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25.03.23

AFC WOMEN’S CHAMPIONS LEAGUE 2024/25 準々決勝 vs 武漢江大 試合後公式会見

【楠瀬直木監督】
「負けてはいけないところで負けてしまったので非常に残念です。ボールを握ってはいるけれども最後のフィニッシュのところ、なかなか相手を崩せない、そうした課題が浮き彫りになったと思います。

PKについては私が指名しているので、順番などには私に責任があります。でも『ハイ!』といい返事をして蹴ってくれた選手たちには本当に感謝しています。その前に決着をつけなければいけませんでした。

我々レッズはACL(AFCチャンピオンズリーグ)に特別な思いがあります。そこでしっかりと獲らなければいけませんでしたが、こうして獲れなかったのは、我々レッズレディースは『浦和レッズ』というクラブに対してまだまだ力が足りないのだなと感じます。男子チームが作ってきた歴史に並ぼうというにはまだまだ甘いのかなと思います。そういう甘さが出たのではないでしょうか。

ただ、すぐにリーグの試合があります。今度はまた勇気を持って前を向いていきたいと思います。

武漢江大の選手は、アウェイにもかかわらず、足をつりながらもゴール前で非常に堅く守っていて、なかなかこじ開けられませんでした。PK戦ではレッズレディースのファン・サポーターのみなさんの声もありましたが、そういうものに負けずに戦ってくれて感謝しています。勝つに値するチームだったと思いますし、今後の戦いも応援しています」

【質疑応答】
(今日の試合で想定内だった部分と想定外だった部分についてと、それは試合にどのように影響しましたでしょうか)
「正直、こんなにボールを握るとは思っていませんでしたが、ある程度守備を固めてくるのは想定内ではありました。選手にも言いましたが、アタッキングサードの部分での思い切りやスペースの共有といった課題がありますが、そこをクリアにしなければ、なかなか点を取れません。想定内の中でも課題が浮き彫りになりましたし、ミスも多かったので、自滅してしまった感じはあります」

(アジアの戦いの難しさを、どんなところに感じますか)
「もちろん、相手のリーチが長いとか、身体の強さは国内にはない感じがありますが、ウチのチームだけではないですが、代表を経験してそういうチーム・選手とみんな張り合ってきていますので、そこは言い訳にできません。プレスの早さとか、国内のレベルも上がっているので、もしかしたら国内のほうが難しいかもしれないと思います。ただ、未知な部分は否めないですし、メンタル面で選手がすこし気負ってしまうところが、今日に関しては見受けられました」

(長嶋玲奈選手の対人守備やカウンター対応の評価と、交代を決断した理由を教えてください)
「彼女はフィードが上手く、サイドに散らすときにすごくきれいなボールを蹴ります。ただ、相手に蹴られていくと、長嶋と石川(璃音)のどちらが強いかと言えば、石川のほうが強いです。あと、今日は足の甲を踏まれたこともあり、次のゲームもあるし痛い中でやるのもということ、そして石川もコンディションが順調に上がってきたので、交代しました」

(日本代表の森保 一監督は攻撃的な選手を前に並べるようなシステムでアジアを戦っていますが、レッズレディースも国内とアジアでメンバーを変えるようなことも考えられるのではないでしょうか)
「選手を変えてその試合を勝つよりも、まずは成長しなければいけない部分があります。今日もミスが多かったですし、たとえば遠藤(優)がもう少し高橋(はな)と合うようなクロスボールを蹴れればとか、たらればはたくさんあります。

いろいろなメンバー、いろいろな色で方向性を出す方法もあるのかもしれませんが、今いる選手たちで、パスが一つ通れば、フェイントが一つ決まればというところ、今日で言えば藤﨑(智子)がもうひとつ剥がしてフィニッシュワークが上達すれば、点を取れていたと思います。そこに行かないで違う道に行くのは違うと思います。

森保監督のように、その大会で勝つ、次で勝たなければいけない、そして選手はたくさんいてそこから選べるというのであれば、それはそれでいいと思います。しかしクラブの中での競争があって、相手がこうだったら出られると、2チームあるのもサッカーの本質で言えば違うと思います。そこの本質、基準のところでは、今日交代で出てきた高塚(映奈)、藤﨑にしても、それに見合うから出てきたわけです。もしかしたら平川(陽菜)なども、今日は面白い色を出していたかもしれません。目先を変えてどうこうしようというつもりはなくて、今の課題をみんながきちんと受け止めて、練習メニューだけでなく、個々の選手が考えていかなければいけないと思います。前を変えて、ということはあまり考えていなかったです」

(藤﨑智子選手にとっては辛い試合になりましたが、いいチャンスも作っていました。猶本 光選手がメンバー外だったのも起用の理由だったかもしれませんが、この経験が彼女にとってほしいですか)
「これをいい糧にして、次に彼女が成長するしかありません。ここで落としてしまったことには、みんなが責任を感じていなければいけないと思っています」

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