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工藤輝央スポーツダイレクター 囲み取材
3月26日のトレーニング後、工藤輝央スポーツダイレクターが囲み取材に応じ、監督交替の経緯などについて話しました。
ーー今回の経緯を教えてください。
「まず楠瀬さんには昨日も含めて感謝の気持ちをお伝えさせていただきましたけど、今までのシーズン、本当に結果を出してもらっていたと思います。感謝しています。
一方で、我々が掲げてるビジョンを考えたときに、2028年にクラブワールドカップの開催が正式に発表されましたけど、そこを目指す、一番の目標に置いたときに今後どう進んでいくかというのを考えて、今回の結論に至ったっていうところです」
ーーAWCLの敗退が理由でしょうか。
「そこだけではありません。理由の一つではありますが、総合的に判断をしてということです」
ーーチームの得点力が欠けているというところがありましたが、そこを堀監督に期待しているということでしょうか。
「実際に昨シーズン、清家選手が移籍するところから始まり、得点力というところでは、グループでいかに奪うかというところが課題になることがわかっていました。
楠瀬さんとも話をし、プレシーズンからやっていってもらう中で、この間の沖縄キャンプでもそれに取り組んでください、ということでお願いしていました。
千葉Lや大宮Vには得点できましたが、S広島R、AWCLの武漢江大のような引かれた相手にゴールが奪えなかったところがそうですし、今後、リーグ優勝をするためにすべて勝利しなければならないというところが一つ判断した理由になります。
堀監督に関しては、攻撃のアイデアと方法論を持っている方なので、そこを期待しています」
ーー初日の練習を見てどう感じましたか。
「選手たちは切り替えて、アグレッシブにやってくれました。今日の中でも堀監督から1つ、2つ、提示がありましたが、最後のゲームでもそうしたシーンがでていましたので、少ない時間ですが、準備して週末に良い形で臨んでくれると考えています」
ーー堀監督にオファーを伝えたのはいつですか。
「試合後すぐというわけではないですが、AWCLで敗退した後、その日の夜に伝えました。
堀監督には、12月から強化として一緒に仕事をしてもらえませんかという話をしていて、実際は今年の2月のキャンプから来てもらっていました。
強化担当としては、自チームの分析、相手チームの分析、国内だけではなく、海外の選手も含めてリサーチやチェックをしてもらっていました。
その中で、今回こういう状況になったところで、攻撃の部分というのは堀監督がレッズで育成をされているときに私もクラブにいていろいろな話をさせてもらっていました。また実際にベガルタ仙台でも1年一緒に仕事をさせてもらいました。
個人的なことですが、昨年、プロライセンスの国内研修で横浜FCに行かせていただいたときも攻撃のアイデアを担当されていたというのがあり、そうした部分を見てきて、いろいろな観点を総合的に判断して、今回お願いをした形です」
ーー今週にはINAC神戸レオネッサとの大一番があります。
「本当に勝たなければいけないゲームだと思っています。過去、WEリーグが始まってまだ3シーズンが終わった段階ですが、この3シーズンを見ると、前節に1位だったクラブが最終節までその順位で走って優勝しているというデータがあります。ですから今回勝てるかどうかというのが非常に大事な要素だと考えています。
ただ一方で、リーグでは、全体的に力の差がなくなってきているのも事実です。だからこそ、厳しい戦いになりますが、一戦一戦を決勝だと思って取り組んでいきたいですし、その姿勢で取り組んでほしいということを選手にも伝えました」
ーー判断のタイミングというのはどう考えられたのでしょうか。
「とにかく先ほど言いましたとおり、I神戸に負けたら、6ポイントマッチです。またすべての試合がそうなりますけど、次の結果というのがすごく大事な要素だということ、またI神戸戦を待った後ですと実際に代表選手がいる場合、チームを離脱する形になるので、中断期間があるとはいえ実際に全員で活動できる日についても限られているので、そういったものを諸々総合的に加味して、このタイミングになったということです」
ーー堀監督は経験豊富な指導者の方だと思いますけど、女子の指導は初めてというところそのあたりはいかがでしょうか。
「そういう意味では女子サッカーは初めてかもしれまんせんが、やさしい方ですし、ていねいな方なので、向いているとも思っています」
ーー強化として冬に招き入れた方になりますが、今回は緊急登板なのか、長く託していきたいのか、いかがでしょう?
「うちの育成でもよい選手をたくさん輩出された方です。みなさんご存知だと思います。結果だけではなく、我々には若い選手でもとてもよい選手がたくさんいるので、そういった若手を育ててもらえるとも思っています。短期の結果も大事ですけど、選手個々の成長ということを考えても、長くやっていただきたいと考えています」
ーー工藤さんの方からはクラブとしてサッカーのビジョンのようなものは監督にこういう方向でやってほしいというものを伝えているのでしょうか。
「もちろんそれはあって、お願いしています。
大枠で言うと、ボールとスペースを支配して主導権を握ってください、ということです。
その中で、細かいところを詰めてやってほしい、攻守や守攻がありますけど、その局面での細かい部分、セットプレーなどの方向性は話してスタートしています」
ーー前監督も強い思いを持たれていたと思いますが、あらためていかがでしょう?
「楠瀬前監督も、ここで仕事ができて幸せだったとおっしゃっていましたし、クラブの歴史の一部になれて、ということをおっしゃっていました。本当に感謝しかありません。
私もこのクラブで長く仕事をして1回出て、また戻ってきましたが、このクラブで仕事ができるということは私自身も特別なことだと思っています。
ただ一方で、私自身もそうですし、選手もそうですが、クラブは残っても人は変わっていくので、本当に未来にどうやってつなげていくのか、という部分でよい仕事をしなければいけないと考えています」
ーー強化としてこういう部分があれば、というのは振り返ったときにありますか。
「補強のところで言うと、やはりそれぞれの立場、クラブによってスムーズに行かないことも多いので、選手補強というのは難しさを感じたのも事実です。一方で、スタッフを補強し、現場がこれまで以上にスムーズに動いたりもしてきています。
今はそういったあらためてベースを整える段階でもあると思っているので、引き続き総合的な補強という部分、サポートの仕方を含めてやっていかないといけないとは思っています」
ーー選手の動揺などはいかがでしょうか。
「本日ミーティングで楠瀬さんにも選手の前で挨拶をしてもらいました。動揺している選手たちもいたとは思いますが、彼女たちもプロとしての振る舞いを今日、見せてくれたと思っています。
切り替えて一生懸命取り組んでくれていましたので、週末に気持ちは向かっていると思います」
ーー堀監督の攻撃の部分で言うと、以前レッズユースを率いていたときのようなイメージなのでしょうか。
「確かにあのときのレッズユースは強かったと思います。高円宮杯でも圧倒的な決勝をして優勝していました。そのあとまた、ミシャさんとも長く仕事をされていたので、そのエッセンスも入っていると思います。またその後、ヴェルディでも仙台でもよいシーンをたくさん作っていました。コンビネーションプレーでいうと、そんな簡単にはいかないこともあるんですけど、共有されてくれば、良い形をお見せできると思うので期待しています」
ーー女子のスタイルにあってそうな印象もあります。
「実際に距離感を近づけてとか、男子ほどのダイナミックな展開というのは少ないかもしれないですけど、よい距離感、その中からの展開というところでは、使い分けたサッカーができるんじゃないかと考えています」
ーーファン・サポーターのみなさん、継続して応援していくという意味では残って行かれる方たちだと思います。その方たちに向けては何かありますか。
「本当にファン・サポーターの方がたくさん来てくださって、いつもよい雰囲気を創り出してくださいますし、僕が男子のトップチームでコーチをしたときにもコメントしたことがあるんですが、本当に特別なものがあると思っています。
『We are REDS』とか、本当に自然とモチベーションを上げてもらえます。
そういうったファン・サポーターのみなさんの前でプレーできる選手たちは本当に幸せですし、その指揮を執ったり、コーチをしたり、こうした身で携われるのは本当に幸せに感じているので、ぜひ結果で恩返ししたいと思っています」
ーークラブワールドカップのお話をされていましたが、クラブチャンピオンズカップというのもできて、クラブとして毎年そこに関わっていくというのが本当に大切になると思いますが、あらためてその部分というのは?
「本当に毎年出るのは大切だと思います。ただし、男子と違うのは、優勝した一枠、さらに一枠でつながるということで、国内も1だし、アジアでも1というところで、なかなか厳しい戦いです。
今回の敗退を受けても思いましたし、選手も一つ、スタッフ、クラブも経験したので、それを来年に生かさないといけません。
そして、来年に生かすためには、国内で勝たないといけないということです。非常に難しいことだと思うんですけど、そこにやっぱりトライし続けなければいけないと思っています。
そのためには、外国籍選手を補強した方がいいんじゃないかとか、いろいろな意見があると思います。
ただ今のクラブの置かれた状況とか、今いる選手たちで、ということを考えたときに、何が本当に正しいのかというのは模索しながら、28年に向けて取り組んでいかないといけないなと思っています」
ーー今回の経緯を教えてください。
「まず楠瀬さんには昨日も含めて感謝の気持ちをお伝えさせていただきましたけど、今までのシーズン、本当に結果を出してもらっていたと思います。感謝しています。
一方で、我々が掲げてるビジョンを考えたときに、2028年にクラブワールドカップの開催が正式に発表されましたけど、そこを目指す、一番の目標に置いたときに今後どう進んでいくかというのを考えて、今回の結論に至ったっていうところです」
ーーAWCLの敗退が理由でしょうか。
「そこだけではありません。理由の一つではありますが、総合的に判断をしてということです」
ーーチームの得点力が欠けているというところがありましたが、そこを堀監督に期待しているということでしょうか。
「実際に昨シーズン、清家選手が移籍するところから始まり、得点力というところでは、グループでいかに奪うかというところが課題になることがわかっていました。
楠瀬さんとも話をし、プレシーズンからやっていってもらう中で、この間の沖縄キャンプでもそれに取り組んでください、ということでお願いしていました。
千葉Lや大宮Vには得点できましたが、S広島R、AWCLの武漢江大のような引かれた相手にゴールが奪えなかったところがそうですし、今後、リーグ優勝をするためにすべて勝利しなければならないというところが一つ判断した理由になります。
堀監督に関しては、攻撃のアイデアと方法論を持っている方なので、そこを期待しています」
ーー初日の練習を見てどう感じましたか。
「選手たちは切り替えて、アグレッシブにやってくれました。今日の中でも堀監督から1つ、2つ、提示がありましたが、最後のゲームでもそうしたシーンがでていましたので、少ない時間ですが、準備して週末に良い形で臨んでくれると考えています」
ーー堀監督にオファーを伝えたのはいつですか。
「試合後すぐというわけではないですが、AWCLで敗退した後、その日の夜に伝えました。
堀監督には、12月から強化として一緒に仕事をしてもらえませんかという話をしていて、実際は今年の2月のキャンプから来てもらっていました。
強化担当としては、自チームの分析、相手チームの分析、国内だけではなく、海外の選手も含めてリサーチやチェックをしてもらっていました。
その中で、今回こういう状況になったところで、攻撃の部分というのは堀監督がレッズで育成をされているときに私もクラブにいていろいろな話をさせてもらっていました。また実際にベガルタ仙台でも1年一緒に仕事をさせてもらいました。
個人的なことですが、昨年、プロライセンスの国内研修で横浜FCに行かせていただいたときも攻撃のアイデアを担当されていたというのがあり、そうした部分を見てきて、いろいろな観点を総合的に判断して、今回お願いをした形です」
ーー今週にはINAC神戸レオネッサとの大一番があります。
「本当に勝たなければいけないゲームだと思っています。過去、WEリーグが始まってまだ3シーズンが終わった段階ですが、この3シーズンを見ると、前節に1位だったクラブが最終節までその順位で走って優勝しているというデータがあります。ですから今回勝てるかどうかというのが非常に大事な要素だと考えています。
ただ一方で、リーグでは、全体的に力の差がなくなってきているのも事実です。だからこそ、厳しい戦いになりますが、一戦一戦を決勝だと思って取り組んでいきたいですし、その姿勢で取り組んでほしいということを選手にも伝えました」
ーー判断のタイミングというのはどう考えられたのでしょうか。
「とにかく先ほど言いましたとおり、I神戸に負けたら、6ポイントマッチです。またすべての試合がそうなりますけど、次の結果というのがすごく大事な要素だということ、またI神戸戦を待った後ですと実際に代表選手がいる場合、チームを離脱する形になるので、中断期間があるとはいえ実際に全員で活動できる日についても限られているので、そういったものを諸々総合的に加味して、このタイミングになったということです」
ーー堀監督は経験豊富な指導者の方だと思いますけど、女子の指導は初めてというところそのあたりはいかがでしょうか。
「そういう意味では女子サッカーは初めてかもしれまんせんが、やさしい方ですし、ていねいな方なので、向いているとも思っています」
ーー強化として冬に招き入れた方になりますが、今回は緊急登板なのか、長く託していきたいのか、いかがでしょう?
「うちの育成でもよい選手をたくさん輩出された方です。みなさんご存知だと思います。結果だけではなく、我々には若い選手でもとてもよい選手がたくさんいるので、そういった若手を育ててもらえるとも思っています。短期の結果も大事ですけど、選手個々の成長ということを考えても、長くやっていただきたいと考えています」
ーー工藤さんの方からはクラブとしてサッカーのビジョンのようなものは監督にこういう方向でやってほしいというものを伝えているのでしょうか。
「もちろんそれはあって、お願いしています。
大枠で言うと、ボールとスペースを支配して主導権を握ってください、ということです。
その中で、細かいところを詰めてやってほしい、攻守や守攻がありますけど、その局面での細かい部分、セットプレーなどの方向性は話してスタートしています」
ーー前監督も強い思いを持たれていたと思いますが、あらためていかがでしょう?
「楠瀬前監督も、ここで仕事ができて幸せだったとおっしゃっていましたし、クラブの歴史の一部になれて、ということをおっしゃっていました。本当に感謝しかありません。
私もこのクラブで長く仕事をして1回出て、また戻ってきましたが、このクラブで仕事ができるということは私自身も特別なことだと思っています。
ただ一方で、私自身もそうですし、選手もそうですが、クラブは残っても人は変わっていくので、本当に未来にどうやってつなげていくのか、という部分でよい仕事をしなければいけないと考えています」
ーー強化としてこういう部分があれば、というのは振り返ったときにありますか。
「補強のところで言うと、やはりそれぞれの立場、クラブによってスムーズに行かないことも多いので、選手補強というのは難しさを感じたのも事実です。一方で、スタッフを補強し、現場がこれまで以上にスムーズに動いたりもしてきています。
今はそういったあらためてベースを整える段階でもあると思っているので、引き続き総合的な補強という部分、サポートの仕方を含めてやっていかないといけないとは思っています」
ーー選手の動揺などはいかがでしょうか。
「本日ミーティングで楠瀬さんにも選手の前で挨拶をしてもらいました。動揺している選手たちもいたとは思いますが、彼女たちもプロとしての振る舞いを今日、見せてくれたと思っています。
切り替えて一生懸命取り組んでくれていましたので、週末に気持ちは向かっていると思います」
ーー堀監督の攻撃の部分で言うと、以前レッズユースを率いていたときのようなイメージなのでしょうか。
「確かにあのときのレッズユースは強かったと思います。高円宮杯でも圧倒的な決勝をして優勝していました。そのあとまた、ミシャさんとも長く仕事をされていたので、そのエッセンスも入っていると思います。またその後、ヴェルディでも仙台でもよいシーンをたくさん作っていました。コンビネーションプレーでいうと、そんな簡単にはいかないこともあるんですけど、共有されてくれば、良い形をお見せできると思うので期待しています」
ーー女子のスタイルにあってそうな印象もあります。
「実際に距離感を近づけてとか、男子ほどのダイナミックな展開というのは少ないかもしれないですけど、よい距離感、その中からの展開というところでは、使い分けたサッカーができるんじゃないかと考えています」
ーーファン・サポーターのみなさん、継続して応援していくという意味では残って行かれる方たちだと思います。その方たちに向けては何かありますか。
「本当にファン・サポーターの方がたくさん来てくださって、いつもよい雰囲気を創り出してくださいますし、僕が男子のトップチームでコーチをしたときにもコメントしたことがあるんですが、本当に特別なものがあると思っています。
『We are REDS』とか、本当に自然とモチベーションを上げてもらえます。
そういうったファン・サポーターのみなさんの前でプレーできる選手たちは本当に幸せですし、その指揮を執ったり、コーチをしたり、こうした身で携われるのは本当に幸せに感じているので、ぜひ結果で恩返ししたいと思っています」
ーークラブワールドカップのお話をされていましたが、クラブチャンピオンズカップというのもできて、クラブとして毎年そこに関わっていくというのが本当に大切になると思いますが、あらためてその部分というのは?
「本当に毎年出るのは大切だと思います。ただし、男子と違うのは、優勝した一枠、さらに一枠でつながるということで、国内も1だし、アジアでも1というところで、なかなか厳しい戦いです。
今回の敗退を受けても思いましたし、選手も一つ、スタッフ、クラブも経験したので、それを来年に生かさないといけません。
そして、来年に生かすためには、国内で勝たないといけないということです。非常に難しいことだと思うんですけど、そこにやっぱりトライし続けなければいけないと思っています。
そのためには、外国籍選手を補強した方がいいんじゃないかとか、いろいろな意見があると思います。
ただ今のクラブの置かれた状況とか、今いる選手たちで、ということを考えたときに、何が本当に正しいのかというのは模索しながら、28年に向けて取り組んでいかないといけないなと思っています」