『浦和レッズハートフルサッカー in アジア2019』をタイ(チェンマイ・パタヤ)で開催いたしました。(ハートフルサッカーinアジア)


浦和レッズハートフルクラブは4月6日(土)~4月10日(水)に『ハートフルサッカー inアジア2019 タイ』<共催:国連の友アジア-パシフィック、協賛:三菱重工 協力:日本財団、レッズランド 物資輸送協力:DHL 後援:スポーツ・フォー・トゥモロー・コンソーシアム(外務省・文部科学省・日本スポーツ振興センター等)>を開催いたしました。

 

4月7日(日)

Day1

初日は、朝方チェンマイに到着し午前中はチェンマイ市内を散策しました。

チェンマイ市の真ん中にそびえ立っている、ワット・チェディルアンを見学。ここは1391年、メンラーイ王朝第7代セーンムアンマー王(1383~1402年)が亡くなった父を偲んで建立したと伝えられる、チェンマイで最も大きな(ルアン)仏塔(チェディ)のある寺院。仏塔は、創建当時で高さ約80メートル、四角いかたちをした基壇の一辺も約60メートルと巨大なもので、当時の王は仏教の宇宙観に従って、都の真ん中に須弥山(しゅみせん)に擬えた大きな仏塔を置き、それを囲うように8つの方向にもひとつずつ寺院を建立すると、王朝の繁栄がもたらされると信じていたとか。現在の仏塔は1545年の大地震で先が壊れ、後に文化庁が現在のかたちに修復しました。入り口付近に建つ本堂は、ランナー様式の仏像が数多く祀られています。境内には、他にもさまざまな建物があり、観光客で賑わっていました。

昼食の際には、今回の目的でもあるバーンロムサイへ昨年受賞させていただいたHEROs AWARD「ハートフルサッカー in ASIA」の一環事業『浦和レッズハートフルクラブ × バンロムサイ』の報告を今回いろいろと現地でコーディネートしてくれたダムコーチにお話をしました。

午後はバーンロムサイ、ナンプレー村の子38名とサッカーをしました。

気温38度以上、体感温度40度以上の中ではありましたがみんな元気で人懐っこく明るい雰囲気のなか伊藤健太コーチがリーダーとなりサッカーをしました。

以前プレゼントしたユニフォームをみんな着て来てくれグラウンドに来た瞬間からボールを蹴り始め遊んでいました。

低学年は盛田コーチが担当し、高学年は伊藤コーチが担当。それぞれ埼玉の小学校やスクールで行っているメニューを行いながら交流しました。

最後には高学年とコーチ陣で対決しました。

サッカーの後は、バーンロムサイの施設を訪問し「HEROs AWARD」の報告をしました。

※「HEROs AWARD」

伊藤健太コーチ

「ロムサイ村の子たち、ナンプレー村の子たちと一緒にサッカーをやってきました。今回ハートフルクラブは昨年2018年度の社会貢献活動HEROs AWARDを受賞したことに伴い、バーンロムサイに報告という形で今回チェンマイに来ました。良い報告ができましたし、これからも一緒に良い活動をしていこうというお話しもさせてもらって、こらからも仲良くやっていければなと思っています。スクールの様子は、ハートフルとしては2年振りに一緒にサッカーをやる感じでしたし、個人的には7年振りにチェンマイで一緒にサッカーをやれたので、顔見知りの子も多く、楽しい時間を過ごすことができました。日本ではまだ4月なので20度ぐらいですが、こちらは倍の40度ぐらいあって、とても暑い中でちょっと大変なところもあったのですが、みんな元気に一生懸命、おもいやりを持ってサッカーをやってくれたので、すごく良い時間を過ごすことができたと思います。繰り返しになりますが、これからも浦和レッズハートフルクラブとバーンロムサイが良い活動をお互い協力しながらやっていけることを願っています。これからも皆さんのご協力ご支援をよろしくお願いします。」


4月8日(月)

DAY2

2日目午前中はテーサバーン・タークワーンという学校にいってきました。

会場に着くと大きな横断幕が飾ってあり盛大に歓迎してくれました。

サッカー教室前には会場にいた女性向けに落合キャプテンが「おりがみ教室」を開催。器用な手つきで鶴を折っていました。

弾幕の前では、参加する子供たちが真似をして写真を撮っていました。

開会式ではこの地区の方々も参加し日本でいう区長さんが歓迎の挨拶と「龍の目」という果物をいただきました。この「龍の目」はライチみたいなもので程よく甘く瑞々しくとても美味しかったです。

この日もとても天気がよく46人の子供たちが集まってくれました。

まずは落合キャプテンの講話からスタート。日本での講話同様、「おもいやり」「一生懸命」「楽しむ」をつたえ今回は1994年アメリカW杯でブラジル代表が手を繋いで入場したシーンを中心に講話をしました。

実技は少年用コートぐらいのグラウンドで宮沢コーチがリーダーとなりスタート。

2人1組でやるトレーニングを中心にサッカーを通して「おもいやり」とはどんなことかを伝えました。

宮沢克行コーチ

「チェンマイ2日目、午前中タークワーン小学校のサッカー教室を行いました。ここの学校の子供たちだけでなく、他からも子供たちが来て、サッカーをやっている子が中心でした。グラウンドの環境も良く、ゴールもあって、子供たちもサッカーのユニフォームを着て、積極的に楽しんでくれたのかなと思います。暑さはやっぱり子供たちにも応えるようですね。小さい子でも最後まで立って頑張っていました。やっていることは日本と変わらないことで、自分も色々悩みましたが、ただサッカーをやっている子たちで、すごいレッズが来る、ハートフルクラブが来るのを楽しみにしていたって、僕も気持ちを込めて一生懸命頑張りました。コーチ陣もこの暑い中、午前中積極的に声を出して子供たちと関わってくれて、いつも通りアジア遠征で皆の力でまた一つやることが出来たのかなと思います。午後もあるので、またこの暑さに負けず心の育みを中心に一生懸命やっていきたいと思います。コップクン・クラッ(ありがとう)」


午後はワット・プラノーンノーンプン学校に行き28名の子供たちと交流してきました。

午前中と同様、落合キャプテンの講話から始まり、実技という流れです。

ここでも大きな弾幕で迎え入れて頂きました。

木陰をみつけて約30分の講話。若干途中から飽きてきた感が見え隠れしましたが最後まで話をきちんと聞いてくれました。

実技は西川コーチがリーダーとなりスタート。

午後の熱い日差しの中ではありましたが、子供たちはコーチの話をしっかり聞きながら実技を取り組んでくれました。

恒例の落合キャプテンとの「ボール引き対決は」ギリギリ落合キャプテンの勝利。

最後のゲームでは、応援もプレーも一生懸命していました。

西川優大コーチ

「チェンマイ最終日、午後を担当した西川です。この学校は一昨年チェンマイの学校に訪れた時に担当していた先生が異動して、この学校に来て、そういうご縁で来ることができました。タイという国でも人との繋がりをすごい感じる出来事で、落合キャプテンの話の後の実技では子供たちミャンマーの血族の方がすごく多いという話だったんですけれども、その中でもタイの子たちとも仲良く一生懸命楽しくボールを追いかけてくれて、非常に有意義な実技をすることができました。日本でも浦和レッズハートフルクラブ色々なご縁の中で色々繋がりを感じることも多々あるんですが、こういった異国の地でまたそいうことを感じることができたのが素晴らしく、いい経験になりました。今後もこういうことを続けていって、更に色んなつながりが広がっていけたらいいなと思いました。ありがとうございました。」


4月9日(火)

DAY3

前日の夜、チェンマイからバンコクに移動し、早朝ホテルを出発しパタヤ市へ向かいました。

今回は小学校ではなくパタヤ市のスポーツイベントとしてパタヤ市にあるサッカーチームの子供たちが55名集まってくれました。

どの子もみんな元気がよく、開校式の前からボールを蹴り始めサッカーをしていました。この日もチェンマイ同様に暑い日差しの中、盛田コーチがリーダーとなりスタートしました。

学校ではないイベントとしての開催になりましたが、参加する子供たちにはハートフルクラブの理念やハートフルクラブのサッカーとはみたいな話を落合キャプテンから実技前に話しました。しかしながら、暑かったせいか集中力がもたずとても聞いてくれるような雰囲気ではなかったので短めに終わり、ハイタッチで落合キャプテンが子供たちをグラウンドに送り出すという異例の状況でスタートいたしましました。

ハートフルクラブはただサッカーを教えに行っていないので、講話が上手く伝わっていないと実技も伝わりにくくなります。

落合キャプテンの講話で、若干難しい部分はあるかもしれませんが「おもいやり」「一生懸命」「楽しむ」という3つのキーワードを考えてもらい、実技でサッカーボールを使いながら、2人1組で行うメニューをこなしながら「3つのキーワード」をサッカーを通して伝えていきます。

これは埼玉県内の活動と同じようにアジアでの活動でも、頭を使って考え、身体を使って理解する「講話+実技」というハートフルクラブのプログラムとなっております。

今回は、講話で上手く伝わらなかったのでリーダーの盛田コーチが指導の中で「おもいやり」「一生懸命」「楽しむ」という言葉を使いながら進めていきました。

実技になると子供たちも真面目にコーチの話を聞き取り組んでくれました。

最後はフルコートを使ってのゲーム。元気いっぱい最後まで子供たちは走っていました。

盛田剛平コーチ

「今日はハートフルサッカーinパタヤ、仕切りました。落合さんの講話からだったんですけども、その時に落合さんが2度怒った、ちゃんと話を聞かない。そういう子どもたちで、どんな風になるのか、ある意味心配でしたが楽しみでもありました。そして、実技に入ったんですけど、やっぱりボールを追っている時はすごくみんな一生懸命だし、そういう部分は変わらないのかなというのはあったけど、ただやっぱりちょっとズル、色んなところで協力することでちょっとズルしちゃったりとか、上手いこと協力し合えなかったりとがありましたが、それも落合さんがちょっと集めて話をしたり、僕が言った部分もあって、そういうのもどんどん変化が見られたので、すごい良かったかなと思います。本当に純粋に「楽しかった」で終わるんじゃなくて、子供たちも「おもいやり」ってこういうことなんだ、「一生懸命」やるってこういうことなんだ、だから楽しかったんだなってちょっとでも思ってくれて、終わってくれてたらいいかなと思っています。ありがとうございました。またいい経験をさせてもらいました。」