News
2024-25 SOMPO WEリーグ 第9節 vs 大宮アルディージャVENTUS 試合後監督コメント
【楠瀬直木監督】
「結果的に4-0ということで、いい形で終われましたけれども、結構堅く入ってしまった、緊張していたところもあったと思います。こちらも毎回同じことを言いますけど『こういうゲームが大事だ』とあおっていて、選手も前節のサンフレッチェ広島レジーナさんに勝って、『ここが大事だ』ということで、慎重になったからなのか、前回、高橋(はな)を前に置いて功を奏したからなのか、前に早くて、つなぐというよりも勢いだけになってしまった部分がありました。
その中で最初に塩越(柚歩)のチャンスがあって、ああいうところを決めていればまた違ったと思いますが、堅いスタートの中から、よくそこでディフェンスして得点し、前半を終えて後半ということで、うまくゲームをつくれたと思います。またそこで若い選手がチャンスをもらって、そこで結果を出してくれた選手もいました。そして、これだけのファン・サポーターの方々が入ってくれたのも非常に後押しになりました。ここからまたすぐ中2日でゲームがありますけれども、いい流れで次につなげられればと思っています」
(60分でGKを含めて3人を交代しました。連戦を見据えたところと若手にチャンスを与えたところがあると思いますが、あらためて、その後のチームの戦いぶりについてはどのように評価されていますか)
「これだけ観衆の多い中で、勝っているという良い状況もありますけど、自分も先発に名を連ねたい、塩越や柴田(華絵)、そういう選手たちと一緒に肩を並べたいという若い選手たちなので、その30分ちょっとで何ができたかというと、まだ粗い部分もありましたけど、非常に頑張っていました。フレッシュに、若々しさを出してくれたのは非常に良かったと思います。うまいことしようとかではなく、持っている力を出そうというところがあったのは、とても良かったです。そういう選手にはすごく将来性を感じますので、いい30分だったと思います。
また特に、ずっと控えだった福田史織が、何回か危ないボールが来ましたけれどもいい反応をして、しっかりと止めてくれました。立派だったと思います」
(高橋はな選手を1トップに起用した後は、選手の積極性を感じられるようになりましたが、その効果についてはいかがでしょうか)
「あれは高橋はなのキャラがそうさせています。戦術・高橋となってしまっているので、粗い部分も確かにありますけど、見応えもありますし、相手にとっては嫌だなと思うでしょう。後半はセンターバックに下げましたが、その勢いを島田(芽依)や後半に出た前原(嘉乃)にも、高橋とは違えど、自分らしさで継承していってくれればいいなと思っています。高橋は(DFとFWの)どっちが本職か分からないくらいですけど、周りも彼女の良さを生かそうとしてくれています。今はいいですけど、すぐにまた対策もされるので、次のことも考えないといけないのですが、非常によくやってくれていると思います」
(今シーズンは2列目の一角と左サイドバックの選手を試合ごとに入れ替えながら戦っていますが、ポジションが固まっていないからこそ競争が働き、選手のモチベーションも保ちやすいと思います。トータルでどのように感じながら戦っていますか)
「結果的に、そこのポジションの選手が入れ替わっています。ただ、この1週間で競争があって、結果、なかなか柴田華絵を脅かす選手がいません。栗島(朱里)か角田(楓佳)か、塩越もやりましたけど、そういうところでは正当な競争をしているつもりです。そこで、ちょっとチャレンジさせたいときは選手にも言いますし、この数試合でチャンスがあったら若い選手も出るのでよろしく頼む、ということは言っていました。今日もいろいろ目をつぶらないといけないところはありましたけど、そういう先輩たちがいますし、若い選手たちが伸び伸びやれるのは、いい環境になってきたなと思います」
(今日の試合では5000人の集客を目指し、少し届きませんでしたが、多くの方が足を運んでくださいました。選手も頑張っていたと思いますが、集客についてはいかがでしょうか)
「もちろん満足はしていないですけど、今日は本当に多くの方が来てくれました。ですが、自分を含めてもう1人ずつくらい呼べたのではないか、とは思います。今日のいいゲームをもう1人でも多くの人に見てもらおうという気持ちを僕らも持って、キャンペーンをしていかないといけません。そうすれば、5000人、6000人というふうになっていくと思います。試合は続きますし、クラブも継続して、集客を確保していかないといけません。WEリーグ全体にも懸かっていますので、みなさんもぜひ宣伝をよろしくお願いします」
(集客について、現場レベルでアプローチする部分はいかがでしょうか)
「イベントなどに出してください、という話はしていますけど、選手にもできる範囲がありますし、何でもかんでもチラシ配りする訳にもいきません。選手は選手なりにSNSを使っていろいろなことをやってくれているので、そこでもう少しフォロワーが増えたらいいなとか、来てくれたらいいなと思います。
今日は西 芳照シェフも来てくださっていて、その効果もあったと思います。そういうものもプラスされると思うので、使えるものは何でも使いたいです(笑)。女子サッカーというよりも、何かそういうイベントがあって、そこに我々がいる、というスタンスで、『じゃあ見てみよう』『あ、面白いじゃないか』というスタンスでいいと思います。Jリーグも30年かかりましたから、それをまねしても無理だと思うので、子どもにも楽しいことがあって、その先にWEリーグがあって、面白いと思うというのでもいいと思います。他のクラブの人たちも苦労していますけど、我々はその中で一生懸命やって、フェアなプレーを見せていけたらと思っています」
(池田咲紀子選手、福田史織選手のリレーでクリーンシートでの勝利となりました。今シーズンは内藤裕己コーチを迎え、監督から見てのGKチームについてはいかがでしょうか)
「もう一人、伊能真弥という選手もいて、彼女も非常にいいんですよ。それでも池田(咲紀子)がその座を死守しているので、いい形だなと思っています。福田(史織)に関してはあれくらいできますし、もっと経験したら、代表にいてもおかしくない選手です。こちらも練習試合などを含めて強化していかないといけないと思います。また、今日福田が出てクリーンシートで終えたことによって、また池田も燃えてくれると思います。ただ、練習中は非常に仲が良くて、池田もアドバイスしてくれて、非常に助かっています」
(相手が後半から4バックに変えましたが、すぐに3点目を取れました。しっかりゲームコントロールをできたと思いますが、その要因はどのように感じていますか)
「たまたまもあるので、全てができているわけじゃないですけど、たとえば後半始まってすぐ、ボールが出たタイミングで栗島と話したら、彼女は相手がどういうシステムになったかを、こちらから言う前に理解していました。そして、勝負どころだというのも見えていて、それが実現できました。それでも取れることはなかなかないので、それを取った藤﨑が良かったです。今週は藤﨑と前原は練習から非常に良く頑張っていましたので、チャンスがあればと思っていました。前原は結果を出せませんでしたけど、本当に頑張っていて、いい刺激になったと思っています」
(相手がシステムを変えても対応できたのは、伊藤美紀選手の存在が大きかったと思います。最初は左サイド、トップ下、ボランチとポジションを変えていきましたが、こういう起用を考えていたのでしょうか。もしくは、若手にチャンスを与えるために、結果的にそうなったのでしょうか)
「結果的に、便利に使わせていただいた、という感じです。でも、彼女はそれをこなしてくれる選手です。センターでも『頼むぞ』と言えばやってくれますし、どこでも飛び出していってくれる、よく動いてくれているので、ベースに伊藤美紀がいて、その影に柴田華絵がいる、という形で、みんな連動して埋め合ってくれています。いいときはいいのですが、何か都合が悪かったり、変なことがあったときに、そういうところを察知できるようにしておかないといけません。選手も、いつもと景色が変わっても対応してくれるようになってきたと思います。『安住の地はない』とは言っていて、変わるものなので、そこはそのまま続けていってほしいです。そして、その中でもう少し攻撃面でいろいろできたらいいなと思います」
(怪我をしてリハビリ中の安藤 梢選手、猶本 光選手はどんな状況でしょうか)
「今日も来ていましたけど、もうジョギングなどはしています。二人とも思った以上に慎重に、日数的にはそろそろ復帰してもいいかな、という感じですけど、非常に丁寧にやっています。また、2人とも追い込むところがすごくて、他のところはキレキレなので、今は待っている状態です。そこは怖いところもあると思うので、来月か再来月くらいにできてきたらいいなと、AWCL(AFC女子チャンピオンズリーグ)には間に合ってほしいなと思います。本当はこの3連戦くらいに間に合えばと期待していましたが、慎重にやっています。また、水谷(有希)も順調で、年を越した頃にはそろってくるかなと思います」
「結果的に4-0ということで、いい形で終われましたけれども、結構堅く入ってしまった、緊張していたところもあったと思います。こちらも毎回同じことを言いますけど『こういうゲームが大事だ』とあおっていて、選手も前節のサンフレッチェ広島レジーナさんに勝って、『ここが大事だ』ということで、慎重になったからなのか、前回、高橋(はな)を前に置いて功を奏したからなのか、前に早くて、つなぐというよりも勢いだけになってしまった部分がありました。
その中で最初に塩越(柚歩)のチャンスがあって、ああいうところを決めていればまた違ったと思いますが、堅いスタートの中から、よくそこでディフェンスして得点し、前半を終えて後半ということで、うまくゲームをつくれたと思います。またそこで若い選手がチャンスをもらって、そこで結果を出してくれた選手もいました。そして、これだけのファン・サポーターの方々が入ってくれたのも非常に後押しになりました。ここからまたすぐ中2日でゲームがありますけれども、いい流れで次につなげられればと思っています」
(60分でGKを含めて3人を交代しました。連戦を見据えたところと若手にチャンスを与えたところがあると思いますが、あらためて、その後のチームの戦いぶりについてはどのように評価されていますか)
「これだけ観衆の多い中で、勝っているという良い状況もありますけど、自分も先発に名を連ねたい、塩越や柴田(華絵)、そういう選手たちと一緒に肩を並べたいという若い選手たちなので、その30分ちょっとで何ができたかというと、まだ粗い部分もありましたけど、非常に頑張っていました。フレッシュに、若々しさを出してくれたのは非常に良かったと思います。うまいことしようとかではなく、持っている力を出そうというところがあったのは、とても良かったです。そういう選手にはすごく将来性を感じますので、いい30分だったと思います。
また特に、ずっと控えだった福田史織が、何回か危ないボールが来ましたけれどもいい反応をして、しっかりと止めてくれました。立派だったと思います」
(高橋はな選手を1トップに起用した後は、選手の積極性を感じられるようになりましたが、その効果についてはいかがでしょうか)
「あれは高橋はなのキャラがそうさせています。戦術・高橋となってしまっているので、粗い部分も確かにありますけど、見応えもありますし、相手にとっては嫌だなと思うでしょう。後半はセンターバックに下げましたが、その勢いを島田(芽依)や後半に出た前原(嘉乃)にも、高橋とは違えど、自分らしさで継承していってくれればいいなと思っています。高橋は(DFとFWの)どっちが本職か分からないくらいですけど、周りも彼女の良さを生かそうとしてくれています。今はいいですけど、すぐにまた対策もされるので、次のことも考えないといけないのですが、非常によくやってくれていると思います」
(今シーズンは2列目の一角と左サイドバックの選手を試合ごとに入れ替えながら戦っていますが、ポジションが固まっていないからこそ競争が働き、選手のモチベーションも保ちやすいと思います。トータルでどのように感じながら戦っていますか)
「結果的に、そこのポジションの選手が入れ替わっています。ただ、この1週間で競争があって、結果、なかなか柴田華絵を脅かす選手がいません。栗島(朱里)か角田(楓佳)か、塩越もやりましたけど、そういうところでは正当な競争をしているつもりです。そこで、ちょっとチャレンジさせたいときは選手にも言いますし、この数試合でチャンスがあったら若い選手も出るのでよろしく頼む、ということは言っていました。今日もいろいろ目をつぶらないといけないところはありましたけど、そういう先輩たちがいますし、若い選手たちが伸び伸びやれるのは、いい環境になってきたなと思います」
(今日の試合では5000人の集客を目指し、少し届きませんでしたが、多くの方が足を運んでくださいました。選手も頑張っていたと思いますが、集客についてはいかがでしょうか)
「もちろん満足はしていないですけど、今日は本当に多くの方が来てくれました。ですが、自分を含めてもう1人ずつくらい呼べたのではないか、とは思います。今日のいいゲームをもう1人でも多くの人に見てもらおうという気持ちを僕らも持って、キャンペーンをしていかないといけません。そうすれば、5000人、6000人というふうになっていくと思います。試合は続きますし、クラブも継続して、集客を確保していかないといけません。WEリーグ全体にも懸かっていますので、みなさんもぜひ宣伝をよろしくお願いします」
(集客について、現場レベルでアプローチする部分はいかがでしょうか)
「イベントなどに出してください、という話はしていますけど、選手にもできる範囲がありますし、何でもかんでもチラシ配りする訳にもいきません。選手は選手なりにSNSを使っていろいろなことをやってくれているので、そこでもう少しフォロワーが増えたらいいなとか、来てくれたらいいなと思います。
今日は西 芳照シェフも来てくださっていて、その効果もあったと思います。そういうものもプラスされると思うので、使えるものは何でも使いたいです(笑)。女子サッカーというよりも、何かそういうイベントがあって、そこに我々がいる、というスタンスで、『じゃあ見てみよう』『あ、面白いじゃないか』というスタンスでいいと思います。Jリーグも30年かかりましたから、それをまねしても無理だと思うので、子どもにも楽しいことがあって、その先にWEリーグがあって、面白いと思うというのでもいいと思います。他のクラブの人たちも苦労していますけど、我々はその中で一生懸命やって、フェアなプレーを見せていけたらと思っています」
(池田咲紀子選手、福田史織選手のリレーでクリーンシートでの勝利となりました。今シーズンは内藤裕己コーチを迎え、監督から見てのGKチームについてはいかがでしょうか)
「もう一人、伊能真弥という選手もいて、彼女も非常にいいんですよ。それでも池田(咲紀子)がその座を死守しているので、いい形だなと思っています。福田(史織)に関してはあれくらいできますし、もっと経験したら、代表にいてもおかしくない選手です。こちらも練習試合などを含めて強化していかないといけないと思います。また、今日福田が出てクリーンシートで終えたことによって、また池田も燃えてくれると思います。ただ、練習中は非常に仲が良くて、池田もアドバイスしてくれて、非常に助かっています」
(相手が後半から4バックに変えましたが、すぐに3点目を取れました。しっかりゲームコントロールをできたと思いますが、その要因はどのように感じていますか)
「たまたまもあるので、全てができているわけじゃないですけど、たとえば後半始まってすぐ、ボールが出たタイミングで栗島と話したら、彼女は相手がどういうシステムになったかを、こちらから言う前に理解していました。そして、勝負どころだというのも見えていて、それが実現できました。それでも取れることはなかなかないので、それを取った藤﨑が良かったです。今週は藤﨑と前原は練習から非常に良く頑張っていましたので、チャンスがあればと思っていました。前原は結果を出せませんでしたけど、本当に頑張っていて、いい刺激になったと思っています」
(相手がシステムを変えても対応できたのは、伊藤美紀選手の存在が大きかったと思います。最初は左サイド、トップ下、ボランチとポジションを変えていきましたが、こういう起用を考えていたのでしょうか。もしくは、若手にチャンスを与えるために、結果的にそうなったのでしょうか)
「結果的に、便利に使わせていただいた、という感じです。でも、彼女はそれをこなしてくれる選手です。センターでも『頼むぞ』と言えばやってくれますし、どこでも飛び出していってくれる、よく動いてくれているので、ベースに伊藤美紀がいて、その影に柴田華絵がいる、という形で、みんな連動して埋め合ってくれています。いいときはいいのですが、何か都合が悪かったり、変なことがあったときに、そういうところを察知できるようにしておかないといけません。選手も、いつもと景色が変わっても対応してくれるようになってきたと思います。『安住の地はない』とは言っていて、変わるものなので、そこはそのまま続けていってほしいです。そして、その中でもう少し攻撃面でいろいろできたらいいなと思います」
(怪我をしてリハビリ中の安藤 梢選手、猶本 光選手はどんな状況でしょうか)
「今日も来ていましたけど、もうジョギングなどはしています。二人とも思った以上に慎重に、日数的にはそろそろ復帰してもいいかな、という感じですけど、非常に丁寧にやっています。また、2人とも追い込むところがすごくて、他のところはキレキレなので、今は待っている状態です。そこは怖いところもあると思うので、来月か再来月くらいにできてきたらいいなと、AWCL(AFC女子チャンピオンズリーグ)には間に合ってほしいなと思います。本当はこの3連戦くらいに間に合えばと期待していましたが、慎重にやっています。また、水谷(有希)も順調で、年を越した頃にはそろってくるかなと思います」