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『ハートフルサッカー in 東北(岩手)』を開催
浦和レッズハートフルクラブは、9月25日(月)~9月29日(金)の日程で、岩手県の下閉伊郡山田町、上閉伊郡大槌町の小学校、保育園等を訪問し、落合 弘ハートフルクラブキャプテンをはじめとする全コーチ陣による、サッカーを通じた「こころ」を育む活動を行った。
『ハートフルサッカー in 東北』は、2011年3月11日に起きた東日本大震災の復興支援プロジェクトとして、サッカーを通じた子供たちの心のケアを目的としている取り組み。2011年7月より継続的に行われており、今回で10回目となる。
◆9月26日(火)
午前中は、3年続けて訪れている「大槌保育園」を訪問。予定より早い到着となったが、すでに園児たちは園庭に出てきており、前回と変わらず元気でとても良い雰囲気の中、41名の園児とボール遊びや人数ゲームを楽しんだ。
帰り際には年長の園児たちから太鼓の演奏がプレゼントされ、サッカーをしているときと同様に真剣な眼差しで一生懸命に演奏をしてくれた。演奏に使われた太鼓は震災で被害を受けながら、修理して今も使っているとのこと、またこの太鼓は埼玉県川越市で作られたものということで、不思議なつながりを感じた。
午後は、山田町に移動し「鯨と海の科学館」を訪問。休館日にもかかわらず、湊敏館長に山田町と鯨の関係や震災当時の話をしていただいた。その後は市街地に足を延ばし、プレハブだった商店街の一部が常設の店舗に移るなど、昨年とは違う風景をハートフルクラブコーチたちは感じながら歩いた。
夜は「山田町サッカースポーツ少年団」25名とサッカーを楽しんだ。昨年は中学生も一緒に参加していたが、例年使用しているグラウンドが人工芝への改修工事中とのことで体育館での開催となり、「山田町サッカースポーツ少年団」のみ参加となった。普段から一緒にやっていることもあり、みんな元気に一生懸命、楽しんだ。また、子どもたちも関係者も人工芝グランドが完成するのをとても楽しみにしていた。
◆9月27日(水)
午前中は「山田北小学校」を訪問。1~6年生までの全校生徒53名が参加し、低学年と高学年に分かれてサッカーを行ったが、みんな一生懸命に取り組み、とくに高学年の女子たちはとても元気だった。終了後には子供たちとコーチたちが話をしたり、交流を楽しんでいた。
午後は「豊間根小学校」を訪問。5年生と6年生の28名が参加して実施。昨日一緒にやった「山田町スポーツ少年団」の子供も何人かいたこともあり、和やかなムードでスタート。午前中同様、男の子たちも元気だったが、それ以上に女の子たちがとても元気だった。ここでも終了後にはコーチたちと子供たちが会話を交わし、楽しい時間を過ごした。
夕方は山田町役場にて佐藤信逸町長、佐々木茂人教育長を表敬訪問。昨年の天皇皇后両陛下が来られたときのお話をはじめ、復興の状況や今後について話をうかがった。
その後、屋上から町の状況を見学し、確実に復興が進んでいることを実感した。
◆9月28日(木)
午前中は大槌町の「吉里吉里学園小学部」を訪問。3、4年生を対象に、26名が参加。雨の影響で体育館での実施となったものの、子供たちは非常にエネルギッシュで、声も大きく白熱した試合をしていた。
午後は、「大槌学園」を訪問。この学園は、大槌町にあった4つの小学校が統合されて大槌小学校となり、2016年4月に大槌町立大槌中学校と統合、その後新校舎へと移転し9年間の一貫教育校となった。木をふんだんに使った真新しい校舎を見学していると、いろんなところから生徒が寄ってきては「こんにちは!!」と挨拶をしてくれて、とても良い雰囲気だった。サッカーの実技の授業では、先生も混じりながら終始活気があり、大きい体育館が小さく感じた。帰り際には、参加した生徒全員がコーチたちにお礼をしっかりとしてくれていた。
夕方は大槌町役場を表敬訪問。平野公三町長と伊藤正治教育長から、復興の状況や昨年ホームゲームに来ていただいた際のお話があり、町の子供たちにも埼玉スタジアムの雰囲気を味あわせてあげたいとおっしゃっていた。
その後、役場の隣にある体育館で、仕事を終えた大槌町役場の職員や町の方々24名とサッカーを楽しんだ。落合キャプテンの講話のあと、子供たちと変わらないくらい元気にボールを追いかけていた。その後体育館内で催された懇親会は、コーチたちと職員の方々が交流を図り、とても和やかな会となった。
東日本大震災が起きた2011年から、『ハートフルサッカー in 東北(岩手)』は6年間毎年実施され、7年目となった今回は、7プログラムでのべ273人の児童・園児との交流が図れた。これまでの活動では山田町、大槌町のすべての学校を回ってきており、ハートフルクラブの認知度も、徐々に高まってきている。
埼玉県内での活動同様、「落合キャプテンの講話」+「実技」を行うことで、「おもいやりのこころ」や「信頼しあうこころ」「一生懸命やるこころ」を伝え、また現地で感じたおもいを埼玉の子供たちに話し伝えることで、「3つのこころ」を育んでいく。
復興への道のりを歩む山田町、大槌町を、浦和レッズ ハートフルクラブは、サッカーを通じた「こころ」を育む活動で、今後も支援していく。
【落合 弘キャプテン】
「山田町で地鎮祭が3件あって、風景がどんどん復興に向けて変化しています。でも、山田町の人々の心には、変化なく続いているものがあるのだと思います。それを何とかして元気の源にしてもらえるように、ハートフルクラブは毎年真剣に一生懸命取り組んでいきたいです」
【神野真郎コーチ】
「大槌学園小学部3年生71名を担当しました。震災で複数の学校が一緒になった学校で、以前は仮設校舎のグラウンドで行っていましたが、今回は昨年できた新校舎で行いました。あいにくの雨でしたが、立派な体育館で3年生らしく元気な声が響き、笑顔溢れる時間になりました。楽しむ・一生懸命にやる・思いやりをもつ、このテーマに取り組む姿やこちらの話を真剣に聞く姿は本当にすばらしかったです。今後もいろいろなことを吸収していってほしいと思います。
そして、継続して同じ地域でハートフルクラブの活動をしているからこその『再会』が今回もたくさんありました。小学生のときに一緒にサッカーをやった子が中学生になりました。一昨年、一緒にサッカーをして別れ際に『僕のこと忘れないでね』と言って、去年も今年も対象学年ではないのに休み時間に『かみコーチ』と会いにきてくれたマナブ。3年前にトップチームの選手と一緒にサッカーをした子は『槙野選手のオーバヘッドすごかった』と言っていました。
いろいろ忘れたいことや大変なことがある中で、彼らの記憶に残っていることはとても嬉しいことですし、私たちも彼らのことを胸にこれからも埼玉での活動や被災地支援を行っていきます。
そして東日本大震災の義援金活動にご協力いただいたファン、サポーターのみなさんの想いは形になり、今回はシューズケースを参加したみんなへ渡すことができました。ありがとうございました」
【宮沢克行コーチ】
「5回目の訪問となりました。伺う度に風景が変わり、防潮堤や駅舎、新しい住宅や道路とハード面での復興を今年も感じました。変わり行く街並みや新しいものの新鮮さや期待を感じる一方で、以前とは違うという切なさや悲しみもあるように感じました。
自分が担当した山田町立山田北小学校の児童は、埼玉の子と変わらず元気に取り組んでいました。数年前にはトップの選手が訪問した学校でもあって、選手の名前も児童の口から聞くことができ、レッズとの関わりが続いていることを嬉しく感じました。
毎年、ハートフルクラブを受け入れてもらっている大槌町、山田町の方々に感謝しています。ぜひ、これからもこの活動を継続していきたいと思っています」
【室井市衛コーチ】
「毎年この時期になると、1年前の山田町や大槌町の様子が頭の中に思い出され、今年はどうなっているのか、考えさせられます。
震災後、なかなか変わらない街並みを見て、本当に大丈夫なのか、復興できるのかと、思うことが多々ありましたが、この2、3年で街は大きく変わり始めています。今まで見たことのなかったお店、学校、家、図書館が建ち並んできました。そして、海の湾を囲むように波を遮るための大きなコンクリートの壁は建設中です。今後、町や地元の方々、子供たちがどのように変わっていくのか、微力ながらハートフル活動で少しでも楽しい時間とパワーを与えられていけたらと思います。
去年に引き続き、今年も保育園を担当しました。子供たちからは、年々パワーに溢れ、笑顔が絶えない時間をもらいました。最後に『また来てね』と言われると、来て良かったと実感が湧きます。続けていくことが現地の方たち、子供たちにとって、本当に意味のあることだと改めて感じました」
【酒井友之コーチ】
「僕が山田町、大槌町を訪れるのは5回目になります。震災から2年後の2013年が初めてでした。そのころからこの5年間で少しずつではありますが、街並みは変わり、そして子供たちが僕たちに見せる笑顔も確実に増えてきています。毎年思うのですが、子供たちの笑顔や一生懸命サッカーをする姿を見て、逆に元気をもらっています。被災された方々のがんばりで、確実に良い方向へ進んでいると思います。これからも微力ではありますがハートフルクラブとしての復興支援を続けていきたいです。ありがとうございました」
【小礒義明コーチ】
「担当した山田サッカースポーツ少年団の感想としては、今年も子供たちと会えて、覚えてくれていた子もいてとてもうれしかったです。まだまだ大変なこともあると思いますが、サッカー続けていてくれることや、一生懸命取り組んでくれたこと、本当にうれしい気持ちになりました。また、保護者の方々との懇親会でも笑顔でふれあうことができました、ありがとうございます。
山田町も大槌町もすごく復興が進んできていることを感じました。ただ、話を聞いてみると、町は復興してきてはいますが、人の心にはまだまだ地震や津波の事が消えずに何かのときに出て来てしまうと言っていました。心が元気になってこそ、本当の復興になるのではないかと思います」
【伊藤健太コーチ】
「東北に行かせてもらうのは6回目ですが、年々新しい道路ができていたり、お店や家が建ってきていて、目に見える復興をうれしく思いました。一方でまだ仮設住宅で生活をされている方、特にお年寄りの今後が決まっていないというお話も伺い、まだまだ大変な状況だなとも感じました。
スクールは豊間根小学校を担当しましたが、前日に山田サッカースポーツ少年団で一緒にサッカーをやっていた子も数名いて、その子たちが引っ張ってくれたこともありゲームがとても盛り上がりました。女子も積極的にプレーしてくれてケガをしないか心配な程でした。
毎年行かせてもらうことで、現地でもハートフルが来るのを楽しみにしてくれていて、関係が深まっていると感じられるので、可能な限り続けさせてもらいたいなと思います。ありがとうございました」
【石黒琢也コーチ】
「震災が起こった年から毎年参加させてもらっていますが、継続することの重要性を改めて感じました。山田町、大槌町の方々とサッカーで交流し、笑い声を聞き、笑顔を観て、非常にうれしく思いました。今後も浦和レッズと山田町、大槌町が交流していければと思います。山田町、大槌町のみなさん、ありがとうございました」
【永井良明コーチ】
「自分にとって今回で4回目の東北でした。昨年は電柱しか立っていなかった場所に家やコンビニができていたり、商店街が仮設から新しい建物になっていたり町の復興が目に見えて分かりました。
ただ、6年半経った今もまだ仮設住宅に住んでいる方々がいることを聞き、当たり前のように生活をしている自分がどれだけ幸せかを改めて実感しました。
保育園、小学校の子供たちもとても元気があり、たくさんの笑顔を見ることができました。町役場の方々、鯨と海の科学館の方々と震災時、震災後の話をしました。町のスーパーや道の駅の方々とも話をしたのですが、年々話をする際に明るい話や笑顔が増えている印象があり嬉しく思いました。
『道の駅やまだ』で職業体験をしていた高校2年生の男子が『震災の半年後にハートフルが小学校に来てくれてサッカーをしたので、浦和レッズを知っています』と話してくれました。その子にとっては忘れたい過去、思い出がある中で1度体験したハートフルのことを覚えてくれていたことがすごく嬉しかったです。改めてこの復興支援活動の大切さを知り、さらに継続していくことが大事だと思いました。
今回体験したこと、聞いたことを浦和の子供たちにしっかり伝えていきます」
【西川優大コーチ】
「初めての東北でしたが、とても有意義な5日間でした。どこの子もみんなとても元気で、逆に元気を貰ってしまうくらいでした。いろいろと話しかけてくれて、自分たちの話をしたり質問してくれたりと、交流を図る時間もあり、とても楽しい時間を過ごせました。自分の担当した吉里吉里学園小学部では、特に4年生の女の子のパワフルさに圧倒されつつも一生懸命楽しんでやってくれてことがとてもうれしかったですし、子供たちの元気に助けられた部分もありました。
また、地域の方々との交流もできて、震災での話を聞くことができました。埼玉にいると感じられないこと、目にすることができないことをこの東北で得られたので、これからのハートフルクラブの活動で伝えていけたらと思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
『ハートフルサッカー in 東北』は、2011年3月11日に起きた東日本大震災の復興支援プロジェクトとして、サッカーを通じた子供たちの心のケアを目的としている取り組み。2011年7月より継続的に行われており、今回で10回目となる。
◆9月26日(火)
午前中は、3年続けて訪れている「大槌保育園」を訪問。予定より早い到着となったが、すでに園児たちは園庭に出てきており、前回と変わらず元気でとても良い雰囲気の中、41名の園児とボール遊びや人数ゲームを楽しんだ。
帰り際には年長の園児たちから太鼓の演奏がプレゼントされ、サッカーをしているときと同様に真剣な眼差しで一生懸命に演奏をしてくれた。演奏に使われた太鼓は震災で被害を受けながら、修理して今も使っているとのこと、またこの太鼓は埼玉県川越市で作られたものということで、不思議なつながりを感じた。
午後は、山田町に移動し「鯨と海の科学館」を訪問。休館日にもかかわらず、湊敏館長に山田町と鯨の関係や震災当時の話をしていただいた。その後は市街地に足を延ばし、プレハブだった商店街の一部が常設の店舗に移るなど、昨年とは違う風景をハートフルクラブコーチたちは感じながら歩いた。
夜は「山田町サッカースポーツ少年団」25名とサッカーを楽しんだ。昨年は中学生も一緒に参加していたが、例年使用しているグラウンドが人工芝への改修工事中とのことで体育館での開催となり、「山田町サッカースポーツ少年団」のみ参加となった。普段から一緒にやっていることもあり、みんな元気に一生懸命、楽しんだ。また、子どもたちも関係者も人工芝グランドが完成するのをとても楽しみにしていた。
◆9月27日(水)
午前中は「山田北小学校」を訪問。1~6年生までの全校生徒53名が参加し、低学年と高学年に分かれてサッカーを行ったが、みんな一生懸命に取り組み、とくに高学年の女子たちはとても元気だった。終了後には子供たちとコーチたちが話をしたり、交流を楽しんでいた。
午後は「豊間根小学校」を訪問。5年生と6年生の28名が参加して実施。昨日一緒にやった「山田町スポーツ少年団」の子供も何人かいたこともあり、和やかなムードでスタート。午前中同様、男の子たちも元気だったが、それ以上に女の子たちがとても元気だった。ここでも終了後にはコーチたちと子供たちが会話を交わし、楽しい時間を過ごした。
夕方は山田町役場にて佐藤信逸町長、佐々木茂人教育長を表敬訪問。昨年の天皇皇后両陛下が来られたときのお話をはじめ、復興の状況や今後について話をうかがった。
その後、屋上から町の状況を見学し、確実に復興が進んでいることを実感した。
◆9月28日(木)
午前中は大槌町の「吉里吉里学園小学部」を訪問。3、4年生を対象に、26名が参加。雨の影響で体育館での実施となったものの、子供たちは非常にエネルギッシュで、声も大きく白熱した試合をしていた。
午後は、「大槌学園」を訪問。この学園は、大槌町にあった4つの小学校が統合されて大槌小学校となり、2016年4月に大槌町立大槌中学校と統合、その後新校舎へと移転し9年間の一貫教育校となった。木をふんだんに使った真新しい校舎を見学していると、いろんなところから生徒が寄ってきては「こんにちは!!」と挨拶をしてくれて、とても良い雰囲気だった。サッカーの実技の授業では、先生も混じりながら終始活気があり、大きい体育館が小さく感じた。帰り際には、参加した生徒全員がコーチたちにお礼をしっかりとしてくれていた。
夕方は大槌町役場を表敬訪問。平野公三町長と伊藤正治教育長から、復興の状況や昨年ホームゲームに来ていただいた際のお話があり、町の子供たちにも埼玉スタジアムの雰囲気を味あわせてあげたいとおっしゃっていた。
その後、役場の隣にある体育館で、仕事を終えた大槌町役場の職員や町の方々24名とサッカーを楽しんだ。落合キャプテンの講話のあと、子供たちと変わらないくらい元気にボールを追いかけていた。その後体育館内で催された懇親会は、コーチたちと職員の方々が交流を図り、とても和やかな会となった。
東日本大震災が起きた2011年から、『ハートフルサッカー in 東北(岩手)』は6年間毎年実施され、7年目となった今回は、7プログラムでのべ273人の児童・園児との交流が図れた。これまでの活動では山田町、大槌町のすべての学校を回ってきており、ハートフルクラブの認知度も、徐々に高まってきている。
埼玉県内での活動同様、「落合キャプテンの講話」+「実技」を行うことで、「おもいやりのこころ」や「信頼しあうこころ」「一生懸命やるこころ」を伝え、また現地で感じたおもいを埼玉の子供たちに話し伝えることで、「3つのこころ」を育んでいく。
復興への道のりを歩む山田町、大槌町を、浦和レッズ ハートフルクラブは、サッカーを通じた「こころ」を育む活動で、今後も支援していく。
【落合 弘キャプテン】
「山田町で地鎮祭が3件あって、風景がどんどん復興に向けて変化しています。でも、山田町の人々の心には、変化なく続いているものがあるのだと思います。それを何とかして元気の源にしてもらえるように、ハートフルクラブは毎年真剣に一生懸命取り組んでいきたいです」
【神野真郎コーチ】
「大槌学園小学部3年生71名を担当しました。震災で複数の学校が一緒になった学校で、以前は仮設校舎のグラウンドで行っていましたが、今回は昨年できた新校舎で行いました。あいにくの雨でしたが、立派な体育館で3年生らしく元気な声が響き、笑顔溢れる時間になりました。楽しむ・一生懸命にやる・思いやりをもつ、このテーマに取り組む姿やこちらの話を真剣に聞く姿は本当にすばらしかったです。今後もいろいろなことを吸収していってほしいと思います。
そして、継続して同じ地域でハートフルクラブの活動をしているからこその『再会』が今回もたくさんありました。小学生のときに一緒にサッカーをやった子が中学生になりました。一昨年、一緒にサッカーをして別れ際に『僕のこと忘れないでね』と言って、去年も今年も対象学年ではないのに休み時間に『かみコーチ』と会いにきてくれたマナブ。3年前にトップチームの選手と一緒にサッカーをした子は『槙野選手のオーバヘッドすごかった』と言っていました。
いろいろ忘れたいことや大変なことがある中で、彼らの記憶に残っていることはとても嬉しいことですし、私たちも彼らのことを胸にこれからも埼玉での活動や被災地支援を行っていきます。
そして東日本大震災の義援金活動にご協力いただいたファン、サポーターのみなさんの想いは形になり、今回はシューズケースを参加したみんなへ渡すことができました。ありがとうございました」
【宮沢克行コーチ】
「5回目の訪問となりました。伺う度に風景が変わり、防潮堤や駅舎、新しい住宅や道路とハード面での復興を今年も感じました。変わり行く街並みや新しいものの新鮮さや期待を感じる一方で、以前とは違うという切なさや悲しみもあるように感じました。
自分が担当した山田町立山田北小学校の児童は、埼玉の子と変わらず元気に取り組んでいました。数年前にはトップの選手が訪問した学校でもあって、選手の名前も児童の口から聞くことができ、レッズとの関わりが続いていることを嬉しく感じました。
毎年、ハートフルクラブを受け入れてもらっている大槌町、山田町の方々に感謝しています。ぜひ、これからもこの活動を継続していきたいと思っています」
【室井市衛コーチ】
「毎年この時期になると、1年前の山田町や大槌町の様子が頭の中に思い出され、今年はどうなっているのか、考えさせられます。
震災後、なかなか変わらない街並みを見て、本当に大丈夫なのか、復興できるのかと、思うことが多々ありましたが、この2、3年で街は大きく変わり始めています。今まで見たことのなかったお店、学校、家、図書館が建ち並んできました。そして、海の湾を囲むように波を遮るための大きなコンクリートの壁は建設中です。今後、町や地元の方々、子供たちがどのように変わっていくのか、微力ながらハートフル活動で少しでも楽しい時間とパワーを与えられていけたらと思います。
去年に引き続き、今年も保育園を担当しました。子供たちからは、年々パワーに溢れ、笑顔が絶えない時間をもらいました。最後に『また来てね』と言われると、来て良かったと実感が湧きます。続けていくことが現地の方たち、子供たちにとって、本当に意味のあることだと改めて感じました」
【酒井友之コーチ】
「僕が山田町、大槌町を訪れるのは5回目になります。震災から2年後の2013年が初めてでした。そのころからこの5年間で少しずつではありますが、街並みは変わり、そして子供たちが僕たちに見せる笑顔も確実に増えてきています。毎年思うのですが、子供たちの笑顔や一生懸命サッカーをする姿を見て、逆に元気をもらっています。被災された方々のがんばりで、確実に良い方向へ進んでいると思います。これからも微力ではありますがハートフルクラブとしての復興支援を続けていきたいです。ありがとうございました」
【小礒義明コーチ】
「担当した山田サッカースポーツ少年団の感想としては、今年も子供たちと会えて、覚えてくれていた子もいてとてもうれしかったです。まだまだ大変なこともあると思いますが、サッカー続けていてくれることや、一生懸命取り組んでくれたこと、本当にうれしい気持ちになりました。また、保護者の方々との懇親会でも笑顔でふれあうことができました、ありがとうございます。
山田町も大槌町もすごく復興が進んできていることを感じました。ただ、話を聞いてみると、町は復興してきてはいますが、人の心にはまだまだ地震や津波の事が消えずに何かのときに出て来てしまうと言っていました。心が元気になってこそ、本当の復興になるのではないかと思います」
【伊藤健太コーチ】
「東北に行かせてもらうのは6回目ですが、年々新しい道路ができていたり、お店や家が建ってきていて、目に見える復興をうれしく思いました。一方でまだ仮設住宅で生活をされている方、特にお年寄りの今後が決まっていないというお話も伺い、まだまだ大変な状況だなとも感じました。
スクールは豊間根小学校を担当しましたが、前日に山田サッカースポーツ少年団で一緒にサッカーをやっていた子も数名いて、その子たちが引っ張ってくれたこともありゲームがとても盛り上がりました。女子も積極的にプレーしてくれてケガをしないか心配な程でした。
毎年行かせてもらうことで、現地でもハートフルが来るのを楽しみにしてくれていて、関係が深まっていると感じられるので、可能な限り続けさせてもらいたいなと思います。ありがとうございました」
【石黒琢也コーチ】
「震災が起こった年から毎年参加させてもらっていますが、継続することの重要性を改めて感じました。山田町、大槌町の方々とサッカーで交流し、笑い声を聞き、笑顔を観て、非常にうれしく思いました。今後も浦和レッズと山田町、大槌町が交流していければと思います。山田町、大槌町のみなさん、ありがとうございました」
【永井良明コーチ】
「自分にとって今回で4回目の東北でした。昨年は電柱しか立っていなかった場所に家やコンビニができていたり、商店街が仮設から新しい建物になっていたり町の復興が目に見えて分かりました。
ただ、6年半経った今もまだ仮設住宅に住んでいる方々がいることを聞き、当たり前のように生活をしている自分がどれだけ幸せかを改めて実感しました。
保育園、小学校の子供たちもとても元気があり、たくさんの笑顔を見ることができました。町役場の方々、鯨と海の科学館の方々と震災時、震災後の話をしました。町のスーパーや道の駅の方々とも話をしたのですが、年々話をする際に明るい話や笑顔が増えている印象があり嬉しく思いました。
『道の駅やまだ』で職業体験をしていた高校2年生の男子が『震災の半年後にハートフルが小学校に来てくれてサッカーをしたので、浦和レッズを知っています』と話してくれました。その子にとっては忘れたい過去、思い出がある中で1度体験したハートフルのことを覚えてくれていたことがすごく嬉しかったです。改めてこの復興支援活動の大切さを知り、さらに継続していくことが大事だと思いました。
今回体験したこと、聞いたことを浦和の子供たちにしっかり伝えていきます」
【西川優大コーチ】
「初めての東北でしたが、とても有意義な5日間でした。どこの子もみんなとても元気で、逆に元気を貰ってしまうくらいでした。いろいろと話しかけてくれて、自分たちの話をしたり質問してくれたりと、交流を図る時間もあり、とても楽しい時間を過ごせました。自分の担当した吉里吉里学園小学部では、特に4年生の女の子のパワフルさに圧倒されつつも一生懸命楽しんでやってくれてことがとてもうれしかったですし、子供たちの元気に助けられた部分もありました。
また、地域の方々との交流もできて、震災での話を聞くことができました。埼玉にいると感じられないこと、目にすることができないことをこの東北で得られたので、これからのハートフルクラブの活動で伝えていけたらと思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】