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ハートフルサッカー in 東北(岩手)(9/29)
9月29日、浦和レッズ ハートフルクラブは前日に続き、『浦和レッズ ハートフルサッカー in 東北(岩手)』(共催:国連の友アジア-パシフィック)の活動を行った。
午前、一行は岩手県上閉伊郡大槌町にある、大槌保育園を訪問した。プログラムを行う前に、震災直後の写真を見せていただくと共に、同園の八木澤弓美子園長から、震災直後の避難時の様子をうかがった。園の1階天井付近まで浸水したこと、園児を背負って急な斜面を駆け上がり、難を逃れたことなど、当時の様子には、コーチ陣も息を飲んで聞き入っていた。
大槌保育園のプログラムは酒井友之コーチが担当し、年長17人、年中12人が参加した。開始前には落合キャプテンが膝を折って園児たちと目線を合わせ、コーチの話をきちんと聞いて一生懸命取り組むことを伝え、その言葉通り、園児たちは笑顔でサッカーを楽しんでいた。中にはゲームで点を取られて泣いてしまう子もいたが、すぐに泣き止み、次のゲームで真剣にボールを追いかけていた。最後にプレゼントが贈られ、プログラムが終了した後も、園児たちは一行が見えなくなるまで手をふって見送ってくれていた。
午後は山田町役場を訪れ、屋上から現在の町の様子を視察。昨年も同じ場所を訪れていた一行は、復興が進みつつある町の変化を、自らの目で確認していた。
続いて、佐藤信逸町長、佐々木毅教育長を表敬訪問した。佐藤町長からは、震災後は毎年山田町を訪れているハートフルクラブへの感謝や、現在の復興状況などが述べられ、「今後とも、子供たちのために、ハートフルな活動を続けていっていただきたいと思います」とのお言葉をいただいた。また、表敬訪問に出席した淵田敬三代表も、できる限りの活動を継続していくことを町長に伝えた。
その後、山田町民総合運動公園ラグビー・サッカー場に移動し、FC山田スポーツ少年団22人、山田町立山田中学校サッカー部21人を対象としたプログラムを行った。少年団は神野真郎コーチが、山田中学校サッカー部は永井良明コーチが指導を担当。日頃サッカーをやっている児童、生徒たちに対し、コーチ陣はこれまでのプログラムよりも、パス練習など、より実践的な要素を多く取り入れたメニューを用意していた。また、やや真剣味を欠いていた中学生の生徒に対しては、プログラムの途中で落合キャプテンが厳しい喝を入れていた。
メニューをこなした後、少年団はボールを2つ使ったゲームを行った。チームの指導者やコーチ陣もゲームに参加する中、子供たちは熱心にプレーし、ゴールに一喜一憂していた。中学生は2組に分かれてそれぞれにゲームを行い、一生懸命プレーしている様子には、落合キャプテンも「最初よりもすごく良くなっていた、今日のことを頭に入れて、これからもサッカーを楽しんでください」とエールを送っていた。
最後には参加者とコーチ陣で記念撮影を行い、この日のプログラムは終了した。
【酒井友之コーチ】
「昨年は小学校を担当しましたが、今年は大槌保育園を担当させていただきました。園児たちは、さいたまの子たちと変わりはなく、元気にやってくれていました。
その前には、園長先生から避難時の話をうかがいましたが、実体験を聞くと、当時の緊迫した状況が伝わってきました。そういう話を聞けたことも良かったと思います。
自分は今回で3年目ですが、町が少しずつ変わってきていることは、見ているだけでも感じました。ただ、震災当時の様子を残している場所もまだまだありましたし、こうして現地にきて感じたことなどは、今後のスクールの中で、少しずつでも話していければと思っています」
【神野真郎コーチ】
「自分は2年ぶりに少年団の子たちとサッカーをしましたが、元気もあって、サッカーもすごく上手でした。純粋にスポーツを楽しみながら取り組んでくれたと思います。自分はいつも、あの場で元気をもらっています。笑顔もたくさん見られましたし、大人の方たちも楽しんでくれている様子が見られたのは良かったです。
震災直後と比べ、子供たちも、当時に比べたら自然な笑顔になってきていると感じます。それは、ここまでこの活動を継続してきていることで、それを見ていた子供たちが楽しみに待ってくれているということも、理由の1つかもしれません。自分は子供たちと一緒になって楽しむことで、一瞬だけでも嫌なことを忘れ、笑顔になってほしいと思いでここに来ています。この先、この活動が良かったと言ってもらえたなら、続けてきた意味があると思いますし、これからも続けていきたいです」
【永井良明コーチ】
「中学校の部活ということでしたが、思った以上にできる子が多いという印象でした。中学生に向けては、思いやりなどもそうですが、一生懸命取り組むことの大切さを伝えたいという思いが強かったです。最後には伝わったと感じられて、良かったです。
岩手に来るのは、震災の年以来でした。自分が最初に来たときには、ランドセルや服などがその辺に落ちていて、持ち主が心配になったことを覚えています。4年が経って来てみると、新しい建物や道路ができていて、ものが復興しているのはすごく分かりました。
子供たちも、前回より笑顔の子は増えていました。そうしたことも含め、全体的に少しずつ復興してきていると、肌で感じられ、嬉しかったです。今後は、自分の夢をはっきり語れるなど、自立した、人としての成長を見ていけたらと思っています」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
午前、一行は岩手県上閉伊郡大槌町にある、大槌保育園を訪問した。プログラムを行う前に、震災直後の写真を見せていただくと共に、同園の八木澤弓美子園長から、震災直後の避難時の様子をうかがった。園の1階天井付近まで浸水したこと、園児を背負って急な斜面を駆け上がり、難を逃れたことなど、当時の様子には、コーチ陣も息を飲んで聞き入っていた。
大槌保育園のプログラムは酒井友之コーチが担当し、年長17人、年中12人が参加した。開始前には落合キャプテンが膝を折って園児たちと目線を合わせ、コーチの話をきちんと聞いて一生懸命取り組むことを伝え、その言葉通り、園児たちは笑顔でサッカーを楽しんでいた。中にはゲームで点を取られて泣いてしまう子もいたが、すぐに泣き止み、次のゲームで真剣にボールを追いかけていた。最後にプレゼントが贈られ、プログラムが終了した後も、園児たちは一行が見えなくなるまで手をふって見送ってくれていた。
午後は山田町役場を訪れ、屋上から現在の町の様子を視察。昨年も同じ場所を訪れていた一行は、復興が進みつつある町の変化を、自らの目で確認していた。
続いて、佐藤信逸町長、佐々木毅教育長を表敬訪問した。佐藤町長からは、震災後は毎年山田町を訪れているハートフルクラブへの感謝や、現在の復興状況などが述べられ、「今後とも、子供たちのために、ハートフルな活動を続けていっていただきたいと思います」とのお言葉をいただいた。また、表敬訪問に出席した淵田敬三代表も、できる限りの活動を継続していくことを町長に伝えた。
その後、山田町民総合運動公園ラグビー・サッカー場に移動し、FC山田スポーツ少年団22人、山田町立山田中学校サッカー部21人を対象としたプログラムを行った。少年団は神野真郎コーチが、山田中学校サッカー部は永井良明コーチが指導を担当。日頃サッカーをやっている児童、生徒たちに対し、コーチ陣はこれまでのプログラムよりも、パス練習など、より実践的な要素を多く取り入れたメニューを用意していた。また、やや真剣味を欠いていた中学生の生徒に対しては、プログラムの途中で落合キャプテンが厳しい喝を入れていた。
メニューをこなした後、少年団はボールを2つ使ったゲームを行った。チームの指導者やコーチ陣もゲームに参加する中、子供たちは熱心にプレーし、ゴールに一喜一憂していた。中学生は2組に分かれてそれぞれにゲームを行い、一生懸命プレーしている様子には、落合キャプテンも「最初よりもすごく良くなっていた、今日のことを頭に入れて、これからもサッカーを楽しんでください」とエールを送っていた。
最後には参加者とコーチ陣で記念撮影を行い、この日のプログラムは終了した。
【酒井友之コーチ】
「昨年は小学校を担当しましたが、今年は大槌保育園を担当させていただきました。園児たちは、さいたまの子たちと変わりはなく、元気にやってくれていました。
その前には、園長先生から避難時の話をうかがいましたが、実体験を聞くと、当時の緊迫した状況が伝わってきました。そういう話を聞けたことも良かったと思います。
自分は今回で3年目ですが、町が少しずつ変わってきていることは、見ているだけでも感じました。ただ、震災当時の様子を残している場所もまだまだありましたし、こうして現地にきて感じたことなどは、今後のスクールの中で、少しずつでも話していければと思っています」
【神野真郎コーチ】
「自分は2年ぶりに少年団の子たちとサッカーをしましたが、元気もあって、サッカーもすごく上手でした。純粋にスポーツを楽しみながら取り組んでくれたと思います。自分はいつも、あの場で元気をもらっています。笑顔もたくさん見られましたし、大人の方たちも楽しんでくれている様子が見られたのは良かったです。
震災直後と比べ、子供たちも、当時に比べたら自然な笑顔になってきていると感じます。それは、ここまでこの活動を継続してきていることで、それを見ていた子供たちが楽しみに待ってくれているということも、理由の1つかもしれません。自分は子供たちと一緒になって楽しむことで、一瞬だけでも嫌なことを忘れ、笑顔になってほしいと思いでここに来ています。この先、この活動が良かったと言ってもらえたなら、続けてきた意味があると思いますし、これからも続けていきたいです」
【永井良明コーチ】
「中学校の部活ということでしたが、思った以上にできる子が多いという印象でした。中学生に向けては、思いやりなどもそうですが、一生懸命取り組むことの大切さを伝えたいという思いが強かったです。最後には伝わったと感じられて、良かったです。
岩手に来るのは、震災の年以来でした。自分が最初に来たときには、ランドセルや服などがその辺に落ちていて、持ち主が心配になったことを覚えています。4年が経って来てみると、新しい建物や道路ができていて、ものが復興しているのはすごく分かりました。
子供たちも、前回より笑顔の子は増えていました。そうしたことも含め、全体的に少しずつ復興してきていると、肌で感じられ、嬉しかったです。今後は、自分の夢をはっきり語れるなど、自立した、人としての成長を見ていけたらと思っています」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】