Match Day Information
MDI 2024-25 SOMPO WEリーグ 第15節 vs 日テレ・東京ヴェルディベレーザ

◆皇后杯優勝でつかんだ自信と、新たなチャレンジ◆
--シーズンはおよそ3分の2が終わっていますが、ここまでを振り返って、ご自身としてはいかがですか。
今シーズンは、リーグではあまりコンスタントには出場できていなかったのですが、皇后杯では出場機会をたくさん得られて、自分自身でも成長できたと思います。仲間とのコミュニケーションや連係面も深められて、その後にあったリーグでの試合では途中出場して、WEリーグ初ゴールを決めることができました。リーグでも少しずつ貢献できているところもあると思いますけど、ここからの残り試合はチームとしてもすごく大事になっていきますので、全員で戦っていきながら、チャンスが来たらそこで頑張りたいという気持ちで毎日練習に励んでいます。
--皇后杯では全試合で先発出場し、チームは優勝しました。タイトルに貢献したという手応えも大きかったと思います。
やっぱり、優勝できたことは自分にとってすごく大きな成果になって、自信につながったかなと思います。ただ、自分の中では課題も出ましたし、今は監督も変わりましたので、あの経験を生かしつつ、自分がこれからどうやってさらに成長していけるかを考えて、日々いろいろなことにチャレンジしています。
--トレーニングでは堀孝史監督からチームに対し、攻撃面で求められているところが多くあるように見られました。ご自身としてはどのように捉えられていますか。
私自身、もともとはビルドアップに関わるのが好きで、そうしたプレースタイルでもありました。今チャレンジしようとしていることはまだうまくいかないことのほうが多いですけど、学びも多いですし、自分自身の良さも出していけるかなと思うので、楽しみながら意欲を持ってやれているという実感があります。
サッカーでは当たり前の部分ではありますけど「ここに立って運んだら相手を引きつけられるから誰かが空く」「自分が引きつけることによって、次の人がフリーになっていいボールが出せる、相手のプレスを剥がせる」とか、そういう新しい楽しさをあらためて見つけられていると思うので、自分自身は楽しんでできています。

◆無失点を続けながら、勝ちきるために何ができるか◆
--WEリーグでは2シーズン目となりますが、ご自身の成長や課題についてはいかがでしょうか。
チームに加入した当初は、プレースピードや強度に慣れるのに時間がかかりました。相手のプレスが速いのもそうですし、特にレッズレディースはラインの上げ下げなどをすごく小まめにやるので、そこに合わせていくのに必死でした。今はかなり慣れてきた中で、守備で強く行って相手をつぶす、予測でボールを奪い切る、最後まで身体を張ってゴールを守り切るところなどは、少しずつ自分の良さとして出せていけていると感じています。
ただ、チームメートを見ると、高橋はな選手や石川璃音選手の高さは自分にない部分です。そこからどういう形でセンターバックとして生き残っていくのかを考えた上で、予測の部分など通用するところはありますけど、守備の強度や仲間との連係、プレーの判断などは、これからさらに高めていかなければいけないと思っています。
--チームは、今シーズンの失点数がここまでリーグ最少です。チームの守備について、DFとしてはどのように感じていますか。
最小失点に抑えられているのはすごくうれしいことです。自分が出ていないときでも、一緒に練習してきたチームメートが身体を張ってゴールを守っている姿はすごく刺激になりますし、自分もまた頑張ろうという気持ちになれます。ただ、点が取れていない部分を考えると、自分たちは守っていればいい、という話ではなく、ビルドアップでチャンスのボールを出せているか、というところもあります。無失点で守っていれば負けないですけど、守ることは絶対とした上で、勝ち切るために何ができるかを考えていきたいです。その中でもビルドアップは組み立ての最初だと思うので、そこも大事にしていきたいと思っています。

◆絶対に負けたくない気持ちが一番◆
--次戦は、日テレ・東京ヴェルディベレーザ(東京NB)とのホームゲームになります。後藤選手は東京NBの育成 (日テレ・東京ヴェルディメニーナ) 出身ですが、後藤選手から見て、東京NBはどんなチームでしょうか。
一人ひとりの技術やサッカーIQは、他のチームではなかなか敵わないと思っています。自分自身もそこでサッカー選手としての基礎、そしてサッカーの本当の楽しさを学ばせていただいたので、その選手たちが相手というのはすごくやりにくい部分もありますけど、相手にはないレッズレディースの良さも絶対にあります。お互いの良さをぶつけ合っていい試合にできればと思いますけど、上位対決で本当に落とせない大事な試合なので、勝ちたいという気持ち、全員でゴールを奪いに行く、全員でゴールを守るところが大事になるのかなと思っています。
--今の東京NBには、後藤選手のかつてのチームメートも多いと思います。
メニーナから昇格した選手でしたら、ほとんど一緒にプレーしてきています。違うチームになっても、中高年代の6年間を過ごしたチームの仲間が頑張っている姿はすごく刺激になっていますし、自分自身、そこで学んだことが基礎だと思っているので、クラブ自体にもすごく感謝しています。その上で、自分がより成長した姿を対戦したときに見せるのが恩返しだと思っているので、絶対に負けたくない気持ちが一番です。
--東京NB戦は平日のデーゲームとなりますが、たくさんの方がレッズレディースを応援するために、時間の都合をつけて浦和駒場スタジアムに足を運んでくださると思います。
レッズレディースと東京NBの試合は、これまでもすごく熱い戦いを繰り広げてきていると思います。そこで、観客の方々が「見に来て良かった」と思うような、小手先のうまさだけでなく、気持ちのこもったプレーを見せることができるのがレッズレディースだと思っています。「本当に見に来て良かった」と思ってもらえるようなプレーをしたいですし、その上で、やっぱり勝つことが一番だと思います。レッズレディースのファン・サポーターのみなさんはいつもすごい声援で後押しをしてくださっていますし、全ての試合が大事ですけど、特にこの上位対決を勝てるかどうかに優勝が懸かってくると思うので、仕事とかがある中でも応援してくださっているみなさんの思いに応えて、絶対に勝ちたいです。
--あらためて、スタジアムに足を運んでくださるファン・サポーターのみなさんにメッセージをお願いします。
上位対決の重要な試合ですし、試合に出ている選手、出ていない選手は関係なく、チーム全員で戦いにいきたいです。特に今回は落とせない試合なので、もちろん私たちも全力で戦いますし、みなさんの声が後押しになるので、一緒に戦ってもらいたいです。そして、私たちのプレーから何かを感じてもらえるような、元気や勇気を与えられるようなプレーができたらいいなと思っています。

(写真:近藤 篤)

