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12.02.16

『未来くる先生』にレディース3選手が参加

16日、さいたま市立本太小学校にて、『未来くる先生』が開催され、浦和レッズレディースの矢野喬子・荒川恵理子・岸川奈津希の3選手とホームタウン・普及部の内舘秀樹がゲストティーチャーとして参加した。
4人は6年1組から4組までを順番に訪れ、1コマ45分ずつ、1時間目から4時間目まで授業を行なった。
授業のテーマは『夢』。
自己紹介に続いて児童からの質問に4人はそれぞれ丁寧に答えていく。
「辛いとき、大変なときはどうやって乗り越えましたか?」という質問に、荒川と内舘の2人は自身が負った大ケガを例にして回答。荒川が「ワールドカップとオリンピックという夢を持ち続けていたから復帰できました。あとは、家族や友だちの支えがあったからです」、内舘が「レッズで試合に出ることを目標にして、そのためにまずはリハビリのベッドから起き上がれるようになることを目標に。大きな目標を叶えるために小さな目標から実現していきました」と当時を振り返りながら語り、児童たちは具体性に富んだ話に頷きながら耳を傾けていた。
「夢が叶ったときに、どんなことを感じましたか?」という質問では、矢野が昨年の女子ワールドカップで優勝したときのことを振り返って「ああ、夢が叶っちゃったという不思議な感覚でした」と話し、獲得した金メダルも披露。児童たちからは「おおー!」「すごーい!」と大きな歓声が沸いた。矢野は「そのとき、次の夢って何になるんだろうと思ったんですけど、オリンピックで金メダルを取る、レッズレディースで優勝するという夢がすぐに出てきました」と言葉を続けた。岸川は「昔はレッズレディースに入るのが夢で、それは叶ったんですけど、今はなでしこジャパンに選ばれるのが夢です。それが叶っても、もっとうまくなりたいとか大きな大会に出たいとか、夢は続いていくと思います」と語り、これにも児童たちは大きく頷き、質問に答えてくれた選手たちに対し「ありがとうございます」と大きな声でお礼をしていた。
質疑応答の後は、1クラス4班に分かれて各班に選手が1人ずつ入り、こどもたち自身の夢の発表を聞いた。プロサッカー選手や野球選手、ファッションデザイナーや作家、薬剤師、パン屋、人の役に立つロボットを作る…などなど、児童たちの夢はさまざま。それぞれの夢の実現のために「何歳で何をするか」といった青写真をこどもたちはあらかじめ画用紙に描いており、選手たちは時折質問を投げかけたりアドバイスを送ったりしながら、発表に耳を傾けていた。
4クラスを対象にした授業後は給食の時間に。4人がそれぞれのクラスに分かれて交流を図り、児童からの質問に答えながら笑い溢れる楽しい時間を過ごした。
その後、学校を去る際には児童たちによって作られた花道をハイタッチしながら通過。熱烈な見送りの中、ゲストティーチャーを務めた4人は名残惜しそうに学校を後にした。

矢野喬子
「自分が小学校6年生だった頃を思い出すと、今の子供たちみたいに明確に夢を立てて、そのために何をしなければいけないということを、私は考えてなかったなと思いましたし、今日、子供たちのいろいろな夢について話を聞いて、自分もいろいろやってみたかったと少し思いました。サッカー選手でなかったら、ケーキ屋さんとかいいですね(笑)。みんなが夢をどうやって叶えるかを描いていた紙を見て、夢を実現するために逆算してその方法を考えるというのは、もっともっと頑張ろうという力が出るんだということも思いました。とても刺激になったし、楽しかったです」

荒川恵理子
「子供たちがみんな素直で、クラスが凄くまとまっていて、まるでテレビドラマに出てくるようなクラスだなと思いました。そういうクラスを作りあげた先生方の指導にも感心しました。6年生で『人の役に立ちたい』というようなことを言う子がたくさんいて、凄いと思いましたし、話を聞いていても深いというか、引き出しがたくさんありそうだなとか、12歳でこういうことを考えるんだなあと刺激を受けることが多かったです。自分が伝えたいと思っていたことをうまく伝えられたかというと、あまりそういうのは得意じゃないので(笑)、もっとうまく伝えられたらと思ったんですが、すごく楽しかったし、機会があればまたやらせてもらいたいです」

岸川奈津希
「こういう機会は初めてで緊張していたんですけど、みんな反応が凄く良くて、助けられました。みんな凄く元気で、夢に向かって子供たちみんなが頑張っているのを見て、改めて自分も頑張ろうと思いました。夢のことも、日本だけじゃなく海外で活躍することまで考えていたりして、今日は教える立場で来たはずなのに、自分の方が教えてもらう感じでした。すごく楽しかったですし、機会があれば、またやらせてもらいたいです」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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