ハートフルサッカーinアジア2016ミャンマー DAY1&2(ハートフルサッカーinアジア)
7月26日(火)DAY1
浦和レッズハートフルクラブ一行は、現地時間16:00に無事ミャンマーに到着。
事前にDHLジャパンの輸送支援のおかげもありスムーズに入国できました。
夕方の渋滞の中、宿泊先へ向かい荷物を置きすぐに三菱商事主催の歓迎夕食会へ。
ミャンマー日本大使館公使、三菱商事ヤンゴン事務所総代表をはじめとする関係協力先と、ミャンマーの情勢や企業の活動状況、生活環境のお話や、畑中本部長、落合キャプテンによる浦和レッズハートフルクラブの活動内容、考え方、実際の講話での一部などをご説明。
特に落合キャプテンの話では、みなさま食い入るように耳を傾けて聞いました。
「子供たちだけではなく、日本企業の大人たちにも是非ハートフルをやって欲しい」、「是非継続的に活動していただきたい」などお言葉をいただき、また終始和やかな雰囲気であっという間に歓迎夕食会を終えました。
一行は宿泊先へもどり、翌日からの活動の準備をして初日を終えました。
7月27日(水)DAY2
朝8時に宿泊先を出発しヤンゴン市内にある「日本人学校」を訪問しました。
今回は学校側の意向もあり、小学1年生から中学生までのスクール開催しました。
1コマ目は1,2年生35名が実技を行い、中学生25名は落合キャプテンの講話を受けました。
2コマ目は5,6年生31名が実技を行い、3コマ目は3年生26名と中学生が実技を行いました。
講話は多目的ホールで行い、埼玉で行っている講話同様「思いやり」「一生懸命」について話しました。みんな最初は笑顔もこぼれながらでしたが、徐々に真剣な眼差しになり落合キャプテンの話に耳を傾けていました。
中学生の中には、以前さいたま市に在住していた学生がいて「今日で2回目です!」と話しかけに来てくれました。
日本人学校とういこともあり、施設はしっかりしており体育館やグラウンドもあり、ゴールもありました。暑い日差しの中でしたが各学年とも、明るく楽しそうにそしてとても大きな声で一生懸命にそして積極的にやってくれました。
すべてが終了し片づけをしていると、何人かの子供たちが「今日はありがとうございました」と笑顔でコーチ陣のもとへやってきました。表情や感情からして「やらされている挨拶ではなく、心から伝わる挨拶」でした。少しでもハートフルクラブの想いが伝わったのかなと思う嬉しい瞬間でした。
一行は日本人学校終了後、足早にミャンマーサッカー協会会長であるZawZaw氏を表敬訪問いたしました。現在のミャンマーサッカー事情や今後の目標など短い時間でしたがお話していただきました。
また、日本サッカーとも協力してやっていきたいともお話してました。
明日はヤンゴンから車で片道5時間かけてパセインというところに向かいます。
昨年は大洪水の影響で通行止めや被害が大きかったためキャンセルになった「ガジートゥともだち小学校」で開催いたします。
『ハートフルサッカー in アジア2016』をミャンマーで開催へ(ハートフルサッカーinアジア)
浦和レッズハートフルクラブは7月26日(火)~7月30日(土)に
『ハートフルサッカー inアジア2016【ミャンマー】』
共催:国連の友アジア-パシフィック
協賛:三菱商事
物資輸送協力:DHL
後援:スポーツ・フォー・トゥモロー・コンソーシアム
(外務省・文部科学省・日本スポーツ振興センター等)
を開催しますのでお知らせいたします。
「技術ではなく子供たちの“こころ”を育む」ことを目的に、さいたま市を中心に活動する浦和レッズハートフルクラブは、アジアでは延べ25ヶ国・地域、37都市で6,458名の子供たちと交流してきました。
今回は前年度同様にミャンマーを訪問予定。継続的に訪問することでお互いの成長の成果及び関係性を深くしていき、国内と同様にサッカーを通じて浦和レッズハートフルクラブの理念である「思いやり」「信頼」「一生懸命」の大切さを伝えて参ります。東南アジアの恵まれない地域で学校に行かれない子供たちのために建立されたミャンマーのともだち小学校と、養育施設を訪問し、「草の根国際交流」を行います。
『ハートフルサッカー inアジア2015』活動報告 (動画)(ハートフルサッカーinアジア)
ハートフルクラブは、8月9日(日)から15日(金)の日程で、『ハートフルサッカー inアジア』<共催:国連の友アジア―パシフィック、協賛:三菱自動車工業株式会社、輸送協力:ディー・エイチ・エル・ジャパン株式会社 、後援:アジアの子供たちに学校をつくる議員の会、スポーツ・フォー・トゥモロー・コンソーシアム(外務省・文部科学省・日本スポーツ振興センター等)>を行いました。
今回訪れたのは、ミャンマーとタイの2カ国で、学校に行くことのできなかった恵まれない子供たちのために建立された小学校やタイのチェンマイ市郊外にあるHIV感染症の孤児のいる生活施設「バーンロムサイ」などを訪問し、「草の根国際交流」を行い、ハートフルクラブのコーチングスタッフたちは、国内での活動同様、サッカーを通じて、「思いやり」「信頼」「一生懸命さ」の大切さを伝え、“こころを育む”活動に取り組んできました。
この活動は2007年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場を機にスタートしたハートフルクラブの「草の根国際交流」活動の一環であり、今回のミャンマーでの活動は初めて、タイでの活動は8回目となりました。
ハートフルクラブは、これまでに23の国や地域などで「“こころ”を育む」ことをテーマに特にアジアで活動を続け、近年の活動では、2014年にブータン王国を訪問し、ハッピネスとハートフルの融合を体感し、今年5月にはACLの対戦チームであるブリスベンロアーの本拠地ブリスベンを訪問して、現地の子供たちなどと交流してきました。
今回は8月にミャンマーとタイで開催した模様を動画にて紹介いたします。
動画はコチラ
ハートフルサッカーinアジア(ミャンマー&タイ)後編(ハートフルサッカーinアジア)
後編ではタイでの活動を報告いたします。
12日(水)はヤンゴンからバンコク経由でチェンマイに移動しました。
チェンマイ空港から直接「ロムサイFC」が待っているグラウンドへ向かいました。今回のグラウンドは、ミャンマーとは違い人工芝。
この日は神野コーチがリーダーとなり、36名でスタート。
日差しが強い中、40分ボールトレーニングの後、年齢ごとに分かれてゲームをしました。
ミャンマーの子供たちが元気がよかったせいか、日差しが強く疲れているのか若干元気がないように見えましたがどのプログラムも最後までやり通し無事に笑顔と握手で終えました。
サッカー終了後は、過去にも訪れたことのある「バーンロムサイ」に向かいました。
「バーンロムサイ」とは、HIVに母子感染した孤児たちの生活施設として1999年12月、タイ北部のチェンマイ郊外に設立されました。当時タイではエイズが猛威をふるい治療薬も行き渡らず、たくさんの人が感染し亡くなっていきました。この病気により両親を失い、自らもHIVに母子感染した子どもたちが増加、バーンロムサイには国立孤児院からそのような30名の子どもたちがやってきました。開設から3年の間に10名のこどもたちがエイズを発症し命を落としましたが、やっと普及し始めた抗HIV療法を取り入れた後、2002年10月以降はだれ一人亡くなっておりません。HIV/AIDSはその後の躍進的な医療の発達により、投薬を続けていれば普通に生活を送ることが可能となり、子どもたちは全員、元気に暮らしています。また母子感染を防ぐことが出来るようになり、タイのエイズ孤児やHIV感染児童は激減しています。そのため2012年より、バーンロムサイにもHIVに感染はしていない、しかし様々な事情で孤児となってしまった子どもたちや、親と一緒に生活出来ない子どもたちも入園してくるようになりました。一方、タイの法律により18歳を超えた子どもたちは園外で生活をしています。卒園した子どもたちのうち、学校へ通っている子どもには教育費と生活費の支援をしており、体調を崩した子どもたちへのケアなど、園外に暮らしていても繋がりを持ち続けています。またHIVに感染したこどもたちの中には、病気の影響により軽度の知的障害を持つ子もおり、彼らの支援も行っているところです。
過去に訪れた際に、まだ小さかった子が今は立派に成長し大きくなって再会しました。
また竹のみで作られた遊具がありとても頑丈でいろいろと楽しめました。同施設に宿泊施設もあり、何とも雰囲気のいいところでした。
そこに行くまでの施設内の道の両脇には子供たちが作ったろうそくで照らされていました。
13日(木)は早朝5時にホテルを出発。
約230km離れたアジアの子どもたちに学校をつくる議員の会による支援(前編で既出)で建設された「ファイコンともだち小学校」に約5時間かけて4WD車4台で向かいました。
タイの人でさえ「そんな遠いところへ行くんですか!!??」と驚かれるほどの僻村。タイ最高峰であるドイインタノン山を望みながら山へ山へと登ってゆきます。最後の1時間は、山岳地帯の細い急斜面の道。シートベルトをしていてもかなり揺れました。
畑へ行くカレン族の人々とすれ違ったり、斜面を使って作られた高価値栽培物であるキャベツやトマトの畑を進みました。
支援の、第9校目建設校となる「ファイコンともだち小学校」(タイ北部チェンマイ県オムコイ郡ファイコン村)が完成、開校式が2009/12/15に行われました。同「議員の会」安倍晋三会長、遠藤利明会長代行、山谷えり子参院議員、チェンマイ総領事横田順子氏ほか一行が、列席されました。
到着すると、ミャンマー同様に生徒たちが花道を作って待っていてくれました。
「サワディー・クラッ(=こんにちは)」と言いながら花道を進むと何人かの子供たちから「こんにちは!!」と日本語で挨拶をしてくれました。
落合キャプテンの講話中は真剣な眼差しで聞き、馬の背中のような所に学校があるため、決して広くない校庭でいざボールを触りだすと女子は終始とても元気よく楽しそうにやっていました。ただ男子は少し恥かしがり屋なのかエンジンがかかるに若干の時間が必要でした。
参加できなかった小さい子はずっとハートフルの活動を校庭の片隅で見ていました。
集合写真を撮った後は「けん玉」と「コマ」をプレゼントし、学校が用意してくれた昼食(カレー)をいただき、再び5時間かけてチェンマイに戻ってきました。
夜は在チェンマイ日本国総領事館にお邪魔させていただき、総領事である青木氏とシェフがハートフルクラブの為に考えていただいたタイ料理(チェンマイ風)をいただき、日本でのハートフルクラブの活動を知っていただき、またチェンマイやタイの情勢、サッカー、スポーツのお話に花を咲かせ、今回のタイでの活動を報告いたしました。
総領事が我々ハートフルクラブの活動にとても共感しており、「すばらしい!」とお言葉をいただきました。
タイは、ミャンマーに比べると生活水準は高く感じ、規律等もしっかりしていましたがファイコンのような場所では未だに民族対立があるようです。そんな中でも子供たちの笑顔はすばらしく、言葉が通じないながらもサッカーボールを使うことで一つになれた気がします。また、ハートフルの理念でもある「おもいやり」も同時に伝えることができ、逆に我々がいかに幸せで物豊かということも知りました。
今回のハートフルサッカーinアジアで学んだこと感じたことを、各スクール・小学校授業・レッズキッズサッカー等の活動の中で今度は日本の子供たちに伝えていき、一人でも多くの子供にサッカー(スポーツ)の楽しさや凄さそして「おもいやり」を伝えていけたらと思います。
ハートフルサッカーinアジア(ミャンマー&タイ)前編(ハートフルサッカーinアジア)
浦和レッズハートフルクラブは8月9日(日)~8月15日(土)の日程で『ハートフルサッカー inアジア』を開催中です。
「技術ではなく子供たちの“こころ”を育む」ことを目的に、さいたま市を中心に活動する浦和レッズハートフルクラブは、アジアでは延べ23ヶ国・地域、35都市で6,048名の子供たちと交流してきました。
今回、東南アジアの恵まれない地域で学校に行かれない子供たちのために建立されたミャンマーとタイの小学校と、タイ・チェンマイ市郊外にあるHIV感染孤児のいる生活施設「バーンロムサイ」を訪問し、「草の根国際交流」を行います。
初めてのミャンマーと8回目になるタイにおいて、ハートフルクラブコーチングスタッフは国内と同様にサッカーを通じて、浦和レッズハートフルクラブの理念である「思いやり」「信頼」「一生懸命」の大切さを伝えて参ります。
前編ではミャンマーでの活動を報告いたします。
ミャンマーでは2ヶ所での開催を予定していましたが、先日の大洪水の影響で通行止めや被害が大きかったためヤンゴンから西へ190kmのところにある、「ガジートゥともだち小学校」での開催がキャンセルとなり、「レイチェット・サンともだち小学校」を2日間に分けて開催いたしました。
このともだち小学校は安倍晋三内閣総理大臣が会長を務め、遠藤利明東京オリンピック、パラリンピック担当大臣が代表を務める「アジアの子どもたちに学校を作る議員の会」によって設立が支援されたところです。
到着すると小学生たちが大合唱で日本国旗とミャンマー国旗を振り出迎えをしてくれました。
小学生は笑顔が可愛く、とても元気な印象を受けました。
ハートフルクラブが埼玉県内で行っている小学校授業と同じように、落合キャプテンが講話をしてからサッカーへと移ります。
小さな教室に2日間とも130名の生徒が入り、落合キャプテンの話を通訳を介しながら40分間、真面目に耳を傾けていました。
グラウンドには車で移動の為、写真にあるように荷台に「乗れるだけ乗る!」というような感じで1日目は95名、2日目は190名の小学生が向かいました。
今回のグラウンドは国営の場所でスタンドもありきちんとゴールもありました。とはいえピッチは砂浜のような砂と雑草の生い茂るガタガタなピッチ。基本的に子供はサンダルでしたがグラウンドに着くと裸足になっていました。
1日目は宮沢コーチ、2日目は酒井コーチががリーダーとなりスタート。ボールを使ったプログラムをおこなった後、ゲームへと。ミャンマーでは民族対立が現在もあるため、ペアーを組む相手は学校の関係者の方が気を配っていました。
どの場面も一所懸命でありながら笑顔が絶えなくとても楽しそうにサッカーをしていました。
2日目に訪問した際、1日目に参加した子供たちが「お・も・い・や・り」と片言ながら寄ってきました。また、ベコベコのサッカーボールを持ってきて昨日やったことを「おもいやり~!!」と言いながら復習していました。少しでもハートフルクラブの理念や気持ちが伝わったかなと思う瞬間でした。
まだまだ、インフラや生活環境が整っていない場所ではありましたがミャンマーの子どもたちはとても人懐っこく、仲間意識も強く一所懸命でとてもパワーに満ち溢れていました。コーチ陣もそのパワーに負けそうになるくらいでした。そして終始笑顔でとても楽しそうにサッカーをしていました。