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2024年度経営情報の開示について
本日開催の定時株主総会において、2024年度の事業収支が承認されましたので、お知らせいたします。
男子トップチームは、2006シーズン以来18シーズンぶりのJ1リーグ制覇を明確な目標に掲げ、その実現に向けて選手およびチームスタッフの補強を行い、開幕を迎えました。しかしながらシーズンを通して優勝争いに加わることができず、一時はJ2降格圏と勝ち点差が接近するなどの厳しい戦いを強いられ、明治安田J1リーグの最終成績は13位にとどまりました。またJリーグYBCルヴァンカップにおきましても、1stラウンド3回戦での敗退に終わり、さらにシーズン中に強化・編成責任者や監督を交代するなど、男子トップチームの活動には大きな課題を残す結果となりました。
なお前年の天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会 ラウンド16(4回戦) 名古屋グランパス戦において発生いたしました試合運営管理規程違反事案により、同大会への出場資格を失ったことに加え、AFCチャンピオンズリーグの出場権も獲得できなかったことから、2024シーズンの出場大会は明治安田J1リーグ、およびJリーグYBCルヴァンカップの2大会に限定されたシーズンとなっております。
2024年度の事業収入合計につきましては、前期比-173百万円となったものの、2期連続で10,000百万円を上回りました(Jリーグクラブ史上初)。また、事業運営費およびチーム運営費を合わせた事業経費は9,003百万円、営業利益は329百万円、経常利益は379百万円、当期利益は311百万円となっております。
なお、当事業収入の内訳につきましては、昨年度と比較してホームゲーム数が8試合減ったものの、リーグ戦の年間入場者数が2009シーズン以来15シーズンぶりに70万人を超えたこともあり、入場料収入は前期比-133百万円の減少。また、広告料(パートナー協賛金、RBC会費等)収入は同比-115百万円、グッズ収入は同比+11百万円、その他収入は同比+64百万円となりました。
入場料収入:2009年以来、15年ぶりにリーグ戦年間入場者数が70万人を超える
JリーグYBCルヴァンカップの大会方式変更および早期敗退と、AFCチャンピオンズリーグへの出場権が獲得できなかったことから、2024シーズンのホームゲーム数はJ1リーグの19試合のみとなりました。また夏季のホームゲームでは4試合が雷雨の影響によりキックオフ時刻の変更、試合中断、試合中止を余儀なくされました。そのような状況下、且つチームの成績がなかなか上向かない中でも、J1リーグ戦の平均入場者数は37,519人、土日祝日の埼玉スタジアム開催試合に限れば2年連続で4万人を超える40,922人と、多くのファン・サポーターの皆さまにご来場いただきました。
結果、前年よりホームゲーム数が8試合減ったことを要因に、入場料収入は前期比-133百万円の2,012百万円となりましたが、リーグ戦の年間入場者数は712,852人となり、2009シーズン以来15年ぶりに70万人を超えることができました。

広告料収入:3期連続でのパートナー協賛収入の更新はならずも、4,000百万円超を維持
広告料収入(パートナー協賛金、RBC会費収入等)は、4,108百万円となりました。契約をご継続いただいた多くのパートナー企業のみなさま、新たに契約を締結いただいたパートナー企業の皆さま、RBC(レッズビジネスクラブ)にご加入いただいた皆さまにご支援賜りまして、3期連続で4,000百万円超を維持することができました。一方2期連続で過去最高を更新し続けてまいりましたが、前期比としては-115百万円となりました。
グッズ収入:2期連続で商品販売の最高売上記録を更新
グッズ収入は、ユニフォームの売上が全体を牽引する形になりました。多くの商品企画を展開し、好調なホームゲーム入場者数の後押しを受けて、スタジアム販売が大幅に増加し、販売全体に好循環が生まれました。
その結果、前年度に記録した過去最高の1,583百万円を超えて、2024年度は前期比+11百万円の1,594百万円に到達し、過去最高の売上を更新しました。

事業経費:主要収益事業の収入規模に伴い、事業経費は昨年並みに
上記の主要収益事業を含めて昨年並みの収入規模を維持できたこともあり、事業運営費ならびにチーム運営費を合わせた事業経費は前期比-134百万円の9,003百万円となりました。
経常利益、当期純利益、利益剰余金および純資産
経常利益379百万円、当期純利益311百万円となり、当期純利益は前期比+6百万円と前年度実績をわずかに上回る結果となりました。また、利益剰余金は1,535百万円となり、資本金273百万円、資本準備金113百万円と合わせて純資産は1,921百万円となり、2024年度も堅実に純資産を積み上げています。

クラブの取り組みについて
【2024年度の取り組み】
サポーター&ステークホルダーミーティング
天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会 ラウンド16(4回戦) 名古屋グランパス戦において発生いたしました試合運営管理規程違反事案の再発防止策である「ファン・サポーターのみなさまとのコミュニケーションの再構築」について、「サポーター&ステークホルダーミーティング」を開始し、2024年度には計18回、延べ213人にご参加いただきました。
ファン・サポーターの皆さまのみならず、男子トップチーム選手、浦和レッズ後援会、埼玉県サッカー協会、地域のサッカー関係者、Jリーグクラブ運営担当者、浦和レッズパートナーの皆さまなど、多くの方に忌憚のないご意見を頂戴し、「安心・安全で熱気ある満員のスタジアム」実現に向けたクラブの現在地を客観的に把握する参考にさせていただいております。
REX CLUBリニューアル
浦和レッズのメンバーシップ、REX CLUBが10年目を迎えた2024年度にリニューアルを行いました。マイページデザインのリニューアルや、これまで紙で発券していた多くのサービスをデジタル化するなど、時代の変化に対応しながら会員の皆さまの利便性やサービスを向上できるよう見直しを行っています。
三菱重工浦和レッズレディース
2023-24シーズンのWEリーグで優勝し、2連覇を達成しました。現在リーグ3連覇に向けて終盤戦を戦っています。またAFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)のプレ大会となるAFC女子クラブ選手権の決勝については、2024年5月に浦和駒場スタジアムにて決勝戦を実施し、アジア制覇を果たしました。
2024年10月には、初の正式大会として開催されたAWCLのグループステージに参加し、3戦全勝で準々決勝進出を決めました。しかしながら2025年3月に熊谷で開催された準々決勝で敗れ、記念すべき第1回大会での優勝はなりませんでした。
皇后杯JFA第46回全日本女子サッカー選手権大会においては、PK戦で敗れた前回大会決勝の雪辱を果たし、3大会ぶり2度目の優勝を果たしました。
浦和レッズアカデミー
男子ユースチームは高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2024プレーオフを勝ち抜き、2021年以来4年ぶりにプレミアリーグへと昇格いたしました。男子ジュニアユースチームは高円宮杯JFA第36回全日本U-15サッカー選手権大会にて2013年以来の優勝を果たし、ジュニアチームはJFA第48回全日本U-12サッカー選手権大会埼玉県大会にて準優勝するなど、それぞれのカテゴリーで優れた成績を収めました。またユースチームからFW照内利和がトップチームへの昇格を果たしました。
浦和レッズハートフルクラブ
2023年4月から2024年3月までのハートフルクラブ全体の活動は503回行われ、42,913名と一緒にサッカーを通じて交流いたしました。県内の小学校・幼稚園、保育園は211カ所を訪問し「こころ」を育む活動を行いました。2011年7月より東日本大震災の復興支援プロジェクトとして継続して行っている「ハートフルサッカーin東北」や、2007年のACL初出場を機にスタートした「ハートフルサッカーinアジア」の活動では初となるラオス、東マリアナ諸島・グアム島を訪れ、サッカーの楽しさや「こころ」の大切さを伝える「草の根国際交流」を行いました。またハートフルクラブでは初の女性コーチを迎え入れ、SDGsをはじめとする現代の様々な課題にも、より柔軟かつ積極的に取り組める指導体制を整えました。
浦和レッズアカデミーサッカースクール
2019年に発足した「浦和レッズサッカー塾」を、2024年4月から「浦和レッズアカデミーサッカースクール」へと名称を改めて再スタートいたしました。「トップチーム、世界で活躍する選手の輩出」、「サッカーを通じた豊かな人づくり、人間形成」を目的に、浦和レッズアカデミーの指導法(ダイヤモンドメソッド)を中心に「ハートフルマインド」等、浦和レッズがこれまで育んできた各種指導法を用いたトレーニングを行っています。
また、2024年9月にはベトナムにて「浦和レッズアカデミーサッカースクールベトナム-ハノイ校」を開校しました。日本国外にサッカースクールを開校するのは、今回がクラブとして初めての試みになります。
レッズランド
2024年度のレッズランドの会員数は1,070名、施設の総利用者数は延べ78,687名でした(イベント、スクール、浦和レッズ活動は含まず)。さいたま市の「チャレンジスクール」事業における講師派遣は、桜区内全ての小学校で合計22回実施し、延べ554人の子どもたちにスポーツ指導を行いました。地域総合型スポーツクラブの活動はバレーボール教室、バドミントン教室を中心に6種類のスポーツ教室を行い、2024年度の会員数は145人となりました。浦和レッズ後援会様との協業事業である「育みパートナー」は昨年度から2社増加し、23社となりました。地域自治会や商店会での活動参加・協力の機会も増えています。レッズランドは今後も地域とのつながりをさらに深めてまいります。
海外提携クラブとの交流事業等
アイントラハト・フランクフルトと昨年に続き、両クラブにおける育成手法や育成哲学の共有を目的とした交流を行いました。また2025年1月、浦和駒場スタジアムにて「アイントラハト・フランクフルト × 浦和レッズ WINTER CAMP」を開催。現在、アイントラハト・フランクフルトU-21チームのコーチを務める長谷部誠氏が指導にあたり、両クラブが募集した約50名の小学生が参加しました。
また、ムアントン・ユナイテッドとは8月に第3回「Mitsubishi Heavy Industries Diamond Cup U-14」(バンコク)を共同企画し、両クラブのU-14ユースチームが参加する共同キャンプを実施しました。さらに大会MVP選手の来日および浦和レッズアカデミーでのトレーニング参加など、多面的な交流を行いました。また、ムアントン・ユナイテッドのホームゲーム開催日に合わせて、ファンイベントを実施し、子ども向けサッカークリニックやトークショー、大型ビジョンによる浦和レッズの試合のパブリックビューイングなどを通じて、現地での認知向上とファン層の拡大に努めました。
その他、2024年10月には欧州クラブ協会(European Clubs Association)会長より、FIFAクラブワールドカップアジア代表クラブとして総会へ招待され、田口代表が特別ゲストとして出席し、クラブの国際的なプレゼンスを示すとともに、各国クラブとのネットワーク構築・情報交換を行いました。
日本赤十字社埼玉県支部との連携協定締結
2024年7月に連携協定を締結いたしました。以前から献血事業で協力しており、スタジアムでの献血や、大規模災害発生時の支援金の受け入れ窓口をお引き受けいただくなど、連携・協力の範囲を少しずつ拡大し、この協定の締結に至りました。
このゆびとまれっず!
2021年度から活動を始めた「このゆびとまれっず!」では、クラブが旗振り役になって、支援者・賛同者とともに地域の課題解決を目指しています。「子ども食堂の支援」や「食品ロス削減」などの課題への取り組みに加え、2024年度は新たなアクションプログラムとして、さいたま市障害福祉課と連携した「障がい者支援」をはじめました。
SDGs社内推進プロジェクト
社内におけるSDGsへの理解と意識向上を図るため、外部有識者を招いた研修会(気候変動のメカニズムに関する講義)や、障がい者理解を深めることを目的とした講習会(ユニバーサルマナー検定3級の受講推進)を継続的に実施しています。
「HEROs PLEDGE」パートナー団体参画
2024年10月に、スポーツ界を横断して使い捨てプラスチックごみ削減に取組むプロジェクト「HEROs PLEDGE」のパートナー団体に参画することになりました。「HEROs PLEDGE」は、使い捨てプラスチックごみをスポーツの興行において削減していくために、プロジェクトの参加者を募り、みんなでアクションしながら削減に取り組むスポーツ界横断のプロジェクトです。11月のホームゲームで呼びかけた『HEROs PLEDGE一斉アクションキャンペーン2024秋』では、参加したスポーツ団体の中で最多の合計3,337プレッジ/宣言を獲得し、浦和レッズが優勝しています。
スタジアム指定管理関連
埼玉県、公益財団法人埼玉県公園緑地協会、浦和レッズ等で構成する「明日の埼スタを考えるワーキンググループ」等の枠組みにおいて、定期的な協議を重ねながら、埼玉スタジアムの「次代のスタジアム」として必要な機能のあり方の検討を進めてまいりました。そして、埼玉スタジアム次期指定管理者へ応募しましたが、残念ながら「次点」となり、指定管理者には選定されませんでした。
最後に
チームの成績にかかわらず、試合にご来場くださった多くのファン・サポーターの皆さま、パートナー企業の皆さまをはじめ、浦和レッズを支えてくださったすべての皆さまに心より御礼申し上げます。皆さまからの温かいご支援のおかげで2023年度に引き続き、安定したクラブ経営を行うことができました。
皆さまから頂戴いたしました多くのご期待にしっかりとお応えできるよう、浦和レッズは引き続き皆さまと共に「安心・安全で快適な熱気ある満員のスタジアム」の実現を目指して尽力してまいります。
男子トップチームは、2006シーズン以来18シーズンぶりのJ1リーグ制覇を明確な目標に掲げ、その実現に向けて選手およびチームスタッフの補強を行い、開幕を迎えました。しかしながらシーズンを通して優勝争いに加わることができず、一時はJ2降格圏と勝ち点差が接近するなどの厳しい戦いを強いられ、明治安田J1リーグの最終成績は13位にとどまりました。またJリーグYBCルヴァンカップにおきましても、1stラウンド3回戦での敗退に終わり、さらにシーズン中に強化・編成責任者や監督を交代するなど、男子トップチームの活動には大きな課題を残す結果となりました。
なお前年の天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会 ラウンド16(4回戦) 名古屋グランパス戦において発生いたしました試合運営管理規程違反事案により、同大会への出場資格を失ったことに加え、AFCチャンピオンズリーグの出場権も獲得できなかったことから、2024シーズンの出場大会は明治安田J1リーグ、およびJリーグYBCルヴァンカップの2大会に限定されたシーズンとなっております。
2024年度の事業収入合計につきましては、前期比-173百万円となったものの、2期連続で10,000百万円を上回りました(Jリーグクラブ史上初)。また、事業運営費およびチーム運営費を合わせた事業経費は9,003百万円、営業利益は329百万円、経常利益は379百万円、当期利益は311百万円となっております。
なお、当事業収入の内訳につきましては、昨年度と比較してホームゲーム数が8試合減ったものの、リーグ戦の年間入場者数が2009シーズン以来15シーズンぶりに70万人を超えたこともあり、入場料収入は前期比-133百万円の減少。また、広告料(パートナー協賛金、RBC会費等)収入は同比-115百万円、グッズ収入は同比+11百万円、その他収入は同比+64百万円となりました。
入場料収入:2009年以来、15年ぶりにリーグ戦年間入場者数が70万人を超える
JリーグYBCルヴァンカップの大会方式変更および早期敗退と、AFCチャンピオンズリーグへの出場権が獲得できなかったことから、2024シーズンのホームゲーム数はJ1リーグの19試合のみとなりました。また夏季のホームゲームでは4試合が雷雨の影響によりキックオフ時刻の変更、試合中断、試合中止を余儀なくされました。そのような状況下、且つチームの成績がなかなか上向かない中でも、J1リーグ戦の平均入場者数は37,519人、土日祝日の埼玉スタジアム開催試合に限れば2年連続で4万人を超える40,922人と、多くのファン・サポーターの皆さまにご来場いただきました。
結果、前年よりホームゲーム数が8試合減ったことを要因に、入場料収入は前期比-133百万円の2,012百万円となりましたが、リーグ戦の年間入場者数は712,852人となり、2009シーズン以来15年ぶりに70万人を超えることができました。

広告料収入:3期連続でのパートナー協賛収入の更新はならずも、4,000百万円超を維持
広告料収入(パートナー協賛金、RBC会費収入等)は、4,108百万円となりました。契約をご継続いただいた多くのパートナー企業のみなさま、新たに契約を締結いただいたパートナー企業の皆さま、RBC(レッズビジネスクラブ)にご加入いただいた皆さまにご支援賜りまして、3期連続で4,000百万円超を維持することができました。一方2期連続で過去最高を更新し続けてまいりましたが、前期比としては-115百万円となりました。
グッズ収入:2期連続で商品販売の最高売上記録を更新
グッズ収入は、ユニフォームの売上が全体を牽引する形になりました。多くの商品企画を展開し、好調なホームゲーム入場者数の後押しを受けて、スタジアム販売が大幅に増加し、販売全体に好循環が生まれました。
その結果、前年度に記録した過去最高の1,583百万円を超えて、2024年度は前期比+11百万円の1,594百万円に到達し、過去最高の売上を更新しました。

事業経費:主要収益事業の収入規模に伴い、事業経費は昨年並みに
上記の主要収益事業を含めて昨年並みの収入規模を維持できたこともあり、事業運営費ならびにチーム運営費を合わせた事業経費は前期比-134百万円の9,003百万円となりました。
経常利益、当期純利益、利益剰余金および純資産
経常利益379百万円、当期純利益311百万円となり、当期純利益は前期比+6百万円と前年度実績をわずかに上回る結果となりました。また、利益剰余金は1,535百万円となり、資本金273百万円、資本準備金113百万円と合わせて純資産は1,921百万円となり、2024年度も堅実に純資産を積み上げています。

クラブの取り組みについて
【2024年度の取り組み】
サポーター&ステークホルダーミーティング
天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会 ラウンド16(4回戦) 名古屋グランパス戦において発生いたしました試合運営管理規程違反事案の再発防止策である「ファン・サポーターのみなさまとのコミュニケーションの再構築」について、「サポーター&ステークホルダーミーティング」を開始し、2024年度には計18回、延べ213人にご参加いただきました。
ファン・サポーターの皆さまのみならず、男子トップチーム選手、浦和レッズ後援会、埼玉県サッカー協会、地域のサッカー関係者、Jリーグクラブ運営担当者、浦和レッズパートナーの皆さまなど、多くの方に忌憚のないご意見を頂戴し、「安心・安全で熱気ある満員のスタジアム」実現に向けたクラブの現在地を客観的に把握する参考にさせていただいております。
REX CLUBリニューアル
浦和レッズのメンバーシップ、REX CLUBが10年目を迎えた2024年度にリニューアルを行いました。マイページデザインのリニューアルや、これまで紙で発券していた多くのサービスをデジタル化するなど、時代の変化に対応しながら会員の皆さまの利便性やサービスを向上できるよう見直しを行っています。
三菱重工浦和レッズレディース
2023-24シーズンのWEリーグで優勝し、2連覇を達成しました。現在リーグ3連覇に向けて終盤戦を戦っています。またAFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)のプレ大会となるAFC女子クラブ選手権の決勝については、2024年5月に浦和駒場スタジアムにて決勝戦を実施し、アジア制覇を果たしました。
2024年10月には、初の正式大会として開催されたAWCLのグループステージに参加し、3戦全勝で準々決勝進出を決めました。しかしながら2025年3月に熊谷で開催された準々決勝で敗れ、記念すべき第1回大会での優勝はなりませんでした。
皇后杯JFA第46回全日本女子サッカー選手権大会においては、PK戦で敗れた前回大会決勝の雪辱を果たし、3大会ぶり2度目の優勝を果たしました。
浦和レッズアカデミー
男子ユースチームは高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2024プレーオフを勝ち抜き、2021年以来4年ぶりにプレミアリーグへと昇格いたしました。男子ジュニアユースチームは高円宮杯JFA第36回全日本U-15サッカー選手権大会にて2013年以来の優勝を果たし、ジュニアチームはJFA第48回全日本U-12サッカー選手権大会埼玉県大会にて準優勝するなど、それぞれのカテゴリーで優れた成績を収めました。またユースチームからFW照内利和がトップチームへの昇格を果たしました。
浦和レッズハートフルクラブ
2023年4月から2024年3月までのハートフルクラブ全体の活動は503回行われ、42,913名と一緒にサッカーを通じて交流いたしました。県内の小学校・幼稚園、保育園は211カ所を訪問し「こころ」を育む活動を行いました。2011年7月より東日本大震災の復興支援プロジェクトとして継続して行っている「ハートフルサッカーin東北」や、2007年のACL初出場を機にスタートした「ハートフルサッカーinアジア」の活動では初となるラオス、東マリアナ諸島・グアム島を訪れ、サッカーの楽しさや「こころ」の大切さを伝える「草の根国際交流」を行いました。またハートフルクラブでは初の女性コーチを迎え入れ、SDGsをはじめとする現代の様々な課題にも、より柔軟かつ積極的に取り組める指導体制を整えました。
浦和レッズアカデミーサッカースクール
2019年に発足した「浦和レッズサッカー塾」を、2024年4月から「浦和レッズアカデミーサッカースクール」へと名称を改めて再スタートいたしました。「トップチーム、世界で活躍する選手の輩出」、「サッカーを通じた豊かな人づくり、人間形成」を目的に、浦和レッズアカデミーの指導法(ダイヤモンドメソッド)を中心に「ハートフルマインド」等、浦和レッズがこれまで育んできた各種指導法を用いたトレーニングを行っています。
また、2024年9月にはベトナムにて「浦和レッズアカデミーサッカースクールベトナム-ハノイ校」を開校しました。日本国外にサッカースクールを開校するのは、今回がクラブとして初めての試みになります。
レッズランド
2024年度のレッズランドの会員数は1,070名、施設の総利用者数は延べ78,687名でした(イベント、スクール、浦和レッズ活動は含まず)。さいたま市の「チャレンジスクール」事業における講師派遣は、桜区内全ての小学校で合計22回実施し、延べ554人の子どもたちにスポーツ指導を行いました。地域総合型スポーツクラブの活動はバレーボール教室、バドミントン教室を中心に6種類のスポーツ教室を行い、2024年度の会員数は145人となりました。浦和レッズ後援会様との協業事業である「育みパートナー」は昨年度から2社増加し、23社となりました。地域自治会や商店会での活動参加・協力の機会も増えています。レッズランドは今後も地域とのつながりをさらに深めてまいります。
海外提携クラブとの交流事業等
アイントラハト・フランクフルトと昨年に続き、両クラブにおける育成手法や育成哲学の共有を目的とした交流を行いました。また2025年1月、浦和駒場スタジアムにて「アイントラハト・フランクフルト × 浦和レッズ WINTER CAMP」を開催。現在、アイントラハト・フランクフルトU-21チームのコーチを務める長谷部誠氏が指導にあたり、両クラブが募集した約50名の小学生が参加しました。
また、ムアントン・ユナイテッドとは8月に第3回「Mitsubishi Heavy Industries Diamond Cup U-14」(バンコク)を共同企画し、両クラブのU-14ユースチームが参加する共同キャンプを実施しました。さらに大会MVP選手の来日および浦和レッズアカデミーでのトレーニング参加など、多面的な交流を行いました。また、ムアントン・ユナイテッドのホームゲーム開催日に合わせて、ファンイベントを実施し、子ども向けサッカークリニックやトークショー、大型ビジョンによる浦和レッズの試合のパブリックビューイングなどを通じて、現地での認知向上とファン層の拡大に努めました。
その他、2024年10月には欧州クラブ協会(European Clubs Association)会長より、FIFAクラブワールドカップアジア代表クラブとして総会へ招待され、田口代表が特別ゲストとして出席し、クラブの国際的なプレゼンスを示すとともに、各国クラブとのネットワーク構築・情報交換を行いました。
日本赤十字社埼玉県支部との連携協定締結
2024年7月に連携協定を締結いたしました。以前から献血事業で協力しており、スタジアムでの献血や、大規模災害発生時の支援金の受け入れ窓口をお引き受けいただくなど、連携・協力の範囲を少しずつ拡大し、この協定の締結に至りました。
このゆびとまれっず!
2021年度から活動を始めた「このゆびとまれっず!」では、クラブが旗振り役になって、支援者・賛同者とともに地域の課題解決を目指しています。「子ども食堂の支援」や「食品ロス削減」などの課題への取り組みに加え、2024年度は新たなアクションプログラムとして、さいたま市障害福祉課と連携した「障がい者支援」をはじめました。
SDGs社内推進プロジェクト
社内におけるSDGsへの理解と意識向上を図るため、外部有識者を招いた研修会(気候変動のメカニズムに関する講義)や、障がい者理解を深めることを目的とした講習会(ユニバーサルマナー検定3級の受講推進)を継続的に実施しています。
「HEROs PLEDGE」パートナー団体参画
2024年10月に、スポーツ界を横断して使い捨てプラスチックごみ削減に取組むプロジェクト「HEROs PLEDGE」のパートナー団体に参画することになりました。「HEROs PLEDGE」は、使い捨てプラスチックごみをスポーツの興行において削減していくために、プロジェクトの参加者を募り、みんなでアクションしながら削減に取り組むスポーツ界横断のプロジェクトです。11月のホームゲームで呼びかけた『HEROs PLEDGE一斉アクションキャンペーン2024秋』では、参加したスポーツ団体の中で最多の合計3,337プレッジ/宣言を獲得し、浦和レッズが優勝しています。
スタジアム指定管理関連
埼玉県、公益財団法人埼玉県公園緑地協会、浦和レッズ等で構成する「明日の埼スタを考えるワーキンググループ」等の枠組みにおいて、定期的な協議を重ねながら、埼玉スタジアムの「次代のスタジアム」として必要な機能のあり方の検討を進めてまいりました。そして、埼玉スタジアム次期指定管理者へ応募しましたが、残念ながら「次点」となり、指定管理者には選定されませんでした。
最後に
チームの成績にかかわらず、試合にご来場くださった多くのファン・サポーターの皆さま、パートナー企業の皆さまをはじめ、浦和レッズを支えてくださったすべての皆さまに心より御礼申し上げます。皆さまからの温かいご支援のおかげで2023年度に引き続き、安定したクラブ経営を行うことができました。
皆さまから頂戴いたしました多くのご期待にしっかりとお応えできるよう、浦和レッズは引き続き皆さまと共に「安心・安全で快適な熱気ある満員のスタジアム」の実現を目指して尽力してまいります。
クラブ収支状況(単位・百万円)
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
---|---|---|---|---|---|
営業収入 | 5,771 | 6,891 | 8,127 | 10,384 | 10,211 |
入場料収入 | 423 | 626 | 1,439 | 2,145 | 2,012 |
広告料収入 | 3,750 | 3,898 | 4,048 | 4,223 | 4,108 |
グッズ収入 | 814 | 841 | 1,119 | 1,583 | 1,594 |
Jリーグ分配金(※1) | 400 | 471 | 567 | 473 | 679 |
その他(※1) | 384 | 1,055 | 954 | 1,960 | 1,818 |
営業費用(※2) | 6,539 | 6,990 | 7,700 | 10,017 | 9,882 |
事業費用 | 5,796 | 6,142 | 6,917 | 9,137 | 9,003 |
事業運営費 | 2,083 | 2,293 | 2,933 | 3,831 | 3,610 |
チーム運営費 | 3,713 | 3,849 | 3,984 | 5,306 | 5,393 |
(うち選手・監督・コーチ報酬) (※3) | 3,119 | 3,089 | 2,853 | 3,860 | 3,970 |
一般管理費 | 743 | 848 | 783 | 881 | 879 |
営業利益 | -768 | -99 | 427 | 367 | 329 |
経常利益 | -599 | 2 | 492 | 392 | 379 |
当期純利益 | -612 | 2 | 412 | 305 | 311 |
- 記載金額は百万円未満を四捨五入して表示しています。
- (※1)「その他」には選手移籍関連収入、出場料、出演料、スクール会費収入、育成(アカデミー)関連収入等が含まれています。
- (※2)営業費用の主な内訳は次頁の参考情報のとおりです。
- (※3)選手・監督・コーチ報酬の数値については、2022年度よりトップチームの人件費のみ集計しています。
2021年度以前の数値については、育成・レディース報酬も含む数値となります。
(参考情報)営業費用の主な内訳(単位:百万円)
事業運営費 | 3,610 | |
スタジアム運営関係費 | 867 | 「試合関連経費[スタジアム使用料、警備費、運営設営費]」、チケット手数料、広告宣伝費、JFA・Jリーグ納付金、イベント費ほか |
広告料関係費 | 900 | バーター取引相当分、レッズランド向け広告宣伝費、広告代理店手数料、業務委託費ほか |
グッズ関係費・その他事業費 | 1,706 | 商品原価、グッズ運営管理費、REX CLUB活動費、広報活動費ほか |
ホームタウン関係費用 | 137 | ホームタウン活動費、ハートフル活動費 |
チーム運営費 | 5,393 | |
選手・監督・コーチ報酬 | 3,970 | トップチーム選手と指導者の報酬の総額 |
トップチーム運営経費 | 645 | 移動関連費、施設関連費、寮関連費、代理人手数料ほか |
育成(アカデミー)運営経費 | 282 | アカデミー指導者報酬、移動関連費、施設関連費ほか |
レディースチーム運営経費 | 496 | レディースチーム選手・指導者報酬、移動関連費、施設関連費ほか |
一般管理費 | 879 |
クラブ財産状況(単位・百万円)
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
---|---|---|---|---|---|
総資産 | 2,995 | 2,875 | 3,076 | 3,451 | 5,102 |
総負債 | 1,988 | 1,867 | 1,771 | 1,841 | 3,181 |
純資産 | 1,007 | 1,008 | 1,305 | 1,610 | 1,921 |
資本金/資本準備金 | 386 | 386 | 386 | 386 | 386 |
クラブその他指標
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
---|---|---|---|---|---|
J1リーグ年間順位 | 10位 | 6位 | 9位 | 4位 | 13位 |
YBCルヴァンカップカップ成績 | グループ ステージ | ベスト4 | ベスト4 | 準優勝 | 1stラウンド |
天皇杯成績 | 優勝 | 3回戦敗退 | ラウンド16 | ||
AFCチャンピオンズリーグ (ACL)成績 | 優勝 | グループステージ敗退 | |||
FIFAクラブワールドカップ (FCWC)成績 | 4位 | ||||
J1リーグ入場者数(人) | 133,780 | 156,636 | 401,489 | 518,648 | 712,852 |
J1リーグ平均入場者数(人) | 7,869 | 8,244 | 23,617 | 30,509 | 37,519 |
主催試合入場者数(人) | 153,369 | 191,398 | 451,823 | 603,332 | 712,852 |
J1全クラブ平均年間収入 (百万円) | 3,836 | 4,159 | 4,864 | 5,201 | |
J1全クラブ平均入場料収入 (百万円) | 305 | 399 | 704 | 961 | |
J1リーグ全クラブ 平均入場者数(人) | 5,796 | 6,661 | 14,328 | 18,993 |
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