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原口元気ラストマッチ、浦和からドイツへ

5月28日に行われたヤマザキナビスコカップ予選リーグ第6節にてヴァンフォーレ甲府に勝利した浦和レッズは、1試合を残して2位以内を確定させ、決勝トーナメント進出を決めた。そして次節はホーム・埼玉スタジアムに戻り、6月1日(日)15時4分より名古屋グランパスとの予選リーグ最終節を戦う。この試合を最後にドイツのヘルタ・ベルリンへと移籍する原口元気にとっては、2008年からプレーするレッズのトップチームでの最後のゲームとなる。

原口のサッカー人生において、名古屋は不思議な縁のあるチームだ。彼がレッズでトップチームデビューを飾ったのは、まさに2008年のナビスコカップ・名古屋戦だった。そしてプロ初ゴールを挙げた相手も名古屋。また、原口がユース時代に全国制覇を果たした高円宮杯の決勝戦でも埼玉スタジアムで名古屋と対戦しており、原口は1ゴールを含む4得点に絡む結果を残している。そんな原口のレッズでの最後の対戦相手が名古屋というのも、何か奇妙な巡り合わせを感じさせる。

そして原口は、今シーズンの名古屋とのリーグ戦でも0-1という劣勢の状況下で同点ゴールを決め、チームの逆転勝利に大きく貢献している。この時に原口が見せた、彼の代名詞とも言うべき左サイドからのカットインシュートを期待するサポーターは多いことだろう。ミシャ監督は前節の甲府戦後に、名古屋戦での原口の起用を明言した。ドイツへと旅立つ前に、原口にはぜひともレッズの9番を背負って躍動する姿を見せてほしい。

一方で名古屋にとっては、この試合はナビスコカップの予選リーグ勝ち抜けがかかった一戦となる。自力での突破には勝利が絶対条件となるだけに、強い気持ちを持って埼玉スタジアムに乗り込んでくるはずだ。かつてレッズでプレーしていた名古屋の大黒柱・田中マルクス闘莉王は累積警告による出場停止、長身FWのケネディは2014FIFAワールドカップ ブラジル オースラリア代表予備登録メンバーに入ったためにこの試合では出場しないが、永井謙佑や玉田圭司といったスピード豊かなアタッカー陣は健在なだけに、相手のカウンターには警戒しつつ、ディフェンスの裏への長いボールに対しては必要以上にラインを下げずに勇気を持って戦っていきたい。

この試合を以て、Jリーグはワールドカップによる1ヵ月以上の中断期間に入る。ナビスコカップの予選グループを首位通過し、いい形で中断前の戦いを締めくくる意味でも、そして原口を勝利で気持ちよくドイツへ送り出すためにも、何としてもホームで勝利を掴み取ろう。
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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