Match Day Information

22.12.24

MDI 2022-23 Yogibo WEリーグ 第7節 vs マイナビ仙台レディース





水谷有希選手の中で、今シーズンのここまでを振り返ってみて、いかがでしょうか
「試合に出ている中でのプレーにおいては、自分の良さを出せたり、自分ができるプレーをやれたりしているとは思います。出場機会というところではまだ満足していませんけど、出場機会によって必要以上に一喜一憂しないところは心掛けています」

今シーズンを迎えるにあたり、ご自身の中で特に取り組んで高めようとされている点はありますか
「試合に出られないときにすごく言われていたのが、守備のところでの球際の弱さでした。そこを強化しないと試合に出られないと思ったので、全体トレーニングの後にフィジカルコーチとステップワークや1対1の練習に取り組んでいて、その成果は徐々に出てきていると思います。あと、そもそもサイドバックでの守備に慣れていなかったのですが、回数を重ねていくごとに慣れてきたところもあり、これまで以上に体が思うように動いている実感はあります」

水谷選手がサイドバックとして出場しているときに、状況に応じて中盤のボランチに近いところまで入ってボールをさばくシーンが見られます
「私はもともと、中盤ならどこでもやるというタイプの選手です。今は左サイドバックでの出場が多いのですが、そこで普通のサイドバックの役割をこなしているだけでは私の良さが出ないと思います。出場している意味もあまりないのかなと思うので、自分らしさを出そうという意味で、中盤をサポートするために真ん中に入ってボールを受けるようにしています。そうした方が相手もマークにつきづらくなりますし、味方も助けられると思っています」



レッズレディースは中盤にボール扱いが上手な選手が多いですし、そこに水谷選手が加わることで、相手にとってはさらにやりづらくなると思います
「シンプルに、中の人数が増えた方が相手としてはマークすべき選手が多くなるわけですし、こちらとしてもプレーの選択肢が増えます。その分外が1枚少なくなりますけど、中でボールを回す点においては、人数の優位性を作ることで相手が嫌がると思っています」

そのようなプレーの発想は、どこから得たのでしょうか
「以前からイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティFCの試合をよく見ていて、『偽サイドバック』と呼ばれる選手のポジショニングとか動き方はすごく参考にしています。個々の選手が上手なのはもちろんですけど、個の力を見せつけなくてもボールを前に運べるところはすごいと思います。周りの選手のポジショニングもそうですし、球離れの良さもあってのことだと思うので、見ていてすごく勉強になります。あとは、本を読んで知識を得ることもあります」

また、最近の試合では途中でポジションを変えるケースもよくあります。中盤ならどこでもできるというお話でしたが、そういうユーティリティ性もご自身の強みの一つだと思います
「長いシーズンの中ではいつ誰が離脱してしまうか分かりません。健康であればどこのポジションでも対応できますし、だからこそ不測の事態でもうまくチームが回るための力になれると思います。そういう役割を担っていければ、チームにとって唯一無二の存在になれるのではないかと思っています」



水谷選手はYouTubeのプレー解説とかもやられていて、プレーの言語化にも長けていると思います
「自分のプレーは絶対に言葉で説明できなければいけないと思っています。他の選手と意見をすり合わせるときや、相手の意見を聞くにしても自分の意見を伝えるにしても、やっぱり言葉が最適な手段の一つなので、それをできるだけ分かりやすくというところにこだわっています。しっかりと話し合えれば、討論というか、お互いに譲れないところと譲れるところとかもはっきりするので、何を思ってプレーしたかを言葉にできるかどうかはすごく大事なことだと思います」

次のマイナビ仙台レディース(マイ仙台)戦は年内の最終戦となります。マイ仙台というチームに対しての思い入れなどはありますか
「私は基本的に、相手がどこであろうとあんまり気にしないタイプではあります。ただ、リーグでは前節のINAC神戸レオネッサ(I神戸)戦を落としてしまったので、ここで連敗するわけにはいかないという気持ちが強いです。マイ仙台だからどうこうというより、連敗しないようにして勝ち点を確実に重ねるところが、すごく大事になってくる試合かなと思います」

その後にあった皇后杯ではAC長野パルセイロ・レディースに勝利しました。チームの雰囲気も良くなったのではないでしょうか
「皇后杯の試合が一つ間にあって、そこで勝ちを取ってこられたので、変にI神戸戦の敗戦を引きずるようなことはなく、ここまで来ています」



マイ仙台というチームの印象はいかがですか
「勢いに乗せたら怖いチームだという印象があります。まずは、先に失点しないことが重要です。特に守備面に関しては、前線に上手な選手がそろっているので、一発でかわされないとか、1人に対して複数人で取るとかは大事になってくると思います」

サイドでプレーをしていると、メインスタンドやバックスタンドからの応援の熱を感じることも多いと思います
「みなさんの応援は、やっぱり力になります。アウェイでもホーム側より力強い応援をしてくださいますし、特にホームは圧巻です。セットプレーのときとか、ひときわ応援に熱がこもっていると感じる瞬間はありますし、そこで点を取ったら盛り上がりそうですよね」

そんなときに、ご自身でゴールを取りたいという思いも湧いてくるのでは
「私の場合は、自分が決めようと決めなかろうと、チームが勝てればいいと思っています。自分が決めたいというよりは、チームにとってより良い選択をしようと思っています」

次のマイ仙台戦では、水谷選手のマッチデーフェイスタオルが販売されます
「こんな大事な試合で使っていただいて、なんだか恐れ多い感じではあります(笑)。普通の1日ではありますけど、ちょうどクリスマスという特別な日付でもあるので、何かの記念や、誰かへのクリスマスプレゼントなどで買っていただけたらうれしいです」



浦和駒場スタジアムに足を運ぶファン・サポーターのみなさんに、自分のこういうところを見てほしい、という点についてはいかがでしょう
「攻撃や守備のときの立ち位置もそうですし、1本のパスに込められたメッセージを読み取れるか、というところを楽しんで見てもらえればと思います。パスの強さもそうですし、少しコースをずらすとか、いろいろ工夫をしているので、そういうところを感じとってもらえたらうれしいです」

年内最後のホームゲームになります。改めて、ファン・サポーターのみなさんに向けて、この試合への意気込みをお聞かせください
「みなさんが見ていて楽しめる、おもしろい試合をしようと思っています。気温は寒いかもしれませんけど、心はワクワクした状態で90分を通して見ていただけるようにがんばりたいと思います。この試合でも熱い応援を、よろしくお願いします」

2022-23 Yogibo WEリーグ第6節ハイライト

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