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20.07.14

「タイトルは2つとも獲りにいく」森 栄次監督

14日、2020プレナスなでしこリーグ1部の開幕を今週末の18日(土)に控え、森 栄次監督がWEB会議システムを使った会見を行い、今シーズンに懸ける思いや意気込みを語りました。

【森 栄次監督】
「今度の土曜日(18日)に開幕しますが、それに向けて、着々と準備はできていると思います。選手もすごくやる気が出ているみたいなので、非常に楽しみな一戦です。よろしくお願いします」

[質疑応答]
(開幕まで本当に長い時間がかかったが、チームはどのように過ごしていたのか?そして、今シーズンはどういったところにポイントをおいて開幕を迎えるのか?)
「コロナ禍のときには当然自粛をしていまして、やれることも決まったトレーニングとか、あとは各自で走ったりとかしか当然できませんでした。(全体トレーニングの)許可が出てからは、積極的にゲームを中心にトレーニングをして、とにかく体力の回復というか、コンディションが一番気になっていた。技術的なところは少しずつアップしていると思いますけど、やっぱり、いざ試合となるとコンディションのところが一番気になります。スタートが夏場なので、体力的に厳しいかなと非常に思っています。今回、5人交代できるスタンスになっていますので、そこもうまく使いながらできたらと思っています」

(試合が始まったら、レッズレディースのどういったプレーをピッチで表現して、ファン・サポーターのみなさんに見ていただきたいか?)
「やはりチームでやることです。みんなで1つのボールを追いかけるとか、みんなで関わるとか、積極的に相手の弱点というか、空いているスペースなどを突きにいけたらな、と日頃言っていますので、そういうところです。あと、今強化しているところは、ディフェンスだったり、そこの球際のところですよね。もう少し高い位置でボールを取ったりして、ショートカウンターとか、また回収率を高く持っていければと思います」

(昨年の結果を踏まえて、今シーズンやろうとしていたことを1月の始動から積み重ねてきた中での中断になってしまったが、しばらく空いて戦術練習をやったときの選手たちのリアクションはどうだったか?)
「昨年からしっかりボールを保持するというか、マイボールの時間を少し長くしながら90分間をどう過ごすかというところです。選手たちもその辺りの意思は昨年やってきて、いい方に回ったと思っています。それを継続しながらどうやって勝っていこうか、というところはテーマとして昨年からずっとやってきています。それは続けていきたいです。あとは、少し足りないというところを先程少し言いましたけれども、ディフェンスの切り替えのところがもう少し質を上げていこうよということは言っています」

(それは攻守両面での話なのか?)
「そうですね。やはり高い位置からプレッシャーをかけて、高い位置でボールを取って、取られてもすぐにもう一回取り返して、そこからもう一回ショートカウンターをかけるとか、勝っている状態だったら、もう一回ボールを回しながら、自分たちの時間を多くして、相手の隙を作って逆サイドを狙うとか間を狙うとか、そういうところをみんなで意識を高くしてやっています」

(5人交代の話があったが、いろいろな選手にチャンスが出てくると思うが、そういう意味で、チーム内のムードはどうか?)
「やっぱり、私の方からも発信していますし、選手には5人代われるというところもあります。その切り替えのところ、特に中盤のところですよね。中盤の選手はハードワークになると思います。そこのところを重点的にうまく代えられたらというのはあります。昨年もずっとAチーム、Bチームと分けてトレーニングをしているわけではないので、みんな意思統一というかやることも分かっています。こういうことを要求されているということもたぶん分かっていると思うので、そういうところの選手一人の差はそんなに大きくないと思います。なるべく選手にチャンスを与えながらやれたらという理想は持っています」

(この期間にサッカーに携わる者、そして、レッズレディースの指導者としてというところを含めて、改めて感じたことはあるか?)
「少し難しい質問ですね(笑)。やはり当然ですけど、初めての経験なので、選手にどうやって対応していいかというのもよく分かっていませんでしたが、一番は、ファン・サポーターの方が一番やっぱり心配してくださっているんじゃないかと思っています。昨年やってきたことが、今年どういうふうにまたなるのかな、というところがファン・サポーターの方々も見たいというか、期待されている部分は多分あると思います。それは継続しながらも、もちろん結果もそうですが、ファン・サポーターのみなさんが納得できるようなサッカーができたらと思っていました」

(クラウドファンディングでの支えもファン・サポーターの方々からはあったが、そういったところで魅力を改めて感じられたと思うが?)
「正直言って、非常に金額とかみなさまの支援にはすごくびっくりしています。この間もグラウンドなどすごいサポートしていただいて、我々もちゃんと理解しないといけないと思っています。温かいサポートにすごく感謝しています。その感謝を返していかなきゃいけないな、というのは選手も口にしています。私ももちろんそうですし、結果や内容で返していけたらと思っています」

(待っている人がいるというのが、日々の準備の中でどうモチベーションになっていたか?)
「待っているというか、正直言って、そこまで余裕はありませんでした。自分たちのチームをどうやってやっていいかなという感じでした。やっぱり動けなかったので、コンディションは、すごく気になっていました。今は、最初はリモートマッチになると思いますが、早くファン・サポーターの方々にも見ていただきたいですし、本当に応援していただきたいです。あの応援の中でやれる幸せは、非常に感じています」

(昨シーズンは惜しいところでリーグ2位だったが、改めて目標も踏まえて今シーズンに懸ける思いについては?)
「正直言って、自分も就任したばっかりだったので、どこまでできるかな、というのがありましたが、選手が思った以上にやってくれて2位という結果になりました。選手たちにも自信になったし、私自身もこれでいいのかな、って一つ自信になっています。タイトルを獲れなかったことはすごい残念に思っています。なので、今年は本当に選手一人ひとりは、タイトルというか、そこには獲りいきたい、というのが口にしています。少しずつですが、自信ができていると思っています。当然ですけれども、リーグ、皇后杯の2つしかないんですけれども、2つとも獲りにいきたいと思っています」

(開幕戦の相手が、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースだが、どういった印象を持っているのか?)
「昨年までは少し苦手意識が若干あったのかなというものがありましたが、今年、ジェフさんの監督が代わって、どういうふうなサッカーをするのか、まだ情報が入っていません。そんなにメンバーも大きく代わっていないと思いますけれども、正直言ってやりながらというか、対戦してみないと分からないというところがあります。いろいろな策を持ちながらできたらなと思っています」

(レッズレディースにも新戦力が入ったが、そういった選手のフィット感などは、準備期間が長くなったことでどのくらいの手応えがあるか?)
「実力者というか、猶本(光)、ジェフから上野(紗稀)が入ってくれて、層がもちろん厚くなったのはあります。昨年やってきたこと、約束事は口では言っていますけど、なかなかフィットしていませんでしたが、この準備期間で選手同士もすごくコミュニケーションを取ってくれていますし、私もコミュニケーションを獲れるようにしています。猶本の使い方や(上野)紗稀の使い方など、そういうところは言葉では言っていますが、それをうまく表現できればもっと迫力のあるサッカーができると思っています」

(リモートマッチとなるが、どういうところに気を付けたいと考えているか?)
「私も初めてなので分かりません。どういうふうにしたらいいんですかね(笑)」

(Jリーグのリモートマッチなど見て感じたことや気になった点はあるか?)
「女子の場合は、普段も選手同士の声が聞こえていたり、ボールの音が聞こえたりというのは、当然あります。応援がないので、その応援になって沸き立つ感じがないのが、残念ですが、そこくらいだと思っています」
 

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