【ハートフルクラブコーチによるハートフル体験記】vol7(コラム)
ハートフルクラブコーチ陣がリレー方式でこれまでハートフルクラブでおこなった活動の経験談や体験談、コーチが大事に思っていることなどをハートフルクラブ掲示板で配信いたします。
7回目は「神野(かみ)コーチ」です。」
「今が未来の土台になる」
みなさん、こんにちは。 ハートフルクラブの神野(かみコーチ)です。
新型コロナウイルス感染拡大防止のためハートフルクラブの活動ができなくなりましたが、みなさまにはご理解とご協力をしていただき感謝申し上げます。
ハートフルスクールに通ってくれたみなさんは長いあいだ通ってくれたのに最後に突然会えなくなってしまったのでコーチたちも残念な気持ちでいっぱいです。6年生で通ってくれたスクール生は会う機会が少なくなりますが駒場スタジアムや埼玉スタジアム、レッズランドなどでコーチ達のこと見かけたら声をかけてくださいね。
スクールの最終回にみんなに伝えようとしていたことをこのコラムで書きたいと思います。 まずは僕のサッカー歴をお伝えします。 高島平サッカークラブ(板橋区)→板橋区立西台中学校サッカー部→浦和スポーツクラブ→浦和レッズユース→浦和レッズに入団しました。それから会社員を経てハートフルクラブのコーチとして浦和レッズに戻り今に至ります。 僕が大事だと思っていることを経験談など交えてお伝えします。
『今が未来の土台になる』
みんなは今までにいろいろなことをしてきたと思います。少し時間のあるこんなときだから昔の写真やビデオ、日記やノートなどを振り返ってみてください。きっと、できることが多くなったなーと感じるはずです。サッカーやダンス、ピアノが上手になったとか、計算が早く解けるようになった、字が上手に書けるようになったとか。 今までやってきたことの積み重ねを土台としてその上に“今”みんなは立っています。そして“未来”で夢を叶えたり、上手になるためには“今”いろいろな経験や練習をしてその土台を広く大きくしましょう。その時に下の2つを意識してください。
【まず、やってみよう】
もし、できなそうだなって感じたときは、 “今まで(過去)やってないだけ。今から始めれば絶対できるようになる” と思ってください。こういう気持ちをもつと初めてやることやうまくいかないことにチャレンジしやすくなると思います。やらないより、やってみたことで感じる感覚、得た経験は必ず未来で活きてきます。
【理由をみつける】
そして、考えることも必要です。
チャレンジする
↓
成功した(失敗した)
↓
なんで成功したか(失敗したか)考える、 次は何をしようか工夫する
↓
またチャレンジする この成功した(失敗した)理由をみつけることが上手になるスピードを上げるために重要になります。
サッカーの練習でいうと、リフティングがわかりやすいですね。回数がものさしになって前より上手くなったって感じとれると思います。5回しかできなかった子が次の日いきなり100回できるようになるとは思えません。でも諦めず続けて練習すれば記録は絶対伸びて行くと思います。 コーチも小学生のときにリフティングが苦手でした。うまくできなくて泣きながらやったのを思い出します。できないことが悔しかったしうまくなりたかったから続けてやりました。リフティングが上手な人からも学びました。リフティングしている時の姿勢や、ボールの回転、足のどこでボールのどこを蹴っているか、蹴ったときのボールの音とか。それをマネして練習を続けていたらちょっとずつできるようになりました。
次は中学校サッカー部時代のこと、僕より当たりが強くて動きも早くて、ボールを奪いに行ってもボールにすら簡単にさわれない、そんな1学年上の先輩がいました。その存在が僕を上手に、強くしてくれました。紅白戦では毎回相手チームでポジションも重なっていつも対戦していました。奪えなくても倒されても何回もぶつかって行きました。それでもボールが奪えなかったので、いつ、どこから、どのくらいの強さで奪いに行けば良いのかを考えたら少しずつ奪える回数が増えていきました。最後までその先輩にはかなわなかったけど毎回全力でぶつかって行けたことが僕のサッカー人生で大きな成長につながったと感じています。
一生懸命やってもちょっとずつしか上手にならなかったり、どんなに頑張っても試合で上手くいかなかったり負けたり…、でもそのときそのときで頑張ってやっていれば、未来で振り返ったときに“あのとき頑張っていて良かったな”と思えるものです。だから今はいろいろな経験をしてほしい。夢があるならそれに向かって全力で取り組んでほしいと思います。 今、頑張っていることは必ず未来につながります。 『今が未来の土台になる』
最後になりますが、今回の新型コロナウイルスの影響や昨年10月の台風でレッズランドが使用できなくなり、楽しみに通っていただいたスクール生とそのご家族の皆さまには大変ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。今後もどうなるか不透明な状況が続きますが、まずは健康第一を考えて未来につながる今を過ごしてほしいと思います。そして事態が終息した際には、ハートフルクラブをはじめ浦和レッズ、浦和レッズレディース、アカデミー部門の男女各チームへの更なる応援をしていただけることを願っております。