Match Day Information

24.11.08

MDI 2024-25 SOMPO WEリーグ 第8節 vs サンフレッチェ広島レジーナ




◆個の力をさらに高め、局面を打開し結果を残せる選手に◆

 
--今シーズンを迎えるにあたり、個人として掲げたテーマや目標などを教えてください。

結果で見たときに、アシストや得点の数字で昨シーズンを上回ることを今シーズンの目標にしています。昨シーズンは個に磨きをかけたことでチームが優勝したと思っているので、今年もさらに磨きをかけて、みんなが見るのが結果だと思うので、結果を含めて昨シーズンよりレベルアップしたと思ってもらえるようなシーズンにしたいと思っています。でも、今の時点ではまだそれが実現できていないので、まだまだだなと思うところはあります。

--結果を出していくために、どんなところを高めないといけないとお考えでしょうか。

昨シーズンの主力選手が怪我や移籍で抜けている分、自分が主力になる、という意識やみんなからの信頼が大事になると思います。たとえば試合展開が煮詰まっているときに、私のところにボールを送ってくれれば打開できるとか、そういう個人の力を上げて、もっとみんなの信頼を得ていきたいです。そして私だけじゃなくチーム全体でもっと個を高めて局面を打開できるような成長をしていかないと、ここから勝ち進んでいくのは難しいかなと思います。

--前節のノジマステラ神奈川相模原(N相模原)戦は、そういうところが問われた試合だったと思います。

『どこかで誰かがやってくれるだろう』ではないですけど、個人でもうひとつ強くディフェンスに行くとか、もうひとつ無駄なランニングをしてみるとか、そういうプレーが極端に少なかったですし、それでボールも回らなくなって、ああいう結果になってしまったのではないかと思います。反省点として次に生かしていかないといけません。




◆なでしこジャパンでの貴重な経験◆


--個人では10月に、なでしこジャパンに初選出されました。そして今回は、現役時代に遠藤選手と同じ右サイドバックで活躍された内田篤人さんがコーチをされていました。そこで得られたものも大きかったのではないでしょうか。

内田さんには毎回練習中に声をかけてもらって、ポジショニングなどをいろいろ教えていただきました。なでしこジャパンは、周りのスピードもプレッシングもすごく早かったです。プレッシャーを受けるのも早いですし、パスコースを作るのも早くて、その中で10日間できたのは、今後の自分の成長につながると思います。そこからチームに戻って、チームに足りないと思うところもたくさんありますし、もっと成長できるという伸び代もすごく感じたので、内田さんから学んだことや代表合宿で学んだことを自分が率先して還元して、チームを引っ張っていけるような存在になっていかないといけないと、すごく思いました。

--なでしこジャパンの選手としてピッチに立った経験も、個人として大きな一歩だったと思います。

あの観客、緊張感の中でプレーできたというのは自分にとって大きな経験ですし、あとは練習試合でキャプテンをやって、そのときはとにかくチームが静まりかえらないように声を出すことを意識しました。でも、この間のN相模原戦で同じプレーができていたかというとそうではなかったですし、自分自身ももっと緊張感を持ってこのチームでプレーしていかないといけないと、強く思いました。

--また、今シーズンは背番号をこれまで慣れ親しんだ17番から2番に変えました。どのようなおもいがあったのでしょうか。

『選手としてもうひとつ化けたい』というところから、心機一転で2番にしました。サイドバックになって今年で4年目になるんですけど、もうひとつ成長できると思いましたし、サイドバックといえば2番、というイメージがあるので、チャレンジしてみたい気持ちで変えました。




◆相手の圧を裏返すくらいの熱い気持ちで闘う◆



--次節に対戦するサンフレッチェ広島レジーナ(S広島R)はリーグで5勝1分と好調ですが、そういう相手をたたくことで浮上のきっかけにもなっていくと思います。

上位チームには絶対に負けられないですし、勝たなくては優勝からどんどん遠のいていってしまうので、まずはここでS広島Rの流れをレッズレディースが勝利して止めて、自分たちがその勝利の流れからどんどん勝ち進んでいけるように持っていきたいです。

--今シーズンのS広島Rの印象はいかがでしょうか。

上野真実選手、髙橋美夕紀選手、李 誠雅選手など、点を取る人がしっかり取っているイメージがあります。みんな結構遠めからシュートを打ってきますし、チャンスがあれば足を振ってきます。とにかく攻守において頑張って、がむしゃらに勝利をつかみに来るチームだと思っているので、自分たちはその圧に負けず、それを押し返す、裏返すくらいの熱い気持ちで闘わないと勝利はつかめないと思います。とにかく必死に戦いたいです。

--もうひとつ寄せる、もうひとつ頑張るといった、細かいところが勝敗を分けそうです。

本当にそうですね。チーム全員が1.2倍、1.5倍とか動けたら、それだけで勝利につながると思います。みんなでいつもよりもたくさん動いて闘わないと、上位チームには勝てないと思います。




◆みなさんからもらっているパワーを十分に発揮したい◆



--次戦はおよそ1ヵ月半ぶりとなる、浦和駒場スタジアムでの試合です。気持ちが高ぶるところもあるのではないでしょうか。

本当に楽しみです。たくさんの方々が浦和駒場スタジアムに駆けつけてくれると思いますし、チームも今月のホーム4試合をすごく盛り上げようとしてくれています。周りの方々が私たちのために動いてくれているのを身近で感じているので、私たちはそれに勝利で応えられるようにしたいと思います。

--ここで勝てば、勢いも出てくると思います。

そうですね。でも、もちろんホームで4連勝したいですけど、あまり先を見すぎず、まずは目の前の試合を戦ってS広島Rさんに勝つ、というところが今月のスタートだと思っています。いい結果で終えられるようにしたいです。

--広島とは9日にレディース、10日に男子チームの試合があって、連日の試合になります。状況的に、男子チームのファン・サポーターの方でレディースのゲームに来てくれる方もいらっしゃると思います。

本当に、たくさんの方に来ていただきたいですね。9日の試合でレッズレディースが勝って、『男子頑張れー!』って、男子チームにパワーを送りたいです(笑)。久しぶりのホームなので、とにかくどんな形でも勝ちにこだわって、勝ち点3を取れるようにしたいです。

--アウェイや海外での試合が続いていた中で、どこの会場にもレッズレディースのファン・サポーターの方がたくさん来て、熱い応援をしてくれていました。

ベトナムまで駆けつけてくださった方々がいて、なでしこジャパンの試合でも2番のユニフォームを持ってきてくれた方もいました。この間のN相模原戦でも観客の大半がレッズレディースを応援してくださる方だったと思いますし、いつもファン・サポーターの方々の後押しが、私たちが頑張れる理由になっています。11月9日のS広島R戦は、いつもみなさんからもらっているパワーを十分に発揮できるように頑張りたいと思います。




(写真:近藤 篤)








 

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