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2006. 1.13 Vol.58 |
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仮契約ながら小野の復帰が決定したが。 |
本当にうれしいです。旬な選手がレッズに帰ってきてくれるのは、いろんな意味で大きいですね。 |
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昨年の秋から、話が出ていましたが、そのあたりのいきさつは。 |
彼が日本代表の方でケガが続いていて、一度日本に帰ってリセットした方がいいんじゃないかという意見もあって、それで我々もその方がいいんじゃないかという考えになったのです。信頼できるドクターやトレーナーもいますし。一度しっかりリセットして、また世界にチャレンジすればいいじゃないかという考えを、お互いに持ったので、それで正式にフェイエノールトにオファーしました。 |
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小野選手が日本でリハビリしている間に、そういう話をした、ということか。 |
しました。 |
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本人は? |
「そうだなあ」と。(ケガをして)ちょっと気持ち的にも沈んでいる時期でしたね。 |
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昨年末にフェイエノールトが「クラブ間で移籍の合意をした」と発表して、小野選手が不快感を示したという報道があり、中村CMがオランダに飛んだが。 |
発表された直後に伸二と話したときには、秋の時点と違って非常に感情的になっていて、レッズにも非があるんじゃないかと思っていたようなので、そうじゃないんだ、一度膝を交えて話をしようということで、すぐにオランダに行きました。 |
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オランダで本人と直接話した感触は? |
正直言って、これはレッズはないな、と思いました(笑)。3日間いて、初日も2日目も同じで、3日目に彼の方から「帰る前に一度会ってください」と言ってきました。そこでの彼の話は、秋の時点ではリセットして体をしっかり治してまた世界に行く、と思っていたのだけれど、今の浦和レッズのメンバーや戦い方を見ていると、そこに入ることで自分が成長できるんじゃないかと思っている。サッカーとして自分が成長できるチームだと思っている、ということでした。
その後、条件面の話などをして、翌日にはそれをすべて受け入れるという返事をしました。その時点で、「これは(きっと)来るな!」という感触を得ました。 |
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彼の一番の選択はヨーロッパの高いレベルでプレーすること、だったのか。 |
プライオリティーの一番はそこですね。ですからレッズとしても、その(交渉の)テーブルには乗ります。 |
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一方で、日本でプレーするなら浦和レッズ、という思いは彼の中にあるのか。 |
ありました。ただ、サポーターのみなさんも思っておられるでしょうが、今がそのタイミングか、というと少し早いような気がしていました。しかし良いほうに受け取れば、そういう旬な選手が浦和レッズに帰ってくることでチームにとっては非常に大きな戦力ですし、若い選手たちにとってお手本になる選手なので、計り知れないものがありますね。来てくれるなら今で、全然問題ありません。また日本でいいプレーをして、(海外から)いいオファーがあれば我々としてもサポートします。 |
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オランダにいてもレッズの情報は逐一得ているのか。 |
逐一得ていますね。今回もエスクデロが(ダイムラーカップで)MVPを取ったことも伸二から聞きました(笑)。「そんなにいい選手なんですか?」と聞かれましたよ。ホームページは必ず見ています。 |
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契約内容は。 |
3年契約です。複数年にしておかないと(海外移籍のときに)タダで持っていかれてしまいますから。 |
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しかし海外からのオファーがあればシャットアウトではない。 |
それも条件に入れてあります。 |
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次にヨーロッパのウインドが開く8月になったら、また移籍という可能性も。 |
可能性はあります。また、そういう話があれば伸二にとっても、我々にとってもいい話だし、また(レッズに)戻ってきてくれればいいのだから、それだけの戦力は整えているので、(そういう話は)ウエルカムです。 |
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本人の今の体は。 |
非常にいいですよ。12月に会ったときは「今までのサッカー人生の中で一番コンディションがいい」と言ってました。 |
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2006シーズンの浦和レッズに小野選手入ったときの期待は。 |
中盤はどこでもできる選手ですし、彼が入ることで間違いなく激しい競争があると思います。競争することでチームの戦力アップにつながります。戦力面ではそういうことですが、彼の持っているリーダーシップとかキャラクターとかいろんな面でプラスにしかならないと思います。マスコミへの対応とかファンサービスとかもそうです。 |
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小野がレッズに入ってレッズを強くするというよりも、レッズに入ることで小野が成長できる、と思っているのか。 |
そうです。自分も成長できるという考えでレッズを選んだということです。優勝もしましたし、個人を見ても代表クラスの選手がそろってます。 |
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小野自身もうかうかしてはいられない、と。 |
監督もたぶんレギュラーを保障することはないと思います。そういうチームになってきたのかな、と思いますね。 |
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4年半前の彼と今の彼と変わったところは。 |
人間的には全然変わっていないと思いますよ。僕らがいってもまったくフランクに付き合ってくれますし、「これが世界の小野なの?」というほどです。しかしサッカーをする姿勢とかはさらに磨きがかかったと思います。 |
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長谷部や啓太など小野にあこがれてレッズに入った選手も多いが。 |
しかし今度はライバルになるのですから複雑なところがあると思いますが、彼らも伸二を見てさらに育つし、競争相手になる訳ですからプラス面しか考えていません。 |
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小野選手が入らなくてもリーグ優勝を目指せる戦力補強をしてきたと思いますが、ここに小野選手が入ったとなると、ますます優勝しかない。 |
優勝しかないですね。契約更改でも選手たちに今季の目標は優勝、と言ってますから、優勝しない場合は(年俸の)査定は下がりますよ。 |
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小野選手はUEFAカップを取っているがリーグ優勝がない。 |
ぜひ一緒に優勝してカップを掲げてほしいと思います。 |
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レッズの小野選手を知らないファンも多い。 |
また新しいファンも増えて、さらにスタジアムが満員になって、いい雰囲気が作れれば、と思います。 |
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