NEWS
リカルド ロドリゲス監督 福岡戦試合後会見
明治安田生命J1リーグ 第34節 アビスパ福岡戦【MATCH PARTNER 三菱自動車】試合後のコメント
「福岡相手に予想できていたことは、ディフェンスがすごく堅いチームで、5-4-1でコンパクトに守ってくる、それが実際の試合の中でも起こっていました。彼らはリーグの中でもディフェンスが屈強だったチームで、なかなか簡単なゲームにはなりませんでした。まずはどう先制点を取るかというところで、点を取ることはできたのですが、その後に失点をしてしまいました。失点までは相手にチャンスを与えることもありませんでしたし、おそらく狙ってくるであろうカウンターも防げていました。あまりゴールに近づけさせないことができていたと思います。ただ、一つのところでクロスから合わされてしまいました。
非常に勝ちたかったゲームでしたし、勝ち点3を取って、一つでも順位を上に上げたかったのですが、それはかないませんでした。点は取れましたが、防げた失点をしてしまったと感じています」
[質疑応答]
(前半はアグレッシブさに欠ける印象があったが、リスクを負って攻めることとボールを保持することのバランスをどのように考えていたか?)
「まず、前半のところで全体に話したのは、もっとスペースを狙っていかないといけない、ということでした。足元に入るパスが多かったので、もっと縦に速くする、そういう話はしました。リスクについては、福岡はカウンターが特長というわけではなく、どちらかというと押し込んだところからクロスを上げてチャンスをつくるチームなので、我々が攻めるときにリスクを深く考えることはなく、ただいかに崩すかというところで、背後を狙うところがなかったのかなと思います。前半の決定的な場面は、小泉(佳穂)が頭で合わせた部分だけだったと思います」
(今日の引き分けで今シーズン15引き分けとなり、これはサガン鳥栖と並んでリーグ最多だった。負け数は川崎フロンターレと1試合しか差がないが、勝てなかった試合の差で勝ち点差が開いている。どういうところが足りなかったと感じているか?)
「まず、ここまでチームを構築していく時間、プロセスが違うと思います。彼らはそもそもタイトル争いをしていて、そこに至るまでに年月をかけて細部を構築していったチームです。そこが違いだと思います。
選手たちのプロファイルで、チームを一つ構築していく上でどういったスタイルがあるのか、それに合ったプロファイルの選手はどういった選手たちなのか、というところからまずは始めていかないといけませんでした。実際に構築していく中で、いい選手か悪い選手かという話ではなく、適切な選手なのか、そうではないのかというところが非常に大事な点だと思っています。そういった点ではメンバー構成のところでシーズンのはじめに、我々がこのスタイルをやっていく上で適切な選手を見つけていけたのかどうか、今いる選手が悪いと言っているわけでは全くないのですが、そこが果たされていたのか、それに関しては、タイトルを獲る横浜F・マリノスや川崎フロンターレと、我々との差だと思っています。やはり、プロセスが最大の違いなのかなと感じます。
ただ、私にも責任がありますし、間違いを冒すこともあります。徳島ヴォルティス時代には、うまくいかなかったときにみんなが一つになって、このプロセスをどう変えていかないといけないのか、とまとめていくことが非常に大事だと思っていました。自分たちが構築してきたことが3年目4年目になってやっと形に出てくるものだと思っています。先日の記者会見でもお話ししましたが、プレシーズンでは若手の木原 励が唯一のFWだった、これは優勝を掲げる上で果たして現実的なのかと言われれば、決してそうだとは思いません。いい選手はいますが、適切だったかどうかというところ、そしてプロセス、時間が足りなかったと思っています」
(浦和レッズでの最後の公式戦だったが、試合中にいつもと違った感情が沸き起こることはあったか?)
「それはありました。まず、ピッチに出たときに、いつも試合前には拍手をしていただけるのですが、今日はまた、大きな拍手をしてもらえました。それは本当にうれしく思いましたし、ファン・サポーターの方々の愛情を感じました。もちろん、点が入った瞬間もそうですし、うれしい瞬間もありました。だからこそ、この試合でなんとしても勝ちたかったという思いがあったのですが、そこには至りませんでした。
試合が終わった後にクラブの一員としてスタジアムを一周したとき、そのときにも多くの方々が声をかけてくれて、愛情を感じました。中には泣きながら声をかけてくれる人もいましたし、そのファン・サポーターのみなさんには本当に感謝しています。やれることは最大限やったと思っています。もちろん、もっと正しく、そしてより良くできた可能性はあると思いますが、全体的なバランスを見たら、しっかりとやることはやったと思っています。その部分に関しては非常にうれしく思いますし、また一つ、自分がいなくなるときに、ファン・サポーターのみなさんがこのように愛情を感じさせてくれたことが、それが私にとってうれしいことでした」
(場内を一周する際、レッズのゴール裏に人がいなかったが、それを見てどのように感じたか?)
「全員を納得・満足させることはできないのかなと思います。私を批判するグループがあるのはもちろん理解しています。そしてそれを受け止めることも大事だと認識しています。まずは私が責任を負わないといけない立場ですが、このクラブが掲げた期待値は非常に大きかったと思います。掲げたものが結局のところ、監督・選手たちに大きな代償を払わせる形になってしまったと思っています。
正直なところ、浦和レッズが今タイトルを獲れるかと言えば、そうは思いません。タイトルを獲るために必要なプロセスがあった先に、タイトルはあると思います。では、タイトルを獲っていく上で、我々がどう進んでこられたか、はじめることができたかを、もう一度振り返らないといけないと思います。メンバーのところは先ほど話した通りですし、シーズンでのいくつかの問題点、アクシデントもそうです。そしてどういった選手が加入してくるか、いつ加入してくるかも、我々が届かない理由の一つだと思っています。
まず、タイトルを目指すにあたって、我々が川崎フロンターレとの29ポイントの差、これを現実的にどう埋めていくのかが果たされたのかと言われれば、決してそうではないと思っています。もちろん、どういうふうにそこを縮めていくのかを分析し、それを遂行するべきなのですが、分析が正しくできていない、現実的ではないところだったと思います。もちろん掲げるにあたって、私もその場所にいましたし、どういうふうに目指していくかという話もしました。誰かではなく自分も含めて、一つ大きなクラブとしてのミスだった、その期待値設定がよくなかったと思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
「福岡相手に予想できていたことは、ディフェンスがすごく堅いチームで、5-4-1でコンパクトに守ってくる、それが実際の試合の中でも起こっていました。彼らはリーグの中でもディフェンスが屈強だったチームで、なかなか簡単なゲームにはなりませんでした。まずはどう先制点を取るかというところで、点を取ることはできたのですが、その後に失点をしてしまいました。失点までは相手にチャンスを与えることもありませんでしたし、おそらく狙ってくるであろうカウンターも防げていました。あまりゴールに近づけさせないことができていたと思います。ただ、一つのところでクロスから合わされてしまいました。
非常に勝ちたかったゲームでしたし、勝ち点3を取って、一つでも順位を上に上げたかったのですが、それはかないませんでした。点は取れましたが、防げた失点をしてしまったと感じています」
[質疑応答]
(前半はアグレッシブさに欠ける印象があったが、リスクを負って攻めることとボールを保持することのバランスをどのように考えていたか?)
「まず、前半のところで全体に話したのは、もっとスペースを狙っていかないといけない、ということでした。足元に入るパスが多かったので、もっと縦に速くする、そういう話はしました。リスクについては、福岡はカウンターが特長というわけではなく、どちらかというと押し込んだところからクロスを上げてチャンスをつくるチームなので、我々が攻めるときにリスクを深く考えることはなく、ただいかに崩すかというところで、背後を狙うところがなかったのかなと思います。前半の決定的な場面は、小泉(佳穂)が頭で合わせた部分だけだったと思います」
(今日の引き分けで今シーズン15引き分けとなり、これはサガン鳥栖と並んでリーグ最多だった。負け数は川崎フロンターレと1試合しか差がないが、勝てなかった試合の差で勝ち点差が開いている。どういうところが足りなかったと感じているか?)
「まず、ここまでチームを構築していく時間、プロセスが違うと思います。彼らはそもそもタイトル争いをしていて、そこに至るまでに年月をかけて細部を構築していったチームです。そこが違いだと思います。
選手たちのプロファイルで、チームを一つ構築していく上でどういったスタイルがあるのか、それに合ったプロファイルの選手はどういった選手たちなのか、というところからまずは始めていかないといけませんでした。実際に構築していく中で、いい選手か悪い選手かという話ではなく、適切な選手なのか、そうではないのかというところが非常に大事な点だと思っています。そういった点ではメンバー構成のところでシーズンのはじめに、我々がこのスタイルをやっていく上で適切な選手を見つけていけたのかどうか、今いる選手が悪いと言っているわけでは全くないのですが、そこが果たされていたのか、それに関しては、タイトルを獲る横浜F・マリノスや川崎フロンターレと、我々との差だと思っています。やはり、プロセスが最大の違いなのかなと感じます。
ただ、私にも責任がありますし、間違いを冒すこともあります。徳島ヴォルティス時代には、うまくいかなかったときにみんなが一つになって、このプロセスをどう変えていかないといけないのか、とまとめていくことが非常に大事だと思っていました。自分たちが構築してきたことが3年目4年目になってやっと形に出てくるものだと思っています。先日の記者会見でもお話ししましたが、プレシーズンでは若手の木原 励が唯一のFWだった、これは優勝を掲げる上で果たして現実的なのかと言われれば、決してそうだとは思いません。いい選手はいますが、適切だったかどうかというところ、そしてプロセス、時間が足りなかったと思っています」
(浦和レッズでの最後の公式戦だったが、試合中にいつもと違った感情が沸き起こることはあったか?)
「それはありました。まず、ピッチに出たときに、いつも試合前には拍手をしていただけるのですが、今日はまた、大きな拍手をしてもらえました。それは本当にうれしく思いましたし、ファン・サポーターの方々の愛情を感じました。もちろん、点が入った瞬間もそうですし、うれしい瞬間もありました。だからこそ、この試合でなんとしても勝ちたかったという思いがあったのですが、そこには至りませんでした。
試合が終わった後にクラブの一員としてスタジアムを一周したとき、そのときにも多くの方々が声をかけてくれて、愛情を感じました。中には泣きながら声をかけてくれる人もいましたし、そのファン・サポーターのみなさんには本当に感謝しています。やれることは最大限やったと思っています。もちろん、もっと正しく、そしてより良くできた可能性はあると思いますが、全体的なバランスを見たら、しっかりとやることはやったと思っています。その部分に関しては非常にうれしく思いますし、また一つ、自分がいなくなるときに、ファン・サポーターのみなさんがこのように愛情を感じさせてくれたことが、それが私にとってうれしいことでした」
(場内を一周する際、レッズのゴール裏に人がいなかったが、それを見てどのように感じたか?)
「全員を納得・満足させることはできないのかなと思います。私を批判するグループがあるのはもちろん理解しています。そしてそれを受け止めることも大事だと認識しています。まずは私が責任を負わないといけない立場ですが、このクラブが掲げた期待値は非常に大きかったと思います。掲げたものが結局のところ、監督・選手たちに大きな代償を払わせる形になってしまったと思っています。
正直なところ、浦和レッズが今タイトルを獲れるかと言えば、そうは思いません。タイトルを獲るために必要なプロセスがあった先に、タイトルはあると思います。では、タイトルを獲っていく上で、我々がどう進んでこられたか、はじめることができたかを、もう一度振り返らないといけないと思います。メンバーのところは先ほど話した通りですし、シーズンでのいくつかの問題点、アクシデントもそうです。そしてどういった選手が加入してくるか、いつ加入してくるかも、我々が届かない理由の一つだと思っています。
まず、タイトルを目指すにあたって、我々が川崎フロンターレとの29ポイントの差、これを現実的にどう埋めていくのかが果たされたのかと言われれば、決してそうではないと思っています。もちろん、どういうふうにそこを縮めていくのかを分析し、それを遂行するべきなのですが、分析が正しくできていない、現実的ではないところだったと思います。もちろん掲げるにあたって、私もその場所にいましたし、どういうふうに目指していくかという話もしました。誰かではなく自分も含めて、一つ大きなクラブとしてのミスだった、その期待値設定がよくなかったと思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】