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23.06.14

FIFA女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド2023 なでしこジャパン メンバー選出記者会見

13日、公益財団法人日本サッカー協会からMS&ADカップ2023(vs パナマ女子代表 7月14日・金 ユアテックスタジアム仙台)、およびFIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023に臨むなでしこジャパン(日本女子代表)のメンバーが発表され、三菱重工浦和レッズレディースから猶本光、清家貴子、高橋はな、石川璃音の4選手が選出されました。これを受けて4選手は、同日、さいたま市のレッズランドクラブハウスで行われた記者会見に出席し、本大会への意気込みを語ると共に、浦和を背負って世界で戦う決意を示しました。




【猶本光】
「ワールドカップのメンバーに選出されて、とてもうれしいです。20歳のときに初めてなでしこジャパンに選出され、約9年間、なでしこジャパンとしては一度も世界の大きな大会に縁がありませんでした。ずっと世界の舞台で戦うことを思い描いてトレーニングを積み重ねてきました。そのおもいをこの大会にすべてぶつけていきたいと思います」


【清家貴子】
「ワールドカップのメンバーに選出されて、心からうれしく思います。自分をここまで育ててくれた、浦和レッズというクラブのおかげだと思っていますので、チームには本当に感謝しています。ワールドカップは幼い頃からの夢でもありますし、今も少女たちの夢の舞台だと思います。子どもの頃にワールドカップという舞台を夢見た自分や、そういう子どもたちに恥じないプレーをしたいですし、日本代表としての覚悟やプライド、責任をしっかりと持って臨みたいと思っています」


【高橋はな】
「この度は、ワールドカップのメンバーに選出していただいたことを大変光栄に思います。私が今ここにいられるのは当たり前ではない状況で、そんな中選出されたのは、私を支えてくださったたくさんの方々のおかげです。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ここまで来る間、みんな様々なおもいがあったと思いますが、私にも本当にいろいろなものがありました。病院の先生やチームスタッフ、チームメート、その他にも支えてくださったたくさんの方々への感謝をワールドカップという大舞台でしっかり表現できるように頑張っていきたいと思います。そしてチームのために、自分が選ばれた意味を感じながらプレーし、チームを盛り上げるために、しっかり戦っていきたいと思います」


【石川璃音】
「入るか入らないかという状況でドキドキしながら発表を見たのは初めてです。今シーズンは三菱重工浦和レッズレディースの活動はもちろんですが、今回のワールドカップに向けて頑張ってきたので、選ばれたことは素直にうれしいです。でも、うれしい人がいれば悔しい人も出てきます。その選手の分までやらなければいけないというおもいはあるので、オンでもオフでも『選んで良かった』と思ってもらえるような振る舞いをして、日本代表という責任を持って、全力で自分ができることをやっていきたいと思います。頑張ってきます」




質疑応答
(今回は三菱重工浦和レッズレディースでのプレーを評価されての選出だと思います。世界の舞台で、ご自身のどのようなプレーを表現したいとお考えでしょうか)

【猶本光】
「まずは球際の部分でしっかり勝っていきたいです。あとはセットプレーのキッカーとしての練習をたくさんしてきました。安藤(梢)さんからは『なでしこジャパンでは身体を張ってみんなで守って、少ないチャンス、セットプレーで勝負を決めた試合もたくさんあった』と聞いていて、そういうところに一本一本こだわってやってきたところを出していきたいです。ワールドカップのような試合になるとそんなにチャンスは多くなくて、少ないチャンスをゴールにするかしないかで勝敗が大きく変わってきます。今シーズンはゴール前での技を磨いてきたので、そういうところにもトライしたいと思っています」

【清家貴子】
「特にこの1年くらいは、ワールドカップのメンバーに選ばれるかどうか、本当に勝負だと思っていました。得点に絡むためのプレーを必死にやってきて、(安藤)梢さんや(猶本)光さんにも教わりながら練習してきました。個人的にはすごく成長したと思いますし、今は自分の中で感覚がすごくいいとので、ワールドカップでも得点や得点に絡むプレー、チームを勢いづけるプレーをしたいと思っています」

【高橋はな】
「今シーズンだけを見たらプレーがなかなかできなかった中で、私自身ができることをしっかり積み重ねるしかないと思っていました。積み重ねてきたフィジカルやサッカーの技術というところで、シーズン中にはできないような追い込み方など、いろいろなことをトレーニングで積んできたつもりではあるので、そこをいかに出せるかは自分次第だと思います。まずはピッチに立つために、しっかりといい準備をしなければいけません。出たときに『しっかりやってきたんだな』と思ってもらえるようなプレーをしたいと思います」

【石川璃音】
「私はフィジカルや対人プレーで海外の選手に負けないようなトレーニングをやってきていますので、そこを出せたらと思っています」


(グループステージで対戦するコスタリカ、ザンビア、スペインのイメージと、グループステージを突破するためにどういうところが必要になってくると思っているか教えてください)
【猶本光】
「私はA代表としてはスペイン代表としか試合をしていないですし、そのときは負けています。一度試合はしていますが、FCバルセロナ・フェメニの選手が来るのであれば、全然違うチームになっているでしょうし、すごく強いと思います。ザンビアは分からないのですが、コスタリカは若い選手も伸びてきていると思うので、しっかり準備しないといけないと思います。
2011年のチームは、個が強い集団だったけどみんなが『勝つ』という一つの方向に向かってチームのために戦ったことが強かった一つの要因だったとお聞きしました。こういう大きな大会になると、チーム力、チームのみんながまとまることが大事になってくるので、そこがグループステージ突破のカギになるかなと思います」

【清家貴子】
「スペイン遠征に参加して、私はスペイン代表戦には出場しなかったのですが、外から見ていた印象としては、うまいというイメージだけでなく、個人個人が速くて強いのが前提にある、ハイレベルなチームだなと感じました。ザンビアにも速いFWがいると聞いていますが、そういう選手たちに対して日本の強みである組織で守って攻めていくというのが大事になってくると思います。そこだけでなく自分たちも個の強さを最大限に引き出していく、引き出すためにも自分だけの力ではなく、他の選手の力を最大限に引き出せるようなチームワークも大事だと思うので、1戦1戦、そういうものを高めていけたらと思います」

【高橋はな】
「非常に難しい戦いになると感じています。私自身、スペインのサッカーはリーグも代表の試合もよく見ています。スタイルとしては日本と似ていると言われますし、FCバルセロナ・フェメニがチャンピオンズリーグで優勝するなど、サッカー熱も非常に盛り上がっているチームだと思います。私自身は3チームの中ではスペインに焦点を当てています。対戦できるのがすごく楽しみです。
グループステージを突破するためには1試合1試合が大事になってきますし、そのためにもサッカーの部分はもちろん、チームとしてどうまとまっていけるかがキーになると感じているので、そこの雰囲気は大切にしていきたいと思います」

【石川璃音】
「どの組み合わせでも、ワールドカップなので大変な試合が多くなるのは前提としてあります。コスタリカはU-20女子ワールドカップで行ったときに、最後まで頑張るチームだという印象がありました。スペインは(清家)貴子さん同様に、今の女子サッカーにふさわしい、テクニックとフィジカルがあるチームだと思っています。団体競技ならではのチームワーク、助け合うことがすごく大事だと思うので、一人ひとり、ベンチの選手もチームのために動くことが大事だと思います」






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