【ハートフルクラブコーチによるハートフル体験記】vol2(コラム)

ハートフルクラブコーチ陣がリレー方式でこれまでハートフルクラブでおこなった活動の経験談や体験談、コーチが大事に思っていることなどをハートフルクラブ掲示板で配信いたします。

2回目は「室井(いち)コーチ」です。

「真剣に向き合うことの大切さ」

スクール生のみなさん、お家で元気に過ごしていますか。 いちコーチです。
コロナウイルスの感染拡大防止のため、ハートフルスクールもしばらくの間、お休みが決定しました。
そこで家で過ごす時間に読んでもらうコラム(ちょっとした読み物)が始まりました。
僕で2回目。ぜひ読んでもらえると嬉しいです。

まず僕のサッカー選手としてのキャリアについて簡単にお話します。
さいたま市の田島小学校、田島中学校から武南高校に進み、卒業後、Jリーグの鹿島アントラーズでプロ生活を スタートさせ、浦和レッズ→セレッソ大阪→浦和レッズ→ヴィッセル神戸→横浜FCと5チームでプレーしてきました。そして15年間の選手生活の中で様々な出会いがありました。
ここでは僕が特に印象に残っている方のことをお話します。
それは三浦知良選手。
一緒にプレーしたのは神戸での1年間。横浜 FC の2年間です。 僕が詳しく伝えなくても「キングカズ」と言えば、日本サッカー界のレジェンドとしてみなさんも知るところだと思います。サッカー選手のみならず、たくさんの人に影響を与えている方です。ここでは普段僕が呼んでいる「カズさん」という愛称でお伝えしますね。

ところでみなさん、サッカーに対していつも全力で取り組んでいますか?

僕は常に全力でサッカーと向き合ってきたと自信をもって言えます。
それは夢だったプロサッカー選手になったあとも変わりません。しかし、カズさんのサッカーへの向き合い方は僕のそれよりもはるかに上でした。
プロサッカー選手として試合に出場する、しないということはとても大事なことです。 スクール生のみなさんも「試合」という場面で自分が出られないと、悔しいですよね。 それは僕も一緒です。出場できないということは活躍の場面が与えられないということ。 神戸に所属しているときに、カズさんと僕は試合に出られないタイミングが一緒だったときがありました。
そのとき、試合に出ていない選手と中学生が一緒に練習する機会があったのです。
同じ場面を想像したらみなさんどう思いますか?
プロが中学生と練習するなんて「恥ずかしい」と思う人もいるかもしれないですね。 そのときすでに誰もが知っている有名選手だったカズさん。 けれどもカズさんはその場面でも先頭に立って声を出し、みんなをまとめていました。
有名選手 だからって偉そうになんて少しもしていない。
プロのピッチだろうと、中学生との練習の場面であろうと常にサッカーに向き合う姿勢は変わらない。
カズさんのサッカーに対しての好きという気持ち、真剣に向き合う姿にみんなが巻き込まれて いく。そんな様子を目の当たりにしました。
他にもたくさん心に残っている場面はあります。 ランニングでは常に先頭で走る、手本を見せるときには率先して前に出る どんな練習内容でも手を抜かない、合宿ではどの選手よりも早く起きる、21時には寝て体調を整える。 当たり前だと思うかもしれませんが、毎日続けることで必ず自分にはプラスになっていきます。
今もカズさんが現役生活を続け、レジェンドと言われるのは、どんなときでも変わらないサッカーへの姿勢と日々の積み重ねがあるからだと思っています。
今までの話だけ聞くとカズさんはサッカーのことだけ考えて、常にストイックに過ごしている…。 というように聞こえますが、練習後には食事に連れて行ってもらったり、いろいろな話を聞いたり、サッカー以外でもたくさんの時間を過ごしました。 楽しい場面が終わったら、すっとサッカーモードに切り替えることができるのがカズさん。 サッカーに集中する場面(オン)と楽しい場面(オフ)の切り替えがしっかりしているのですね。

スクール生のみなさんもサッカーだけではなく、勉強や遊びなど興味があることにはたくさん取り組んでほしいと思います。

ただどんなときでも、一つのことに集中するということが大事です。

集中する力が身につけば、たとえ困難なことがあっても乗り切れるはずです。僕はカズさんの姿勢から真剣に取り組むことで困難なことにも立ち向かう強い気持ちを学ぶことができました。

今の時期は思うように外に出られなかったり、友達とも会えなかったり、嫌だなと感じることが多いかもしれません。けどそれもプラスに考えてみてください。動画でサッカーの試合をたくさん見る、普段できないおうちのお手伝いをする、本を読む、いろいろなことに集中して向き合える時間がたくさんあると考えてみましょう。
もちろん、自宅での学校の勉強も大事ですよ。 おうちでもできることはたくさんあります。
自粛期間が終わったころ、一回り二回りも成長 した自分に出会えるはず。そんなみなさんに会えることを楽しみにしています。
それまで元気に過ごしてくださいね。


【ハートフルクラブコーチによるハートフル体験記】vol1(コラム)

ハートフルクラブコーチ陣がリレー方式でこれまでハートフルクラブでおこなった活動の経験談や体験談、コーチが大事に思っていることなどをハートフルクラブ掲示板で配信いたします。

初回は「落合キャプテン」です。

「いっしょうけんめい」

浦和レッズハートフルクラブキャプテンの落合弘です。

日頃より、浦和レッズ及びハートフルクラブへの格別のご理解とご支援を賜り、深く感謝申し上げます。
新型コロナウイルスの影響で大変辛い思いをしている子供たちに、こんな話をさせてください。

子供たちの中には、何回も聞いている子がいると思いますが(ゴメンナサイ)こんな話です。

ハートフルクラブ活動を通して子供たちに、

「一生懸命」「楽しく」「おもいやり」

この3つをキーワードとして伝え、最近は、自分の頭でしっかりと考えてみようといった話を一生懸命させてもらっています。

そんな時に、この新型コロナウイルスです。

世界各地で大変なことになっていますが、あのサッカー界のレジェンド「KAZU」こと三浦知良選手が、こんなことを言っています。
「日本人の持つ“秩序”“連帯”といったアイデンティティーに誇りを持とう。それでこれを乗り切ってみたいね。」(流石:さすが)

日本人は問題を理解したら、それぞれでしっかりと考えて行動出来ます。

そして、そのことに誇りを持っています。
そんな日本人を大好きになりましょう。
一生懸命にやっている世界の仲間を大好きになりましょう。

そのためには、今、この大変な時に、自分でしっかりと考えるということをしてみましょう。
一生懸命考えてみましょう。そして楽しみましょう。当然周りの人のことも考えてね。
一生懸命考えるのは楽しいでしょう。思わぬ発見があるでしょう。(*それですよ)

自分発進でいきましょう。充実感一杯になりますよ。

お父さん、お母さん、みんなで話し合ってください。(距離をとってね)

写真はキーワードの世界の子供たちです。(はやく、このようになりたいですね)