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被災地支援「ハートフルサッカー in 東北」について
浦和レッズハートフルクラブは、岩手県内の被災地4市町を3/26(月)~3/28(水)の3日間訪問し「浦和レッズ ハートフルサッカー in 東北」(共催:国連の友アジア-パシフィック)を行い、7回のプログラムで計281名の小中学生とサッカーを楽しみました。
被災地での「子どもたちの心のケア」を目的としたプログラムは、昨年7月、8月に続き3回目。コーチ陣(10名)とスタッフを、山田町、大槌町、大船渡市、陸前高田市と、いずれも昨夏にもプログラムを実施した地域に派遣しました。
3/26(月)と3/27(火)は、山田町・県立陸中海岸青少年の家で小学生や山田中学校のサッカー部員を対象にプログラムを4回実施。コーチ陣全員で黙祷してから子どもたちと向き合いました。落合 弘キャプテンが冒頭の30分程度を使って子どもたちに語り掛けるスタイルを今回も踏襲。落合キャプテンは、思いやりやコミュニケーション、工夫の大切さを自らの戦後体験のエピソードを交えながら話しました。「昨年は皆が頑張っているので「頑張れ」とは言いませんでしたが、今年は『一緒に頑張ろう』と言いたいです」などと勇気づけ、子どもたちも真剣な眼差しで耳を傾けていました。
その後、コーチたちが子どもたちとボールを追いかけました。コーチたちは笑いを誘う自己紹介などで子どもたちの気持ちをほぐし、仲間と協力し合わないとうまくいかないメニューを織り交ぜながらスポーツの楽しさを伝えていきました。最後のミニゲームでは、会場の体育館に応援と歓声が沸いていました。
昨年に続く訪問となったため、コーチと再会を果たした子どもたちも多くいました。小学生の一人は「今回もいろいろなことを教えてもらいとても楽しかったです。コーチとまた会えたのも嬉しかったです」と話していました。コーチたちも「『度はいつ来るの?』と聞く子どももいて、子どもたちとの距離は昨年より近づいている」ことを実感していました。
3/27(水)は大槌町・大槌高校を訪問しました。平地は仮設住宅等に利用されるケースが増えています。見学した保護者の一人は「外遊びできる場所が減っており、子どもが大きな声で元気に走り回る機会があるのはありがたいです」と話していました。
3/28(木)は午前、大船渡市・大船渡高校で、小学生と第一中学校のサッカー部を対象に実施しました。普段からサッカーに取り組んでいる子どもたちは、ハートフルクラブの訪問を心待ちにしていた様子で、サッカーを出来る喜びを全身で表していました。コーチも参加したミニゲームは熱戦の連続で、子どもたちは終了後の機材の片付けも率先して手伝っていました。
最終回となる3/28(木)午後は、陸前高田市で小学生とサッカーを楽しみました。ドーム式室内テニスコートのサンビレッジ高田は、昨夏には避難所としても使われていましたが、全面を利用できるようになり日常を取り戻していました。プログラムでは、最後のミニゲームの盛り上がりがコーチに伝わったのか、終了時間が予定を30分間オーバーするほどでした。指導者の一人は「多くのアスリートから支援を頂いていますが、浦和レッズの時ほど子どもたちが大声を出し元気になることはありません。1回でも多く来てほしいです」と話していました。
今回の支援活動には、日本サッカー協会特任コーチの加藤 久氏も合流しました。コーチたちと一緒になってボールを追いかけた加藤氏は「子どもたちはとても楽しそうで、少しずつ元気を取り戻していることを感じました。大震災から1年経ち支援が減ってきています。地道でも同じ場所に繰り返して通うことが本当の支援に繋がると思います」と感想を語っていました。
今回のプログラムは2月に開始した「東日本大震災等支援プログラム」の一環に位置づけられています。プログラム後には、サッカーボールやサッカーストッキングをコーチたちから子どもたちに贈りました。これは女子ワールドカップで優勝した浦和レッズレディースの矢野喬子から寄贈を受けたサッカーボールに加え、ファン・サポーターの皆様から寄せられた支援金で購入したものです。支援金を寄せて頂いた皆様に御礼申し上げます。また、支援金はホームゲーム会場等で募集しております。皆様の引き続きのご理解・ご協力をお願い申し上げます。
なお、浦和レッズは、被災地の皆様の協力を得ながら、岩手県内の被災地を訪問してきましたが、今後も長期的・継続的に子どもたちの心のケアを軸とした支援活動を続けていく予定です。
落合 弘キャプテン
「子どもたちにどのような話をするべきなのか、毎回のことですが悩み続けました。今も結論は出ていません。しかし、『被災地の子どもたちが一時的に現実を忘れて楽しむだけの場』で終わらせてはいけません。嫌なことから逃げずに、その状況を糧に強い人間になれる子どもが一人でも増えることを願っています。ハートフルクラブは、スポーツの楽しさを伝えることをベースとしながらも、子どもたちが現実を受け入れて頑張っていける何かを提供し続けていけるよう、しっかりと活動していきたいと思います」
被災地での「子どもたちの心のケア」を目的としたプログラムは、昨年7月、8月に続き3回目。コーチ陣(10名)とスタッフを、山田町、大槌町、大船渡市、陸前高田市と、いずれも昨夏にもプログラムを実施した地域に派遣しました。
3/26(月)と3/27(火)は、山田町・県立陸中海岸青少年の家で小学生や山田中学校のサッカー部員を対象にプログラムを4回実施。コーチ陣全員で黙祷してから子どもたちと向き合いました。落合 弘キャプテンが冒頭の30分程度を使って子どもたちに語り掛けるスタイルを今回も踏襲。落合キャプテンは、思いやりやコミュニケーション、工夫の大切さを自らの戦後体験のエピソードを交えながら話しました。「昨年は皆が頑張っているので「頑張れ」とは言いませんでしたが、今年は『一緒に頑張ろう』と言いたいです」などと勇気づけ、子どもたちも真剣な眼差しで耳を傾けていました。
その後、コーチたちが子どもたちとボールを追いかけました。コーチたちは笑いを誘う自己紹介などで子どもたちの気持ちをほぐし、仲間と協力し合わないとうまくいかないメニューを織り交ぜながらスポーツの楽しさを伝えていきました。最後のミニゲームでは、会場の体育館に応援と歓声が沸いていました。
昨年に続く訪問となったため、コーチと再会を果たした子どもたちも多くいました。小学生の一人は「今回もいろいろなことを教えてもらいとても楽しかったです。コーチとまた会えたのも嬉しかったです」と話していました。コーチたちも「『度はいつ来るの?』と聞く子どももいて、子どもたちとの距離は昨年より近づいている」ことを実感していました。
3/27(水)は大槌町・大槌高校を訪問しました。平地は仮設住宅等に利用されるケースが増えています。見学した保護者の一人は「外遊びできる場所が減っており、子どもが大きな声で元気に走り回る機会があるのはありがたいです」と話していました。
3/28(木)は午前、大船渡市・大船渡高校で、小学生と第一中学校のサッカー部を対象に実施しました。普段からサッカーに取り組んでいる子どもたちは、ハートフルクラブの訪問を心待ちにしていた様子で、サッカーを出来る喜びを全身で表していました。コーチも参加したミニゲームは熱戦の連続で、子どもたちは終了後の機材の片付けも率先して手伝っていました。
最終回となる3/28(木)午後は、陸前高田市で小学生とサッカーを楽しみました。ドーム式室内テニスコートのサンビレッジ高田は、昨夏には避難所としても使われていましたが、全面を利用できるようになり日常を取り戻していました。プログラムでは、最後のミニゲームの盛り上がりがコーチに伝わったのか、終了時間が予定を30分間オーバーするほどでした。指導者の一人は「多くのアスリートから支援を頂いていますが、浦和レッズの時ほど子どもたちが大声を出し元気になることはありません。1回でも多く来てほしいです」と話していました。
今回の支援活動には、日本サッカー協会特任コーチの加藤 久氏も合流しました。コーチたちと一緒になってボールを追いかけた加藤氏は「子どもたちはとても楽しそうで、少しずつ元気を取り戻していることを感じました。大震災から1年経ち支援が減ってきています。地道でも同じ場所に繰り返して通うことが本当の支援に繋がると思います」と感想を語っていました。
今回のプログラムは2月に開始した「東日本大震災等支援プログラム」の一環に位置づけられています。プログラム後には、サッカーボールやサッカーストッキングをコーチたちから子どもたちに贈りました。これは女子ワールドカップで優勝した浦和レッズレディースの矢野喬子から寄贈を受けたサッカーボールに加え、ファン・サポーターの皆様から寄せられた支援金で購入したものです。支援金を寄せて頂いた皆様に御礼申し上げます。また、支援金はホームゲーム会場等で募集しております。皆様の引き続きのご理解・ご協力をお願い申し上げます。
なお、浦和レッズは、被災地の皆様の協力を得ながら、岩手県内の被災地を訪問してきましたが、今後も長期的・継続的に子どもたちの心のケアを軸とした支援活動を続けていく予定です。
落合 弘キャプテン
「子どもたちにどのような話をするべきなのか、毎回のことですが悩み続けました。今も結論は出ていません。しかし、『被災地の子どもたちが一時的に現実を忘れて楽しむだけの場』で終わらせてはいけません。嫌なことから逃げずに、その状況を糧に強い人間になれる子どもが一人でも増えることを願っています。ハートフルクラブは、スポーツの楽しさを伝えることをベースとしながらも、子どもたちが現実を受け入れて頑張っていける何かを提供し続けていけるよう、しっかりと活動していきたいと思います」