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5/25 清家貴子選手 試合後会見
25日に行われたWEリーグ最終節、日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦の試合後に、今シーズン限りでチームを離れることになった清家貴子が記者会見を行い、これまでの振り返りや今後に向けての決意、チームへのおもいなどを語りました。
「今シーズン、途中で(猶本)光さんや(安藤)梢さんがいなくなったときにはどうなることかと思ったのですが、終わってみれば、自分が在籍していた中でも最強のチームだったのではないかと思いますし、その中で自分がプレーできたことが本当に誇りだと感じています」
[質疑応答]
(WEリーグになってから遠藤 優選手が右サイドバックとして成長し、そこから清家選手も攻撃的なポジションになって得点も増えてきたと思います)
「試合ごとにコンビネーションなどは良くなってきましたし、自分が攻撃的な分、遠藤選手の守備の負担が大きかったのかなと思いますけど、本当に素晴らしいプレーヤーですし、感謝しています」
(中学から浦和レッズというクラブで15年以上を過ごしてきて、その間にはいろいろなことがあったと思いますが、その期間はどんな時間でしたか)
「ジュニアユース、ユースのころを振り返ってみると、下山(薫)コーチ(当時)や神戸(慎太郎)コーチ(当時)に怒られた記憶しかないくらいです(笑)。それからレッズレディースに昇格して、デビューしたころは結構点も取れていて、そこから怪我などもあってなかなか試合に出られなかったり点が取れなかったりした時期が続きましたけど、その時期を忘れてしまうくらい、ここ数年のレッズレディースでのサッカーは本当に楽しかったですし、いい思い出がたくさんあります」
(海外挑戦を決めた理由と、このタイミングで行こうと思った理由を教えてください)
「昨年のこの時期と今年の冬にオファーが来て、自分の中で本当に悩んで、行くギリギリでした。でも、光さんと梢さんに相談したら『まだこのチームで学べることがある』と言われて、自分でもそうだと思って、この1年はチームで学べるすべてのことを吸収しようと思ってプレーしていました。でも、どうしても自分の可能性を試したい、短いサッカー人生なのでいろいろな経験をしたいというおもいもあり、自分のレベルを上げたい気持ちでチャレンジを決めました。ただやっぱり浦和レッズに対する愛は大きいので、数年行って成長して、またここに帰ってきたいというおもいは強いです」
(試合後のセレモニーで涙を流していたかと思いますが、心境や、チームメートへのおもいをあらためてお聞かせください)
「昨日チームメイトにあいさつをして、しゃべりながら泣いてしまったのですが、今日は試合後でアドレナリンが出ていたので、しゃべる前に『泣くことはないだろうな』と思って、しっかりしゃべることができました。でもやっぱりあの2人(猶本・安藤)の顔を見ると、18のころに光さん、梢さんと出会って、本当に自分のことを気にかけて成長させてくれた2人だったので、思い出がよみがえるよりも先に体が勝手に反応して、涙が出ていました」
(海外でもやれる自信などはいかがですか)
「ここ最近はなでしこジャパンで海外のチームと対戦することもあり、アメリカ代表からも得点できて、そこは自信にもなりました。自分がどこまでできるか楽しみだという気持ちが大きくて、もちろん得点に関わる部分が自分のアイデンティティーだと思うので、そこを存分に見せていきたいです」
(森栄次監督時代に右サイドバックにコンバートされたところからいろいろなことを学んだことで今があると思います。清家選手自身は、どこがターニングポイントになって成長できたと感じていますか)
「森監督と出会えたことは、自分のサッカー人生において本当に大きなターニングポイントでした。サッカーに対する概念が変わりましたし、森さんとサッカーをしていた期間で『止める』『蹴る』といった技術面がかなり向上したと思います。そこからできることの幅や選択肢がかなり広がりました。あとは、今年の光さん梢さんの怪我によって、自分のゴールへ向かうプレーがより研ぎ澄まされたと言いますか、やるしかないので、そこで一皮むけたのかなと思います」
(連続得点記録の重圧もあったと思いますが、その中で成長できたところはどんなところですか)
「得点してチームメイトやファン・サポーターのみなさんが喜ぶ瞬間が一番好きなので、そういう幸せな時間を得るために頑張れた部分は大きいです。技術的な部分でも自信がついてよりゴールに貪欲になって、ゴールがないと物足りないという気持ちが生まれ、それによってシュート練習も増やしました。そういうところが良かったと思います」
(猶本 光選手や安藤 梢選手も海外でプレーしてきていて、いろいろなことを聞いていると思いますが、彼女たちから学んだ、海外でプレーするために必要なことはどんなことですか)
「さっき梢さんと話していて『外国人は日本人と考え方が違う部分があるから大変だよ』と言われたのですが『でも、貴子りんなら気にしないか』とも言われたので(笑)、大丈夫かなと思っています。マインド的な部分はそこまで心配していませんけど、サッカーの技術的な部分は、スピード感もパワーもさらに上がるので、レベルアップしないといけないと思っています」
(三菱重工浦和レッズレディースのチームメートに期待することと、今日はユースやジュニアユースの選手も近くで試合を見ていましたが、彼女たちへのメッセージをいただけますか)
「自分がつくった20得点という記録を超えるのはレッズレディースの選手であってほしいですし、その可能性を秘めた選手は、シマ(島田芽依)や(西尾)葉音など、たくさんいると思います。葉音にはそれを伝えました。
ジュニアユース、ユースの子たちについてですが、自分も15年前に入った中学1年生の頃、梢さん率いるレッズレディースが浦和駒場スタジアムで優勝したときはその場にいました。そのときは一生懸命紙吹雪を掃除しながら『本当にカッコいいな』『将来はあっちに立っていたいな』と思っていました。自分たちを見てそういう夢を持ってくれていたらうれしいですし、このチームからは離れますけど、浦和の魂はあるので、活躍して背中で見せていけたらと思っています」
(今年はパリオリンピックもありますが、オリンピックではどういうプレーをしたいですか)
「まずはメンバーに選ばれるために、来週からはじまるスペイン遠征でしっかりと結果を残さないといけないと思います。パリオリンピックはワールドカップの悔しさを晴らすチャンスだと思うので、そこに向けて自分は得点の部分で関わっていきたいですし、個の突破力はもっと上げて、それを見せていきたいと思います」
(清家選手にとって、三菱重工浦和レッズレディースのファン・サポーターのみなさんはどんな存在ですか)
「間違いなく日本一のファン・サポーター、日本一のクラブだと思っていますし、その中でプレーできたことが本当に幸せだと思っています。今日はそういう方々が温かく送り出してくれたので、その期待に応えたいというおもいは強いです。浦和レッズは自分のホームだと思っているので、家族かな、と思います」
「今シーズン、途中で(猶本)光さんや(安藤)梢さんがいなくなったときにはどうなることかと思ったのですが、終わってみれば、自分が在籍していた中でも最強のチームだったのではないかと思いますし、その中で自分がプレーできたことが本当に誇りだと感じています」
[質疑応答]
(WEリーグになってから遠藤 優選手が右サイドバックとして成長し、そこから清家選手も攻撃的なポジションになって得点も増えてきたと思います)
「試合ごとにコンビネーションなどは良くなってきましたし、自分が攻撃的な分、遠藤選手の守備の負担が大きかったのかなと思いますけど、本当に素晴らしいプレーヤーですし、感謝しています」
(中学から浦和レッズというクラブで15年以上を過ごしてきて、その間にはいろいろなことがあったと思いますが、その期間はどんな時間でしたか)
「ジュニアユース、ユースのころを振り返ってみると、下山(薫)コーチ(当時)や神戸(慎太郎)コーチ(当時)に怒られた記憶しかないくらいです(笑)。それからレッズレディースに昇格して、デビューしたころは結構点も取れていて、そこから怪我などもあってなかなか試合に出られなかったり点が取れなかったりした時期が続きましたけど、その時期を忘れてしまうくらい、ここ数年のレッズレディースでのサッカーは本当に楽しかったですし、いい思い出がたくさんあります」
(海外挑戦を決めた理由と、このタイミングで行こうと思った理由を教えてください)
「昨年のこの時期と今年の冬にオファーが来て、自分の中で本当に悩んで、行くギリギリでした。でも、光さんと梢さんに相談したら『まだこのチームで学べることがある』と言われて、自分でもそうだと思って、この1年はチームで学べるすべてのことを吸収しようと思ってプレーしていました。でも、どうしても自分の可能性を試したい、短いサッカー人生なのでいろいろな経験をしたいというおもいもあり、自分のレベルを上げたい気持ちでチャレンジを決めました。ただやっぱり浦和レッズに対する愛は大きいので、数年行って成長して、またここに帰ってきたいというおもいは強いです」
(試合後のセレモニーで涙を流していたかと思いますが、心境や、チームメートへのおもいをあらためてお聞かせください)
「昨日チームメイトにあいさつをして、しゃべりながら泣いてしまったのですが、今日は試合後でアドレナリンが出ていたので、しゃべる前に『泣くことはないだろうな』と思って、しっかりしゃべることができました。でもやっぱりあの2人(猶本・安藤)の顔を見ると、18のころに光さん、梢さんと出会って、本当に自分のことを気にかけて成長させてくれた2人だったので、思い出がよみがえるよりも先に体が勝手に反応して、涙が出ていました」
(海外でもやれる自信などはいかがですか)
「ここ最近はなでしこジャパンで海外のチームと対戦することもあり、アメリカ代表からも得点できて、そこは自信にもなりました。自分がどこまでできるか楽しみだという気持ちが大きくて、もちろん得点に関わる部分が自分のアイデンティティーだと思うので、そこを存分に見せていきたいです」
(森栄次監督時代に右サイドバックにコンバートされたところからいろいろなことを学んだことで今があると思います。清家選手自身は、どこがターニングポイントになって成長できたと感じていますか)
「森監督と出会えたことは、自分のサッカー人生において本当に大きなターニングポイントでした。サッカーに対する概念が変わりましたし、森さんとサッカーをしていた期間で『止める』『蹴る』といった技術面がかなり向上したと思います。そこからできることの幅や選択肢がかなり広がりました。あとは、今年の光さん梢さんの怪我によって、自分のゴールへ向かうプレーがより研ぎ澄まされたと言いますか、やるしかないので、そこで一皮むけたのかなと思います」
(連続得点記録の重圧もあったと思いますが、その中で成長できたところはどんなところですか)
「得点してチームメイトやファン・サポーターのみなさんが喜ぶ瞬間が一番好きなので、そういう幸せな時間を得るために頑張れた部分は大きいです。技術的な部分でも自信がついてよりゴールに貪欲になって、ゴールがないと物足りないという気持ちが生まれ、それによってシュート練習も増やしました。そういうところが良かったと思います」
(猶本 光選手や安藤 梢選手も海外でプレーしてきていて、いろいろなことを聞いていると思いますが、彼女たちから学んだ、海外でプレーするために必要なことはどんなことですか)
「さっき梢さんと話していて『外国人は日本人と考え方が違う部分があるから大変だよ』と言われたのですが『でも、貴子りんなら気にしないか』とも言われたので(笑)、大丈夫かなと思っています。マインド的な部分はそこまで心配していませんけど、サッカーの技術的な部分は、スピード感もパワーもさらに上がるので、レベルアップしないといけないと思っています」
(三菱重工浦和レッズレディースのチームメートに期待することと、今日はユースやジュニアユースの選手も近くで試合を見ていましたが、彼女たちへのメッセージをいただけますか)
「自分がつくった20得点という記録を超えるのはレッズレディースの選手であってほしいですし、その可能性を秘めた選手は、シマ(島田芽依)や(西尾)葉音など、たくさんいると思います。葉音にはそれを伝えました。
ジュニアユース、ユースの子たちについてですが、自分も15年前に入った中学1年生の頃、梢さん率いるレッズレディースが浦和駒場スタジアムで優勝したときはその場にいました。そのときは一生懸命紙吹雪を掃除しながら『本当にカッコいいな』『将来はあっちに立っていたいな』と思っていました。自分たちを見てそういう夢を持ってくれていたらうれしいですし、このチームからは離れますけど、浦和の魂はあるので、活躍して背中で見せていけたらと思っています」
(今年はパリオリンピックもありますが、オリンピックではどういうプレーをしたいですか)
「まずはメンバーに選ばれるために、来週からはじまるスペイン遠征でしっかりと結果を残さないといけないと思います。パリオリンピックはワールドカップの悔しさを晴らすチャンスだと思うので、そこに向けて自分は得点の部分で関わっていきたいですし、個の突破力はもっと上げて、それを見せていきたいと思います」
(清家選手にとって、三菱重工浦和レッズレディースのファン・サポーターのみなさんはどんな存在ですか)
「間違いなく日本一のファン・サポーター、日本一のクラブだと思っていますし、その中でプレーできたことが本当に幸せだと思っています。今日はそういう方々が温かく送り出してくれたので、その期待に応えたいというおもいは強いです。浦和レッズは自分のホームだと思っているので、家族かな、と思います」