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ハートフルサッカーin東北(岩手)[9/26~9/30]を開催

浦和レッズ ハートフルクラブは、9月26日~9月30日の日程で、岩手県の山田町、大槌町の小学校、幼稚園等を訪問し、落合 弘ハートフルクラブキャプテンをはじめとする全コーチ陣による、サッカーを通じた「こころ」を育む活動を行った。また今回は、浦和レッズOBである内舘秀樹(現浦和レッズジュニアユースコーチ)、鈴木啓太氏も参加した。

『ハートフルサッカー in 東北』は、2011年3月11日に起きた東日本大震災の復興支援プロジェクトとして、サッカーを通じた子供たちの心のケアを目的としている取り組み。2011年7月より継続的に行われており、今回で9回目となる。

◆9月27日(火)





午前中は、昨年に引き続き、大槌町立吉里吉里小学校を訪問。3、4年生を対象に落合キャプテンの講話と実技を各45分ずつ開催。落合キャプテンはハートフルクラブが訪れたブータンやミャンマーでの出来事や、「日本サッカーの父」デットマール・クラマー氏のエピソードを紹介しながら、「他人を思いやること」「一生懸命やること」など、こころの大切さを伝えた。
児童たちや教職員の方々は、落合キャプテンの熱のこもった話に、真剣な表情で聞き入っていた。その後、石黒琢也コーチがリーダーとなり31名の児童とボール遊びや人数ゲームを楽しんだ。





午後は、同じく昨年訪問した大槌保育園へ。伊藤健太コーチがリーダーとなり園児18人と保育士の方々とサッカーを楽んだ。人数ゲームでは子供たちの大きな歓声が響いた。


夕方からは大槌町役場を表敬訪問。平野町長と伊藤教育長から復興の状況や人々の変化についてお話を伺った。平野町長は、継続して支援させていただいている浦和レッズ・ハートフルクラブに対して「スポーツと文化は心の支え」とおっしゃっていた。




その後、宮沢克行コーチがリーダーとなり、仕事を終えた大槌町役場の職員や町の方々34人と体育館でサッカーを楽しんだ。落合キャプテンの講話の後、子供たちと変わらないくらい元気に、そして一生懸命サッカーを楽しんだ。その後の懇親会では、コーチたちは職員のみなさんと交流を図っていた。


◆9月28日(水)



午前中は、新園舎が完成した学校法人 緑学園 みどりようちえんを訪問。室井市衛コーチがリーダーとなり、全園児57名のうち年中、年長40人と一緒にサッカー楽しんだ。園児たちは大きな声をだして、元気にボールを追いかけ走り回っていた。最後に園児から可愛らしいしおりのプレゼントが贈られ、プログラムが終了した後も、園児たちは一行が見えなくなるまで手をふって見送ってくれていた。




午後は、山田町に新設された「山田町ふれあいセンター はぴね」を見学。この施設は7月にオープンし「小中高生世代のコミュニティ」と「図書館」機能を持ち合わせた場所として作られた。


その後、山田町役場を訪問。屋上から現在の町の様子を視察。復興が進みつつある町の変化を、自らの目で確認した。


続いて山田町佐藤町長、佐々木教育長を表敬訪問。佐藤町長からは復興の状況や復興への想いをお聞きした。

また、コミュニティセンターで開催している復興やまだ写真展「再生」も見学。改めて当時の大変さや被害の大きさを感じた。




夜は山田町民総合運動公園ラグビー・サッカー場に移動し、FC山田スポーツ少年団28人、山田町立山田中学校サッカー部21人を対象にサッカーを楽しんだ。少年団は神野真郎コーチが、山田中学校サッカー部は酒井友之コーチが指導を担当。日頃サッカーをやっている児童、生徒たちに対し、コーチ陣はこれまでのプログラムよりも、パス練習など、より実践的な要素を多く取り入れていた。


◆9月29日(木)
最終日の午前中は、雨の中、山田町立轟木小学校を訪問。校舎の入口には「思いやり」と書かれたモニュメントがあり、印象的であった。全校生徒23人を対象に、落合キャプテンの講話でスタート。ハートフルクラブが訪れたブータンでの出来事や、デットマール・クラマー氏やサッカーの神様キング・ペレのエピソードを紹介しながら、「他人を思いやること」「一生懸命やること」など、こころの大切さを伝えた。



その後、永井良明コーチがリーダーとなり23人の児童とボール遊びや人数ゲームを楽しんだ。全校生徒が対象のため、集中力や体力にも差はあったものの、コーチたちがうまく対応して、盛り上がった。終了後はコーチたちのサインをもらうために列ができ、中には休んでいる友だちの分までサインをもらう優しい子供もいて、「思いやり」が垣間見れた瞬間だった。




午後は、4年ぶりに山田町立織笠小学校を訪問。全校生徒37名を対象に、落合キャプテンの講話の後、神野真郎コーチがリーダーとなり、午前中と同様にボール遊びや人数ゲームを楽しんだ。人数ゲームでは、負けたチームの上級生が下級生を励ます場面もあり、「思いやり」にあふれた時間であった。

東日本大震災が起きた2011年から、『ハートフルサッカー in 東北(岩手)』は5年間毎年実施され、6年目となった今回は、8プログラムでのべ250人の児童・園児とふれあった。これまでの活動では山田町、大槌町のすべての学校を回ってきており、ハートフルクラブの認知度も、徐々に高まってきている。復興への道のりを歩む山田町、大槌町を、浦和レッズ ハートフルクラブは、サッカーを通じた「こころ」を育む活動で、今後も支援していく。

【落合 弘キャプテン】
「今年は、多くの新築の家や商業施設も建っていて、それを見たときに復興が進んでいるとちょっとホッとしたという感想です。個人的には、何かをしてあげようと思ったら絶対にいけないと思います。だから、最初は嫌でした。大変な場所に行っても、何もできないです。すごく悩んだ結果、浦和でやっていることと同じことをやろうと思いました。それで自分の心が落ち着いたので、東北に行くことができました。

2011年、東日本大震災直後に中学校を訪れたとき、厳しく部活をやりました。そのときに、部活の顧問の先生に、『ありがとうございます』と言われたことは、すごく心に残っています。他で行っている方々は『大変だったね、がんばれよ』と言っていました。しかし、私たちは浦和でやっているように厳しく接しました。それがすごく喜ばれました。こういうことが大事なことだと気付かされました。みんなが強くはありません。我々みたいな接し方だけでしたら、挫けてしまうかもしれません。優しく接することは、違う人が行って盛り上げてくれればいいと思っています。その2つのバランスが取れず、優しくされることばかりが多くなっていたので、中学校の先生が『ありがとうございます』と言ってくれたのだと思います。東北での自分たちのやり方は、これで行くしかないと実感しました。

ハートフルクラブの活動は地道にやっていかなければいけません。それが一番だと思っています」

【石黒琢也コーチ(吉里吉里小学校担当)】
「子供たちは元気に一生懸命取り組んでくれました。少しずつ復興は進んでるがまだまだだと感じました。震災後、毎年来ていますが、今後も継続して行きたいと思ってます。埼玉と同様に特別なことをするのではなく同じことを岩手でもやっていきたいです」

【伊藤健太コーチ(大槌保育園担当)】
「区画整備や電柱が立っていて、昨年とは違う風景となっているのを見て少しずつ復興していると感じました。子供たちがとても元気なのでそのパワーを大人たちがもらい少しずつであるが元気になってきていると思います」

【宮沢克行コーチ(大槌町役場職員サッカー教室担当)】
「どのスクールでもパワーを使いパワーをもらい、エネルギーのぶつかり合いでした。毎年街並みが変わりハード面は着実に良くなってきている部分はありますが、人の心の部分は5年たってもまだ変わらない部分もあると思うので、このハートフルサッカーの時間だけでもなにもかも忘れて楽しんでもらえてたら嬉しいと思います」

【室井市衛コーチ(みどりようちえん担当)】
「年々、笑顔が戻ってきている子供たちが増えてきていると思います。また現在の復興の状況をさいたまの子供たちに伝えることが大事です。いつもと同じことを継続して続けていくことが大事で今後さいたま、浦和との交流も増えればと思います」

【酒井友之コーチ(山田中学校サッカー部担当)】
「さいたま同様、一生懸命サッカーに取り組んでくれて、とても元気が良い印象でこちらが笑顔になります。復興は少しずつ進んではいるがまだまだだと思うので、この活動を続けてていくことが大事だと思います」

【神野真郎コーチ(山田町スポーツ少年団担当)】
「復興は進んでいると感じました。また子供や大人からも前に進もうとする気持ちを感じることができました。毎年継続して大槌町、山田町に来ていることで出会いや、子供たちの成長などが分かるので今後も継続して活動したいと思います」

【永井良明コーチ(轟木小学校担当)】
「震災直後に来たときは、瓦礫の山で道もない状態したが今は道も整備され、建物も徐々に建ってきて、また人々も心を開いてくれてきているように感じました。子供たち、大人の方たちともサッカーができ、交流会もできて、多くの方の笑顔が見ることができました。今回の経験をさいたまの子供たちに伝えていきたいと思います」

【神野真郎コーチ(織笠小学校担当)】
「生憎の雨で体育館での実施となりましたが、体育館から溢れ出る子供たちの元気な声がとても嬉しかったです。4年前に訪問したときの子供がハートフルクラブのことを覚えていてくれ喜んでくれ、継続していくことがあらためて重要だと思いました」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

ハートフルサッカーin東北(岩手)[9/26~9/30]を開催

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