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20.12.27

【池田咲紀子コメント】皇后杯 JFA 第42回全日本女子サッカー選手権大会 決勝に向けて

27日(日)、オンラインで記者会見が開かれ、29日(火)に迫った、「皇后杯 JFA 第42回全日本女子サッカー選手権大会 決勝」に向けた意気込みを、池田咲紀子が語った。

【池田咲紀子】
(まだ数日あるが、皇后杯 JFA 第42回全日本女子サッカー選手権大会 決勝前の心境はどうか?)
「なでしこリーグもそうでしたが、皇后杯も優勝を目指して初戦から戦ってきましたし、その目標を達成する可能性があるところに立てたので、まずはホッとしました。ただ、悔しい思いも何度もしていますし、決勝の舞台に立つだけではなくて、今年こそは優勝したいという強い気持ちに切り替わりました」

(皇后杯準決勝のアルビレックス新潟レディース戦は120分戦い、準々決勝のマイナビベガルタ仙台レディース戦も大雪の中で勝利したが、後ろから見て良い意味でのなでしこリーグとの違いは感じられるか?)
「この間の新潟L戦は特にそうでしたが、90分で勝ち切ることはもちろんですし、90分で終わらなかったときも、どんな形になっても最後にしっかり勝ちきれば大丈夫だというみんなの気持ちを感じます。リーグは引き分けで終わってしまう一方、皇后杯は負けたら終わりということもありますが、『やばい』というマイナスな気持ちではなく、『最後に勝ち切ろう』という前向きな言葉が出たりしています。

それはなでしこリーグの延長かもしれませんが、チームとしてすごく良い雰囲気で戦えているということは、後ろから見ていても点を取ってくれるだろうなという気持ちにつながったり、最後に自分が止めるということに集中できる良い雰囲気だと後ろから見ていても感じます」

(皇后杯決勝で1年前と同じ日に同じ相手と対戦するが、気持ちに去年との違いはあるか?)
「去年の違いというよりは、準決勝が終わってから今までの間に去年の戦いを振り返ることが多く、試合自体もこれからもう1回見てみようと思っています。前回は早い時間に失点し、それが決勝点になってしまいましたので、私自身は試合の入りがポイントだと思っています。相手には素晴らしい選手が多いですし、一瞬でも隙を見せるとやられてしまう相手ですので、自分の中では試合の入りの15分をポイントとして試合に臨みたいと思っています。

去年もそうでしたが、何度も同じ相手にやられるのはすごく悔しいですし、同じことは何度もやられたくないという気持ちがすごくあります。今年はこのメンバーで優勝したいという思いも強いですし、必ず優勝して今までの借りを返したいという思いです」

(皇后杯決勝だけに関しては、昨年の決勝で敗れたことやなでしこリーグの直近の対戦で負けていることはプラスのモチベーションに変えられているのか?)
「決勝の相手としてすごくやりがいがありますし、倒したい相手だったので、すごくプラスに思っています」

(池田選手は皇后杯の決勝は今回で5回目になり、最初の2回はメンバーに入ったが試合には関わらず、後の2試合は試合に出場したと思うが、決勝戦を勝つための大事なことについてどう感じているか?)
「自分自身はまだつかんだことのない皇后杯優勝なので経験値としてはないですが、特別な場所ではあるものの、いつも通りの気持ちがすごく大事だと思います。ただ、いつも以上に勝ちたいという強い気持ちがある方に勝負が転がってくると思いますので、自分らしく、いつも通り、ということは忘れないようにしながらも、自分の最大の力を引き寄せられるような良いモチベーションや雰囲気をチーム全体で出していくことで流れが来たり、五分五分のボールが自分たちの方に転がってくることにつながると思います。

準決勝もそうでしたが、チームとしてすごくポジティブな雰囲気で、みんなが勝つという1つの目標に向かっていくことが大事だと思いますし、自分たちがやってやるんだ、勝つんだという気持ちをいかにピッチで表現できるかが優勝につながることだと思います」

(池田選手は5年ほどなでしこジャパンに選ばれてきたと思うが、ここ2年は合宿をやる度にレッズレディースの選手が増えている。そういうところを含めてのチームや個の成長についてどう感じているか?)
「自分自身もそうですが、代表チームで多くのチームメートと一緒にやれることはすごくうれしいですし、チームでの成績や他の選手の活躍がそういうところにつながっていると思います。そういうところに行くことでチームでも責任感が少しずつ強くなってきている選手がいると感じていますし、自分自身も常にそういう意識を持ってやってきましたが、チームを勝たせられるような選手になっていくと思います。

代表にいくことだけが全てではないですが、代表にいった選手は一人の選手として自分の責任を果たすというところが少しずつ変わってきているということは周りから見ていても感じることです。そういうことが他の選手や私自身にもすごく良い影響を与えていると思いますし、そうやってお互いに高め合っていけるということは去年や今年はすごく感じています」

(レッズレディースと日テレは代表選手の人数でも日本を代表する女子サッカーの試合になると思うが、楽しみにしている人たちにこういうところ注目してほしいと思うことはあるか?)
「もちろん自分たちのサッカーを見てもらいたいということもありますし、サッカーは自分たちだけではなくて相手もいるスポーツなので、私たちもそうですし、日テレさんのサッカーも含めて、『女子サッカーはこういうものなんだ』という決勝にふさわしい試合にできると思いますので、一人ひとりの熱いプレーやチームとしての戦いにぜひ注目して見てもらいたいと思います」

【試合情報】皇后杯 JFA 第42回全日本女子サッカー選手権大会 決勝 vs 日テレ・東京ヴェルディベレーザ

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