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2ndステージ 第17節 vs横浜F・マリノス 試合は引き分けるも、年間勝ち点1位を決める
11月3日、浦和レッズは埼玉スタジアムで、明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第17節、横浜F・マリノス戦に臨んだ。
リーグ最終節のホームスタジアムに集まった、今シーズン最多の56,841人が見つめる中、試合は1-1の引き分けに終わったものの、勝ち点をリーグ歴代最多タイの74まで積み上げて年間勝ち点1位となり、明治安田生命2016Jリーグチャンピオンシップ決勝進出を決めた。
レッズのメンバーは、スタメン、リザーブ共に、前節と同じ。試合前にはレッズのファン・サポーターが、チャントとともに赤・白・黒のハートの12のビッグフラッグを掲げてチームを鼓舞した。秋晴れの下、スタジアムのボルテージが高まる中で、最終節のゲームが始まった。
試合序盤から、ペースを握ったのはホームのレッズ。引いて守る横浜FMに対し、味方同士の連動した動きによる崩しや、個での突破など、多彩な攻撃で相手ゴールに迫った。その後、試合の流れが落ち着いた時間帯では無理をせずにゲームを進めつつ、守備では切り替えの早さや球際での激しさを保ち、相手にチャンスらしいチャンスを作らせなかった。
ゴールこそ奪えなかったものの、高木がこぼれ球やFKから惜しいシュートを放つなど、レッズの攻撃の形が多く見られた前半だった。
後半に入り、レッズは遠藤がCKから惜しいシュートを放つ一方、カウンターから横浜FMの齋藤に決定機を作られた場面では、西川が身体でシュートを止めてゴールを守った。
その後はレッズが攻勢を続ける中で、58分には高木に代わって李がピッチへ。すると勢いはさらに強まり、駒井の強烈なミドルシュートや李の左足シュートなど、ゴールの予感を感じさせるシーンが増えてくるようになった。そして66分、連動したパス交換から抜け出した関根が放ったシュートのこぼれ球を柏木が左足で押し込み、レッズがついに、先制点をもぎ取った。柏木にとっては、このゴールがJ1での通算50得点目となった。
得点後は武藤に代わって青木、興梠に代わってズラタンと、交代枠を使いながら、ペースを握って試合を進めた。しかし、85分には一瞬の隙から横浜FMの速攻を受け、最後は抜け出したマルティノスに同点ゴールを奪われてしまった。
勝利を目指すレッズは、試合終了間際にはズラタンのクロスから李が惜しいシュートを放つなど、最後までゴールへの意欲を持って戦い続けたが、スコアは動かず、試合は1-1の引き分けに終わった。しかし、年間勝ち点1位を争っていた川崎フロンターレがガンバ大阪に敗れたため、浦和レッズが年間勝ち点1位となり、明治安田生命2016Jリーグチャンピオンシップ決勝進出を決めた。
試合後にはセレモニーが行われ、まず、J1通算100ゴールを達成した興梠に、ミシャ監督から花束が贈呈された。続いて、淵田敬三代表が挨拶。ファン・サポーターをはじめとする、浦和レッズを1年間支えてくださった方々への感謝と、年間勝ち点1位を勝ち取った報告、そして年間優勝を決めるチャンピオンシップへの意気込みと、引き続きのサポートをお願いした。その後は、選手・スタッフが場内を一周。北サイドスタンドには、コレオグラフィーが浮かび上がっていた。
チャンピオンシップの前には、天皇杯の初戦を迎える。次戦は、11月12日(土)19時から等々力陸上競技場で行われる、第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会ラウンド16(4回戦)、川崎フロンターレ戦。天皇杯は初戦から、リーグの年間勝ち点1位を最後まで争った強敵との対戦となるが、何としても勝利して準々決勝へ駒を進めるとともに、チャンピオンシップヘのさらなる勢いを生み出していきたい。
【阿部勇樹】
(今の率直な感想について)
「しっかり勝って終わりたかったですが、年間勝ち点1位を達成できたことは良かったです。これまで失速という言われ方をしてきて、悔しさはもちろんありましたし、学んできたものもあるので、その中で闘ってこれたことが今回の年間勝ち点1位という結果につながったと思います」
(マリノスに対してどんな対策で試合に臨んだのか?)
「ここ数試合は我慢した中で後半に点が取れたりしていたので、我慢が必要ということはみんなで話をしていました」
(ハーフタイムに川崎の途中経過を知らされていた?)
「知ってはいましたが、他の会場の結果というよりも、自分たちがしっかり勝つことが大事だと思っていました」
(チャンピオンシップは決勝からのスタートになるが?)
「年間勝ち点1位になれたことはうれしいですが、まだ何も決まっていません。その間には川崎との天皇杯もありますし、その試合も大事です。一つひとつ目の前の試合を決勝のつもりで戦っていきたいです」
(2007年にレッズに加入して、悲願の年間勝ち点1位となったことについて)
「年間勝ち点1位は目標にしてきたことですし、それを達成できたことはうれしいですが、今はまだまだ闘いは続くという思いの方が強いです」
【西川周作】
「良いときも悪いときもありますが、最後までみんなで安定して守れていました。一昨年の結果、昨年の結果が生きました。
最少失点という目標もクリアすることができました。後ろから見ていてみんなが成長していると感じました。今まで通りということをテーマに、今日も試合に入りました。ハーフタイムに川崎が勝っているということを知っていたのですが、そこでも慌てずにいつも通りのことができました。チームの成長だったと思います。今までだったら力が入りすぎていました。そこを自分たちで改善できたのが良かったです」
(無失点なら、なお良かったのでは?)
「無失点で勝っていればさらに気持ち良くチャンピオンシップに行けたかなと思います。もう少し防ぎたかったです。チャンピオンシップでもここぞのところでセーブしてチームを助ける戦いをしたいです」
(時間帯によってピッチの中で光が強く差し込んでくるが影響は?)
「やりにくさはありますね。前半はボールがあまりこなかったので良かったですが、サイドの選手は13時や13時半の試合はやりにくそうですね。でもこれは仕方がないです。チャンピオンシップはナイトゲームですが、今度は寒くなるので、それを頭に入れてやらないといけません」
(失点シーンは?)
「自分たちのボールのところから奪われてスルーパスを出されました。マルティノス選手のスピードとシュートのうまさ、個人技でやられました。一瞬の隙を与えてしまったというチームとしての反省があります」
(警戒していた齋藤選手はうまく抑えたが?)
「森脇選手が頼もしかったです。後半はピンチがありましたがみんな身体を張って、よく守りました」
(齋藤選手のミドルシュートは目に光が入ったのでは?)
「少し外れていたかなと思いますが、安全策として弾いておきました」
(ドリブルで進入してきたときのシュートは、齋藤選手が「あっさり止められた」と言っていたが?)
「カットインからのシュートは昨日練習していたことでした。先に動かないということを土田GKコーチと練習で確認していました。彼が中に入って来たことで重心が左に傾きがちなんですが、何も考えずに最後までボールを見たことで正面に来たと思います。先に動かず、足元から離れたら飛び込もうと思っていました。練習していたことがそのまま出ました。こういうさりげないセーブが一番うれしいですし、土田GKコーチとも試合後は真っ先にそこを話しました。齋藤選手はここ数試合キレキレで、鳥栖戦でもすごいゴールを決めていましたが、一番得意なところをしっかりした準備で止めることができたのは良かったです」
(今季はどこが良かった?)
「ケガなくやれているのはメディカルスタッフに支えられています。自分も年々、身体が張ったりすると、メディカルスタッフと相談しながらできたのが良かったです」
(1月に手術をして、いつから100パーセントになった?)
「昨年のキャンプから違和感しかなかったので、今年の沖縄キャンプで普通にインサイドを蹴れるとか、フィジカルトレーニングをできるということに喜びを感じていて、開幕頃にはもう不安はありませんでした。僕の中では今シーズンは結果もそうですが、自分のプレーも充実しています」
(ルヴァンカップに続いて埼スタで喜ぶのは今季2度目だが?)
「2度あることは3度あるということで、また埼スタで本当に喜びたいですし、真の王者になりたい。今度はみんなでシャーレを掲げる日を楽しみにしながら、この1ヵ月、しっかり準備したいです」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
リーグ最終節のホームスタジアムに集まった、今シーズン最多の56,841人が見つめる中、試合は1-1の引き分けに終わったものの、勝ち点をリーグ歴代最多タイの74まで積み上げて年間勝ち点1位となり、明治安田生命2016Jリーグチャンピオンシップ決勝進出を決めた。
レッズのメンバーは、スタメン、リザーブ共に、前節と同じ。試合前にはレッズのファン・サポーターが、チャントとともに赤・白・黒のハートの12のビッグフラッグを掲げてチームを鼓舞した。秋晴れの下、スタジアムのボルテージが高まる中で、最終節のゲームが始まった。
試合序盤から、ペースを握ったのはホームのレッズ。引いて守る横浜FMに対し、味方同士の連動した動きによる崩しや、個での突破など、多彩な攻撃で相手ゴールに迫った。その後、試合の流れが落ち着いた時間帯では無理をせずにゲームを進めつつ、守備では切り替えの早さや球際での激しさを保ち、相手にチャンスらしいチャンスを作らせなかった。
ゴールこそ奪えなかったものの、高木がこぼれ球やFKから惜しいシュートを放つなど、レッズの攻撃の形が多く見られた前半だった。
後半に入り、レッズは遠藤がCKから惜しいシュートを放つ一方、カウンターから横浜FMの齋藤に決定機を作られた場面では、西川が身体でシュートを止めてゴールを守った。
その後はレッズが攻勢を続ける中で、58分には高木に代わって李がピッチへ。すると勢いはさらに強まり、駒井の強烈なミドルシュートや李の左足シュートなど、ゴールの予感を感じさせるシーンが増えてくるようになった。そして66分、連動したパス交換から抜け出した関根が放ったシュートのこぼれ球を柏木が左足で押し込み、レッズがついに、先制点をもぎ取った。柏木にとっては、このゴールがJ1での通算50得点目となった。
得点後は武藤に代わって青木、興梠に代わってズラタンと、交代枠を使いながら、ペースを握って試合を進めた。しかし、85分には一瞬の隙から横浜FMの速攻を受け、最後は抜け出したマルティノスに同点ゴールを奪われてしまった。
勝利を目指すレッズは、試合終了間際にはズラタンのクロスから李が惜しいシュートを放つなど、最後までゴールへの意欲を持って戦い続けたが、スコアは動かず、試合は1-1の引き分けに終わった。しかし、年間勝ち点1位を争っていた川崎フロンターレがガンバ大阪に敗れたため、浦和レッズが年間勝ち点1位となり、明治安田生命2016Jリーグチャンピオンシップ決勝進出を決めた。
試合後にはセレモニーが行われ、まず、J1通算100ゴールを達成した興梠に、ミシャ監督から花束が贈呈された。続いて、淵田敬三代表が挨拶。ファン・サポーターをはじめとする、浦和レッズを1年間支えてくださった方々への感謝と、年間勝ち点1位を勝ち取った報告、そして年間優勝を決めるチャンピオンシップへの意気込みと、引き続きのサポートをお願いした。その後は、選手・スタッフが場内を一周。北サイドスタンドには、コレオグラフィーが浮かび上がっていた。
チャンピオンシップの前には、天皇杯の初戦を迎える。次戦は、11月12日(土)19時から等々力陸上競技場で行われる、第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会ラウンド16(4回戦)、川崎フロンターレ戦。天皇杯は初戦から、リーグの年間勝ち点1位を最後まで争った強敵との対戦となるが、何としても勝利して準々決勝へ駒を進めるとともに、チャンピオンシップヘのさらなる勢いを生み出していきたい。
【阿部勇樹】
(今の率直な感想について)
「しっかり勝って終わりたかったですが、年間勝ち点1位を達成できたことは良かったです。これまで失速という言われ方をしてきて、悔しさはもちろんありましたし、学んできたものもあるので、その中で闘ってこれたことが今回の年間勝ち点1位という結果につながったと思います」
(マリノスに対してどんな対策で試合に臨んだのか?)
「ここ数試合は我慢した中で後半に点が取れたりしていたので、我慢が必要ということはみんなで話をしていました」
(ハーフタイムに川崎の途中経過を知らされていた?)
「知ってはいましたが、他の会場の結果というよりも、自分たちがしっかり勝つことが大事だと思っていました」
(チャンピオンシップは決勝からのスタートになるが?)
「年間勝ち点1位になれたことはうれしいですが、まだ何も決まっていません。その間には川崎との天皇杯もありますし、その試合も大事です。一つひとつ目の前の試合を決勝のつもりで戦っていきたいです」
(2007年にレッズに加入して、悲願の年間勝ち点1位となったことについて)
「年間勝ち点1位は目標にしてきたことですし、それを達成できたことはうれしいですが、今はまだまだ闘いは続くという思いの方が強いです」
【西川周作】
「良いときも悪いときもありますが、最後までみんなで安定して守れていました。一昨年の結果、昨年の結果が生きました。
最少失点という目標もクリアすることができました。後ろから見ていてみんなが成長していると感じました。今まで通りということをテーマに、今日も試合に入りました。ハーフタイムに川崎が勝っているということを知っていたのですが、そこでも慌てずにいつも通りのことができました。チームの成長だったと思います。今までだったら力が入りすぎていました。そこを自分たちで改善できたのが良かったです」
(無失点なら、なお良かったのでは?)
「無失点で勝っていればさらに気持ち良くチャンピオンシップに行けたかなと思います。もう少し防ぎたかったです。チャンピオンシップでもここぞのところでセーブしてチームを助ける戦いをしたいです」
(時間帯によってピッチの中で光が強く差し込んでくるが影響は?)
「やりにくさはありますね。前半はボールがあまりこなかったので良かったですが、サイドの選手は13時や13時半の試合はやりにくそうですね。でもこれは仕方がないです。チャンピオンシップはナイトゲームですが、今度は寒くなるので、それを頭に入れてやらないといけません」
(失点シーンは?)
「自分たちのボールのところから奪われてスルーパスを出されました。マルティノス選手のスピードとシュートのうまさ、個人技でやられました。一瞬の隙を与えてしまったというチームとしての反省があります」
(警戒していた齋藤選手はうまく抑えたが?)
「森脇選手が頼もしかったです。後半はピンチがありましたがみんな身体を張って、よく守りました」
(齋藤選手のミドルシュートは目に光が入ったのでは?)
「少し外れていたかなと思いますが、安全策として弾いておきました」
(ドリブルで進入してきたときのシュートは、齋藤選手が「あっさり止められた」と言っていたが?)
「カットインからのシュートは昨日練習していたことでした。先に動かないということを土田GKコーチと練習で確認していました。彼が中に入って来たことで重心が左に傾きがちなんですが、何も考えずに最後までボールを見たことで正面に来たと思います。先に動かず、足元から離れたら飛び込もうと思っていました。練習していたことがそのまま出ました。こういうさりげないセーブが一番うれしいですし、土田GKコーチとも試合後は真っ先にそこを話しました。齋藤選手はここ数試合キレキレで、鳥栖戦でもすごいゴールを決めていましたが、一番得意なところをしっかりした準備で止めることができたのは良かったです」
(今季はどこが良かった?)
「ケガなくやれているのはメディカルスタッフに支えられています。自分も年々、身体が張ったりすると、メディカルスタッフと相談しながらできたのが良かったです」
(1月に手術をして、いつから100パーセントになった?)
「昨年のキャンプから違和感しかなかったので、今年の沖縄キャンプで普通にインサイドを蹴れるとか、フィジカルトレーニングをできるということに喜びを感じていて、開幕頃にはもう不安はありませんでした。僕の中では今シーズンは結果もそうですが、自分のプレーも充実しています」
(ルヴァンカップに続いて埼スタで喜ぶのは今季2度目だが?)
「2度あることは3度あるということで、また埼スタで本当に喜びたいですし、真の王者になりたい。今度はみんなでシャーレを掲げる日を楽しみにしながら、この1ヵ月、しっかり準備したいです」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】