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2016プレナスなでしこリーグ1部 第6節 vs INAC神戸レオネッサ 選手インタビュー「難しい試合を乗り越え、チームの転換点にする」(高畑志帆)
2012年の加入以来、良い時期も苦しい時期も経験してきた高畑志帆。吉田靖監督就任以降は全試合フル出場を続け、2014シーズンからは副キャプテンとして、闘志溢れるプレーや周囲への声かけでチームを引っ張っている。第5節消化時点で最下位と、苦しい戦いが続いているレッズレディースだが、彼女は次のINAC神戸レオネッサ戦を「キーとなる試合」と位置づける。最終ラインからチームを支える背番号3に、次戦への強い思いを聞いた。
【チームのために、やるべきことは変わらない】
■開幕からなかなか結果がついてこない状況が続いています。
「ここまで結果が出ていないというのは、ここ数年なかったことです。この状況を初めて経験する選手も多いです。
3年前にも、なかなか結果が出ない時期がありました。やっている選手にも迷いがあったり、強みを出せていなかったり、という状況の中で、監督が代わり、環境の変化もありました。そこで、チームとしてどうやって点を奪うか、どうやってゴールを守るかという原点に立ち返ってやった結果が、順位を上げることにつながったと思っています」
■当時と違い、現在は副キャプテンとしてチームを引っ張っていく立場にあります。
「副キャプテンだからと言って、やるべきことは変わりません。ひとりの選手として、チームのためにプレーすることが大前提ですし、その中で自分のプレーをしっかりするということは、ぶれてはいけないと考えています。加えて、チームに何かしらの影響を与えられることというのは、全体への声かけなどを含め、ずっと続けていこうと思っています」
【できることを全うし、チームに貢献する】
■今年でチーム加入5年目です。加入した頃から成長を感じるのはどんなところでしょうか。
「ビルドアップで組み立てて、少しでもボールを前に運んでいくところは、少しずつ解ってきたと思います。守備では、チームとしてどのようにボールを奪うか、奪ってからどのように攻撃につなげていくかというイメージを持ち、味方の選手を動かしていくことは、年々、徐々にできるようになってきたと感じています」
■吉田監督がチームを指揮するようになって以降、チームで唯一、全試合フル出場を続けています。
「吉田監督になってからは、一試合一試合に臨むところのモチベーションやコンディションは、気を遣ってやってきました。監督から求められていることをチームのためにやりたいという気持ちは大きくなっていますし、ピッチに立って守備のところでしっかり身体を張るということで毎試合臨んできた結果が、そうした形になったと思います」
【常に前を向いて、ひとつの勝利に向かっていく】
■難しい状況の中、次はI神戸という難しい相手と対戦します。
「自分たちが戦うところをファン・サポーターの皆さんに観てもらうことが、私たちの仕事だと思っています。こういう状況だからこそ、難しい試合を乗り越えることが、チームの勢いになると思いますし、転換点という意味で、キーになる試合だと思います。ホームでできるのは本当に嬉しいことですし、来ていただいた皆さんに、自分たちのプレーを見せる、一人一人が個々の部分で勝つ、ということがチームの勝利につながっていくと思います」
■個人としても、実力のある相手と対峙することになります。
「レベルが高い選手と対戦できるのは楽しみですし、そこでやりきれることが、自信にもつながります。個々のところで負けないという強い気持ちを持って臨みたいと思います。
監督からは、味方の選手に勇気を与えるようなプレーを、ということをよく言われます。一人一人がそういうプレーをしていけば、自ずといい影響が伝わっていくと思います」
■最後に、ファン・サポーターの方々に、意気込みを伝えていただけますか。
「アウェイも含め、いつもたくさんの方から応援していただいているのに結果が出ていないということで、申し訳ない気持ちがあります。ただ、私たちは前を向いてやるしかありません。支えてくださるファン・サポーターのみなさんに少しでも喜んでもらえる瞬間を多く作れるように、私たちは常に前を向いてひとつの勝利に向かってやっていきます。I神戸戦を含め、今後も熱い応援をしていただきたいと思っています」