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ハートフルサッカー in 東北2018(岩手・福島)
9月23日(日)~9月28日(金)の日程で、福島県相馬郡新地町、岩手県上閉伊郡大槌町、下閉伊郡山田町の小学校、保育園等を訪問し、落合 弘キャプテンをはじめとする全コーチ陣による、サッカーを通じた「こころ」を育む活動を行った。『ハートフルサッカー in 東北』は、2011年3月11日に起きた東日本大震災の復興支援プロジェクトとして、サッカーを通じた子供たちの心のケアを目的としている取り組み。2011年7月より継続的に行われており、今回で11回目となる。
◆9月24日(月・休)
落合キャプテンをはじめとする全コーチ陣は前日の神戸戦試合後に福島県に移動。初日は同県相馬郡の新地町立新地小学校を訪問し、サッカーを通じて交流を深めた。落合キャプテンは講話の中で、ベトナムやカンボジア、ブータン等アジアでの活動のエピソードを踏まえ、人に思いやりを持つことの大切さを伝えると共に、何事にも一生懸命に取り組むことの大切さを伝えていた。講話に続き、晴れ渡った青空のもと小学校の校庭で行われた親子サッカー教室は、宮沢克行コーチが中心となり、低学年・高学年に分かれて進められた。
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はじめはウォーミングアップとして手つなぎリレーや手軽に楽しめるボールフィーリング等のメニューで身体を温め、その後は試合形式のゲームが行われた。味方のチームを応援する声がグラウンドいっぱいに響き渡り、参加者のみなさんは、得点が決まる度に笑顔で仲間のもとへ駆け寄り、ハイタッチでその喜びを表現。また失点を喫したチームは味方を励まし、思いやりを持って、楽しく一生懸命にプレーしていた。
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最後は埼玉スタジアム等で行っている東日本大震災復興支援金募金活動での支援金で制作したタオルマフラー等の記念グッズがコーチたちから参加者一人ひとりに手渡されてサッカー教室は終了となった。
【新地小学校担当 宮沢克行コーチ】
「昨年に引き続き訪問し、親子のクラスを担当しました。良い天気の中で、明るく元気よく取り組んでくれました。その中で行ったプログラムを通じて少しでも何かを感じてくれたらうれしいです」
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その後、一行は新地町教育委員会のみなさん、生活協同組合コープふくしまと一緒に、昼食懇親会で親睦を深めた。その後、ハートフルクラブのトラックは福島県を後にし岩手県へと出発した。三陸海岸沿いを通り、陸前高田市沿岸部に残る奇跡の一本松を訪れ、今も津波の傷跡が残る沿岸部の風景を眺め、当時の被災状況などについて理解を深めていた。
<奇跡の一本松>
震災前はおよそ7万本もの松林があり、多くの観光客が訪れる観光地として賑わっていた。
しかし、2011年3月11日の東日本大震災による大津波によって、壊滅的被害を受けた。その中で奇跡的に残った一本の松は『奇跡の一本松』と呼ばれ、復興のシンボルとなったが、海水の根が腐り2012年5月に枯死と診断された。そのため、陸前高田市では『奇跡の一本松』に人工的処理を加えモニュメントして保存されている。
◆9月25日(火)
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午前中は大槌町立吉里吉里学園小学部を訪問。雨の影響で、昨年同様に体育館での実施となった。
3、4年生の生徒19名が参加。落合キャプテンの講話から始まり、盛田剛平コーチを中心にサッカーを行ったが、子供たちの明るく元気な声が体育館に響き渡り、白熱した試合展開となっていた。
終了後にはコーチたちと子供たちは鬼ごっこやボールで遊んだりと交流を楽しんでいた。
【吉里吉里学園小学部担当 盛田剛平コーチ】
「初めて東北の活動に参加しました。この小学校の子供たちは落合さんの話を静かに真剣に聞いていて、とてもまじめだなという印象とこころから楽しんでいて純粋だと思いました。また次回来たときには子供たちの成長がみられればと思います」
【吉里吉里学園小学部 今野校長先生】
「本当に楽しいひと時を過ごさせていただきありがとうございました。2人1組になったとき、みるみるうちに子供たちの表情が明るくなってきました。普段、見られない子供たちのキラキラとした笑顔が輝いていました」
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午後は、大槌学園を訪問。この学園は、大槌町にあった4つの小学校が統合されて大槌小学校となり、2016年4月に大槌町立大槌中学校と統合、その後新校舎へと移転し9年生の一貫教育校となった。その新校舎となってから2年目の今回。木の香りが心地よい校舎を見学後に、子供たちと交流してから準備を行い、その後講話、サッカーの実技の授業を行った。広く、真新しい体育館では活気があり、子供たちの笑顔があふれ、昨年参加した子もおり、「おもいやり」という言葉やゲームの内容についても覚えてくれていて、継続する事の大切さを実感できた場面だった。
【大槌学園担当 永井良明コーチ】
「とてもパワーのある3年生でした。みんなで『一生懸命』応援し、ゴールを目指していました。この子供たちがこれからどう成長するか楽しみです。以前、一緒にサッカーした子供たちがコーチの名前やハートフルクラブを覚えていてくれました。続けていることの大切さを感じました」
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夕方には津波で被災し、多くの犠牲者がでた旧大槌役場を訪問。残された庁舎は取り壊しが決まっているそうだが、今も津波のすさまじさ、被害の大きさが伝わってくる。
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旧役場を訪れた後、大槌町役場を表敬訪問。平野公三町長と伊藤正治教育長から、復興の状況等についてのお話があり、その後は役場の隣にある体育館で、仕事を終えた大槌町役場の職員の方々14名と浦和レッズの職員も含めてサッカーを通じて交流。落合キャプテンの講話後、元気にボールを追いかけ汗を流していた。体育館内で催された懇親会では、コーチたちと職員の方々が交流を図り、とても和やかな雰囲気の会となった。
【大槌町役場職員担当 石黒琢也コーチ】
「役場職員のみなさんとのサッカーは、大槌出身以外の方も職員として働かれていて、その方々と交流できたこと、一生懸命取り組んでくれたこと、怪我なくサッカーを楽しんでいただけて本当によかったです。『おもいやり』を日々の仕事で実践してもらい生かしてくれればと思います」
◆9月26日(水)
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午前中は大槌町の大槌保育園と山田町の荒川小学校にコーチ陣が分かれて訪問。大槌保育園には石黒、神野真郎、小礒義明、永井、西川優大、盛田各コーチが訪問。荒川小学校には宮沢コーチ、室井市衛コーチ、伊藤健太コーチが訪問した。大槌保育園では、鬼ごっこやボールフィーリング、シュートや試合形式のゲーム等で盛り上がり、人懐っこく、元気な子供たちの笑顔が印象的だった。
【大槌保育園担当 西川優大コーチ】
「試合は一生懸命にプレーも応援も楽しみながらがんばってくれていました。年長さんは昨年実施したことを覚えてくれている子もかなり多く、続けていくことは非常に大切なことだと強く感じました」
【大槌保育園 道又主任保育士】
「毎年来ていただいてありがたく思っています。子供たちも1年に一度の楽しみで、待ち望んでいます。勝手ながら園の行事になっています。今回、継続を強く感じたのが、ゲーム前の練習のときに、コーチがカラーコーンを置いただけで、『あ、ジャンプするやつね!』と昨年のことを覚えていてくれたことです。
サッカー教室がきっかけで、サッカー選手を目指す子も増えました。コーチからたくさんの刺激を受け、触れ合うことができ、感謝しています。お土産のタオルは先生も大喜びで、近場だったらこれを持って浦和レッズの試合観戦に行きたいくらいとみんなで話していました。是非、来年もいらしてください」
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山田町の荒川小学校には5年ぶりの訪問。全校生徒29名の小さな小学校で、1年生だった子供たちが6年生となったが、今も当時のことを覚えてくれていた。サッカー教室は高学年と低学年がペアを作る形で実施し、高学年の子供たちが小さな低学年の子供たちを助ける雰囲気が印象的で、先生も一緒に参加して大いに盛り上がりを見せた。
【荒川小学校担当 宮沢克行コーチ】
「2013年9月26日に初めて来た東北でこの小学校を担当しました。当時も全校生徒との交流で、すごくがんばってくれたことを思い出しました。みんな、声を出して積極的に取り組み先生方も含め学校が一つになりました。継続していることで今の6年生が覚えていてくれてうれしかったです。これからも純粋にすくすくと育ってほしいです」
【荒川小学校大坊校長先生】
「スポーツを通してこころを教えてもらいました。一生懸命やることで子供たちのこころがどんどん育ってくれると思います」
【荒川小学校生徒】
<1年生>
「浦和から来てもらいサッカーができて面白かったし、負けてしまったけれど楽しかったです」
<6年生>
「最初はとても緊張したけれど、2人組になったときも、ゲームのときも、みんなで応援して一生懸命楽しむことができました」
◆9月27日(木)
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午前中はコーチ陣が織笠小学校と織笠保育園の2組に分かれてサッカー教室を行った。この日はあいにくの雨模様。いずれも室内での実施となった。
織笠小学校では落合キャプテンの講話から始まり、キラキラと目を輝かせながら一生懸命に話を聞く子供たちが印象的だった。また、サッカー教室では真剣にコーチの話を聞き、一生懸命に楽しむ子供たちの姿を見ることができた。
【織笠小学校担当 小礒義明コーチ】
「今回担当した1、2年生は、落合キャプテンの講話の最中の姿勢や聞く態度がとてもよく、実技でも元気で一生懸命がんばってくれました。埼玉の子供たちに、『山田の子供たちも一生懸命やってたよ!!』と伝えようと思います」
【織笠小学校 佐藤校長先生】
「落合キャプテンのお話は、子供たちの心に響いたと思います。思いやりを持ち、一生懸命元気に取り組むことは普段の生活につながるお話しでした。子供たちが普段以上にイキイキしている姿を見ることができました。これからも岩手県を応援していただきたいです」
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一方の織笠保育園では、室井コーチを中心に室内で25名の園児たちを対象にサッカー教室を行った。素直で元気な子供たちの笑顔が広がり、シュートゲームや試合形式のゲームを行い、大いに盛り上がりを見せた。
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午後には落合キャプテンをはじめ、全員で山田町役場を表敬訪問。佐藤信逸町長、吉田雅之副町長、佐々木茂人教育長とご挨拶、また山田町の現状をお話を伺い、浦和レッズから今春人工芝グラウンドにリニューアルした山田町民総合運動公園サッカー場の完成祝いと今後の東北のサッカー普及を祈念してミニゴールとサッカーボールを寄贈した。
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夕方には山田サッカースポーツ少年団の子供たち、その後は山田中学校・山田高校サッカー部のメンバーとサッカーを通じて、こころを育む活動を行った。当初は同町の人工芝グラウンドでの開催予定ではあったが、悪天候のため体育館での開催となった。山田スポーツ少年団にサッカーの実技指導をしている間、山田中高生は落合キャプテンからサッカー選手の大切なこころを学ぶ講話を経て、実技へと移行した。参加の子供たちは、真剣な表情で一生懸命にがんばって楽しんでいる様子が見られた。
東日本大震災が起きた2011年から、『ハートフルサッカー in 東北(福島・岩手)』は7年間毎年実施され、8年目となった今回は、福島県から岩手県をまわり、10プログラムでのべ292人の児童・園児・大人との交流を深めた。
これまでの活動でハートフルクラブの認知度も、徐々に高まってきていると感じられるのと同様に、改めて継続する事の大切さを実感することができた。埼玉県内での活動同様、「落合キャプテンの講話」と「実技」を行うことで、「仲間を信頼し思いやるこころ」や「お互いに楽しむこころ」「何事も一生懸命やるこころ」を伝え、また現地で感じた思いを埼玉の子供たちに話し伝えることで、「3つのこころ」を育んでいく。
また、現地の人にお話しを伺うと「道路や建物等が整備されたり、物理的な復興は時間の経過と共に進んでいるが、心の復興は時間の経過とイコールではない」という言葉が印象に残った。
復興はまだまだ道半ば。今後もサッカーを通じた「こころ」を育む活動を続けていく。
【落合 弘キャプテン】
「今回感じたのは、相変わらず工事車両が多いということ。当初はモノを片付ける車両でしたが、今回はモノを作り上げる車両だったので、復興復旧に向かっているのだと思いました。
いろいろなことを子供たちに伝えなければと思って取り組んでいるので、伝える我々も一生懸命子供たちと触れ合えたのではないかと思います。こちらから投げかけたものを子供たちがどのように思うのか、それを見ていた保護者のみなさんがどのように思うのかはみなさんに託したいと思います。我々はこのような機会を与えられ、なにがなんでもと必死になって自分たちの仕事に取り組んだので、今はとても充実感があります」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
■浦和レッズハートフルクラブとは
https://www.urawa-reds.co.jp/heartfull/
■浦和レッズハートフルクラブ掲示板
https://www.urawa-reds.co.jp/heartfull/blog/
◆9月24日(月・休)
落合キャプテンをはじめとする全コーチ陣は前日の神戸戦試合後に福島県に移動。初日は同県相馬郡の新地町立新地小学校を訪問し、サッカーを通じて交流を深めた。落合キャプテンは講話の中で、ベトナムやカンボジア、ブータン等アジアでの活動のエピソードを踏まえ、人に思いやりを持つことの大切さを伝えると共に、何事にも一生懸命に取り組むことの大切さを伝えていた。講話に続き、晴れ渡った青空のもと小学校の校庭で行われた親子サッカー教室は、宮沢克行コーチが中心となり、低学年・高学年に分かれて進められた。
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はじめはウォーミングアップとして手つなぎリレーや手軽に楽しめるボールフィーリング等のメニューで身体を温め、その後は試合形式のゲームが行われた。味方のチームを応援する声がグラウンドいっぱいに響き渡り、参加者のみなさんは、得点が決まる度に笑顔で仲間のもとへ駆け寄り、ハイタッチでその喜びを表現。また失点を喫したチームは味方を励まし、思いやりを持って、楽しく一生懸命にプレーしていた。
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最後は埼玉スタジアム等で行っている東日本大震災復興支援金募金活動での支援金で制作したタオルマフラー等の記念グッズがコーチたちから参加者一人ひとりに手渡されてサッカー教室は終了となった。
【新地小学校担当 宮沢克行コーチ】
「昨年に引き続き訪問し、親子のクラスを担当しました。良い天気の中で、明るく元気よく取り組んでくれました。その中で行ったプログラムを通じて少しでも何かを感じてくれたらうれしいです」
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その後、一行は新地町教育委員会のみなさん、生活協同組合コープふくしまと一緒に、昼食懇親会で親睦を深めた。その後、ハートフルクラブのトラックは福島県を後にし岩手県へと出発した。三陸海岸沿いを通り、陸前高田市沿岸部に残る奇跡の一本松を訪れ、今も津波の傷跡が残る沿岸部の風景を眺め、当時の被災状況などについて理解を深めていた。
<奇跡の一本松>
震災前はおよそ7万本もの松林があり、多くの観光客が訪れる観光地として賑わっていた。
しかし、2011年3月11日の東日本大震災による大津波によって、壊滅的被害を受けた。その中で奇跡的に残った一本の松は『奇跡の一本松』と呼ばれ、復興のシンボルとなったが、海水の根が腐り2012年5月に枯死と診断された。そのため、陸前高田市では『奇跡の一本松』に人工的処理を加えモニュメントして保存されている。
◆9月25日(火)
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午前中は大槌町立吉里吉里学園小学部を訪問。雨の影響で、昨年同様に体育館での実施となった。
3、4年生の生徒19名が参加。落合キャプテンの講話から始まり、盛田剛平コーチを中心にサッカーを行ったが、子供たちの明るく元気な声が体育館に響き渡り、白熱した試合展開となっていた。
終了後にはコーチたちと子供たちは鬼ごっこやボールで遊んだりと交流を楽しんでいた。
【吉里吉里学園小学部担当 盛田剛平コーチ】
「初めて東北の活動に参加しました。この小学校の子供たちは落合さんの話を静かに真剣に聞いていて、とてもまじめだなという印象とこころから楽しんでいて純粋だと思いました。また次回来たときには子供たちの成長がみられればと思います」
【吉里吉里学園小学部 今野校長先生】
「本当に楽しいひと時を過ごさせていただきありがとうございました。2人1組になったとき、みるみるうちに子供たちの表情が明るくなってきました。普段、見られない子供たちのキラキラとした笑顔が輝いていました」
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午後は、大槌学園を訪問。この学園は、大槌町にあった4つの小学校が統合されて大槌小学校となり、2016年4月に大槌町立大槌中学校と統合、その後新校舎へと移転し9年生の一貫教育校となった。その新校舎となってから2年目の今回。木の香りが心地よい校舎を見学後に、子供たちと交流してから準備を行い、その後講話、サッカーの実技の授業を行った。広く、真新しい体育館では活気があり、子供たちの笑顔があふれ、昨年参加した子もおり、「おもいやり」という言葉やゲームの内容についても覚えてくれていて、継続する事の大切さを実感できた場面だった。
【大槌学園担当 永井良明コーチ】
「とてもパワーのある3年生でした。みんなで『一生懸命』応援し、ゴールを目指していました。この子供たちがこれからどう成長するか楽しみです。以前、一緒にサッカーした子供たちがコーチの名前やハートフルクラブを覚えていてくれました。続けていることの大切さを感じました」
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夕方には津波で被災し、多くの犠牲者がでた旧大槌役場を訪問。残された庁舎は取り壊しが決まっているそうだが、今も津波のすさまじさ、被害の大きさが伝わってくる。
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旧役場を訪れた後、大槌町役場を表敬訪問。平野公三町長と伊藤正治教育長から、復興の状況等についてのお話があり、その後は役場の隣にある体育館で、仕事を終えた大槌町役場の職員の方々14名と浦和レッズの職員も含めてサッカーを通じて交流。落合キャプテンの講話後、元気にボールを追いかけ汗を流していた。体育館内で催された懇親会では、コーチたちと職員の方々が交流を図り、とても和やかな雰囲気の会となった。
【大槌町役場職員担当 石黒琢也コーチ】
「役場職員のみなさんとのサッカーは、大槌出身以外の方も職員として働かれていて、その方々と交流できたこと、一生懸命取り組んでくれたこと、怪我なくサッカーを楽しんでいただけて本当によかったです。『おもいやり』を日々の仕事で実践してもらい生かしてくれればと思います」
◆9月26日(水)
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午前中は大槌町の大槌保育園と山田町の荒川小学校にコーチ陣が分かれて訪問。大槌保育園には石黒、神野真郎、小礒義明、永井、西川優大、盛田各コーチが訪問。荒川小学校には宮沢コーチ、室井市衛コーチ、伊藤健太コーチが訪問した。大槌保育園では、鬼ごっこやボールフィーリング、シュートや試合形式のゲーム等で盛り上がり、人懐っこく、元気な子供たちの笑顔が印象的だった。
【大槌保育園担当 西川優大コーチ】
「試合は一生懸命にプレーも応援も楽しみながらがんばってくれていました。年長さんは昨年実施したことを覚えてくれている子もかなり多く、続けていくことは非常に大切なことだと強く感じました」
【大槌保育園 道又主任保育士】
「毎年来ていただいてありがたく思っています。子供たちも1年に一度の楽しみで、待ち望んでいます。勝手ながら園の行事になっています。今回、継続を強く感じたのが、ゲーム前の練習のときに、コーチがカラーコーンを置いただけで、『あ、ジャンプするやつね!』と昨年のことを覚えていてくれたことです。
サッカー教室がきっかけで、サッカー選手を目指す子も増えました。コーチからたくさんの刺激を受け、触れ合うことができ、感謝しています。お土産のタオルは先生も大喜びで、近場だったらこれを持って浦和レッズの試合観戦に行きたいくらいとみんなで話していました。是非、来年もいらしてください」
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山田町の荒川小学校には5年ぶりの訪問。全校生徒29名の小さな小学校で、1年生だった子供たちが6年生となったが、今も当時のことを覚えてくれていた。サッカー教室は高学年と低学年がペアを作る形で実施し、高学年の子供たちが小さな低学年の子供たちを助ける雰囲気が印象的で、先生も一緒に参加して大いに盛り上がりを見せた。
【荒川小学校担当 宮沢克行コーチ】
「2013年9月26日に初めて来た東北でこの小学校を担当しました。当時も全校生徒との交流で、すごくがんばってくれたことを思い出しました。みんな、声を出して積極的に取り組み先生方も含め学校が一つになりました。継続していることで今の6年生が覚えていてくれてうれしかったです。これからも純粋にすくすくと育ってほしいです」
【荒川小学校大坊校長先生】
「スポーツを通してこころを教えてもらいました。一生懸命やることで子供たちのこころがどんどん育ってくれると思います」
【荒川小学校生徒】
<1年生>
「浦和から来てもらいサッカーができて面白かったし、負けてしまったけれど楽しかったです」
<6年生>
「最初はとても緊張したけれど、2人組になったときも、ゲームのときも、みんなで応援して一生懸命楽しむことができました」
◆9月27日(木)
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午前中はコーチ陣が織笠小学校と織笠保育園の2組に分かれてサッカー教室を行った。この日はあいにくの雨模様。いずれも室内での実施となった。
織笠小学校では落合キャプテンの講話から始まり、キラキラと目を輝かせながら一生懸命に話を聞く子供たちが印象的だった。また、サッカー教室では真剣にコーチの話を聞き、一生懸命に楽しむ子供たちの姿を見ることができた。
【織笠小学校担当 小礒義明コーチ】
「今回担当した1、2年生は、落合キャプテンの講話の最中の姿勢や聞く態度がとてもよく、実技でも元気で一生懸命がんばってくれました。埼玉の子供たちに、『山田の子供たちも一生懸命やってたよ!!』と伝えようと思います」
【織笠小学校 佐藤校長先生】
「落合キャプテンのお話は、子供たちの心に響いたと思います。思いやりを持ち、一生懸命元気に取り組むことは普段の生活につながるお話しでした。子供たちが普段以上にイキイキしている姿を見ることができました。これからも岩手県を応援していただきたいです」
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一方の織笠保育園では、室井コーチを中心に室内で25名の園児たちを対象にサッカー教室を行った。素直で元気な子供たちの笑顔が広がり、シュートゲームや試合形式のゲームを行い、大いに盛り上がりを見せた。
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午後には落合キャプテンをはじめ、全員で山田町役場を表敬訪問。佐藤信逸町長、吉田雅之副町長、佐々木茂人教育長とご挨拶、また山田町の現状をお話を伺い、浦和レッズから今春人工芝グラウンドにリニューアルした山田町民総合運動公園サッカー場の完成祝いと今後の東北のサッカー普及を祈念してミニゴールとサッカーボールを寄贈した。
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夕方には山田サッカースポーツ少年団の子供たち、その後は山田中学校・山田高校サッカー部のメンバーとサッカーを通じて、こころを育む活動を行った。当初は同町の人工芝グラウンドでの開催予定ではあったが、悪天候のため体育館での開催となった。山田スポーツ少年団にサッカーの実技指導をしている間、山田中高生は落合キャプテンからサッカー選手の大切なこころを学ぶ講話を経て、実技へと移行した。参加の子供たちは、真剣な表情で一生懸命にがんばって楽しんでいる様子が見られた。
東日本大震災が起きた2011年から、『ハートフルサッカー in 東北(福島・岩手)』は7年間毎年実施され、8年目となった今回は、福島県から岩手県をまわり、10プログラムでのべ292人の児童・園児・大人との交流を深めた。
これまでの活動でハートフルクラブの認知度も、徐々に高まってきていると感じられるのと同様に、改めて継続する事の大切さを実感することができた。埼玉県内での活動同様、「落合キャプテンの講話」と「実技」を行うことで、「仲間を信頼し思いやるこころ」や「お互いに楽しむこころ」「何事も一生懸命やるこころ」を伝え、また現地で感じた思いを埼玉の子供たちに話し伝えることで、「3つのこころ」を育んでいく。
また、現地の人にお話しを伺うと「道路や建物等が整備されたり、物理的な復興は時間の経過と共に進んでいるが、心の復興は時間の経過とイコールではない」という言葉が印象に残った。
復興はまだまだ道半ば。今後もサッカーを通じた「こころ」を育む活動を続けていく。
【落合 弘キャプテン】
「今回感じたのは、相変わらず工事車両が多いということ。当初はモノを片付ける車両でしたが、今回はモノを作り上げる車両だったので、復興復旧に向かっているのだと思いました。
いろいろなことを子供たちに伝えなければと思って取り組んでいるので、伝える我々も一生懸命子供たちと触れ合えたのではないかと思います。こちらから投げかけたものを子供たちがどのように思うのか、それを見ていた保護者のみなさんがどのように思うのかはみなさんに託したいと思います。我々はこのような機会を与えられ、なにがなんでもと必死になって自分たちの仕事に取り組んだので、今はとても充実感があります」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
■浦和レッズハートフルクラブとは
https://www.urawa-reds.co.jp/heartfull/
■浦和レッズハートフルクラブ掲示板
https://www.urawa-reds.co.jp/heartfull/blog/