ハートフルサッカーinアジア2024 ラオス・タイ(バンコク)(ハートフルサッカーinアジア)
2024年6月4日から9日までラオス・タイにて浦和レッズハートフルクラブがアジア諸国の子ども達にサッカーの楽しさ「こころ」の大切さを伝える「草の根国際交流」を実施いたしました。
日 時:2024年6月4日(火)~6月9日(日)
訪問先:
①ラオス6/4~6/7
②タイ(バンコク)6/7~6/9
共 催:国連の友アジア-パシフィック
協 賛:三菱重工
特別協力:DHLジャパン株式会社、ムアントンユナイテッド
協 力:JICAラオス事務所・特定非営利活動法人 国際協力NGO・IV-JAPAN・特定非営利活動法人日本ブラインドサッカー協会
ラオスは初の訪問となりJICAラオス事務所・特定非営利活動法人 国際協力NGO・IV-JAPAN協力のもと、現地小学校2校、日本語補習校、ラオスブラインドサッカー代表チームの方々と交流しました。
①ハートフルサッカーinアジア(ラオス)
6/6(木)
活動初日1コマ目は首都ビエンチャンから車で約2時間をかけ、ポンミ村にあるJICA海外協力隊(体育)活動先ポンミー高校を訪問し32人の子ども達とサッカーをしました。
夜中から降る雨の中向かいましたが、到着すると雨はすっかり止んでサッカーをするのは良い気温になりました。
講話・実技共に小礒コーチが担当し、グラウンド近くにある校舎内の教室で、ハートフルクラブのキーワードでもある「おもいやり、一生懸命、楽しむ、考える」を伝えるとともに、浦和レッズのACL優勝についてもスタジアムの写真を交えて話しました。 担当した小礒コーチは、「11歳から14歳の男の子と女の子がいて、すごく一生懸命やってくれて、すごく良いハートフルクラブのアジアになったと思います。天気も来る時まではすごい雨が降ってどうなるかなと思ったのですが、晴れ過ぎず雨も止んでちょうど良い感じでできたかなと思います。
グランドは少しぬかるんでいましたが、子どもたちは全然気にせず泥んこになりながらコーチも皆で泥んこになって楽しくできました。話も皆すごく聞いてくれて、ハートフルが大事にしている「おもいやり」であったり「一生懸命やる」ということも伝わったかなと思います。一年振りにアジアに来てこういう感覚を味わえて、また埼玉に帰っても地元の子どもたちに伝えていきたいなと思いました。ありがとうございました」
JICAでこの学校に来られている職員の方の感想は、「今日は朝から雨が降っていましたので生徒が来るか心配だったのですが、生徒が約30人来てくれて、本当に楽しく笑顔で活動している様子を見て、私もすごく嬉しくなりました。指導者の方に指導していただく機会がないので、子どもたちが休憩なして取り組んでいる姿であったり、応援をするとか人をおもいやる気持ちっていうのを多分今日感じて活動していたんじゃないかなとすごく思いました。是非また機会がありましたらラオスを訪れていただいて、またこういう機会を生んでくれたらすごく嬉しいです。今日は本当にありがとうございました」
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2時間かけ首都ビエンチャンに戻り、午後はビエンチャン市内にある「日本語補習授業校」を訪問し35人の子ども達とサッカーをしました。
午前中のグラウンドとは違い綺麗な天然芝での開催、朝方の雨が嘘かのように晴天となり夕日が眩しいなかおこなわれました。
講話・実技共に西川コーチが担当。日本語補習校なので通訳を介さず話すことが出来ました。参加者の中に埼玉で行っている「レッズキッズサッカー(保育園・幼稚園巡回)」を過去に経験していた子がいて、驚きと世界の狭さを感じました。
担当した西川コーチは「日本語補習授業校ということで言葉も日本語が通じたので非常にやりやすい部分もありましたが、低学年小学校1年生から中学3年生まで幅広い年代でしたので、低学年はすごく元気でキャッキャしている部分があったのですが、特に高学年4年生、中学生はちょっとあまのじゃく的な子がいたりとか、逆の言葉「無理~」とかって言ったり応援が恥ずかしかったりする子もいたのですが、時間が経つにつれて元気よく応援したりハイタッチしていたり「ドンマイ」と声を掛けてくれたて盛り上がったりする部分もあったので、もちろんハートフルのキーワードが大事という話もしたのですが、それ以外にも話を聞くことが大事なことであったり、後は自分で発する言葉っていう力も大事だよという話もしたので、それが上手く伝わってこれからに活かしてもらえればなと思います。
また、青いとり幼稚園の時に4年前4年生の子が体験したという話もしてくれて、そういう縁をこういうラオスで感じられるのも良かったなと思ったので、またそういう縁を大事にしながら力に変えていきたいなと思います。ありがとうございました」
今回参加された保護者の方は、「見ている方も、とても楽しく見せていただきました。というのも、コーチの方がとても面白くすごくパワフルに元気にリードしてやっていただいているので、芸人なんじゃないかっていうくらい喋りがとても素晴らしい方もいらっしゃったし、子どもの心をキャッチするやり方を心得ているのかなとすごく見ていて微笑ましくてずっと見ていていたかったです。ありがとうございました」
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6/7(金)
午前中は、ブラインドサッカーラオス代表候補の方々、6名と一緒に実施いたしました。この日は、朝から晴天に恵まれ、真夏日以上の体感のなかでの実施となりました。
グラウンドは、きれいな人工芝で前日のグラウンドとは違い恵まれた環境のもとで行いました。また、ラオス女子代表監督の豊田奈夕葉さんも見学に来られ、時折、一緒に交じりながら交流を図りました。
石黒コーチが担当となり、浦和レッズの紹介やハートフルクラブが大事にしている4つのこと(おもいやり、一生懸命、楽しむ、考える)を伝え、代表メンバーの方々とブラインドサッカーをプレーしました。
担当した石黒コーチは、「ブラインドサッカーのラオス代表の方たちと一時間半ぐらい交流しました。僕自身、ブラインドサッカーの人たちとサッカーをやるのが初めてで、ちょっとやる前はどうしようかなと悩んだり不安だったのですが、やってみてすごく受け入れてくれたり、選手たちが一生懸命やってくれたり、あとこちらのコーチの方が積極的にサポートしてくれたり、トレーナーの方が日本人の方でラオス語も分かるということで助けていただいたりでやることができました。やってみて、本当にサッカーと同じでブラインドサッカーの人たちも最初から上手くいかない、上手くならない、なかなか上手くできないということを言っていたのですが、見える見えないというのはあるものの、大切なものは変わらないのだなということを認識できました。ありがとうございました」
ブラインドサッカーラオス代表のトレーナーの方は、「今日は皆さん来ていただきありがとうございました。普段は練習をしていてもあまり笑顔が見られなかったり、暑くてしんどくてやりたくないと言っていることが多いのですが、今日はすごく楽しそうに練習もしてくれていたし、疲れたとか足が痛いと言っている選手も少なくて、本当に楽しく練習してくれたなと思いました。いつも練習をしていた内容と違うことをしてくれたので、また彼らにとっての刺激にもなったかなと思います。私もこれからまた色々教えなければいけないのですが、今日のことをきっかけにまた色々できたらなと思います。ありがとうございました」
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午後は、同市内のあるホアンカオ小学校を訪問し44名の子ども達と交流いたしました。
午前中に続き石黒コーチが担当。サッカーを始める前に、子どもたちがみんなで歓迎のダンスを披露してくれとても和やかな雰囲気でスタートしました。決して広くないグラウンドでしたが、ツリーハウスがあったり日本では見られない環境でした。子ども達も、みんな元気で、所狭しと一所懸命ボールを追いかけていました。
担当した石黒コーチは、「日本人の子も一人いて、ハーフの日本人の子も一人いて、日本語が分かっている子も沢山いました。日本人の関係の方が創設された学校みたいなので、片言の日本語を理解している子どもたちだったのですが、すごく暑い中でしたが、子どもたちは一生懸命すごいパワーでやってくれたので、こちらとしてもすごく嬉しかったです。ボールやビブスをプレゼントできたので、またこれからもボールで遊んだり、サッカーを楽しくやったり友だちと楽しく遊んで欲しいなと思います」
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ラオスはインドシナ半島唯一の内陸国でメコン川流に位置するASEAN諸国のひとつで、面積は日本の本州と同じくらい。国土のほとんどが山岳地帯で首都ビエンチャン周辺とメコン川流域を中心に平地が広がっています。1975年に王政を廃して人民革命党による一党独裁体制の社会主義国家・ラオス人民民主共和国が成立し現在に至ります。
国土の1/3以上にベトナム戦争時に投下された爆弾が不発弾として残っているともいわれ、農作業中に爆発、子どもがおもちゃと勘違いして爆発してしまうなど悲惨な事故もまだ起こっています。
しかし、ラオスの方々は豊かな自然に恵まれており、また穏やかな方が多く笑顔が多いことも今回の訪問でわかりました。
国としての課題も多くあり、子どもたちを中心に継続的な支援も必要であると感じました。
今回の訪問で多くの子ども達とは交流できませんでしたが、少しでも我々ハートフルクラブが大切にしている「おもいやろこころ」「楽しむこころ」「一生懸命やるこころ」が伝わり今後の日常生活の中で思い出してくれたら嬉しいと思いました。
②ハートフルサッカーinアジア(バンコク)
6/8(土)
ムアントンユナイテッド協力のもと、ホームスタジアムの隣にある人工芝グラウンドを借りて、午前中は三菱重工タイにお勤めのご家族16名、ムアントンユナイテッドのアカデミーの子どもたち20名、午後から地元小学校の子どもたち30名とサッカーをしました。
三菱重工タイのご家族を対象とした親子サッカーを担当した鰺坂コーチは「今回、ムアントンの練習場で三菱重工の親子サッカーを担当させていただきました。予定していた人数ではなかったり、急遽変更になった部分が結構大きかったのですが、そういう急な変更にも臨機応変に対応していくことが海外のハートフルではすごく必要なことだったので、とても良い経験ができたと思います。あともう一つは、日本の方とタイの方が入り混じっていたので、何か話した時の様子が違っていたり、少し難しい部分もあったのですが、そういうところも含めて僕も自分の勉強にもなったので、また今後も自分の活動に活かせたらと思いました。ありがとうございました」
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ムアントンユナイテッドアカデミー、地元小学校を担当した酒井コーチは「午前中はムアントンFCアカデミーの子どもたちとサッカーをして、午後はムアントンのスタジアムの近くの地域の子たちが来て、その子たちとサッカーをしました。アジアや東南アジアの国に来て毎回思うのは、みんな元気、とにかく元気で、今日は皆しっかりコーチの話も聞いてくれて、ハートフルクラブが大事にしていることもちゃんと理解してくれた上でサッカーもすごく頑張ってくれました。ムアントンFCのアカデミーのコーチも入ってすごく盛り上げてくれたので本当に助かりました。いつも来たら逆に元気をもらうような練習になっています。やはりこういうところに来てハートフルクラブの活動や「こころ」が大事、一生懸命、楽しむ、おもいやりを持ってやる、色んな事を考えてやるということを子どもたちにも伝えたのですが、今日だけで終わらせないで、これからもサッカーの中でも学校生活でもちょっとでも本当に一個だけでもいいので思い出してもらって、続けてそういうのをこころの中に覚えておいてもらえたらなという思いでずっとこういう活動は続けているので、今日やった子たちも二年前に一緒にやっている子たちですし、この先また会った時に、あの時こんな話をしてくれていたなとか、「おもいやり」とかそういう言葉もしてくれたら嬉しいなと思います。またそういう時を楽しみにこれからも続けていきたいと思います。ありがとうございました」
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