松尾佑介
松崎 快
帰還した松尾佑介と松崎 快が思い描くレッズでの未来
独特の関係ではある。
同じ埼玉県に4ヵ月違いで生を受けた同級生。松尾は川口市から浦和レッズ、松崎は川越市から大宮アルディージャの育成組織にそれぞれジュニアユースから所属した。
いつ、どうやって知り合ったのかはいまひとつ覚えていない。自然な成り行き、とでも言った方がいいのだろうか。
松尾の同級生であり、松崎のチームメートであった共通の知人を介して食事に行ったのは高校時代。はっきりと会おうとして会ったのはそのときが初めてだったが、それぞれがそれぞれの存在を認識したのは、その数年前だった。
それぞれにとって、レッズの中で最も付き合いが古い。だからといって、いつも一緒にいるほどの仲ではない。
「共通してやらなければいけないことがあるので、それに向かってしっかりやっているという感じです」
松尾が口角の一方だけを上げながらそう話す。
「同僚です、同僚」
少し呆れた様子で、松崎が笑う。
初めて連絡先を知ったのも、それぞれの存在を認識して10年ほどが経ち、チームメートになることが決まってからだった。それでも、連絡先を知りたい理由は同じだった。
「自主練を一緒にやろうという感じで。知り合いがそんなにいなかったので」
松崎が苦笑しながらそう言えば、「そうそうそう」と同調しながら、続ける。
「同じチームになるなら一緒に話すこともあるだろうと思って。知っている選手がそんなにいなかったので」
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