣へ変更した。
いくつかの決定的なピンチを山岸のファインセーブでしのぐと、ついにレッズは反撃の狼煙を上げる。72分、右コーナーキックのこぼれ球を興梠がシュート。一度は相手GKにセーブされるが再度のシュートで押し込み2-3とした。
沸き上がったファン・サポーターの声援をバックに猛攻を見せるレッズだが、なかなかゴールを奪えない。すると、直後の76分にゴール前の混戦から柿谷に押し込まれて2-4とされると、86分にもゴール正面から南野にミドルシュートを決められ、2-5となった。
意地を見せたいレッズは原口の強烈なミドルシュートのこぼれ球に直輝がつめるなど決定機も演出したが得点には至らず、このまま試合は終了。他会場の結果により、レッズは2013シーズンのJリーグを17勝7分10敗、勝ち点58の6位で終えた。
試合終了後には1年間の感謝を込めてのセレモニーが行われた。冒頭に橋本代表が挨拶を述べると、今季限りでチームを去る永田拓也、野田紘史、山田暢久へと花束が贈られ、3人からもファン・サポーターへ感謝の言葉を残した。最後は長きにわたったシーズンの応援への感謝の気持ちを込めてチーム全員でゆっくりと場内を1周。北ゴール裏スタンドには、レッズで20年間プレーした山田暢久へ向けてのコレオグラフィーも作られ、最後まで温かいサポートの気持ちを受けてピッチを後にした。
【山田暢久】
(伝えたいことは伝えられたか?)どうだろう。受け取ってくれた人が受け取ってくれていれば。最初に子供が花束を持ってくるときからちょっと(こみあげて)きちゃったんですけど(笑)。
(ゆっくりとサポーターの顔を見ながら回っていたが?)最後まで熱く応援してくれていたんで、感謝の気持ちを込めてゆっくりと回らせてもらいました。サポーターの応援によって自分たちがいつも以上の力を出せる感じにもなりますし、苦しい時にもサポーターがホーム、アウェイを問わずたくさんいます。プレッシャーにもなりますが、本当に頼もしいサポーターでした。
(埼スタとはどんな場所だった?)僕はもう埼スタも駒場も一緒で、ともに戦ってきた場所なので、どうということはないんですよね。
(ゴール裏のヴィジュアルや応援チャントをどう受け止めた?)挨拶の途中で見えました。去年、達也のを見ていますし、ああやって自分のをやってもらえると嬉しいですよね。チャントは照れ臭いですね(笑)。いつ終わるんだろうと思いながらどこを見ていいのか…。聞けるのもこれで最後ですからね。
(胴上げもされていたが?)ちゃんと6回やってくれたので。本当は38回やってほしかったんですけどね(笑)。
(タオルマフラーや花束も丁寧に受け取っていたが?)もちろん、みんながそういう気持ちで投げてくれていたので、しっかりと持って帰りたいなと思います。
(ユニフォームを着ていなかったのはなぜ?)試合が終わったそのままだったんですよね。ピッチに出る前にユニフォームを着るつもりだったんですけど、(交代枠が)終わっちゃったから着ていなかったんですよ。だから息子の半袖のシャツを着ました(笑)。
(最後は試合に出たかったのでは?)それはもう監督のプロの意識として、最後まで勝つために攻撃的な選手を出すということで、僕は全然そんなこと思っていなかったです。2点3点リードするような展開になれば少し期待できたかもしれませんけど、皆も勝つために戦ってくれていたので仕方ないです。
(今後は少し骨休めというところか?)ずっとそうしちゃうかもしれないし、分からないですよ(笑)。12月中には決めたいなと自分の中では思っていますが、分からないですね。
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】